2026年7月26日日曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年7月11日のご報告~ 神田陽子

  梅雨明けはまだなのに、もう猛暑の名古屋💦💦 そんな暑さにもかかわらず、この日はご常連の皆さまに、お初のお客様、お久しぶりの方々も参加されて大賑わいの土曜歌声でした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪


 夏の定番曲「夏は来ぬ」をファーストソングに選んでスタートです。 夏の歌とは言え、猛暑のイメージとはほど遠い静謐(せいひつ)な感じのこの曲。間奏のピアノアレンジも涼やかで、歌っているとしばし暑さを忘れられる気がします。 

 リクエストは、吉田拓郎「夏休み」 青い三角定規「太陽がくれた季節」と、夏にぴったりな2曲が続きました。 「夏休み」は、ひと昔前の夏の風物詩でノスタルジックな気分になりますね。 「太陽が…」は、溢れる若さが迸(ほとばし)っているような元気になれる1 曲です。 

 人気曲「君をのせて」を歌って、お次のリクエストはお初参加のお客様より、ヴィレッジ・シンガーズ「亜麻色の髪の乙女」 この曲も1年を通じてよくリクエストされますが、『彼のもとへ…』駆けていく乙女の幸せが感じられます。 エンディングにはドビュッシーの同名曲の一節が入るのは、我がピアニストオリジナルです。

 トワ・エ・モワ「空よ」 爽やかな曲調でよく知られているこの曲は、NHKの『あなたのメロディー』から生まれたものです。この番組は視聴者からオリジナル曲(作詞・作曲)を公募して、優れたものをプロの歌手が発表すると云うものでした。
 『あなたのメロディー』から誕生した名曲には、「空よ」に続きトワ・エ・モワの「愛の泉」、北島三郎「与作」、『みんなのうた』で歌われた「コンピューターおばあちゃん」などがあります。
 そう言えば確か中学生の時、ピアノの上手な友だちがこの番組に応募するので、彼女が作った曲に詩を書いて欲しいと頼まれたことを思い出しました。なんだか乙女チックな詩を書いたような気がするしますが… 結果はみごと落選でしたが、後にも先にも曲の作詞をしたのはあの時だけでした(^.^)

 文部省唱歌の「われは海の子」 1910年(明治43年)発行の文部省『尋常小学読本唱歌』で初出。 勇猛果敢な歌詞には難解な言葉も多く織り込まれていますが、長く小学校の現場で教えられてきました。 七五調の歌詞に爽快な旋律がよく合っていて歌いやすい楽曲です。 525歌集には5番まで収録されていますが、実は7番まであります。 特に7番の歌詞には『軍艦』という言葉が登場するので、戦後GHQの指示によって教科書からは削除されたようです。

 竹内まりや「いのちの歌」 童謡「しゃぼん玉」 コニー・フランシス「VACATION (バケイション)」 石川ひとみ「まちぶせ」の4曲を続けて歌いました。
335歌集の「いのちの…」は紹介以来徐々に人気が上がり、すっかり定着した感じで嬉しい限りです。 「VACATION 」は、日本では弘田三枝子や伊東ゆかりが歌って大ヒットさせました。 『V・A・C・A・T・I・O・N…』で始まるフレーズは、後にスポ根ドラマ『サインはV』のオープニング・テーマ「サインはV」の『V・I・C・T・O・R・Y…』に同じ手法が見られます。 

 ドイツ民謡「ビア樽ポルカ」 シャンソン「オー・シャンゼリゼ」 アメリカンポップス・カントリー「The Tennessee Waltz(テネシー・ワルツ)」 ラテン・ポップス「ベサメ・ムーチョ」の4曲がリクエストされましたが、外国曲、しかも全部国が違う曲が続けて4曲リクエストされるのは珍しいことでした。
 「テネシー…」も100からのリクエストでしたので、英語の歌詞のみで歌いました。 
「ベサメ…」は珍しいリクエストでした(おそらく土曜歌声ではお初)。 この曲はメキシコの女性作曲家コンスエロ・ベラスケスが1940年に作詞・作曲したラテン・ミュージックの名曲です。 『ベサメ・ムーチョ』とはスペイン語で、『私にたくさんキスをして』と云う意味だそうで、ラテンの情熱的なムードたっぷりに歌われています。 このブログに度々登場させている私の亡き父は、この曲も大好きでよくアコーディオンで弾いていたので、私も幼い頃からメロディは知っていましたが、意味は全然知りませんでした。こちらは日本語と英語の両方で歌いました。 なんか国際色豊かな感じですね🇩🇪🇫🇷🇺🇸🇲🇽

 今日飛び入りでいらしたお客様から「時の過ぎゆくままに」 近ごろ人気うなぎのぼりで度々リクエストされる沢田研二のヒット曲です。 このお客様、洋楽歌集100だけお持ちになっていたので、休憩時に『どこでここをお知りになったのですか?』とお尋ねしたところ、先日開催された名東文化小劇場の『歌声JAZZ&POPS』のイベントに参加されたとのこと。 そこでラウム通信も配布していましたので、嬉しいご縁でした( ◠‿◠ )

 「瑠璃色の地球」 松田聖子のヒット曲ですが、とても多くのアーティストにカヴァーされています。 美しい旋律が快い響きを聴かせますが、歌詞も『私たちの地球(ほし)を守りたい…』とあるように、エコを考える壮大なテーマを謳っています。 このフレーズを歌い一瞬のポーズ(一時停止)の後、キラキラとピアノが流れ転調するメロディラインも洒落ています。

 お久しぶりのお客様から「無縁坂」 この方はご自分でも歌声サロンを主催されているので、お歌もよくご存知でお上手です。 『前でどうぞ…』とお誘いしても、『ここで…』とご遠慮されていらっしゃいました(//∇//)    この歌も年間リクエストの上位に位置する人気曲です。ひと昔前の奥ゆかしい『母』を描いている さだまさしの名曲です。

 ここで前半終了です。 この日の差し入れはたぶん最年長のお客様から。『旅行に行って来ましたので…』と頂いたのは、伊勢のお土産でその名も『長寿せんべい』 いつも若々しくてお元気なお姿に肖(あやか)れると、皆さんも私たちもとても嬉しくなりました(⌒▽⌒)

 後半は100歌集からの紹介曲「On the Sunny Side of the Street (明るい表通りで)」でリスタート。 1930年の曲で、『Lew Leslie’s International Revue(ルー・レスリーの国際的レビュー)』と云うブロードウェイ・ミュージカルで最初に紹介されました。
 『Grab your coat and get your hat,  Leave your worry on the  doorstep,  Just direct your feet to the sunny side of the street …』(コートをつかんで、帽子をかぶり、心配事は玄関先に置いて、ちょっと陽の当たる表通りへ足を向けよう…) のフレーズで始まるこの曲は、前年に始まった世界大恐慌に喘ぐ人々を大いに励ましたそうです。 近年では朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で使用され、その効果でリバイバル的に注目されました。

 リクエストは「希望」 これも本当に人気の高い曲で、年間を通してよくリクエストされます。 『希望』という抽象的な概念を『あなた』と擬人化して歌われています。 『黙ってどこかへ 立ち去ったあなた』に『また逢うために 私の旅は 今またはじまる』と、失った『希望』を探し求めていくフレーズが綴られています。

 100歌集より「Annie Laurie(アニー・ローリー)」 スコットランド民謡として日本語ではよく歌われているので、メロディは皆さんご存知ですが、英語で歌うのは初めてでした。 
 『Maxwelton’s  braes are Bonnie, …』で始まりますが、実話が元になっているようです。 アニー・ローリーはマクスウェルトン卿の末娘で、とても美しい娘だったそうです。そのアニーに想いを寄せたものの、マクスウェルトン卿の反対で引き離されたウィリアム・ダグラスが悲嘆に暮れて書いたのがこの詩だとされています。 馴染みのない古い英語のワードも使われていますので、英詩として読んで味わうのも一興かも知れません。 
 この歌集には1番しか載っていませんが実際は3番まであります。
ラストのフレーズは全て『And for Bonnie Annie Laurie  I’d lay me doon and dee…( そして麗しのアニー・ローリーのためなら、私は自らを横たえて死のう…)』と結ばれています。
ちなみに『doon』は『down』『dee』は『die』です

 ZARD「負けないで」 中村雅俊「ふれあい」 ザ・ピーナッツ「恋のバカンス」 由紀さおり「手紙」の4曲を続けて歌いました。 「負けないで」は、サビのフレーズが『24時時間テレビ』のチャリティ・マラソンのゴール間際に繰り返し歌われていたので、皆さんよくご存知です。 
 「ふれあい」も近頃よく出されますが、奥様を亡くされた中村雅俊の『悲しみ』に寄り添うかのように歌い出しの『悲しみに 出会うたび…』のフレーズが切なく響きます。  「恋の…」は今宵もハモリ姫の美しいハーモニーが彩ってくれました。 
 由紀さおりの「手紙」は珍しいリクエストでした。 近ごろはアンジェラ・アキの「手紙」がよく出ていましたが、これぞ元祖「手紙」(笑)   1971年の曲です。『死んでもあなたと 暮らしていたいと…』と、衝撃的なフレーズで始まる歌ですが、けっこうなハイ・テンポで歌われているので、お別れの曲にしては明るい曲調ですね。  『涙で綴り終えた お別れの手紙…』と何度も繰り返されますが、今は手書きで手紙を綴ることなどせず、メールで済ませてしまうのでしょうね(^。^)

 『認知症予防に、早口言葉の歌を…』とリクエストされたのは「乾杯の歌」 行進曲風のこの曲はこれまでも度々謳ってきましたが、『のめや歌え若き春の日のために…』からはまさに『早口言葉』(笑)   滑舌の運動にもなりますが、あまり無理をして舌を噛まないようにご注意ください(#^.^#)   ドイツ民謡として紹介されていますが、世界的にはアメリカのメイン州立大学の校歌「Maine Stein Song」として知られています。 この曲、日本では長く『紅白歌合戦』の歌手入場曲としても使われて来ましたので、メロディは周知されています。 『ヘイ!』の掛け声も高らかに響き渡りました。

 佐々木 勉「あなたのすべてを」 霧島 昇とミス・コロンビアの「一杯のコーヒーから」の2曲を歌いました。 どちらも195歌集の人気曲で、「あなたの…」は究極の純愛を歌っています。 「一杯の…」はデュエット曲だったのですね。 作曲は服部良一で、ジャズ調のモダンな曲調は、ラジオ番組『こんにちは青空たのしです』がテーマ曲として使っていたそうです。 『コーヒー』と歌わずに『コーヒ』と歌うところにもオシャレ心が感じられます☕️

 アダモ「インシャラー」 この曲は男性陣に人気抜群なのですが、この日は珍しく女性のお客様からのリクエストでした。 もちろん男性陣の『インシャラー!』の歌声が鳴り響きましたが…((o(^∇^)o))🎶🎶

 「あなただけを」 元ジャニーズのメンバーだった あおい輝彦のソロシングルで、軽快なテンポで歌われる夏のイメージの曲です。
 『今より素晴らしい人生…』からのサビはリズミカルで、フレーズとメロディの合わせ方が素敵です。

 アニメソング「宇宙船艦ヤマト」を力強く、シャンソンの定番曲「サン・トワ・マミー」をロマンティックに歌って、お次のリクエストは「あなたが夜明けをつげる子どもたち」 リクエストしてくれたのは私の高校の同級生。 彼女はMr.Mの声のファンなので『Mさんの声でこの歌を聴きたかった』と言ってくれました( ◠‿◠ )    この歌を私はラウムで知りましたが、作詞を担っている笠木 透が歌って、1977年の岐阜県恵那地方の教育記録映画『夜明けへの道』の主題歌になっています。 命の大切さと自然への感謝を未来の子どもたちに強く訴えていますが、優しく包み込むような旋律は静かに胸の奥に沁み渡ります。

 「しゃれこうべと大砲」 リードするMr.Mの『歌声喫茶での思い出の歌…』だと云うエピソードも披露されましたが、リクエストされた今日飛び入り参加のお客様も同世代でいらっしゃるのかも? 元はイタリア(シチリア)民謡で、1950年のイタリア映画『越境者』の主題歌として使われました。 日本では 昭和20〜30年代に反戦歌として歌われて、歌声喫茶でも愛唱されて来ました。 ひとり寂しく死んだしゃれこうべ(頭蓋骨)に想いを寄せた、戦争の虚しさを歌った楽曲です。

 「はじめの一歩」 卒業ソングの合唱曲として有名です。 新しい世界に踏み出す勇気や、夢を持つことの大切さを歌っていますが、シンプルな歌詞と穏やかなメロディは、『勇気を持って一歩を踏み出す』背中を優しく押してくれるように感じられますね(*^▽^*)

 「どこまでも幸せを求めて」 作詞 作曲の長谷 治は朝日新聞に勤務していました。 同じ職場の『朝日ジャコーラス』の仲間の結婚を祝って作った曲ですが、好評を博し、その後口伝えで広まったそうです。 リクエスト者の見事なリードで歌いました。

 この日のラスト・ソングは、ピアニストがファースト・ソングに推したのを私が却下してしまった「ルビーの指輪」 選曲の理由は、7月最初の土曜歌声だったので、7月の誕生石『ルビー』に因んでのようです(๑˃̵ᴗ˂̵)    寺尾聡の洗練されたシティ感覚のこの曲を、全員スタンディングで歌ってお開きとなりました。

 次回は7月25日。 毎度ギリギリでこのブログを書いていますが、今週は酷暑週間🥵💦💦 40℃前後の灼熱地獄が続いています。
 ご無理の無いご参加でお願い致します🙇‍♀️    暑さ対策万全でお越しくださいm(_ _)m     (大雨やら酷暑やら…自然のしっぺ返しはどこまで続くのでしょうか?-_-  )


                                                            神田陽子



 
2026年7月11日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年6月27日のご報告~ 神田陽子

  この日、日本列島はダブル台風(1つは熱帯低気圧に変わっていましたが…)と、梅雨前線の影響で大雨に見舞われていました🌀🌧️   開催も危ぶまれた土曜歌声でしたが、足元の悪い中当初の予想よりたくさんのお客様に来て頂き、感謝の極みでございました😭  いつもよりは少数精鋭での歌声になりましたが、盛り上がり度は変わらず、リクエスト曲もたくさん出て盛況でした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)


  現在開催中のサッカーワールドカップ。 残念ながら日本はブラジルに惜敗してすでに姿を消していますが、ピアニストの『この歌はアルゼンチン代表の応援歌だよ』と云う情報からTHE BOOMの「島唄」をファーストソングに選びました。 また先日6月23日は『沖縄慰霊の日』ということもあって、沖縄戦の犠牲者への追悼の気持ちも込めて歌いました。

 リクエストは童謡「雨」 『雨がふります 雨がふる…』で始まる、作詞 北原白秋、作曲 弘田龍太郎の情緒たっぷりの名曲です。 降り続く雨のため外に遊びにゆけず、千代紙を折ったりお人形遊びをしたり… 古き良き時代のお家遊びの情景が目に浮かびます(今ならさしずめ、ゲームかYou Tubeですね^_^) 
 3番の歌詞 けんけん啼いた小雉子(こきじ)を『子雉子も寒かろ 寂しかろ…』と思いやる優しさに感じ入ります。 1番の歌詞に『紅緒の木履(かっこ)も緒が切れた…』とありますが、作曲者 弘田龍太郎の故郷・高知県安芸市には、『緒が切れた木履』と『雨傘』をモチーフとしたユニークな歌碑が建立されているそうです。 この後『雨』曲が目白押しに…☔️

 森山良子「涙そうそう」 童謡「花嫁人形」 イタリア ・カンツォーネ「雨(LA PIOGGIA)」 フランス民謡「アヴィニョンの橋の上で」の4曲を続けて歌いました。 ジャンル、曲調の全く違う曲を次々と休みなく歌っていくので、慌ただしさの中に面白さを感じて頂ければ…と願います( ◠‿◠ )

「雨の遊園地」 珍しいリクエストでしたが、これも『雨』の曲です☂️   作詞 谷内六郎、作曲 中村八大の楽曲で、1963年のNHK『みんなのうた』で紹介されました。 
 雨に濡れている『木立』『ぶらんこ』『ベンチ』『メリーゴーランド』を叙情的に描き出して、ノスタルジックな風景を素敵なメロディが彩っています。 特にサビの『ねずみ色の雨の中…』からは曲の雰囲気も寂しげな感じになり、また『白いレンシューズに…』からは少しポップになって終わる…そんなメロディラインにジャズピアニスト・中村八大の非凡な才能を感じます。 そう言えば今年の12月公開の映画『SUKIYAKI  上を向いて歩こう』では、中村八大を岡田准一が、永六輔を松坂桃李が、坂本九を中野太賀が演じるそうです。 歌声ファンには楽しみな映画ですね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

  100歌集より「Edelweiss」 1959年のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』、1965年の映画版『サウンド・オブ・ミュージック』の両方で劇中歌として使われました。 オーストリアを象徴する花 『エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ)』を謳うことによって、ドイツに併合された祖国オーストリアへの『愛国心』を表しています。 美しい旋律の作曲者はリチャード・ロジャースで、900曲に及ぶブロードウェイ・ミュージカルの作品の他、「マイ・ファニー・バレンタイン」「ブルー・ムーン」などのジャズの名曲も作っています。

 お久しぶりに登場のハモリ姫より「雨の御堂筋」 これも『雨』シリーズ☂️    大阪の街中を雨に濡れながら『あなた』を探し回り、『南』へ歩いていく女。辿り着く先はどこなのでしょう?

 『囚人の歌」 原曲はロシアの古い民謡で、政治犯などの囚人が過酷な漕役刑(船底で鎖につながれて櫂を漕ぐ刑)の中で歌った曲がルーツとされていますが、それをフランス人レオ・ポルが採譜・編曲し、モーリス・ドリュオンがフランス語の歌詞を付け、イヴ・モンタンなどが歌ったことで世界的に有名になりました。 日本では525歌集にある『人形劇団プーク』の訳詞をベースに、『うたごえ運動』などで広く歌われてきました。 鎖につながれ悲惨な境遇にありながらも『母』を想い、『自由』『幸せ』を求める歌詞には力強さが満ちています。 

 「いちご白書をもう一度」 これも人気のある曲で、何度もこのブログでも取り上げていますが、『雨に破れかけた 街角のポスターに…』のフレーズに、やはり『雨』というワードが出てきて、半分剥がれそうになっているポスターの情景が浮かんできます。

「雨のバラード」 1971年の湯原昌幸のヒット曲ですが、元々はかつて湯原がメンバーだったグループサウンズ 、スウィング・ウエストが1968年に発売した「幻の乙女」のB面曲でした。(今回調べて初めて知りましたが…)     湯原昌幸のバージョンはしっとりとした切なさの漂う歌謡曲ですが、スウィング・ウエスト版はいかにもGSサウンドといった感じで歌われていますので、聴き比べてみてはいかがでしょう?

 ここで前半終了です。 『小腹満たしタイム』でしばし歓談の時を。 私が配った『うまい棒』の正しい(?)食べ方をハモリ姫から伝授してもらいました(^。^)

 後半開始。 この日のMr.Mの100歌集紹介曲は「Tea for Two(二人でお茶を)」 1924年のヒット曲で、ミュージカル『No, No,  Nanette (ノー・ノー・ナネット)』で使用されました。 その後1950年公開の同名ミュージカル映画では、ドリス・デイとゴードン・マックレイがデュエットして大ヒットしました。 リズミカルなメロディは快く響きますが、唐突な転調もあってユニークな曲調になっています。 
 『Nobody  near  us  to  see  or  hear us…(誰も私たちを近くで見たり聞いたりしない…)』からのフレーズは、韻を踏んで早口言葉のように歌われ、息継ぎも難しいのですが、少しゆっくりめに歌っても良いかも知れません。 
 ジャズのスタンダード・ナンバーとなり、数多くのカヴァー・バージョンがありますが、中でもトミー・ドーシー楽団の「TEA  FOR  TWO  CHA  CHAS」のチャチャチャ・バージョンは有名です。
 NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でもこの曲が印象的なシーンで度々流れていましたので、お聴き覚えのある方もいらっしゃるのでは?

 リクエストは525歌集からの英語曲「Yesterday  Once  More」 おそらく土曜歌声ではお初でしたが、これも洋楽効果でしょうか?
1973年のカーペンターズの世界的な大ヒット曲です。 
 『When I was young  I’d listen to the radio…(若い頃、よくラジオを聴いたものだった…)』で始まる、若かりし頃に聴いた曲と共に昔を懐かしんでいる内容です。 いろいろと昔の思い出に浸り、『All my best memories  Come back clearly to me…(私の最高の思い出がすべてはっきりよみがえってくる…)』と結んでいます。『yesterday』は『昨日』ではなく『過ぎし日々』で、その日々を『once more(もう一度)』と願うこの曲は、カーペンターズのナンバーの中でもとても素敵な1曲です。

 シャンソン「フルーツサラダのうた」 ロシア民謡「仕事の歌」 石原裕次郎「赤いハンカチ」 村下孝蔵「初恋」 久保田早紀「異邦人」の5曲を続けて歌いました。 どれも度々リクエストされる曲です。 「フルーツサラダ…」では『ジョリ ジョリ ジョリ…』がユニークに感じますが、これはフランス語『Joli(可愛い・美しい)』で、原曲ではフルーツサラダという女の子を愛でる言葉だそうです。 近年人気のアニメ『ちいかわ』でも歌われて評判になったみたいです。 「仕事…」では『ヘイ!』という力強い掛け声が印象的です。 「赤い…」はムードたっぷりな歌謡曲で、カラオケでは裕次郎世代のおじ様方の定番ソングでしょう。 「初恋」の村下孝蔵は46歳という若さで亡くなっていますが、『つい先日24日が命日だったので…』と彼を偲んでリクエストされました。 
「異邦人」の久保田早紀は現在は教会音楽家(音楽宣教師)として、全国でチャペルコンサートを開催しているそうです。

 ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」 今宵はハモリ姫がいるので、きれいなハーモニーを期待されてのリクエストでした。 ご本人は『久しぶりなので…』と、ご謙遜でしたが… 結果上々(#^.^#)    『フーガ』とは音楽用語では『遁走曲(とんそうきょく)』というもので、1つのメロディが別のメロディから逃げる(追いかけられる)ように展開する形式のことですが、この曲はフーガの形式は採っていないそうです。 編曲を担った宮川 泰の大胆なアレンジが、ピーナッツの絶妙なハーモニーを生かしてヒットしました。

 「青春」 作詞 門倉 訣(さとし)、作曲 じぬし・みきお の楽曲で1972年の作品です。 門倉自身の体験を投影した詩に曲を募集したところ、全国から30余曲が届いた中で、当時、福島合唱団に在籍していた福島大学の学生 地主幹夫(じぬしみきお)の曲が採用されて生まれました。 
 青春のひたむきさを激しいリズムでぶつけるように歌い上げたこの曲は、うたごえ祭典で発表されると、全国のうたごえ仲間の心をつかんで広く歌われるようになったそうです。
 歌詞は3番までありますが、サビの部分に『なくしたくない この燃えあがる熱いもの…』というフレーズが必ず入っているので、これが作者の最も伝えたいメッセージなのでしょう。 その後に続く『生きてゆくのが つらくなっても…』『生きてゆくのが むなしくなっても…』『生きてゆくのが 苦しくなっても…』のフレーズには人生の厳しさに負けない決意が感じられます。

 「サボテンの花」 これもとても人気のある1曲ですが、チューリップ時代と財津和夫のソロバージョンではアレンジも歌い方も違うので、歌っているとごちゃ混ぜになってしまうこともありますが、お好きな歌い方で良いと思います。 

 「籠の鳥」 珍しいリクエストでしたが、歌詞も旋律も聞き覚えのある曲でした。 1924年(大正13年)、同名映画の主題歌として大ヒットを記録したそうですが、切ない恋を綴った文語調の歌詞は男女の対話形式になっています。 195歌集には6番まで載っていますが、実は13番まであります。 女→男→女→男…と順番に12番まで続き、最後13番は男女で歌い締めくくっています。 その13番の歌詞を載せておきます。

嘘に涙は 出されるものを ほんに悲しい 籠の鳥

 『籠の鳥』という言葉は、自由のない箱入り娘や昔の皇族・華族の子女に使われますが、昭和天皇もかつて皇太子時代に自分の生活を『カゴの鳥のような』と言われたそうです。 また『女工』と呼ばれ過酷な労働を強いられていた女性たちが歌ったという 『籠の鳥より 監獄よりも 寄宿舎住まいは なお辛い』と云う歌詞にも『籠の鳥』という言葉が出てきます。 いずれにしても良いイメージではありませんね(◞‸◟)

 近頃人気急上昇の「白い色は恋人の色」 野坂昭如「黒の舟唄」の2曲を歌いましたが、奇しくも『白』『黒』と対照的な『色』の曲でした。 その色同様、曲調も正反対で、明るい「白い…」を歌い、重苦しい「黒の…」を歌って、ジェットコースター並に感情も揺さぶられましたね🎢

 『先ほどはあんまりうまくいかなかったので…』と、「恋のフーガ」には若干心残りのハモリ姫より、同じくザ・ピーナッツの「恋のバカンス」がリクエストされました。 これぞハモリの定番曲。 私が『前へいらっしゃいませんか?』とお誘いしても、『いえいえ…』と躊躇(ちゅうちょ)気味の姫でしたが、そこに頼もしいお方が『それではご一緒に…』と、自らエスコート役を買ってくださいました。
 これには姫も感激して前に出て、初のマイクを通してのハモリが実現したのですヾ(@⌒ー⌒@)ノ(エスコート氏、Good Job!)  
美しいハーモニーを響かせて、ラスト・リクエスト曲「恋のバカンス」が華々しく歌われました٩( ᐛ )و🎵

 今夜のラスト・ソングはMr.Mお得意のシャンソン「オー シャンゼリゼ」で、楽しく賑々(にぎにぎ)しくお開きとなりました。 大雨に警戒しながらの開催でしたが、少数精鋭の皆さんのエネルギー溢れる歌声はこの日も十分過ぎるほど発揮され、本当に感謝いっぱいでした🙏

 次回は7月11日。 なんともう7月です! 今年も早 半年が過ぎ、このあとは酷暑の夏がやってきます🥵💦  暑さに負けず、『栄養』『睡眠』『水分』をしっかり摂って、元気に歌って来る夏を乗り切りましょう!p(^_^)q

                                          神田陽子



 
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