2026年10月10日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年9月26日のご報告~ 神田陽子

   雨が降って足元の悪い中、来てくださったお客様に感謝して、土曜歌声は始まりました。


  ファーストソングには「月がとっても青いから」を選びました🌕
この前日が『中秋の名月』で、ここ数日はお月様がきれいでしたね。 (実は、お月見セットのススキと萩をせっかく用意してくれていたのに... それを忘れて落ち込んだMr.Mσ^_^; )
 菅原都々子のこの曲を、私は最初森昌子のモノマネで聴いて知ったのですが、審査員たちが絶賛していたのを覚えています。 後にご本人を聴いて『なるほど』と納得しましたが、最後のフレーズ『サア〜ア〜 帰ろう〜…』は特にそっくりでした(╹◡╹)

 リクエストは、「夜空の星」 1965年リリースの加山雄三の大ヒット曲「君といつまでも」のB面曲です。 エレキのイメージを強く押し出す、軽快なテンポ・ビートのノリの良い楽曲です⭐️

 「秋でもないのに」 335歌集では大人気の「耳をすましてごらん」を歌っていた本田路津子のデビュー曲です。 フォークテイストたっぷりの爽やかな曲調は、透明感あふれる彼女の声にぴったりでしたね。 元々は、ラジオ番組『バイタリス・フォークビレッジ』の今月の歌として、ギタリストの石川鷹彦が歌っていたそうです。 『秋でもないのに…』と云うことは、季節は『秋』以外のいつなのでしょうか?
それほど『秋』というのは、センチメンタルな気分になるイメージなのですね。 近ごろ日本でも四季を感じられなくなりつつあります。
 せめて歌の中で『秋』を満喫しましょう🍂

 シャンソン「オー・シャンゼリゼ」  南こうせつとかぐや姫「僕の胸でおやすみ」  紙ふうせん「冬が来る前に」  フィンランド民謡「白いばら」  沢田研二「勝手にしやがれ」  ジリオラ・チンクエッティ「雨」の6曲を続けて歌いました。 
 どれも度々リクエストされる人気曲ですが、「僕の…」では、『古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ…』のフレーズが印象的です。 『古いコート』という表現は、『過去の出来事の象徴』として使われているようですが、他にのこのフレーズの入っている曲がいくつかあるようです。
 「白い…」は別名「谷間のばら」とも呼ばれますが、『うたごえ運動』を通じて広く親しまれてきました。 美しいメロディの切ないムードの1曲です。
 「雨」は、この日のお天気に合わせてリクエストされたものと思われますが、アップ・テンポで特徴的なアレンジで情熱的に歌われます☔️

 「心はいつも夜明けだ」 1961年、九州うたごえ祭典創作第1位の労働歌で、原題は歌詞の中にある「心にゃ夜はない」だったそうですが、全国の働く若者たちの意見でこのタイトルに改題され、以来、『うたごえ運動』の中で愛唱されてきました。 『そうだ! きょうもガンバロー!』のフレーズは、メロディ無しの掛け声になっています٩( ᐛ )و

 ZARD「負けないで」  サザンオールスターズ「TSUNAMI」  加藤和彦・北山修「あの素晴らしい愛をもう一度」  赤い鳥「翼をください」  中島みゆき「時代」の、ニュー・ミュージックとフォークの曲を5曲続て歌いました。 「あの素晴らしい…」「翼を…」「時代」は、もはや日本のスタンダードでしょう。 誰もが知っていて、後世に歌い継がれていく名曲ぞろいです。
 「負けないで」は『24時間テレビ』のチャリティ・マラソンの応援ソングとして長い間歌われていますが、コード進行が洒落ていて素敵な曲です。
 「TSUNAMI 」に関しては、以前のブログにも書いたと思いますが、『3.11 東日本大震災』後に『津波』の被災者への配慮からオンエアが自粛された時期もありましたが、『曲に罪は無い』と云う意見が多く寄せられ、現在は自由にオンエアされているようです。 ただ、桑田佳祐は『まだ震災は終わっていない』と云う思いから、ライブでの演奏はいまだに控えています。 以前長崎がひどい豪雨災害に見舞われた後も、内山田洋とクール・ファイブの「長崎は今日も雨だった」がしばらく歌唱自粛されたと云う、同じようなエピソードもありますが… そんな意図があろうはずも無いのですが、『自然災害』の言葉を使うことの難しさを感じます。

 335歌集の「Country  Road (カントリーロード)」を英語のみで歌い、いしだあゆみ「ブルーライト・ヨコハマ」、チェッカーズ「涙のリクエスト」と続いて歌いました。 
 「Country…」は、オリビア・ニュートン=ジョンが歌ったバージョンが有名ですが、カントリー・ボーイのジョン・デンバーのバージョンがオリジナルです。 もっとシンプルで、カントリー・フォークといった雰囲気になっています。 『I hear her voice in the morning hours  she calls me…』からは、一気に歌わないとならないので、息継ぎに苦労する部分です。 ジョン・デンバーも、オリビア・ニュートン=ジョンももはやこの世の人ではないのが残念ですね。
 「涙の…」は、チェッカーズの藤井郁弥の抜群の歌唱力とダンサブルなメロディが、バブル期に突入しかかっていた当時の風潮によく合っていたように思います。 派手な衣装もこの頃から出回り始めましたね。

 195歌集の「風」 『誰が風を 見たでしょう…』の歌詞で始まる、童謡と言うよりは格調高い歌曲のようなこの曲ですが、元はイギリス ヴィクトリア朝女流詩人クリスティーナ・ロセッティの詩を西條八十が訳し、草川 信が美しい旋律を付けたものです。 『木の葉を 顫(ふる)わせ…』たり、『樹立が 頭をさげ…』たりする様子から、目には見えない風の姿を感じられる素晴らしい1曲です。

 Mr.Mの洋楽紹介。 今回は『月』に因んで「Blue Moon」 1934年に発表されたジャズのスタンダード・ナンバーです。 作詞 ロレンツ・ハート、作曲 リチャード・ロジャースのこの曲は、元は前年1933年に映画『Hollywood Review  of 1933』でジーン・ハーロウが歌う「Prayer(願い事)」として書かれたのですが、制作側の事情でその話はボツになり、その後「The Bad in Every Man」にタイトル変更されてシャーリー・ロスにが歌いました。 そのすぐ後に、もっと商業的な歌詞を、と依頼されて新たな歌詞が付けられ、「Blue Moon」として世に出るやいなや大ヒットしたと云う紆余曲折の末に生まれた名曲です。
 インストゥルメンタルでも演奏されますが、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、ボブ・ディラン、ダイナ・ショア…等、名だたるアーティストによって歌われています。 中でもエルヴィス・プレスリーのカヴァーは、曲のラストが静かにフェイドアウトしていくので『最もブルーな演奏』と言われているそうです。

 ここで前半終了。 この日は人数と曲の長さもあり、前半でかなりの曲数を歌いました。 差し入れを頂きながら、小腹満たしタイムです。

 後半は、薬師丸ひろ子の「夢の途中(セーラー服と機関銃)」を紹介曲としてリスタート。 映画『セーラー服と機関銃』の主題歌で、作詞 来生えつこ、作曲 来生たかお の姉弟の作品でした。 当初は作曲の来生たかおが歌う予定だったものを、監督の『薬師丸に歌わせる』のひと声で変更になったようです。 センセーショナルな映画とは一線を画した、ポップなフレーズとメロディラインが素敵な1曲です。

 リクエストは「河岸のベンチで」 珍しい(おそらくお初)リクエストでした。 1950年にロシアのモクロウソフが作曲した楽曲で、彼はロシア民謡の伝統と、現代感覚を融合した明るい歌曲を得意としたそうです。 1945年には、「美わし春の花よ」「寂しい手風琴(アコーディオン)」などで、スターリン賞を受賞しているそうです。(両曲とも525歌集に載っています) 日本では劇団カチューシャによる訳詞をダーク・ダックスらが歌っていますが、うたごえ喫茶でも長く歌われてきました。 

 アリス「今はもうだれも」 あみん「待つわ」 谷村新司・加山雄三「サライ」の3曲を続けて歌いました。 どれも人気のある曲ですが、「待つわ」に長期不在のハモリ姫のハーモニーが欲しかったところですね♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 「収穫の歌」 実りの秋にぴったりの選曲でした🌾  旧ソ連時代の労働歌で、『コルホーズ(国営農場)』や『ソホーズ(集団農場)』で男女がいっしょに歌いながら取り入れしているイメージのようです。
 混声合唱の形で歌われるので、『(エイ穂波)』『(エイわれら)』のフレーズは男女が交互に掛け合うとのことで、最初『変わった歌詞だなぁ』と思っていた私の疑問も解けました。

 ピンキーとキラーズ「恋の季節」 この曲もとても人気があって度々リクエストされます。 先日とある歌番組で久しぶりにご本人が歌っているのを見ましたが、歌唱力は昔のままでした。 当時17歳の彼女のハスキーボイスが大人びたフレーズによく合って大ヒットしましたが、特徴的なイントロは、『イントロクイズ』でも定番になっていますね。

 「黄昏のビギン」 永六輔の作詞となっていますが、本人曰く『作詞は中村八大で、自分は名前を貸しただけ』だそうです。 1959年の水原 弘のシングル「黒い落ち葉」のB面曲でした。 後にちあきなおみがカヴァー、ネスレのCMのBGMとして流され再ブレイクしましたが、このバージョンは編曲が服部隆之で、中村八大も気に入っていたそうです。 今宵はMr.Mにムーディーにリードしてもらいました( ◠‿◠ )

 アメリカの作曲家 アリス・ホーソン作曲の「希望のささやき」
 キリスト教的ムードの曲ですが、緒園涼子(おぞのりょうし)の日本語歌詞は、原曲にあるキリスト教的テイストを残しつつも、解りやすい『希望の詩』となっています。

 同じくアメリカの作曲家 ウィリアム・シェイクスピア・ヘイズの「故郷の廃家」 原曲は「My Dear Old Sunny Home」で、日本語歌詞は犬童球渓(いんどうきゅうけい)です。 久方ぶりに生まれ故郷に帰ってみると、自分を待ち受けていたのは荒れ果てた廃屋となった我が家。 『角辺(かどべ)の小川の ささやきも なれにし昔に 変わらねど…』のフレーズと、『荒れたる 我が家に 住む人 絶えてなく…』のフレーズの対比から、故郷への強いノスタルジーを感じさせます。 

 今夜のラストソングは「誰もいない海」 『トワ・エ・モアのバージョンとは違います』と、Mr.Mのシャンソン風バージョンでしっとりと歌い、お開きとなりました。

 次回は10月10日。 もう10月なんですね…(しみじみ)  今年も後3ヶ月… 一年の過ぎる早さに慄(おのの)くばかりです(⌒▽⌒)💦
季節の変わり目、朝晩と日中の気温差で体調も崩しがちです。(そう言う私も今週はずっと体調不良でしたが…)
 『歌って心身ともに元気になろう!』をモットーに、これからも皆さんと楽しく歌っていきたいと思っています(#^.^#)♬

                                                    神田陽子



 
2026年9月26日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年9月12日のご報告~ 神田陽子

   3週間ぶりの土曜歌声は、たくさんのお客様で賑わいました。

 秋の気配はまだほとんど感じられませんが、秋の訪れを待ちわびる気持ちでファーストソングには「まっかな秋」を選びました。 歌詞には『真っ赤』なものがいっぱい出てきますが、赤いものを見ている『真っ赤なほっぺたの君と僕』の姿が目に浮かんでくるようです。


 リクエストは「昴」 故 谷村新司の名曲で、年間を通してよく出される曲です。 『さらば昴よ』というフレーズが最初に浮かんだそうですが、これは『物を中心に据えた価値観』に別れを告げているそうです。 なかなか解釈が難しいところですが、壮大な曲調はプレアデス星団の和名である『昴』に対する谷村新司自身の想いから生まれたものだと言われています。

 続いてリクエストされたのは「サライ」 これも谷村新司が代表作詞として歌詞を書き、弾厚作(加山雄三)が曲を付け、『24時間テレビ』のテーマソングとしてエンディングで2人によって歌われてきた名曲です。 『サライ』とはペルシア語の『Srāy(サラーイ)』からきており、『宿・家』という意味がありますが、『砂漠の中のオアシス』と云う意味も込められて、曲のテーマ『心のふるさと』につながるとのことでタイトルになったようです。

 「黒の舟唄」 1972年に作家 野坂昭如が歌いましたが、その後、加藤登紀子、長谷川きよし、桑田佳祐 等、錚々(そうそう)たるアーティストによってカヴァーされています。 男と女の間にあるどうしても埋められない溝を『河』と表現し、それでも『ROW & ROW …(漕いで、漕いで…)』と前に進めさせ、『振り返るな…』と結んでいます。
 人生の深淵に迫りながら、その中にある種の『怒り』も感じさせる曲です。 尚、本来は5番までありますが、195歌集には3番まで収録されています。 参考までに4番、5番を載せておきます。

      4    たとえば男は あほう鳥
          たとえば女は 忘れ貝
                            真っ赤な潮が 満ちるとき
                            失したものを 想い出す
                            ROW  and  ROW
                            ROW  and  ROW
                            振り返るな ROW  ROW


                 5     おまえとおれの 間には
       深くて暗い 河がある
                         それでもやっぱり 逢いたくて
                         エンヤコラ今夜も 舟を出す
       ROW  and  ROW
                         ROW  and  ROW
                         振り返るな ROW  ROW

 「空も飛べるはず」 1994年のスピッツのシングルですが、1996年のテレビドラマ『白線流し』の主題歌に起用されて大ヒットしました。  歌詞には『隠したナイフ』『見えすいた嘘』『ゴミできらめく世界』など、ネガティブで危ない表現のものもありますが、サビからは明るい曲調に変わり、『君と出会った奇跡が この胸にあふれてる…』と、君との出会いの喜びを語り、『きっと今は自由に空も飛べるはず…』と、最上級の表現で歌っています。 メロディも秀逸で、スピッツの数ある名曲の中でも一番に推す人が多いはずです。

 小椋佳「さらば青春」 『天空の城ラピュタ』のテーマソング「君をのせて」  南こうせつ「夢一夜」  森田公一とトップギャラン「青春時代」の4曲を続けて歌いました。 
 「さらば…」は小椋佳のデビュー曲で、いまだに根強い人気があります。  『言葉の魔術師』と言っても良いくらいワードセンス抜群の小椋佳ですが、この頃の歌詞はまだシンプルな感じです。 けれど『黒い水』や『黒い犬』といった言葉の中に体制批判とも感じられる比喩的表現が見られ、この後の作品につながる片鱗が窺えます。
 「君を…」は映画のイメージや内容について書かれたものなので、映画のストーリーを知るとよりいっそう解釈が深まると思います。
 「夢一夜」は作詞を阿木燿子が手掛けており、揺れる女心の機微を存分に表しています。 サビの1番『貴方に逢う日の ときめきは あこがれよりも 苦しみめいて…』や、2番『貴方に逢う日の ときめきは 喜びよりも せつなさばかり…』と、逢瀬の『苦しみ』や『せつなさ』を前面に出していますが、3番では『貴方を愛した はかなさで 私はひとつ 大人になった…』と、自身の大人への変化が、どこか諦めの境地の中に見えるようです。 
 「青春時代」も度々リクエストされますが、実際『青春』っていつから始まっていつ終わるのか? 定かではありませんよね? 『青春時代の真ん中は 道に迷っているばかり…』のフレーズによれば、迷っている内は『青春時代』と言えるのかも知れません(^-^)

 『8月にも歌われたようですが…』と出されたのは、「折鶴」 広島・長崎の原爆禍をテーマに作られた曲で、平和運動、平和学習の中で歌い継がれています。年々被曝体験の『語り部』と言われる方々が減っていく中で、このような歌を継承して平和へのメッセージを伝え続けなければと思います。

 「恋はみずいろ」 ポール・モーリア・オーケストラの演奏でヒットし、イージー・リスニングの代表曲として広く知られていますが、漣健児による日本語バージョンは森山良子らが歌っています。

 「月見草の花」 「せんせい」 「ジグーリ」 「エリカの花散るとき」の4曲を続けて歌いました。 

「月見草…」は、1949年(昭和24年)に、作詞 山川清、作曲 山本雅之によって作られた童謡です。 ほぼ同年代のヒット曲、「みかんの花咲く丘」や「港が見える丘」の影響を受けていると言われていますが、なるほど歌詞には似ている表現が散見されます。 例えば、『はるかに海の見える丘…(月見草…)』と『はるかに見える 青い海…(みかんの…)』や、『思い出の丘 花の丘…(月見草…)』と『思い出の道 丘の道…(みかんの…)』などのフレーズに類似性が見られます。
優しい曲調のメロディにも、癒し系の共通点がありますね( ◠‿◠ )

『「恋はみずいろ」がさわやかだったので、さわやかな恋の歌を…』とリクエスト者から出されたのは、森昌子の「せんせい」 (密かに「水色の恋」を思い浮かべていた私…^ - ^  )    先生への淡い初恋の歌ですが、デビュー直後の初々しい森昌子の可愛らしい歌い方が目に浮かびますね。 当時から歌唱力は抜群でした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪   
 私自身は良い先生には出会ってきましたが、恋心を抱くようなことは無かったです。『先生に恋心を持たれた方、いらっしゃいますか?』の問いに、お一人だけ手を挙げられました。さぞかし素敵な先生だったのでしょうね(╹◡╹)💕

 ロシア民謡「ジグーリ」 『ジグーリ』とは、ヴォルガ河の河口にある山の名前で、ここに1951年に世界最大の水力発電所が建設され、この歌はその雄大な社会主義ソ連の建設の槌音を高らかに謳いあげたものだそうです。
 「エリカの花散るとき」は 1963年(昭和38年)の、西田佐知子のシングルですが、現存する最古の『紅白歌合戦』のフィルムでも彼女の歌声を聴くことができます。 同じく西田佐知子のヒット曲「アカシアの雨がやむとき」の 作詞 水木かおる、作曲 藤原秀行が手掛けています。

 ここで小休止。 差し入れを頂きながら歓談タイムへ。

 この日はお客様がたくさん来てくださったので、時間の関係上Mr.Mの洋楽紹介コーナーは割愛して、いきなりリクエストで後半スタートです。

 ロシア民謡 「鶴」 『ロシア民謡だけど、ルーツは日本だよ』とMr.Mが説明した通り、ソ連ダゲスタン共和国の詩人ラスール・ガムザートフが、1965年の広島原水爆禁止世界大会に出席した折り佐々木禎子の千羽鶴の話に感銘を受け、故国に帰りアヴァル語で詩を書いたそうです。 その詩にナウム・グレーブニェフが絶妙なロシア語訳を付け、ヤン・フレンケルが素晴らしい曲を書いたものをマルク・ベルニェスが歌い、ロシアのみならず各国語に翻訳されて世界的中で歌われてきました。 戦争で亡くなった人々、特に兵士を悼んで、鶴になって飛んで行った彼らにいつか自分も加わるだろう、といった内容だそうです。 世界平和は万国共通の願いなのに、何故に今も愚かな戦争は続いているのでしょう? 残念でなりませんねT_T

 100歌集の「Amazing Grace」を英語歌詞のみで歌い、お次のリクエストはおそらく初出の「危険なふたり」  1973年リリースのジュリーこと沢田研二のシングルで、日本歌謡大賞・大賞、日本レコード大賞・大衆賞、日本有線大賞・歌唱賞と、数々の音楽賞に輝いたヒット曲です。 ラストの『あぁ、あぁ、それでも愛しているのに…』と云う印象的なメロディラインはジュリー本人の提案でアレンジされ、色っぽい歌い方で人気に拍車をかけたそうです。

 「しあわせの歌」 1950年代半ばから60年代初めにかけてよく歌われた労働歌で、1955年、電気産業労働組合が公募した組合歌入選曲です。 中小企業の社員旅行のバスの中で歌われるなど、当時の若い労働者によく歌われたそうです。 そう言えば現在再放送中の朝ドラ『ひよっこ』の中でも、集団就職で東京にやってきたトランジスタラジオの組み立て工場の工員たちがコーラスでいろんな歌を歌っていますが、当時の『歌声喫茶』の映像なども流れて、共に歌う楽しさの原点を見る思いがします٩( ᐛ )و🎶

 『AIのロボットに人間が支配されるのは嫌なので、心優しいロボットの歌を…』とリクエストされたのは、「鉄腕アトム」 『こころやさし ラララ 科学の子…』のフレーズを含む歌詞を書いたのは、詩人 谷川俊太郎です。 手塚治虫本人から作詞を依頼された谷川俊太郎は、『詩人は忘れ去られているけれど、歌は巷に流れている』という状況を鑑みて、『この曲の詩は自分の詩の中で最も理想的に流布している』と語っていたそうです。 特筆すべきは、この歌で皆さんの後押しや手助けもありましたが、リクエスト者が初めて前で歌われ、記念すべきデビューとなったことでしょう(*^▽^*)

 SMAP「世界に一つだけの花」 松山千春「大空と大地の中で」
 いしだあゆみ「ブルー・ライト・ヨコハマ」の3曲を続けて歌いましたが、どれもファンの多い曲で、度々リクエストされています。 
 「世界に…」の『No.1 にならなくてもいい もともと特別な  only  one…』 これに勝るものは無いと言っても良いくらい心に刺さるフレーズです。 他人(ひと)比べることなく、唯一無二の自分を大切にしたいものですね(╹◡╹)
 「大空と…」のラストのフレーズ 『いつの日か幸せを 自分の腕で掴むよう…』 『幸せ』は他人にもらうのでは無く、自分の力でつかみ取るものだと教えてくれます。 『幸せ』の形は千差万別。これも他人と比べるものではないと云うことでしょう。
 「ブルー・ライト…」のいしだあゆみは晩年は歌手としてよりも俳優として活躍していましたが、昨年死去。 彼女の代表曲と言えるこの曲をこれからも歌い続けていきたいですね。

 「銀河鉄道999」 おそらく初リクエストでした。 1979年リリースのゴダイゴのシングルで、映画版『銀河鉄道999 (The Galaxy Express 999)』の主題歌として作られました。 作者の松本零士はクラシック指向であり、当初はゴダイゴの曲に違和感もあったそうですが、実際に劇中で曲が流れた時には、主人公の未来が明るいものになると確信でき、『音楽家は、自分たちとは別世界にいるマジシャンである』と評したそうです。 
 アップテンポの曲ですが、タケカワユキヒデの作ったメロディは当初もっとスローテンポだったそうです。 それを編曲担当のミッキー吉野は、『蒸気機関車が力強く走るような』イメージでスピード感あふれるアレンジにし、結果的に大ヒットにつながる要因になりました。 
 英語のフレーズも入っており、特に繰り返し出てくる『journey』というワードが旅立ちのイメージを膨らませています。 言葉の載せ方が難しいので、また勉強です🚂

 『母が好きだったので…』と、「南の花嫁さん」をリクエストしてくれたのは、この日来てくれた私の高校の同級生。 この曲も土曜歌声ではお初曲だと思います。 1942年(昭和17年)に発売の歌謡曲で、高峰三枝子が歌いました。 太平洋戦争の戦時下、暗い世相を忘れさせるような明るい曲調に人々は癒されたことでしょう。 『おみやげは な〜に?…』『籠の お〜む』が印象的なフレーズとメロディです。
私の勧めにリクエスト者も前で歌ってくれました(*´∀`)♪
きっと 天国のお母様にも届いていますね(#^.^#)

 『生きもの地球紀行』の3代目エンディングテーマ「Believe」 とても人気のある曲で、皆さんご存知なので声もよく響いていました。
 ふと気がつくと、先ほどの同級生が手話をしながら歌っています。 手招きして前に出てもらい、手話付きで歌ってもらいました🙌 近ごろはニュースだけで無く、スピーチや歌も手話で同時通訳される風潮が広まっています。 いつにも増して『believe(信じる)』の意味が強く伝わった気がしました。

 「庭の千草」 原曲はアイルランド民謡(歌曲)「The Last Rose of Summer (夏の名残のバラ)」で、日本では1884年(明治17年)発行の『小学唱歌集(三)』に『菊』として掲載されてから親しまれてきた唱歌です。 訳詞者は「埴生の宿」の訳詞でも知られる明治時代の文学者・里見 義(さとみ ただし)で、原曲の『バラ』は、日本人に馴染みやすい『菊の花』になっています。 原曲・日本語版共に、愛する人に先立たれて一人残される悲しみが詠われています。 クラシカルな旋律はとても美しく素敵ですが、最後の高音部はなかなか出せる音域ではないでしょう💦

 「踊り子」 かつてこの曲を十八番にして度々歌ってくださったSさんというお客様。 夜の外出が難しくなってしまい、久しくこの歌も歌われていませんでした。 リクエスト者が前でリードしてくださり、『Sさんの後継者』誕生…でしょうか?  これからもこの歌を歌うたびにSさんを思い出すでしょう( ◠‿◠ )

 「公園の手品師」 1958年(昭和33年)に発表された曲で、作詞 宮川哲夫、作曲 吉田正、歌唱 フランク永井 でヒットしました。 公園のイチョウの木を手品師・老いたピエロに、落ち葉をカードに見立てた歌ですが、私は公園に手品師がいて手品を見せているのだと勘違いしていました(恥💦)     『ラララン ラララン ラララン…』のフレーズとメロディラインがぴったりで、歌っていると心がはずんできます。
 優しい曲調はどこかノスタルジックな雰囲気も感じさせてくれます。

 今夜のお別れ曲は先日久しぶりに聴いて『皆さんと歌いたいなぁ』と思ったので、私選曲の  アリス「遠くで汽笛を聞きながら」 ゆったりとした曲調は、切々と語りかけるように始まり、やがてサビの『暮らしてゆこう…(1番)』『さがしてみたい…(2番)』『生きてゆきたい…(3番)』と歌い上げ、タイトルの『遠くで汽笛を聞きながら…』につながっていきます。 私が一番好きなフレーズは『自分の 言葉に 嘘は つくまい 人を 裏切るまい…』です。 男の人の誓いのように思われますが、男女問わず人として基本的なことだと思いませんか?

 次回は9月26日開催です。 直前にはシルバー・ウィークの連休もあり、2週間はアッという間でしょうね。 少しは秋らしくなっている頃でしょうか?
季節の変わり目は体調も崩しがちです。 くれぐれもご自愛の上、ご無理のないご参加をよろしくお願い致します。

                                          
                神田陽子 



 
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