2026年5月9日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年4月25日のご報告~ 神田陽子

  朝晩は暖房、昼間は冷房… 空前の気温差に体調を崩されている方もいらっしゃるのでは? かく言う私もご多分に漏れず、5月の連休に入ってから持病の喘息の咳に悩まされています(でも、食欲もあるのでそこそこ元気…に見えます(๑˃̵ᴗ˂̵)

 これを書いているのは、GWも終盤の頃。 皆様はどんな連休を過ごされているのでしょう?

 それでは遅まきながら、4月25日の土曜歌声レポをお届けします

 この日は陽気もよく、気持ちの良い日でした。 そろそろこの花も咲き始めていると思い、ファーストソングには、一青窈の「ハナミズキ」を選びました。
日本が贈った桜への『返礼』としてアメリカから届いた花で、別名『アメリカヤマボウシ』 英語名は『dogwood(犬の木)』です。 すでに日本のスタンダードになりつつある、誰もが知っている1曲です。

 リクエストは「カチューシャ」 『りんごの花ほころび…』で始まるお馴染みのロシア民謡で、原曲では、カチューシャという娘が川のほとりで、出征し国境警備につく恋人を思い歌う姿を描いた歌曲です。 
 『カチューシャ』とは『エカテリーナ』の愛称だそうですが、ロシアの文豪トルストイの小説『復活』の主人公の名も『カチューシャ』です。 日本で松井須磨子がこの役を演じた時に着用していた髪飾りが、現在の女性の髪飾り『カチューシャ』の語源だそうです。

 渡辺真知子「かもめが翔んだ日」 紙ふうせん「冬が来る前に」 335歌集の人気曲2曲を続けて歌いました。 「かもめが…」は1978年(昭和53年)、「冬が…」は1977年(昭和52年)にリリースされていますので、昭和の同時代のヒット曲と云うことで懐かしく歌いました。

 「思い出のグリーングラス」 以前のブログで詳しく解説した覚えがありますが、死刑執行の朝に見た死刑囚の望郷の夢が、美しい旋律にのせて歌われています。 いったいどんな罪を犯したのでしょう? この夢には死刑囚の『後悔』『懺悔』と言うよりは、むしろ『救い』を感じます。

 「茶摘」 珍しいリクエストでしたが、初夏に見られる茶摘みの光景が描かれています。 1912年(明治45年)に刊行された『尋常小学唱歌 第三学年用』が初出ですが、作詞 作曲ともに不詳です。 『せっせっせーの よいよいよい』で始まる『手遊び歌』としても広く知られていますが、この手遊びでの繰り返しの動作は、茶葉を摘む手つきを真似たものと言われているそうです。 どんどんスピードを上げて手のひらを返したり、打ったりしたものです( ◠‿◠ )

 「ダンシング・オールナイト」 1980年リリースの、もんた&ブラザーズのデビューシングルで、累計200万枚のダブルミリオン達成の曲です。 有線放送で火がついてヒットした曲ですが、もんたよしのり のハスキーボイスと歌い方にインパクトがありました。 私は最初ラジオで聴いた時には、ハスキーボイスの女性歌手だと勘違いしたくらいですが、残念なことに2023年10月、もんたよしのりは72歳で急逝しました。 唯一のヒット曲と言っても過言ではないこの名曲をこれからも歌っていきたいですね🕺

 「ゴンドリエ」 ロマンティックなムードのこの歌は、日本では淡谷のり子がムーディーに歌っています。 『ゴンドリエ』とは、イタリア・ヴェネツィアの伝統的な小舟『ゴンドラ』を操る船頭のことで、ヴェネツィアの歴史や文化を象徴する職業です。 あたかもゴンドラに揺られているようなゆったりとした曲調です。

 小林旭「熱き心に」 中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」 335歌集からのリクエスト2曲を歌いました。 「熱き…」は、小林旭の大ファンだった故大瀧詠一が阿久悠の作詞に曲を書いたもので、洒落た雰囲気の1曲です。 最初あまり気乗りのしなかった小林旭はストリングス・アレンジのイントロを聴いて、『西部劇の世界だ』と気にいったそうです。 そう言えば日活時代の小林旭は、無国籍ヒーローでギターを背負って馬にまたがって登場していましたね🐎   
「飾りじゃ…」は井上陽水の作詞・作曲で、陽水らしいセンスの高さが窺えます。 特に2番のサビでは『私泣いたりするんじゃないかと感じてる…』で終わるのではなく、『きっと 泣いたりするんじゃないかと感じてる…』と違うフレーズで同じメロディを繰り返し歌い、1番とは変えているところに陽水の感性の素晴らしさを感じます。

 『久しぶりに「蛙」を』と、リクエストされた「蛙」は、この愉快なシャンソンを広めてくださったリクエスト者のリードで。 1つのストーリーになっていて、いたずら小僧にひどい目にあわされそうになった蛙を助けた若者。その若者の3つの願いを叶えてやると言う蛙。 『金持ち』『権力者』と2つの願いを叶えてもらっても若者は幸せになれません。 最後の願いに若者が望んだものは『愛』 すると蛙がたちまちブロンド娘に変身。 若者と幸せに暮らしましたとさ。
 よくあるようなそんなお伽話ですが、近ごろ『蛙化現象』という言葉を耳にしました。 これは『片思いが実った途端、相手に嫌悪感を抱く』と云う心理現象で、グリム童話の『カエルの王様』で、蛙が王子様に変身するのとは逆に、王子様(好きな人)が蛙(嫌な相手)に変わってしまうと云う心理から名付けられたようです。 『蛙』は変身するものの象徴になっているのでしょうか?🐸

 「鎌倉」 時々リクエストされる唱歌ですが、七里ヶ浜から鎌倉の名所(稲村ヶ崎、長谷、鶴岡八幡宮、建長寺など)を巡る、歴史的な情景を七五調で描いた楽曲です。 武家政権の興亡と哀愁を感じさせる内容になっていますが、余韻を残す旋律が素晴らしいです。

 Mr.Mが紹介曲「ボンボンキャラメル」を歌い終えたあと、『ここでお知らせがあります。 今日生誕した人がいます!』と発表。 その生誕者とは… 実は私でした(*≧∀≦*)     Mr.Mとピアニストのサプライズ演出で、皆さんに『Happy  Birthday!』を歌って頂き、幸せ者でございました(#^.^#)      2016年から携わってきた土曜歌声ですが、ちょうど満10年で初の誕生日開催でした。 それほど確率的には低いのに嬉しい偶然でした。 毎年元気に誕生日を迎えられることを目標に、これからも頑張ります٩( ᐛ )و🎵  ここで前半終了です。

 この日は奇しくもいつにも増して差し入れが多く、プチお誕生会の気分も味わわせて頂きました🎂 

 後半はリクエストからリスタート。 「おお牧場はみどり」 元はスロバキアやチェコの農村地帯で古くから親しまれていた民謡です。
 また1918年から1922年にかけてのロシア内戦では、チェコスロバキア軍団の行進曲としても使われたそうです。
 その後、移民によってアメリカにもたらされ、牧場での労働歌風の「Ah, Lovely Meadows (ああ、美しい牧場)」に改作されました。
 日本語版は、大正期に渡米した牧師の中田羽後 が、この英語版を下敷きにして「ああ牧場はみどり」として作りました。 太平洋戦争後、うたごえ運動隆盛の頃、各地の歌声喫茶で歌われました。
 その後1961年にNHK『みんなのうた』の第1回放送の最初の歌として紹介され、その時「おお牧場はみどり」と現在のタイトルに変えられました。 明るく快活な曲調のこの歌は、日本では母国以上に親しまれています。

 「テ・キエロ・ディヒステ」 おそらく土曜歌声ではお初リクエストでしょう。 ラテンの人気曲で、トリオ・ロス・パンチョス、ナット・キング・コール、日本では、坂本スミ子、小野リサ らが歌っています。 『テ・キエロ』は『I love you』 『ムーチョ』は『so much』 『ディヒステ』は『あなたは言った』と云う意味だそうです。
 ムードたっぷりの甘いラブ・ソングですね💕

 「調子をそろえてクリック・クリック・クリック」 原題は「Click Go the Shears」というオーストラリア民謡ですが、その元はアメリカの作曲家 ヘンリー・クレイ・ワーク作詞 作曲の、アメリカ南北戦争の歌「Ring the Bell, Watchman」です。 日本では『みんなのうた』で紹介されて広まりました。
羊の毛刈り作業の様子を歌った楽しい曲です。 『クリック・クリック・クリック』は、羊の毛を刈る鋏の音で、さしずめ『チョキ・チョキ・チョキ』といったところでしょうか? 

 ザ・ピーナッツ「恋のフーガ」を軽快に歌った次にリクエストされた曲は、ヒデとロザンナ「愛は傷つきやすく」 歌詞が男女で分かれて歌えるように載っているので、男性組と女性組で分かれて歌いました。 サビの『よみがえる日々…』『よみがえる愛…』の部分は、女性のフレーズに男性のフレーズがオーバーラップして入らなければならず、少々難しかったですね。

 今井美樹「PRIDE」 谷村新司「昴」 を続けて歌いました。 「PRIDE」は、布袋寅泰の作詞 作曲で、バリバリのロックンローラーの彼が作ったとは思えない、爽やかで優しい曲調のバラードです。
 オリジナルでは、間奏部分は布袋寅泰の見事なギターソロで演奏されています。 
「昴」は年間を通して人気の高い曲で、谷村新司の数々の名曲の中でも文字通りピカイチ、まばゆい光を放っています⭐

 「宇宙戦艦ヤマト」 同名アニメのテーマ曲で、勇壮なイントロが印象的です。 この歌もアニメのテーマソングの中ではダントツの人気と言ってもいいでしょう。 甲子園の応援曲としてもよく使われています。いつものごとく大声量の力強い歌声が響き渡りました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 「ルビーの指輪」 1981年リリースの曲ですが、この年寺尾は、同曲と「SHADOW CITY」「出航 SASURAI」の3曲同時トップ10入りさせるなど、正に日本の歌謡界を席巻しました。 
 『そうね 誕生石ならルビーなの…』と云うフレーズがありますが、ルビーは7月の誕生石です。 残念ながら(?)この日のお客様の中に7月生まれはいらっしゃいませんでした。 メロディラインもアレンジもシティ感覚の洒落た1曲です。

 「フル フル」 フランス語表記では「Frou-Frou」 スカートの衣ずれの音です。 可愛らしい曲調で『フル フル フル フル…』と、囁(ささや)くように歌われます。 でも『女がズボンをはくと男は物足りない』とか『女の魅力はスカート』と決めつける言葉、原題ならジェンダー差別と、即アウトですね(笑)

 「黒い瞳」 ロシア民謡として有名な曲ですが、ロマ(ジプシー)の女性の妖しい魅力の象徴として『黒い瞳』と云う言葉が用いられているそうです。
その魅力に取り憑かれた男の苦悩と情熱が描かれていますが、哀切を帯びたメロディは、ロマの音楽に特徴的な『ハンガリー音階』に基づいています。
 フリオ・イグレシアスが歌った「黒い瞳のナタリー」もこの曲のメロディをモチーフに作られましたが、こちらはずっとポップな感じで歌われています。

 『先ほど、誕生日を祝って頂いたので…』と、お礼の気持ちを込めて私から いきものがかり「ありがとう」を。 この曲は、2010年の上半期朝ドラ『ゲゲゲの女房』の主題歌で、6分以上の長尺の曲です。 『ありがとう』 この言葉を日常のちょっとした場面でも口に出せれば…人間関係はずっとスムーズにいくのではないでしょうか?(*^_^*)

 本日のラストソングにMr.Mが選んだ曲は、「ラスト・ワルツ」イギリス人歌手 エンゲルベルト・フンパーディングの1967年のヒット曲です。   ゆったりとしたワルツのリズム、甘い旋律に酔いながら上品にお開きとなりました。

 次回は5月9日開催です。 最長だと12連休と云うロングGWもいよいよ終わりの頃です。 以前より告知してまいりましたが、この日より洋楽歌集『ラウム歌集 100 (歌声ジャズ&ポップス)』の使用も開始致します。 4冊の歌集からのリクエストになりますので、リクエストの幅が広がって、これまで以上にお楽しみ頂ければ幸いです( ◠‿◠ ) 
皆さまのお越しをお待ちしています。

                                                    神田陽子



 
2026年4月24日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年4月11日のご報告~ 神田陽子

   寒暖差に悩まされながらも、この日は本当に『ちょうど良い陽気』に恵まれた夕さがり、土曜歌声は開催されました。 

 ラウム創設者の池辺御大のお出ましもあって、いつも以上に和気あいあいとした雰囲気で歌うファーストソングには「緑のそよかぜ」を選びました。
 『桜の季節』を見送ると次にやって来るのは『新緑の頃』🌿🌿🌿  風に色は無いけれど、新緑の樹々から吹いて来る微風(そよかぜ)の色は、やっぱり『緑色』がぴったりきますね( ◠‿◠ )

 リクエスト1曲目は「地上の星」 もう何度もリクエストされている335歌集の人気曲です。 NHKの『プロジェクトX』『新プロジェクトX』の主題歌として有名ですが、番組のテーマに添った歌詞には、直々に依頼された中島みゆきの強い想いが感じられます。 
 様々なプロジェクトに従事した多くの名も無き人々を、空の星ではなく『地上にある星』に準(なぞら)えている…なんと素晴らしい発想でしょう! 『風の中のすばる』『草原のペガサス』『街角のヴィーナス』『崖の上のジュピター』『水底のシリウス』 宇宙で輝く星々を地上に降ろして、各プロジェクトの現場を模した場所に配して表現しているセンスに脱帽です。

 「大空と大地の中で」 松山千春の1977年にリリースされた曲ですが、北海道の広い大地を舞台に、頑張って生きることへの応援歌の意味合いを持った歌です。  『生きる事が つらいとか 苦しいだとか 言う前に…』 力の限り生きて、そして『いつの日か幸せを 自分の腕でつかむよう…』と結んでいるフレーズはシンプルですが、それだけによりいっそう心に響く気がします٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

 「赤いスイートピー」 これもリクエスト頻度の高い人気曲です。 全体的に甘い少女趣味的な恋愛ソングですが、『I will follow you…』の英語のフレーズが素敵なアクセントになっています。 当時は存在しなかった『赤い色のスイートピー』がこの曲のヒットで品種改良が進められ、『赤いスイートピー』誕生につながったと云うエピソードもあります🌺

 「未来予想図 Ⅱ」 珍しいリクエストでした。 おそらく何年も歌ってなかったのでは? DREAMS COME TRUE  の1989年リリースのアルバム『LOVE GOES ON…』の収録曲で、高い人気のため後にシングルカットされました。
 多くの歌手にカヴァーされたり、CMに使用されたり、1998年には高校の教科書にも掲載されている名曲ですが、吉田美和がこの曲を作ったのは高校生の時だと言うのですから、その才能に驚かされます。 特に『…ブレーキランプ5回点滅 ア・イ・シ・テ・ル のサイン』のフレーズは秀逸で、当時多くの若者がバイクのブレーキランプを5回点滅させた…らしいです(*≧∀≦*)
 サビの『きっと…』からのメロディは想いを込めた歌詞を引き立てて胸に迫ります。 『未来予想図』というワードにもこの曲のハイセンスを感じます。

 竹内まりや「いのちの歌」(茉奈 佳奈歌唱)      Le Couple(ル クプル) 「ひだまりの詩」 335歌集の人気曲2曲を続けて歌いました。
 どちらも美しい旋律のバラードで、歌詞をじっくり噛みしめながら歌える曲です。

 「みかんの花咲く丘」 作詞 加藤省吾、作曲 海沼實  による1946年に発表された童謡です。 『戦後生まれの童謡の中では、最大のヒット曲』とも称されて、童謡歌手 川田正子が歌唱しました。 優しい曲調で、歌詞もきれいな日本語で綴られています。 3番の『母さん』は『姉さん』になっているものもあるようですが、これは戦後間もない頃のことで、戦争で母親を失った子どもの気持ちを慮(おもんぱか)ったことからの変更だったそうです。

 『戦争ばかりしてるから…』と、反戦の想いを込めてリクエストされたのは「死んだ男の残したものは」 作詞 谷川俊太郎、作曲 武満徹 によって、1965年に『ベトナム平和を願う市民の会』のために作られた反戦歌です。 ベトナム戦争で得たであろう教訓はどこにあるのでしょう? いつまで続くのか、この戦争は? 世界中を巻き込んでしまう前に一日も早い停戦を願わずにはいられません。

 「アル・ディ・ラ」 1961年のサンレモ音楽祭の優勝曲で、エミリオ・ペリコーリが歌い、翌年アメリカ映画『恋愛専科 (原題:  Rome Adventure )の主題歌として世界的に大ヒットしたカンツォーネです。 『Al di la』は、イタリア語で『向こう側に』『彼方に』、また比喩的に『あの世』『来世』と云う意味で、ひいては『非日常』を表現しているそうです。 日本語の歌詞は『アルディラ こんなにいとしいあなた…』で始まるので、『アルディラ』と云うのは人の名前かと思っていました(笑)  無知を恥じます…σ^_^;     曲自体は美しくロマンティックなメロディが素敵で、『ラララ……アルディラ…』』と歌い上げるラストが印象的です。

 ダ・カーポ「野に咲く花のように」 「ステンカラージン」 「赤いサラファン」のロシア民謡2曲を続けて歌いました。 「赤い…」は珍しいリクエストでしたが、メロディは馴染みのあるものなので、皆さんよくご存知でした。 『サラファン』とは、ロシアの女性がルバシカ(ブラウス)の上に着るジャンパースカートに似た民族衣装です。 曲の内容は、結婚を控えて不安に思う娘(あまり結婚に乗り気ではないのでしょう)に、『楽しいあの日は帰って来ない。 若くて美しい頬も今に色褪せる』などと、けっこう厳しいことを言って諭す母親の気持ちを歌っています。 最後のフレーズ『とは言え サラファン ぬうていると お前と一緒に若返る…』には母親の優しさと愛情の深さを感じ、ホッとさせられます(⌒▽⌒)

 カーペンターズ「Sing」を英語のみで歌い、お次の曲「涙をこえて」を元気に歌って前半終了です。

 休憩時にいつものごとく差し入れを頂きながら、お知らせを兼ねて池辺御大からお話しがありました。 この日お配りしたラウム通信にも記載されていますが、土曜歌声では5月から『ラウム歌集 100  (歌声ジャズ&ポップス)』も使用することになりました。 英語の曲が中心のこの歌集も、他の歌集(525、195、335、70他)同様、歌声サロン・ラウムで作られた物ですが、これまでは名東文化小劇場でのイベントで使用されている以外はラウムでは使われてきませんでした。 それではもったいないと云うこともあり、『洋楽番長』Mr.Mを擁する土曜歌声でやってみようとなりました。 その経緯とそれに伴う洋楽の著作権をクリアすることがいかに大変であったかのお話をされました。 著作権に関しては、日本の楽曲でさえとても厳しく言われる昨今です。 洋楽のそれは本当に面倒なことも多く苦労されたとのことでした。 
 そう云う訳で、今後土曜歌声では従来の3冊に『100歌集』も加え、4冊からリクエスト頂くことになります。 決して洋楽に特化する訳ではありませんし、100歌集の全曲にお応えすることもできませんので、100歌集は無料で貸し出すこととさせて頂きます。もちろん購入もできます。 私たちスタッフも少しずつよく知られている曲から取り組んでいこうと思っておりますので、よろしくご了承ください。

 後半は195歌集からの「島育ち」でリスタート。 珍しいリクエストで、おそらく土曜歌声で歌うのはお初だったのでは?  奄美大島を舞台にした新民謡と呼ばれるジャンルの曲で、昭和30年代に田端義夫らが歌ってヒットしました。 
 歌詞にある『加那』とは、奄美方言で『愛しい人』と云う意味だそうで、この曲には他にも土地の言葉や特産品が多く盛り込まれています。 島の自然や情景に奄美への郷愁が感じられる1曲です。

 「TRUE LOVE」 チェッカーズ解散後の1993年に、藤井フミヤのソロシングルとしてリリースされた曲で、ドラマ『あすなろ白書』の主題歌としてダブルミリオン達成の大ヒットとなりました。 歌詞もメロディもとても素敵で、フミヤのよく伸びる高音で歌われるサビの部分は特に素晴らしいと思います。 結婚式での定番曲にもなり、『ハンマープライス』と云うオークション番組では、『結婚式で藤井フミヤが「TRUE LOVE 」を歌ってくれる権利』の落札もありました。
 確か100万円超えでの落札だったと記憶していますが…ʕʘ‿ʘʔ

 渡辺真知子「迷い道」 山口百恵「横須賀ストーリー」 昭和の歌姫たちのヒット曲を続けて歌いましたが、『現在・過去・未来…』『これっきり これっきり…』と始まる両曲。 どちらも50年前の曲とは思えないほどの斬新さです( ◠‿◠ )

 「気球にのってどこまでも」 1974年の『NHK全国学校音楽コンクール』小学校の部の課題曲で、多くの教科書にも掲載されている合唱曲です。 『ランランララララ…』のフレーズでは、手拍子も入る明るく希望に満ちた曲調で歌います。

 「森のくまさん」 『ある日 森の中 くまさんに 出会った…』で始まる童謡ですが、原曲はアメリカ民謡のようです。 『お嬢さん お逃げなさい』と言ったくまが、『後から ついて来る…』のフレーズが怖いと云う説もあるみたいですが、お嬢さんが落とした白いイヤリングを拾って渡しに来てくれたくまさんに、お嬢さんがお礼に歌うと云うほのぼのとしたエンディングになっています。 近頃のクマ事情に鑑(かんが)みると、とてもこんな風に呑気に歌っていられない気もしますが、そこはメルヘンの世界と云うことで… 🐻

 「宗谷岬」 作詞 吉田 弘、作曲 船村 徹 の楽曲で、ダ・カーポが歌いました。 宗谷岬に特別な思い入れがあった船村徹は、何度か現地に足を運んでイメージ作りをしたそうです。 作詞の吉田弘は稚内在住で、地元の人たちの気持ちに添って、北海道の気候の真実のみを詩に託して書いたそうです。 その結果、いわゆる船村サウンドとは一線を画したフォーク調の爽やかな曲になっています。

 「桜貝の唄」 1939年(昭和14年)に、作詞 土屋花情、作曲 八洲秀章  によって作られた歌謡曲ですが、憂いを漂わせた気品のある歌曲の趣があり、オペラ歌手も歌っています。 
 この曲の歌詞は、作詞者 土屋の友人・鈴木義光が、病により18歳という若さで亡くなった恋人への想いを詠んだ下記の短歌が元になっているそうです。

 我が恋のごとく 悲しやさくら貝 片ひらのみの さみしくありて

 この短歌を詠んだ鈴木義光は作曲家を目指しており、土屋花情が作詞した『さくら貝の歌』に曲を付けたのですが、この鈴木義光のペンネームが八洲秀章で、彼は後に「あざみの歌」「毬藻の歌」なども作曲しています。 華麗なイントロで始まるピアノのアレンジもこの曲の人気を高めています。

 「平城山」 近頃この曲のリクエスト頻度も多くなって来ました。 格調高いクラシカルな歌曲ですが、美しい日本語で詠まれた短歌の歌詞と、切なさが漂う旋律に、古人(いにしえびと)の恋心が感じられる名曲です。

 「バラ色のさくらんぼの木と白いりんごの木」 前回のラストソングでも歌われましたが、軽妙なメロディが心を浮き立たせてくれる…そんな1曲です。

 池辺御大にラストリクエストをお願いしたところ、『皆さんに洋楽をお勧めしたから…』と全編英語の歌詞で掲載されている「Moon River」を選ばれて、歌詞も見ずにみごとにリードされました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪   

 歌集を見ながら歌う『歌声サロン』ですが、歌詞の意味をより深く感じるためには暗記して歌う方が良いとは解っています。 けれどなかなか暗記できないのも事実です。 ただ新しいことにチャレンジしたり新しく物を覚えることは脳を活性化するのに最適であり、ひいては認知症予防につながるそうです。 洋楽歌集を取り入れることはリクエストの幅が増えると云うことです。 皆さんが新しいことへ挑戦する一つのきっかけになってくれたらとも思っています(╹◡╹)

 ラストソングは、Mr.M選曲の「歌えバンバン」 『また次回バンバン歌いましょう!』の想いを込めて、賑やかにお開きとなりました。

 次回は4月25日。 ゴールデン・ウィークを控えていますが、体調を整えて歌いにいらしてください。
皆さんのお越しをお待ちしています。

                                          神田陽子



 
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