2025年7月12日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~7月5日のご報告~ 神田陽子

  前回から1週間のご無沙汰(ロッテ歌のアルバム?)で開催された土曜歌声ですが、イレギュラーでもあり、梅雨明けの酷暑とあって、『今日は少数精鋭の日』と思っていたのですが、予想に反してたくさんのお客様に来て頂きありがた山でございます(from べらぼう)( ◠‿◠ )


 ラウム歌声サロンでは季節の風物詩を大切にしてきました。 折々季節に合った歌を紹介していますが、2日後にやってくる『七夕』に因んで 「たなばたさま」でスタートです。
 短冊に願い事を書いて、千代紙で作った飾りと一緒に笹に吊るしたのは 遠い昔ですが、一生懸命作った輪飾りや網飾りを懐かしく思い出しますね🎋

 リクエスト1曲目は「青い山脈」  石坂洋次郎原作の『青い山脈』が映画化された時の主題歌です。 作詞 西条八十、作曲 服部良一、歌唱 藤山一郎(当初は奈良光枝とのデュエット)で大ヒットしました。 特徴的なイントロで始まる明るい曲調の歌は、皆んなで声を合わせて歌うのにピッタリで、正に歌声サロンの歌と言っても良いでしょう。 

 「異邦人」 当サロンの人気曲のひとつですが、『昭和の名曲』にも必ず選ばれている1曲です。 オリジナルの久保田早紀は早くに芸能活動を引退していますが、男女問わず多くのアーティストによってカヴァーされています。 歌っているとオリエンタルなムードに包まれるような気分になります。

 「いっそセレナーデ」 この日ご友人のお誘いでお初参加のお客様より。 井上陽水の美しいバラードで、彼自身が出演したサントリー『角瓶』のイメージソングに起用された曲です。  『さみしい そして 悲しい いっそ やさしい セレナーデ』は、甘く切ないメロディに乗せて波のように寄せ来るフレーズです。

 「ひまわり」 1970年のイタリア映画『ひまわり』の主題歌で、ヘンリー・マンシーニのあまりにも美しいメロディで有名です。 胸を打つラストシーンでは、延々と続くひまわり畑が印象的ですが、この音楽が感動をいやが上にも高めているのは間違いないでしょう。 
 舞台となったウクライナの地に、一日も早い平和が訪れることを願わずにはいられません🌻🌻🌻🌻🌻

 「陽気に生きようこの人生をさ」 作詞 作曲の宮沢勝之さんは、『障害を持つ人、若者、お年寄り、子どもたち…たくさんの人が人生と生命の本当の素晴らしさを知って、もっともっと夢をふくらませよう。』と呼びかけています。 
 三連符で歌う『夢が 夢が あるから 歌おうじゃないか』のサビはとてもキャッチーで、タイトル通り陽気に明るくなれます♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 「折鶴」 335歌集のこの曲は、土曜歌声ではおそらくお初リクエストでした。 
 作詞 安井かずみ、作曲 浜圭介の曲ですが、もともとは小柳ルミ子のアルバムの収録曲の1つでしたが、小柳のアルバムと同日に発売された千葉紘子のシングルがヒットしました。
 千葉紘子の歌い方はより演歌っぽく仕上がっており、編曲にも和楽器が使われたりして、この曲の雰囲気に合っていたようです。 

 「さくらんぼ実る頃」 リクエスト者のお言葉によれば『一番古いシャンソン』とのこと。 その通り、1866年にジャン=バティスト・クレマンが作詞、その2年後にテノール歌手のアントワーヌ・ルナールが曲を付けて発表されたそうです。 日本ではちょうど明治維新の年(1868年)で、『ピーヒャラ ドンドンドン』と鼓笛隊の先導で錦の御旗の官軍が行進していた頃、フランスではこんな洒落た曲が歌われていたのですね。 明治になって西洋音楽が日本に入って来ますが、維新が無かったら、今でも雅楽only…だったのでしょうか?

 『季節がら、この歌を』と出された曲は「かもめの水兵さん」 1937年(昭和12年)に発表された童謡で、戦前・戦中を通して大ヒットしたそうです。 可愛らしい歌詞と覚えやすいメロディが戦後も音楽の教科書に採択されて、これまでずっと歌われてきました🐦

 「お富さん」 これも珍しいリクエストでしたが、春日八郎の大ヒット曲なので皆さん良くご存知でした。 
 お座敷ソングに代わる軽妙な曲と云うことで作られたそうですが、作曲の渡久地政信は沖縄 奄美大島育ちだったので、四分の四拍子のリズムのなかに、八分の六拍子をアクセントとして加えたブギウギのリズムを基に、手拍子や軽快なヨナ抜き音階など沖縄音楽・カチャーシーの要素と、チンドン屋のリズムの影響を受けた奄美新民謡の要素を織り込みながら曲を書いたそうです。 
何だかてんこ盛りのクロス・オーバーな曲なんですね。 後年ディスコブームの頃の1978年に「ディスコお富さん」としてリバイバルヒットしたのも頷けますね。
 歌詞は、歌舞伎の『与話情浮名横櫛(よわなさけうきよのよこぐし)』(通称 : 切られ与三郎)からのセリフが多く使われています。 特によく解らなかった『玄冶店(げんやだな)』は、江戸時代に実在した医師、岡本玄冶の屋敷があった場所の通称だそうです。

 「Mr.サマータイム」  1978年リリースのコーラスグループ『サーカス』の2枚目のシングルです。 原曲は、フランスのミッシェル・フュガン&ビッグ・バザールが1972年に発表した「愛の歴史(Une Belle Histoire)」
 この曲は、カネボウ‘78夏キャンペーンソングに採用され、「Mr.サマータイム-夏物語-」とサブタイトル付きで紹介されています。 洒落たアレンジの、大人の雰囲気の漂うムーディな曲です。 

 「イヨマンテの夜」  力強い雄叫びのような歌い出しで始まるこの曲は、作詞 菊田一夫、作曲 古関裕而、歌唱 伊藤久男で知られていますが、元々はNHKのラジオドラマ『鐘の鳴る丘』の劇中の山男をテーマにして、生放送中に、古関裕而がハモンドオルガンで即興的に演奏した曲だったそうです。 山男が『アーアー』と口ずさむだけのメロディが、伊藤久男、菊田一夫に気に入られ、ひとつの作品として改めて作られることになったようです。
 このラジオドラマの脚本を書いた菊田が、当時アイヌの作品を手掛けていたため、アイヌ的な言葉を駆使して歌詞を書き、1950年にレコード発売の運びとなりました。
 リクエスト者と声自慢の男性陣たちの雄叫びで、部屋全体が震えるような迫力ある歌声が響き渡りました((((((o(*゚▽゚*)o)))))

 Mr.Mより『まず、リクエストされないだろう歌を』と紹介されたのは、アメリカの黒人民謡「罪つくり」 確かに私はお初曲でしたが、ご存知の方もいらっしゃって一緒にお歌いでした。 アメリカ民謡らしいメロディラインですが、『可愛いあの娘を口説いて、子どもができたと訪ねてきた彼女に、お金が無いから暮らせないと、ただ泣き合って…』 最終的に『いとしいあの娘は身を投げて この世を呪い死んだ…』と、悲壮感漂う歌詞が続きます。『罪作り』な男は、彼女に似た瞳を持つ忘れ形見の息子を育てているらしいのが唯一の救いですが…

 暗い気持ちを吹き飛ばそうと、私からは伊藤咲子の「ひまわり娘」を。 明るく元気に歌って前半終了。 お客様からの差し入れの美味しいお菓子を頂きました(*´︶`*)

 後半は、335歌集から「鳥になった少年」を選んでリスタート。 この曲もたぶん一度もリクエストされて無いと思い、紹介させて頂きました。
 1969年リリースの、田中のり子のデビューシングルです。 
彼女はその年の『第6回シャンソンコンクール』で、150名の中から最高点で優勝してこの歌でデビューすることになったのですが、素直で伸びやかな声が魅力的でした。
 『父も母もどちらもいない とてもさびしい身の上だから』と云う歌詞から、ひとりぼっちの少年が、鳥になって空を飛べたら父母に会えると思って願っている姿が浮かびます。
 同年に発表されたカルメン・マキの「時には母のない子のように」もネガティブなタイトルですが、当時のフォークにはどこか現実逃避の願望が窺えますね。

 リクエストは 「見上げてごらん夜の星を」 七夕も近いことからリクエストされたのでしょうか? この曲ももはや日本のスタンダード。誰しも知っている名曲ですね。
 永六輔さんの素晴らしい歌詞を歌っていると、故坂本九ちゃんの『見上げてごらん夜の星を ぼくらのように名もない星が ささやかな幸せを祈ってる』と歌う声が、空の上から聴こえてきそうな気がします。

 「水色のワルツ」 高木東六先生の、格調高いクラシカルな歌謡曲で、二葉あき子の代表曲の1つです。 後年、高木東六はこの曲によるピアノ用の変奏曲を作曲していますが、ピアニストの佐藤卓史氏が弾いているものが You Tube にありましたので聴いてみました。 
全部で第19変奏まであり、15分を超す大曲になっていますが、様々なバリエーションの「水色のワルツ」が聴けます🎹

 「白い色は恋人の色」 ベッツィ&クリスが歌いましたが、作詞 作曲は、北山修と加藤和彦のフォークの黄金コンビです。
外国人特有の少しアクセント強めに歌うと、オリジナルの雰囲気感じられます。

 「昴」 故 谷村新司の1980年リリースの曲ですが、この時はまだアリス解散前なので、ソロ活動も並行して行なっていた時期の作品です。 壮大なスケールを感じさせるこの曲は、当初映画『天平の甍(いらか)』で使用される予定もあったのですが、楽曲の完成が大幅に遅れたためボツになり、やむを得ず上映協力者に参加していたニッカウヰスキーのCMソングに起用されることになったそうです。 
 この映画、昔観た覚えがあるのですが、鑑真和上が中国から日本へ渡るのに二十年の歳月を費やした… と云うような内容でしたので、「昴」がテーマ曲でもきっとピッタリだったのではと思います。 因みに『天平の甍』の音楽は武満徹が担当しています。

 「夢一夜」 南こうせつの『女心』が細やかに表現された曲で、歌詞は阿木燿子が書いています。 1978年の資生堂の冬のキャンペーンソングとして用いられました。
 『一夜限りに咲く花のよう 匂い立つ』の歌詞は、いっ時の儚い恋と、短いからこそより一層盛り上がる恋心を感じさせます。 

 前回の紹介曲でも歌いました、三善英史の「雨」 高音で始まる出だしが印象的ですが、最初の『雨に〜』と云う歌い方に何となく艶っぽいものを感じてしまいます。 『雨に濡れながら 立たずむ女(人)』を見守っているかのような歌詞ですね☔️

 「コキリコ節」 珍しいリクエストでしたが、私は中学の音楽の時間に習った覚えがあります。 富山県南砺市の五箇山地方に伝わる古代民謡で、日本の民謡の中でも最も古いものとされています。 歌詞の『デデレコデン』は、囃子詞(はやしことば)で、『太鼓の音』を模した言葉、また、『幸せ』を意味する言葉であるとも言われているそうです。 ユダヤのヘブライ語との共通点を指摘する説もあって何とも不思議な歌詞ですが、歌っているとなんとなく愉快な気分になりませんか?

 「君は天然色」 リクエスト者のチャレンジ曲。 大瀧詠一のヒット曲で、言葉の乗せ方もメロディラインも独特でとても洒落た曲ですが、転調も多くて歌うのには難儀する1曲です。 けれど、何度も歌っていくうちにマスターできると思いますので、どんどんリクエスト頂ければ嬉しいです。

 「鞠と殿様」  『てんてんてんまり てん手まり…』と歌いながら、鞠付きをした幼い日を思い出しますが、近頃鞠付きをしている女の子を見かけることも無くなりましたね。 この歌もですが、「あんたがたどこさ」でも、よく鞠付きをして遊んだものです。 「鞠と殿様」は、手鞠が紀州の殿様のお国入りの籠に乗ってしまい、紀州のみかん山を見たくてそのまま紀州の国まで付いて行って、最終的には『山のみかんになったげな』と云う、何ともシュールな歌詞ですが、可愛らしい鞠の独白がファンタジーで、西条八十はこんな詩も書くんだ、と感心しきりです。 曲は中山晋平と云う、大御所コンビの作品です。

 「鉄腕アトム」 久しぶりに歌いましたが、いつ歌ってもアトムの空を飛ぶ姿が目に浮かびます。 日本のアニメの中でも群を抜いて人気のあったアトムですが、『人間と同じような感情を持つ人型ロボット』のアトムは、人間の様に泣いたり、笑ったり、怒ったり… 感情豊かなこんなロボットがAI技術によって生まれる日も遠くないのでしょうか? そしてアトムの様に『人間まもって』くれるのでしょうか? いつの日か感情を持った人型ロボットが実現すると良いですね🤖

 ラストリクエストは「喜びも悲しみも幾歳月」 この曲も隠れた人気曲で、時々思い出されるのか、いろんな方から出される1曲です。 同名映画の主題歌で、映画は木下惠介の原作・脚本・監督の、灯台守の生活を描いた作品です。 作詞 作曲の木下忠司は、木下惠介の実弟で、兄の監督した映画の音楽を数多く手掛けています。 またテレビ時代劇『水戸黄門』の主題歌「ああ人生に涙あり」もこの人の作品です。

 Mr.Mの「慕情」をドラマティックかつ情熱的に歌って、ラストソングは「Believe 」を選びました。 去る6月23日の『沖縄戦没者追悼式』では、少年少女たちがこの曲を歌っていました。
 『I believe in future〜』と美しい声で歌っていた彼らの未来への想いが胸を打ちました。 今年は戦後80年の年に当たり、慰霊の行事等も多いみたいです。歌声サロンでも平和を祈るリクエストが増えると思われます。 戦争体験者が1割にも満たないそうですが、せめて歌を歌って戦争の悲惨さ、平和の大切さを少しでも伝えられたらと思います。

 次回は7月12日(本日です💦) 3週間連続の開催でしたので、毎週皆さんにお会いでき、一緒に歌えたこと、とても嬉しかったです。 この後は8月9日まで土曜歌声はありませんので、1ヶ月近くのブランクになりますが、その期間は暑さが最も厳しくなる頃です🥵  どうか健康に気を付けて、暑さに負けず元気でお暮らし下さい。 
 とりあえず、本日皆様のお越しをお待ちしています。
 
 7月10日の『JAZZ &POPS』歌声に参加してきました。
『ラウム歌集100』を使っての歌声の他、素敵なJAZZ演奏にボーカルの歌唱、と盛りだくさんでお得感満載です( ◠‿◠ )
 私も洋楽は好きですしMr.Mは『洋楽番長』なので、また土曜歌声でも少しずつ紹介できれば、と思っています。 

                              神田陽子



 
2025年7月5日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 6月28日のご報告~ 神田陽子

  各地で史上最速の梅雨明け宣言が出たこの日、『暑サニモマケヌ』たくさんのお客様で土曜歌声は賑わいました。

 来たるべき夏を代表するような曲「われは海の子」を、発声練習も兼ねて元気に歌い準備万端。 歌声スタートです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 リクエスト1曲目は「小さな木の実」 原曲はビゼー作曲の歌劇「美しきパースの娘」で、1年を通してとても人気のある曲です。

 「22才の別れ」 伊勢正三が『かぐや姫』時代に、アルバム『三階建の詩』のために書いた2曲の内の1曲(もう1曲は「なごり雪」)でしたが、ドラマ『昨日、悲別で』のエンディングテーマに使われたことをきっかけに、『風』の曲としてシングルカットされました。 
 この曲が発表された1975年当時は、いわゆる『結婚適齢期』なるものが幅を利かせており、この曲にも『今はただ5年の月日が 永すぎた春と言えるだけです あなたの知らないところへ 嫁いで行く私にとって』の歌詞があります。 5年間付き合った彼はプロポーズしてくれず、親の勧める見合い相手とでも結婚するのでしょうか? そんな状況が想像できるフレーズです。

 ビリー・バンバン「さよならをするために」 ロシア民謡「泉のほとり」 松坂慶子「愛の水中花」の、ジャンルも曲想も違う3曲を続けて歌いました。 『寂しげ』『愉快に』『妖艶に』… この3曲の気分を表すならこんなところでしょうか?

 「ゆりかご」 作詞 作曲 共に平井康三郎の格調高い子守唄です。 美しい和声が特徴の平井康三郎メロディは、心地良い眠りを誘いそうです。 この曲では詩も書いていますが、平井康三郎は偉大な作曲家で、数多くの管弦楽、室内楽、ピアノ曲、歌曲、合唱曲、童謡を書いている他、校歌もたくさん作曲しています。 この辺りでは、名古屋市立北高等学校、愛知県立千種高等学校、名古屋市立正木小学校の校歌が平井康三郎の作曲です。

 「朝はどこから」 1946年(昭和21年)にコロンビアレコードから発売されたラジオ歌謡で、朝日新聞の懸賞応募曲でした。 敗戦直後の日本を励まそうと、朝日新聞が健康的なホームソングを全国に募集。10,526通の応募の中から一等当選となったのがこの曲です。
因みに賞金は一千円でした。 1番『おはよう』 2番『こんにちは』 3番『こんばんは』の歌詞で終わっていますが、戦後の日本復活には、まず元気な挨拶からとの思いでしょうか?

 「キエン・セラ」 意味は『誰なの?』 全曲スペイン語のこの曲をリクエスト者の解説、リードで歌いました。 ラテン音楽の代表的な1曲で、トリオ・ロス・パンチョスのカヴァーでヒットしました。 『誰が僕を愛してくれるの?』と情熱的に歌っています。

 「夏の思い出」 前回のブログでも書きましたが、江間章子の素敵な歌詞に簡単に曲を付けた中田喜直。 そんな彼に母親が『それはお粗末。直ぐに作り直しなさい。』とダメ出しをしたと云ういきさつがあります。 偉大な作曲家も母親には弱いと云う微笑ましいエピソードですね。

 「さそり座の女」 1972年リリースの美川憲一25作目のシングルで、インパクトの強い過激な歌詞で話題を集めました。 モノマネ芸人のコロッケのデフォルメされた歌い方で再ブレークしましたが、実際の『蠍座』の女性たちには嬉しくないヒットだったかも知れません。
 
「あなたが夜明けをつげる子どもたち」 岐阜県恵那市出身のフォークシンガー 笠木透の曲で、彼は後に『中津川フォークジャンボリー』の企画・運営に携わった人です。 
 この曲を私はラウムで知りましたが、1977年、生活綴り方など優れた実践で知られる恵那地方の教育の記録映画『夜明けへの道』の主題歌で、うたごえ運動を中心に広まった曲です。
 この歌が大好きなリクエスト者は、私の高校の同級生ですが、 『Mr.Mの素敵なお声で聴きたかった。』とのこと。 それを伝えたらご満悦で『心を込めて歌いました。』と。 
 たとえ辛いことがあっても故郷の山は変わらずそこにあるから、自然への感謝と共に、何より大切なのは『命』であると云うメッセージを、切々と優しいメロディにのせて歌う曲です。

 ワードセンス抜群の小椋佳の「さらば青春」を歌ったお次は、文芸歌謡と呼ばれている、三浦洸一の「踊り子」(この歌を十八番(おはこ)にしていらっしゃるお客様、しばらくいらしていませんが…) この日のリクエスト者の優しい歌声でリードして頂きました。 川端康成『伊豆の踊り子』をモチーフに作られているだけあって、文学的な歌詞が素敵です。

 中田喜直の「初夏の雨」をしっとり歌い、お次は「I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO (想い出のサンフランシスコ)」を、リクエスト者の見事なリードで、英語で歌いました。 
 1962年にリリースされたトニー・ベネットの「Once Upon A Time 」のB面として発売されたのですが、A面は全く注目されずに、DJたちはレコードを裏返してB面のこの曲ばかり流したそうです。 そして、その年のグラミー賞で最優秀レコード賞と、最優秀男性ソロ・ヴォーカル賞を受賞したのです🏆  甘い歌声のトニー・ベネットを、先輩歌手のフランク・シナトラは『トニー・ベネットは音楽業界最高の歌手だ。』と絶賛したそうです。

 ここで前半終了。 しばし歓談タイムへ。

 後半は、小田和正の「woh woh」でリスタート。 この2日前、四日市ドームで開催された小田和正コンサートに参戦した私ですが、当日大好きなこの曲を歌ってくれたので、ここでも紹介させて頂くことに。 おそらくお初曲だったと思います。 
 またこの曲は、以前度々ラウムの歌声イベントでお世話になったKKRホテルのYさんのお気に入り曲でもありました。 残念なことに今年4月にご病気で亡くなられたYさんを偲んでも歌いました。 短い曲ですが、切なく美しいメロディに、切々と語りかけるような歌詞が素敵な1曲です。 

 リクエストは「星空のディスタンス」 THE ALFEEのヒット曲ですが、お久しぶりの歌でした。 (転調部分の入りが上手くできなくて… sorry 🙇‍♀️ )

 当サロンでも1、2を争う人気曲、中島みゆきの「糸」、マイペースの「東京」(これも歌詞ののせ方が難しく、勉強必至💦)、 七夕で有名な仙台を舞台にしたさとう宗幸の「青葉城恋唄」、前回もリクエスト頂いた大橋純子の「シルエット・ロマンス」の4曲を続けて歌いました。

 「カリンカ」 歌い出しの『あ〜〜〜』の迫力で圧倒されるロシアの歌曲です。 テンポ良く歌い、合間にはサビとでも言うべき『カリンカ カリンカ カリンカマヤ…』をはさみます。 
 ロシア語の原曲では、カリンカは日本語の『ガマズミ』と云う植物で、マリンカは『キイチゴ』 可愛い女性の比喩で使われているようです。
 日本語の歌詞は楽団カチューシャによるもので、『牛飼いの日常』みたくなっていて、『森の中から熊が出た』なんてフレーズがあり、その熊に『私の牛にはふれないで』と懇願している… なんとも摩訶不思議なものになっています(笑) 兎にも角にも、声量MAXの歌声で大盛り上がりでした♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

  「サライ」 この歌も最初は抑え気味の穏やかな曲調で始まりますが、徐々に盛り上がり、ラストでは「カリンカ」に匹敵するくらい歌い上げて終わります。 故谷村新司さんのこの名曲は、今後も未来永劫歌い継がれていくことでしょう。

 「いのちの歌」「カリンカ」「サライ」と声の限り歌い上げた後の、ガラッと曲調の変わったこの歌。 度々紹介曲としても歌ってきましたが、文字通り『命の大切さ』を切々と訴える曲です。  作詞のMiyabiとは、竹内まりやのことです。 朝ドラ『だんだん』で双子の茉奈 佳奈ちゃんが歌っていましたが、竹内まりや本人もセルフカヴァーしています。 
 この曲については、このブログでも何度も取り上げていますが、『命』と云う深淵なテーマをシンプルな言葉で伝えています。  私は、『本当にだいじなものは 隠れて見えない ささやかすぎる日々の中に かけがえない喜びがある』のフレーズが特に好きですが、メロディもこの部分だけ独特で印象的です。

 「少年時代」 これも年間リクエストの上位に入る人気曲です。 今や日本のスタンダードになっていて、この先もずっと歌い続けられていく1曲でしょう。 井上陽水のワードセンスと、メロディラインが素晴らしいですね。

 「ほたる」 私はこの曲をラウムで初めて聴いていまだに音が上手く取れない箇所があるので、335歌集の中の曲ですが、Mr.Mとお客様に頼ってリードしてもらいました。 音楽の時間に習った方も多いそうで、皆さんよくご存知です。

 「宇宙戦艦ヤマト」 特徴的なイントロで始まるこの曲も時々リクエストされますが、力強く歌って、歌い終わると気持ちがスカッとしている…そんな1曲です。 ピアノ一台の伴奏も、オーケストラ並みの迫力で盛り上げてくれます🎹

 「乾杯」 長渕剛の名曲です。 久しぶりのリクエストでした。 彼が結婚する友人のために作った曲で、独特の声と歌い方で結婚という人生の大きな節目を祝い、応援する内容になっています。 決して大袈裟な歌い方ではなく、『乾杯…』と云うサビの部分では、むしろ抑えた低音で歌うのですが、却ってそれが実直に気持ちを伝えている様で、この曲の素晴らしさが際立ちます。

 「京都慕情」  渚ゆう子が歌った『京都シリーズ』第2弾ですが、これもベンチャーズのインストゥルメンタル曲に林春生が歌詞を付けたカヴァー曲です。 外国人が作曲したとは思えない、日本情緒に溢れた曲調で人気を博しました。 

 「サボテンの花」 財津和夫の大ヒット曲で、フジテレビ系列のドラマ『ひとつ屋根の下』の主題歌として知られています。 歌に出てくるフレーズのいくつかは、財津和夫自身の体験から書かれているようですが、『恋は今終わった』とあるので、結果的には失恋の思い出になっているのでしょうか?

 ラストリクエストは 「人を恋うるの歌」 作詞の与謝野鉄幹は『明星』を創刊して、北原白秋、吉井勇、石川啄木などを見出し、ロマン主義の中心的な役割を果たした日本の歌人です。 『君死にたまふことなかれ』で有名な与謝野晶子は3番目の妻です。
 この曲ですが実は16番まであって、525歌集には、1番、2番、4番が収められています。
 『妻』『友』への鉄幹の理想を書き連ねていますが、後半の詩には鉄幹の代名詞『ますらおぶり』も散見されます。

 お別れ曲は、『さくらんぼの季節なので…』と、Mr.M選曲の「バラ色のさくらんぼの木と白いりんごの木」 軽快な曲にのって爽やかにお開きとなりました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 次回は変則開催で1週間後の7月5日(はい、もう本日です(≧∇≦)) この1週間、猛暑に見舞われ、早、梅雨も明けてしまいました。 
 今日も酷暑の予報です💦💦  暑さ対策(特に水分補給)万全に、お気をつけていらして下さいね☀️ 女性は昔から日傘を持参してきましたが、近頃は男性も日傘を差すそうな☂️ 熱中症予防には大いにご推奨です。 ( ただ、持ち慣れてないと、どこかに忘れてくる危険性も…)

                             神田陽子



 
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