12月9日の土曜歌声は、師走に入り、寒さ厳しき日に開催されました。
この寒さの中、来て下さったお客様には感謝しきりです。 そして この後、寒さを吹き飛ばす歌声が展開されたのです。
1曲目、こちらからの紹介曲は、はしだのりひことシューベルツの「風」
ザ・フォーク・クルセダーズで北山修さん、加藤和彦さんと共に一世を風靡したはしださんですが、今月2日に72歳で亡くなりました。
およそ10年に及ぶパーキンソン病に加え、今年5月に白血病も発症と云う闘病中も、ギターを手に歌を歌って、車椅子でコンサートにも出られていたそうです。
そのはしださんを偲んで選んだ「風」ですが、奇しくも先日行われた葬儀では、600人の参列者が「風」を大合唱したとのことです。
祭壇には、白い花で作られた「風」の文字があり、故人にとっても大切な曲だったのでしょうね。
今回も3冊の歌集から様々な曲が出されましたが、「スキー」に因んだ曲を続けてリクエストされた男性は、お聞きしたらやはりスキーがお得意の由。
ボーゲンがやっとだった私には、「尊敬」の一語に尽きます。
後半の紹介曲は、335歌集からLe Couple 「ひだまりの詩」
寒い冬の日なので、陽だまりが恋しくてつい選んでしまいましたが、ドラマ「ひとつ屋根の下 2」の挿入歌で、美しいメロディが切ない場面をより盛り上げていました。
525歌集から出された曲は、ピアニストも初めて弾いたと云う「さらば恋人よ」
リクエスト者自ら、素晴らしく歌って下さいましたが、元々はカンツォーネで、イタリアパルチザンの歌としてダーク・ダックスが歌い、歌声喫茶で広がったそうです。
日本語歌詞は、東大音感合唱研究会によるもので、ほぼ原詩に沿っており名訳の誉れ高い歌です。
一瞬 堺正章の「さらば恋人」を思い浮かべてしまった私は勉強不足を思い知りましたが、未知の歌を知ることは、歌声サロンならではのメリットではないでしょうか?
度々この場で書いておりますがが、自分のお気に入りの歌をリクエストして歌うだけでなく、他の人のリクエストも一緒に歌えるのが歌声の醍醐味なので、知らない歌もいつの間にか覚えてしまった、と云うくらいの気楽さで楽しんで頂けたら、と思います。
3冊の歌集にはあらゆるジャンルの歌が1000曲以上入っています。
もちろんよく出される人気曲もありますが、たまに出るレアな曲には新たな発見があり、また一興です。(ピアニストは苦労しますが、、、笑)
たくさんのリクエストを頂き、この日のラストソングには、薬師丸ひろ子「夢の途中(セーラー服と機関銃)」
「さよならは 別れの言葉じゃなくて 再び逢うまでの遠い約束、、」と始まるので選んだのですが、ピアニストには「短調な歌なので、寂しい。」と不評でした(笑)
次回は今年最後の土曜歌声で、またダブルヘッダーでお送りします。
第1部は、13時半〜15時半。 第2部は16時半〜18時半です。
両方参加の方は、500円割引となります。
クリスマス直前なので、クリスマスの歌がたくさんリクエストされるでしょうか?
ピアニストによるクリスマス曲も、要所要所にはさみ込んでお楽しみ頂くつもりです。
最後の土曜歌声で思い切り歌って、尋常で無い寒さに負けないようにしたいものです。
多数のご参加をお待ちしています。
くれぐれもご自愛下さいませ。
神田陽子