2026年1月23日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~26年1月10日のご報告~ 神田陽子

  この日は今年初の土曜歌声開催でした。 多くのお客様に加えて、ラウム創設者の池辺御大もサプライズ登場で、嬉しい歌い初めとなりました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪


 ラウムの歌い初め曲はこれ、と決まっている「一月一日(いちげつ いちじつ)」を歌いスタートです。 お正月の定番曲ですが、近頃あまり耳にしないような気がします。 美しい日本語を継承するためにも、これからも歌い続けていきたい曲です🎍

 今年初のリクエストは、美空ひばり「川の流れのように」 人生を流れゆく川に擬(なぞら)えている、美空ひばり最後のシングルです。 

 石川さゆり「津軽海峡冬景色」 印象的なイントロから始まるこの曲をドラマティックなピアノアレンジで歌いました。 歌声サロンでは珍しい演歌ですが、そこは皆さん良くご存知で、『ああ…』のため息も切なく情緒たっぷりに歌われていました。

 佐々木勉「あなたのすべてを」 井上陽水「心もよう」 湯原昌幸「雨のバラード」 ペドロ&カプリシャス「五番街のマリーへ」 335歌集の人気曲を4曲続けて歌いました。「五番街の…」は、Mr.Mのリードで歌いましたが、『それだけが 気がかり…』の『り』の音は、いつも歌っている音より低いことが判明しました(°▽°) 

 「ケ・サラ」 「千の風になって」 525歌集の外国曲2曲を歌いました。 「千の…」の原詩は『Do not stand at my grave and weep』(私のお墓の前で立って泣かないで)ですが、タイトルは原詩の『I am a thousand winds that blow』(私は吹く千の風)から借りて、新井満が付けたそうです。 
 お墓参りが慣習として根付いている日本人の感覚とは合わない、と云う批判も起きたようですが、どんな形であれ、亡き人を悼む気持ちに変わりは無いと思います。

 ご自身も歌声活動をされている岐阜からのお客様も嬉しいサプライズ参加でした。 リクエストは「雨の御堂筋」 これも335歌集の人気曲です。
 『小ぬか雨降る…』の『こぬか雨』とは『米糠のように非常に細かく、静かに降る雨』のことで、雨の様子を繊細に表現する日本語です。
 細かい雨に濡れて泣きながら歩く女性の歌ですが、顔に当たる雨粒が涙を隠してくれそうですね☔️

 「めんこい子馬」 サトーハチローの歌詞に、仁木他喜雄が軽やかな曲を付けて作ったのは1940年(昭和15年)で、陸軍省選定映画『馬』の主題歌として作られました。 軍馬を育てる物語ですが、当時は戦時と云うこともあり、軍馬をテーマにお膳立てして制作許可を得たそうです。 195歌集の歌詞は可愛いらしい童謡ですが、制作当時の原詩には軍馬としての役目も歌われていて切ない想いに駆られます。 戦後削除された歌詞を載せておきます。

 紅い着物(べべ)より 大好きな
 子馬にお話し してやろか
 遠い戦地で お仲間がオラ
 手柄を立てた お話を
 ハイドハイドウ お話を

 明日は市場か お別れか
 泣いちゃいけない 泣かないぞ
 軍馬になって 行く日にはオラ
 みんなで万歳 してやるぞ
 ハイドハイドウ してやるぞ

 「コーヒー・ルンバ」  珍しいリクエストでしたが、軽快なメロディは馴染みのあるものなので、皆さん良くご存知でした。 原曲は南米ベネズエラの作曲家 ホセ・マンソ・ペローニが1958年に作った「Moliendo  Café(モリエンド・カフェ)」で、ペローニの甥のウーゴ・ブランコがハープの一種であるアルパで演奏して世界的にヒットしました。 『ルンバ』とありますが、実際にはウーゴ・ブランコが生み出した『オルキデア』と云うリズム形式だそうです。
 日本語の歌詞を南米のリズムに合わせて歌うのはなかなか難しいですが、西田佐知子初め、近年では荻野目洋子がダンサブルに歌っています。 

 冬の定番リクエスト「寒い朝」「ペチカ」を続けて歌い、お次のリクエストは「アメイジンググレイス Amazing Grace」 今回はリクエスト者のご希望を聞いて日本語のみで歌いました。 
 『Amazing Grace』の和訳は『驚くべき神の恩寵(おんちょう)』といった意味で、原詩は奴隷貿易に携わっていた ジョン・ニュートンが改心し、罪深い自分にも与えられた神の赦しと恵みに感謝する内容の賛美歌です。 
 訳詞の山ノ木竹志はこの歌の背景をよく調べて書いたそうで、この人は『うたごえ運動』でも大きな功績を残されたようです。 亡くなる前に病床で最後に書いた訳詞は「花はどこへいった」だそうです。よく知られている日本語歌詞のおおたたかし・安井かずみバージョン(525歌集収録)では抜けている『いつになったら戦争を繰り返す過ちに気づくのだろうか?(When will they ever learn?)』と云うメッセージを、山ノ木竹志は忠実に表現しています。

 「君をのせて」「バラが咲いた」「冬景色」の3曲を歌い、池辺御大にも1曲リクエストを聞いたところ、出された曲は「ラ・スパニョーラ」 『スペインの女』と云う意味のカンツォーネです。 情熱的な曲調で、甘く切ない恋心を表現しています。 堀内敬三の日本語歌詞も素晴らしく、古くは「蝶々夫人」で有名な三浦環も歌っています。
 3拍子のリズムも洒落ていて、サビの『ああ いとしの 君よ来ませ…』のフレーズからは明るいムードに変わり、 『恋心…』のところが一番高い音で強調されているのも素晴らしい構成です。

 ここでしばし休憩。 差し入れを頂き、談笑タイムに(⌒▽⌒)

 休憩後は、いきなりリクエストでリスタート。

 「鶴」 ロシアの楽曲ですが、この曲ができた経緯には日本の広島が関係しています。 1965年、広島の『原水爆禁止世界大会』に出席した、ソビエト連邦ダゲスタン共和国の詩人 ラスール・ガムザートフは、原爆病で亡くなった佐々木禎子の千羽鶴の話に感銘を受けました。 彼は故国に帰ってから、戦争で亡くなった兵士を悼む内容の詩を書き、それにヤン・フレンケルが曲を付け、ロシアで一躍大人気となり、やがて各国語に翻訳されて世界中で歌われてきました。
 『オオオー…』と叫びにも似たフレーズで始まり、悲しく美しい旋律で歌われていますが、日本ではダーク・ダックスがヒットさせ、うたごえ喫茶でもよく歌われていました。

 「陽気に生きようこの人生をさ」 明るい曲調のメロディに、前向きな歌詞がよく合っていて、特にサビの『夢が夢があるから うたおうじゃないか…』のフレーズでは、自然と身体が動き出しそうです٩( ᐛ )و
 作詞 作曲の宮沢勝之さんは、障害者施設の職員として障害を持つ人の生活支援に携わりながら、『命の愛おしさ』『平和』をテーマに、人々の暮らしの中の物語を歌い続けています。

 ダ・カーポ「野に咲く花のように」 ゆず「栄光の架橋」の人気曲を続けて歌いました。  「栄光の…」は、オリンピック・イヤーの今年、リクエスト頻度が上がりそうです。

 「東京アンナ」 珍しいリクエストでした。 私はサビのメロディを何となく知っている程度でしたが、リードのMr.M初め、皆さん良くご存知でした。
 この曲は「ここに幸あり」で有名な、豊橋出身の歌手 大津美子の1955年(昭和30年)のヒット曲です。 ラテンのリズムに乗って軽やかに歌われる曲ですが、『東京アンナ』とは、当時の銀座のクラブのトップと言われた、伝説のホステス『アンナ』を素材に作られたそうです。

 岩崎良美「タッチ」 アニメソング「鉄腕アトム」 KAN「愛は勝つ」 かぐや姫「僕の胸でおやすみ」 335歌集から、様々な曲調の曲を4曲続けて歌いました。 

 「なごり雪」 この原稿を書いている今、全国をこの冬最大級の寒気が襲っています。豪雪地域の人にとって、雪はある程度覚悟の季節の風物詩でしょう。 けれど、近年の異常気象は想定外の大雪をもたらすようで、気象庁も異例の警報を出すほどです。『名残の雪』は3月頃でしょうか? この風流な言葉も、『雪』の持つロマンティシズムも、豪雪地域では受け止め方も違うのでは?と、ふと思った次第です。 もちろん、この歌の素晴らしさとは全く別次元の話ですが… 🌨️

 「Believe」 この曲も1年を通して度々リクエストされる人気曲です。
 NHKの『生きもの地球紀行』の3代目エンディングテーマとして使われた曲ですが、その後小中学校の音楽の教科書に掲載されて、合唱曲として卒業式でよく歌われています。 
 作詞 作曲の杉本竜一氏は、『信じることの大切さ』をこの曲に託したそうで、合唱で歌う場合、『みんなが歌詞の内容をよく理解して、心を一つにして歌えば、きっとすてきなハーモニーになる』と語っています。
 優しい曲調の中に、世界規模のスケールを感じられる1曲です。

 「愛の讃歌」 パリ五輪でのセリーヌ・ディオンの熱唱は圧巻でした。
 この曲がリクエストされる度に思い出し、また聴きたくなって動画視聴して… また涙😭 ある外国人のコメントに『My eyes are flooding (私の目は洪水中)』とあって、さもありなんと思いました。 曲の素晴らしさは言うまでもなく、心を震わせるあの歌唱。 『That moment was a gift to the whole world(あの瞬間は全世界へのギフトだった)』というコメントも大げさでは無く納得です。 
 この曲は、皆んなで合わせて歌うのは難しいですが、それぞれの想いを込めて歌って頂ければ、と思います。

 はしだのりひこ とシューベルツ「風」 童謡「りんごのひとりごと」 唱歌「箱根山」の3曲を続けて歌いました。 曲のジャンルも雰囲気もまるで違いますが、それぞれの曲が織りなす世界観のようなものが見事に歌われていました。

 「ドラえもんのうた」 1979年に発表されたテレビアニメ『ドラえもん』の初代オープニング曲ですが、この歌しか馴染みのない年代にとっては、唯一無二の『ドラえもんの歌』ではないでしょうか?  
 最後のフレーズ『アンアンアン とっても大好き ドラえもん…』は、キャッチーで歌いやすいメロディなので、幼い子どもでもこの部分だけは早く覚えられるようです。 遠い昔、まだほとんど話せなかった息子がドラえもんを指さして『あん、あん、あん』と言っていたのを思い出します( ◠‿◠ )   
 余談ですが、2000個以上あると言われるドラえもんのひみつ道具を何か1つだけ貰えるとしたら、皆さん何をご所望ですか? 私は… ベタですがやっぱり『どこでもドア🚪』ですね。『行きたい所へ瞬時に行ける』って最高! でも、このドアに限らず、ひみつ道具はドラえもんの四次元ポケットから出てくるので、たとえ貰えても持ち歩けないし、非現実的なことこの上ないのです。
(こんなことを考えてること自体、非現実的ですが…(#^.^#)

 ラストリクエストは「さらば恋人よ」  イタリア・パルチザンの歌で、しばしば出されるので、皆さんすっかり覚えられたようです。 
 恋人をおいて戦いに行く若者は、死をも覚悟している内容ですが、センチメンタルにならず、力強く情熱的な曲調になっています。

 この日は40曲近く歌いましたが、ラストソングにMr.Mが『これしか無いでしょ。』と選んだ曲は「L-O-V-E」 歌い初めに『皆さんの一年が『愛』に満ちていますように!』との想いで歌いました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 次回は、1月24日。 予報によりますと大寒波がやって来るそうな(>_<)    『寒さに負けず歌いたい!』と思ってはいますが…   天候次第では雪が降ることもありそうですし、どうか皆さん、防寒対策と、足元対策に滑らない靴でお越しください。 ただ、少しでも不安を感じられたら、決してご無理されませんように。 転んだり、寒さで風邪を引いてもいけませんからね。
 『健康第一』と今年の抱負に掲げましたが、病気だけでなく、怪我にも注意していきたいものです。  よろしくお願い致します🙇‍♀️

神田陽子



 
2026年1月16日金曜日
ラウム通信vol.128 3月〜4月のスケジュールです

 




 
2026年1月11日日曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 12月27日のご報告~ 神田陽子

  新年 明けましておめでとうございます🎍

 昨年は土曜歌声に多々ご参加頂き、誠にありがとうございました。  本年も『神田母娘&Mr.M』は、皆さんとたくさん歌って楽しい時を共有していきたいと思っております

どうぞよろしくお願い致しますヾ(@⌒ー⌒@)


 ここ何年も『今年の抱負』にはとにかく『健康第一』を掲げております。 何は無くとも『健康』『身体が資本』は誰しもが切実に思うことでしょう。 もちろんこの歳になれば、(私もそうですが)持病のある方も多いことでしょう。 また現在闘病中の方も…  よく『一病息災』なんて言われますが、確かにどこかに不安があれば、無理はしないことはあるでしょう。 けれど、あまりに大事にし過ぎて『したい事もしない、できない』と云うのも、人生味気ない感じです。 
 前置きが長くなりましたが、とりあえず『歌いましょう』♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪       歌うことで心身共に元気になれると信じています。しかも独りで歌うのではなく、皆んなで歌うことの良さを味わえる『歌声サロン』を、益々盛り上げていきましょう( ◠‿◠ )

 さて、年が明けてしまいましたが、昨年の最後の土曜歌声の模様を(今さらですが)、お伝えしたいと思います。 
 昨年12月27日。この日は列島を大寒波が襲い、寒い寒い日でございました🥶 ご予約のお客様の体調不良、突然のご訃報等でキャンセルが相次ぎましたが、たとえ1人でも来てくださる方があれば開催するのがモットー。 『今日は少数精鋭なので、スタッフも好きな歌、歌いましょう』と、スタッフ3人は勝手に『あの歌、この歌』と盛り上がっておりました。 
 けれど蓋を開けたら、サプライズ参加のお客様や、遅れてもご参加くださったお客様で賑わい、嬉しい誤算でした(≧∀≦)

 ファーストソングは「心の窓に灯火を」 冬の定番曲で、私の大好きな曲です。 1959年12月に『NHK歳末たすけ合い運動』の一環として作成され、翌1960年にザ・ピーナッツが歌唱してリリースされました。 
 慈愛に満ちた歌詞は、困難な状況にある人や弱い立場の人々に対する励ましですが、元気な『応援歌』とは違って、『灯火』というほのかに暖かさを感じられる言葉で、優しく寄り添うようなメッセージを伝えています。 『ほら』というフレーズは、あたかも目の前に困っている人がいるかのように、呼びかけてみてはいかがでしょう。

 リクエストは「寒い朝」 この曲も冬の季節には毎回と言って良いほどリクエストされます。 けれどこの歌も決して寒さを強調するものでは無く、『北風の中に聞こうよ春を…』『北風の中に呼ぼうよ春を…』と、来たる春を待ち望むフレーズで綴られています。

 「シーハイルの歌」 元スキーヤー(?)のお客様が冬になるとよくリクエストされる曲です。 『シーハイル』とは、『スキー万歳!』『スキーに幸いあれ!』と云う意味で、スキーヤー同士がゲレンデや雪山で交わす挨拶だそうです。  1929年(昭和4年)に、五所川原農学校のスキー部の部歌として誕生した曲です。

 「北へ」 『冬』を連想させるリクエストが続きます。
1977年リリースの小林旭のシングルです。ジャンルは歌謡曲ですが、
3拍子のリズムを感じながら歌える洒落た1曲です。

 「夕ぐれの歌」 ロシア民謡ですが、私は不案内で、綺麗なメロディだったことくらいしか覚えておらず、調べても音源も無いし… 困った時のお助けマン Mr.Mに情報提供を求めたところ、音源まで作成してくれました(#^.^#)  美しい旋律は、聴いていると心がほんわりと暖かくなる曲調です。 この曲はMr.Mの思い入れも強いとのことで、次のような解説も送ってくれました。 
『ゆったりと歩みながら、広大な地平線に沈む夕陽を眺めつつ… 朗々と今日の日を歌い偲ぶといった感じかな! by Mr.M 』

 谷村新司「昴」 2025年3月に亡くなった いしだあゆみ「ブルーライト・ヨコハマ」 美空ひばり「愛燦燦」 加山雄三「旅人よ」の人気曲を続けて歌いました。 どの曲も日本のスタンダード・ナンバーと言って良いでしょう。

 「白銀は招くよ」 先ほどの元スキーヤーからのリクエストで、これは1959年度の同名の西ドイツ映画の主題歌です。 主演のトニー・ザイラーは、1956年 コルティナ・ダンペッツオオリンピックで、アルペンスキー 回転・大回転・滑降で金メダルを獲得し、初の三冠を達成したスキー選手ですが、その甘いマスクと声で俳優としても人気があったようです。 この曲の原曲「Ich bin der glücklichste  Mensch auf der Welt (私は世界で1番の幸せ者)」もザイラーが歌っています。
 日本語の歌詞は藤田敏雄が書いていますが、525歌集のものはいわゆる『大人向けバージョン』だそうで、NHK『みんなのうた』で使われたのは『子供向けバージョン』 『雪の山はともだち まねくよわかい夢を…』と云う、よく知られている歌詞です。
 今年2月には、ザイラーが三冠を獲ったコルティナ・ダンペッツオはミラノとの共催で、70年ぶりに冬季オリンピックの開催地となります。

 「人生劇場」 1938年、尾崎士郎の自伝的同名小説『人生劇場』の映画『人生劇場 残俠篇』の主題歌として作られました。 楠木繁夫の歌唱でヒットし、作中に出てくる早稲田大学の影響で、『第二の早稲田大学校歌』とも言われたそうです。
 1959年に村田英雄がリリースした「つばくろ一座」のB面に収録され、その歌唱の素晴らしさで広く知られることとなります。 『義理と人情』の男の世界を存分に感じさせる名曲です。

 「ふるさとの」 格調高いクラシカルな曲で、ソプラノ歌手に好んで歌われる歌曲です。作詞は「赤とんぼ」の三木露風。 後に北原白秋と並び『白露時代』と称されます。
 この曲は露風18歳の作で、この『ふるさと』は、彼が生まれ育った龍野(現 兵庫県たつの市)だと言われています。 けれどこの曲は単なる故郷の歌では無く、儚く散った露風の恋愛を詠っているものだとされています。 4歳年上の『茂与子』なる女性への思慕を切々と綴っています。 
 また曲に関しては、近衛秀麿、山田耕筰始め、多くの作曲家によって曲が付けれたそうですが、現在定着しているものは、195歌集に載っている斉藤佳三(かぞう)による麗しい曲です。
 なかなか合わせて歌うには難曲ですが、歌詞を朗読してみるだけでも、その素晴らしさを感じられる佳曲です。

 和田アキ子「あの鐘を鳴らすのはあなた」 不動の人気曲です。 静かに緩やかに歌い始め、徐々に盛り上がっていく曲の流れを皆さんよくご存知で、最後の『あな〜た…』もぴったりと決まりました。

 「たんぽぽ」 元は、作詞の門倉訣(さとし)が、親交のあった作詞家の石原一輝の結婚式で披露するために作られた楽曲で、のちに『うたごえ運動』を通じて全国に広がりました。
 小学校の音楽の教科書にも掲載され、合唱曲として教えられています。 キャッチーなメロディは覚えやすく 『どんな花より たんぽぽの 花をあなたに 送りましょう』のフレーズがいつまでも頭の中でリフレインする曲です。

 「慕情」 原題は「Love Is a Many Splendored Thing 」 直訳すると『愛は多くの素晴らしいこと』と味も素気も無い感じですが、そこから『慕情』と云うロマンティックで麗しい日本語に変換されて、正にこの言葉しか無い、唯一無二のタイトルになっています。
 525歌集の日本語の歌詞も、原曲のイメージ通りの甘く切ない恋の詩です。 この歌詞は、篠井俊美(ささいとしみ)氏のもので、この人は洋楽の訳詞を数多く手掛けています。

 ここでお忙しい中、遅れていらしてくださったお客様登場。 「大漁唄い込み」「郵便馬車の馭者だった頃」の2曲続けてリクエスト頂きました。 「大漁…」は、掛け声も勇ましく、大声量で歌い上げました。 「郵便馬車の…」は、長い曲ですが、1つの悲しい物語になっていて、哀愁漂う曲調のロシア民謡です。 歌詞にある『シューバ』は、ロシアなどで用いられる毛皮の裏が付いたコートのことだそうです。

 前半終了で、差し入れを頂きながらしばし歓談の時を(#^.^#)

 後半は、紹介曲を2曲歌い リスタート。 
 Mr.Mからは、『お正月、故郷に帰られる方もいらっしゃるでしょうから… 』と、335歌集から「Take Me Home, Country Roads(カントリーロード)」 ジョン・デンバーの名曲で、『田舎の道、故郷に連れていってよ』と歌っています。 『Growin’ like a breeze』は、『そよ風の様に何気なく年を重ねていく』と云う慣用句ですが、力まず自然体に生きて歳を取る、といった感じですね( ◠‿◠ )   
 また『I should have been home yesterday, yesterday …』と云うフレーズは、『yesterday 』という言葉を2回繰り返していますが、これは『昨日』ではなく『もっと早く帰ればよかった』と後悔の気持ちが表れているように思われます。

 私からの紹介曲は同じく335歌集から、オフコース「さよなら」一応今年最後なので『みなさん、今年はさようなら』の意味を込めて選びました。 1979年リリースの曲ですが、この曲でオフコースを知った方も多いのではないでしょうか? 小田和正自身が『これまで以上に売れることを強く意識して書いた』と言っていた通り、ロングヒットになりました。
『もう終わりだね…』『「わたしは 泣かないから…』『「僕らは自由だね」… 』と、いわゆるAメロを3回繰り返すパターンの曲で、歌詞が『物語』を綴っている場合、3回繰り返すことでより深く情景を描き出し、リスナーの気持ちをより惹きつける効果があります。
 サビの『さよなら さよなら さよなら…』も同じ言葉を3回繰り返して印象づけていますが、そう言えば往年の映画解説者、淀川長治さんも『サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ』と3回言うのがお決まりでしたね。(この曲とは関係ないと思いますが…笑)

 リクエストは「喝采」 1972年リリースのちあきなおみの代表曲で、『第14回日本レコード大賞』大賞受賞曲です。 
 ある歌手のかつての恋人の死をテーマに書かれた歌ですが、ちあきなおみの実体験にも基づいていると言われていました。(実際は少し事情が違うようですが…)
 歌唱力抜群のちあきなおみが雰囲気を出して歌う姿も印象的でしたが、のちにコロッケがデフォルメした物真似で再注目されましたね

 「ロシアわたしの故郷」 度々リクエストされる人気のロシア民謡です。 いかにもロシア風の美しいメロディは郷愁を誘い、日本人の心にも共感を呼ぶ楽曲です。

 「いのちの歌」 近頃よくリクエストされる曲です。 この世で何より大切なものは言うまでもなく『命』です。『命は地球より重い』とも。 その『命』をテーマにした歌ですが、ただ『命』の大切さを伝えるのではなく『いつかは誰でも この星にさよならを する時が来る… 』と、その終わりの時にも言及しています。  
『…けれど 命は継がれてゆく…』と歌い、ひとつの『命』が終わっても、また新たな『命』の誕生を示唆しています。 歌いながら『命』の尊さを感じる1曲です。

 「この胸のときめきを You Don’t Have to Say You Love Me 」 珍しいリクエストでしたが、英語が堪能でいらっしゃるリクエスト者と、洋楽番長でリードしてもらいました。 
 勉強不足の私は、エルヴィス・プレスリーのオリジナルだと思っていましたが、元は1965年のサンレモ音楽祭で歌われたイタリアの楽曲「君なしに生きていられない僕(lo che non vivo senza te)」で、その後、ダスティ・スプリングフィールドが歌い、それをプレスリーがカヴァーして大ヒットさせたのです。 今回、ダスティの歌唱を聴いて、プレスリーとは違う女性バージョンの「この胸のときめきを」に魅了されました(*≧∀≦*)

 「冬が来る前に」 とても音域の広い曲なので、いつもは少し下げて歌っていましたが、今回は原調で弾いてもらい歌いました。 最高音も何とか出て良かったです(^_^) 人気曲なのでよくリクエストされますが、最適なキーを見つけ出すのも大切だと思いました。

 「喜びの歌」 『年末の風物詩なので…』とリクエスト者がおっしゃる通り、ベートーヴェンの交響曲第九番、いわゆる『第九』は、日本ではなぜか12月に歌われることが定番になっています。 
 実は、私たち母娘は先日、私の友人がコーラスで参加する『第九』コンサートを聴いてきたばかりです。 素晴らしいマエストロの指揮のもと、ソリストたちの歌唱は言うまでもなく、合唱の迫力に圧倒され、大きな感動をもらってきました。 ベートーヴェンの偉大さを痛感し、音楽の持つ影響力の大きさを改めて感じました。 
 そんな気持ちで歌った「喜びの歌」ですが、日本語のみの歌詞は短くてすぐ終わってしまうので、Mr.M 曰く『なんか物足りない…』 同感です(^。^)  でもドイツ語は難しいし… でも、ちょっとドイツ語でも挑戦したいような… (๑・̑◡・̑๑)

 「愛する人に歌わせないで」 『もう泣かないで坊や…』で始まるこの曲は、戦争で帰らぬ人となった夫、つまりこの『坊や』の父親を想う歌です。 『坊や』に切々と語りかける言葉は、泣き止まぬ子への悲しい子守歌となっているのでしょう。 最後のフレーズで『愛する人に歌わせないで』と言っているものが『子守歌』だと判るのですが、静かですが、深い反戦歌です。 この曲は「青春時代」などのヒット曲を多く作っている森田公一の作詞 作曲ですが、心に沁み渡る名曲です。

 「帰れソレントへ」 今年最後のリクエスト曲となりました。 度々歌われるカンツォーネですが、美しいメロディはクラシカルな雰囲気もあってとても素敵な曲です。 エンディングでは、声の限りに『かえれよ〜!』と高らかに歌い上げました♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

 さあ、今年の締めくくりにMr.Mの選んだ曲は何でしょう? 
 答は、「バケイション」からの「蛍の光」  間もなくやって来るお正月休みを待ち望む気持ちと、同時に今年への惜別の想いを歌う… あっぱれな選曲でした(^o^)   元気いっぱいに「バケイション」を歌い、ドラマティックなアレンジの「蛍の光」で、2025年の土曜歌声サロンは幕を下ろしました。

 さて、ちょっと戻って大晦日、皆さん、『紅白歌合戦』はご覧になりましたか? 
 私は昔から『紅白』を観ないと年が越せないので欠かさず観ますが、今年は50〜90代に嬉しい構成だったのでは? オープニングの『放送100年名曲メドレー』は、ほんのサワリだけでしたが、紹介された10曲中8曲はラウム歌集に収録されている曲でした。 もちろん若い世代の曲にも素晴らしいものはたくさんありますが、やはりラウム歌集の曲は多くの人に愛唱されてきた歴史が違いますね(๑>◡<๑)

 2026年最初の土曜歌声は、1月10日、本日です(๑˃̵ᴗ˂̵)   極寒の日々が続いていますが、奇跡的に本日だけ少し『寒の休み』のようです。
でも、そうは言っても真冬の時期なので、防寒対策は万全で、歌い初めにいらしてください。 

神田陽子


(ブログ作業担当よりお詫び)
文章中に 1月10日、本日です とありますが、
掲載作業担当者の都合で1月11日のアップとなりました。
心よりお詫び申し上げます。
次回のブログもどうぞお楽しみに(^^🎵



 
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