8月10日、短歌会館に戻ってきたラウム土曜歌声は、常連さんに加えてお久しぶりのお客様も迎えての、賑々しいカムバックとなりました。
「池下に武者修行に出ておりました。」と冗談めかしてご挨拶し、ファーストソングには、「夏は来ぬ」を歌いました。
夏の歌の代表曲で、なんとも爽やかな気分にさせてくれる歌です。
リクエスト開始。
最初の歌は335歌集の「太陽がくれた季節」 はじけるようなイントロに続き、元気いっぱい歌いました。 リクエスト者のおじさまは、たぶんこの日の最年長と思われる方で、以前は525や195歌集からのリクエストが多かったのですが、近ごろは335から出して下さるのでありがたく嬉しく思います。
お次はラウム草創期からのお久しぶりのお客様。 195歌集から「人生の並木道」と云う渋い選曲です。古賀政男メロディの名曲ですが、佐藤惣之助の詞は厳しい境遇を、明るく力強く生きていこうとする希望に満ちています。
「精霊流し」「Believe」「長崎の鐘」「真赤な太陽」「折鶴」「戦争を知らないこどもたち」と 525歌集からのリクエストが続きましたが、時節柄「夏」「戦争」をテーマにした歌が多いですね。
335歌集から「きみの朝」
「モーニング モーニング きみの朝だよ 〜♪」の部分が耳に心地よい良い曲ですが、詩の内容が意外と重い感じなので少しびっくりでした
(・◇・)
「荒城の月」を
低音の魅力が素晴らしいリクエスト者のリードで歌いました。
夭折の作曲家
滝廉太郎。 あまりにも若い死に、嘱望された未来を想い当時の人々は悲しみに暮れたことでしょう。 しかし誰よりも無念だったのは、廉太郎本人に違いありません。
「学生街の喫茶店」の次にリクエストされたのは、525歌集の「初夏の雨」
度々出る曲ですが、中田喜直の美しい余韻を残す旋律が印象的です。
「翼をください」「負けないで」に続き、「おおブレネリ」がリクエストされました。
出して下さったのは、お昼の部から引き続き参加されている女性のお客様。
この歌はNHKの「みんなのうた」で放送され、子どもの私は「スイッツランド」の響きがとても気に入っていたものです(⌒▽⌒)
「おさななじみ」をリクエストされたのは、池下から常連になって下さったお客様。
短歌会館は初めてですが、迷わず来られたようでした。
永六輔さんの詩は、幼なじみとの淡い恋が最終的に実るストーリーになっていますが、男女にかかわらず、幼なじみと云う友達関係は特別なものに思えます。 いくつになっても お互いの呼び名が、「〜ちゃん」とか、あだ名だったりして微笑ましい限りです
♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
「待つわ」を、これも池下からの常連さんでハモりのお得意な女性客を囲んで歌い、その彼女が恥ずかしいそうにリクエストしたのは「愛の水中花」(≧∇≦)
原曲でもスローなイントロがピアノソロで奏でられますが、いきなり雰囲気の変わる曲です。
ドラマの中でバニーガールに扮した松坂慶子さんが、その見事なスタイルを披露して歌われました。
335歌集で徐々に人気の出てきた、さだまさしさんの「ぼくにまかせてください」
情景描写が素晴らしい曲です。 セリフを歌詞にしてメロディに乗せる「さだスタイル」は、歌うのもなかなか難しいのですが、この曲にはひとこと「ありがとう」と云う言葉があり、これだけは彼女のセリフになっています。
「公園の手品師」は195歌集の洒落た1曲。 先程「荒城の月」の 〝 Mr.低音の魅力 ″の声に酔いしれました。
途中、坂本九さんの最後のシングル曲 「心の瞳」を紹介しました。
何度か歌っており、よくご存知の方も多いのですが、日航機事故が翌々日と云うこと、また前日「シンソウ坂上」でこの曲にまつわるエピソードを、九ちゃんのご家族が話されていたこと、、、そんなお話をしながら、街角の歌声サロンでも、この素晴らしい歌を歌い継いでいく一翼を担って行ければ、と思いながら歌いました。
その後も 平 浩二「バス・ストップ」 舟木一夫「初恋」「埴生の宿」に続き、「タッチ」では恒例の女性陣オールキャスト ノリノリtime ٩( ᐛ )و 逆に「フニクリフニクラ」では、男性陣の迫力ある大合唱
でリクエスト終了。
短歌会館復帰第1回は、本当に楽しく温かい空気の中、皆さんのお陰で大盛り上がりでした٩(^‿^)۶
次回は、24日 17時15分からですが、抽選の関係上地下のお部屋での開催になります。
いつもは上がる階段を降りて頂けば、そこが会場です。
これを書いている今日は、高校野球準決勝でした。
残すところは決勝のみ。私の夏の楽しみも終わってしまいますが、一年中楽しめる歌声サロンを皆さんとまた満喫して参りましょう。
次回開催日も近づいております。
時節柄お身体大切になさって、元気なお顔を見せに来て下さいね。
神田陽子