2013年12月20日金曜日
復刻盤今月の歌12月「七つの子」

今月の歌・語り
12月
七つの子
野口雨情 作詞
本居長世 作曲

からす~ なぜ啼くの~
からすは山に~


童謡詩人としては北原白秋と並ぶ「野口雨情」作詞、弘田龍太郎や中山晋平の恩師にあたる
「本居長世」作曲による童謡のスタンダード中のスタンダードと言えるこの曲。
親子愛、とくに母性愛を感じさせる詞と、シンプルですが優しさに満ちたメロディーに、いつしか
望郷の念をかきたてられます。
雨情ー長世コンビの曲は、他に「青い目のお人形」「十五夜お月さん」「赤い靴」などがあります。
のちに雨情は中山晋平とのコンビでさまざまな童謡を生み出すことになります。
その名のとおり、しっとりとしたやさしい情感を持つ曲が多い雨情。
どちらかといえば、不吉の前兆と忌み嫌われるカラスの鳴き声に、カァカァ・・・可愛い、可愛い
とまるで人間の父母が子供に抱くような愛情を重ね合わせたこの詞も、雨情ならではないでしょうか。
さて、詞の中の「七つ」は、7羽の子か、それとも7歳の子かという論争があります。
「7歳の娘さんである雨情の娘さんのことを託した」と言う説、「いやいや7歳のカラスを『可愛い』と表現するだろうか。7羽のことであろう」などと各説があるようですが、皆さんはどのようにお感じになりますか。






 
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