2021年11月25日木曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~報告~ 神田陽子

 11月13日の土曜歌声は、コロナ感染者が激減し、人々の心も少し安らいだ感のある、そんな夕暮れに開催されました。

 しかし油断大敵! 感染対策は変わらず遵守して、ドアも窓もオープンのまま、マスク装着での歌唱はこれまで通りです。

 この日はピアニストの復帰を祝して、ラウム創設者の池辺氏と、ラウムの歌集通信等を一手に担っている麗しのN嬢も参加。 いつにも増して和気あいあいの雰囲気で始まりました。

 深まる秋の季節にぴったりの「思秋期」を紹介曲として歌いました。 歌詞の中にある「18」「19」とはもちろん年齢のことですが、三十代で歌った時には何となく面映い言葉も、この歳になると逆に照れも消え去り、只々あの頃を懐かしく想うばかりです。

 リクエスト1曲目は、335歌集から「思い出まくら」 1975年に大ヒットした小坂恭子さんの代表曲です。
 
 お次はラウム草創期からのお客様より、195歌集の「月見草の花」 昭和24年に発表された童謡ですが、情景が浮かんでくる美しいメロディの曲です。 どこか「みかんの花咲く丘」にも似ている気がします。

 335から「冬が来る前に」「糸」「青春の影」を続けて歌い、お次は100年ほど遡り、「カチューシャの唄」 松井須磨子さんの歌唱で人気を博し、途中に入る「ララ」が、可愛らしくお洒落な曲となっています。

 「色づく街」「恋のしずく」と恋心の歌2曲に続き、お次は「インシャラー」 リクエスト者が見事な声量で歌われ拍手喝采でした。 「インシャラー」は、「アラーの神のご意志であれば」と云う意味ですが、中近東では会話の最後に良く使われる言葉で、「インシャラー」と言えば、何でも許される都合の良い言葉でもあるそうです。

 「小さな世界」を楽しく歌ってディズニー気分になったところで、ロシア民謡「ステンカラージン」のリクエスト。 この歌は17世紀ロシアの農民蜂起を指導した、ステンカ(ステパン)•ラージンを歌ったものです。

 しばしの休憩の後、525歌集から私のお気に入り「心の窓に灯火を」でリスタート。 余韻を残す最後のフレーズが何とも素敵な曲です。

 リクエストは「雨の物語」 伊勢正三 作詞•作曲、歌 イルカ の「なごり雪」コンビによる隠れた名曲と言えましょう。

 525から「白鳥(しらとり)の歌」 若山牧水 作詞、古関裕而 作曲の、格調高い1曲です。

 同じく525の「ラストダンスは私と」 ピアノのアレンジも素敵な軽快なこの歌は、現在公開中の映画「老後の資金がありません!」の中で、88歳の草笛光子さんが素敵に歌っている、とはリクエスト者からの情報でした。

 「あなたの心に」「僕にまかせてください」「空も飛べるはず」と、335歌集の曲が続き、お次は525の「フルーツサラダのうた」 元はフランスの曲ですが、NHK「みんなのうた」で日本語で歌われました。 「ジョリ ジョリ ジョリ」のところだけ、フランス語のままなのですが、日本語の響きと「美しい(Jolie)」と云う意味とがイマイチ結び付かないのも面白いですね。

 「一杯のコーヒーから」 「コーヒー」と伸ばさず、「コーヒ」と歌うところが、何とも言えず洒落たムードを出しています。

 「千の風になって」 お兄様を亡くされたリクエスト者が、私の父のことも悼んで下さり、心を込めて歌われました。 亡き人の思い出を折に触れて語ることは何よりの供養になると言いますが、思い出しながら歌うことはより一層切なさが募るものです。

 「PRIDE」「灯台守」「坊がつる讃歌」「昴」と歌い、最後は「また逢う日まで」で賑やかにお開きとなりました。
 今回は、池辺さんが要所要所で軽妙洒脱なトークを織り混ぜて下さり、麗しのN嬢の紹介等もあったりして、多いに盛り上がった歌声となりました。

 次回は、11月27日。 今年が早足で過ぎようとしていますが、その前にクリスマスがやって来ますクリスマスツリー 昨年はコロナ禍のため12月の歌声はお休みせざるを得ませんでした。
 例年12月はピアニストにクリスマスの曲を弾いてもらっています。 「この曲が聴きたい!」とのお望みがあれば、是非ご一報ください。 ご希望に添えるよう、頑張ってもらいますピアノ

 コロナは鳴りを潜めていますが、まだまだ油断はできません。 急に寒くなって来ましたので、皆さまお風邪等召しませんようくれぐれもお気をつけ下さい。

神田陽子



 
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