5月最後の土曜歌声も、あらゆるジャンルのリクエストで盛り上がりました。
直前に来たMr.Mからのメールが嬉しい内容だったので、彼の復帰を「待ってま〜す!」の想いから、ファーストソングはMr.Mの十八番「オー、シャンゼリゼ」を歌って賑やかに始めました。
リクエストは、お久しぶりのご婦人のお客様より、「りんごのひとりごと」 りんごを擬人化した珍しい唄ですが、可愛らしい歌詞と、郷愁を誘うメロディがほんわかムードにしてくれます。 (でも、結局りんごはみんなに食べられちゃうんだなぁ、と現実的なことを思うのは無粋ですね💦)
「泉のほとり」 軽快な曲調のロシア民謡で、日本ではダーク・ダックスが歌っていますが、歌声喫茶でも定番曲の様です。 途中手拍子が入ったりして、愉快な気分で歌える1曲です。
「元気を出して」 竹内まりや作詞 作曲で、薬師丸ひろ子に提供された楽曲ですが、セルフカバーもしています。 『お疲れなまです』のセリフが流れる生ビールのCMでも使われている人気曲です。
この曲を度々リクエストして下さった、ラウムのお客様ではたぶん最年長の男性の方がいらっしゃいます。 ラウム草創期からのお客様だそうで、土曜歌声が始まってからはほぼ皆勤賞でしたが、近頃夜の外出は不安とのことで来られなくなってしまいました。 普段は寡黙な紳士ですが、私に下さるメールでは、季節の風物詩やお孫さんのお話など雄弁に語られ、必ず最後には英語のフレーズが入っていて感心しきりです。 ( I think spring is just around the corner. なんて送っていらっしゃるんです(๑>◡<๑)
リクエストも335歌集からがほとんどで、その方の番になると皆さん直ぐに335を用意されるほどでした。選曲にはお孫さんのアドバイスもあったようです。 音楽が大好きとのことで、ご本人は元より私たちも残念でなりませんが、ブログも読んで下さっているそうなので、これからもずっとラウムとつながっていて欲しいと思っています(*^o^*)
「悲しき口笛」 同名の映画で、わずか12歳で主演を務めた美空ひばりのヒット曲です。 ひばりの故郷である横浜市を舞台に詩が書かれています。哀愁の漂うメロディをひばりの抜群の歌唱力で魅せています。
「天使の誘惑」 1968年リリースの黛ジュンの4枚目のシングルで、この年のレコード大賞を受賞しています。 脚線美でも有名な彼女ですが、パンチの効いた魅力的な声で、中学卒業後は各地の米軍キャンプをジャズ歌手として巡っていたそうです。 ショートカットにミニスカートで健康的なシンガーでした。
「お菓子と娘」 西条八十がパリの光景を書いたと言われるお洒落な歌詞に、シャンソン風味にアレンジされたメロディが素敵な1曲です。 リクエスト者のソプラノでリードして頂きました。
「花かげ」 作詞の大村主計(おおむらかずえ)は、西条八十に童謡の作詞を学んだそうで、この曲には大好きな姉の花嫁姿を見送った切ない想いが溢れています。 リクエスト者のソフトボイスにぴったりの選曲でした。
「母なる故郷」 私はお初曲でしたが、リクエスト者とよくご存知のお客様方に歌って頂きました。 とても優しい曲調ですが、クラシカルな歌曲の趣もあってなかなか難しい1曲です。 調べてみましたら、1953年、中央合唱団14期研究生終了演奏会のために作られた曲だそうで、作詞の『入江 晃』は当時合唱団常任団員として活躍していた『家入 治』のペンネームです。 往年の歌声喫茶ファンのお客様からのリクエストですが、近頃525歌集の埋もれた名曲を発掘して頂き、私を初め皆さんが未知の曲に触れる機会を作って下さっています。
「白い花の咲く頃」 1950年に、NHK第1放送の『ラジオ歌謡』で紹介された曲で、歌唱は岡本敦郎。 この『白い花』が何であるか、歌詞にははっきりと書かれていませんが、別れの季節3月の末を想定して書かれているのであれば、コブシやモクレンが思い浮かびます。
1年を通じて人気のある「夏の思い出」のお次は「ハバネラ」 ビゼーのオペラ『カルメン』の中で歌われるアリアで、「恋は野の花」の題名としても知られています。
尚、『ハバネラ』とは、19世紀後半のヨーロッパ、特にスペインで好まれた歌と踊りのことで、キューバ起源と言われています。名称もキューバの首都『ハバナ』に由来し、ゆったりとした2/4拍子で、のちにタンゴにも取り入れられたリズムが特徴的です。
リクエスト者のオペラ歌手さながらの歌唱で、情熱的にリードして頂きました。
ここで前半終了。 今日は私からゼリーの差し入れを(╹◡╹)
後半は、来たる夏を先取りして「ラ・メール」でリスタート。 フランス語で『海』と云う意味ですが、海への憧れ、海から得られる癒しを歌い上げています。 とても美しいメロディで、途中の転調も曲を印象付けています。
作詞 作曲のシャルル・トレネが自ら歌ってヒットさせましたが、フランスではエディット・ピアフの「ラ・ヴィ・アン・ローズ」と並んで、最も売れた曲と言われています。
リクエストは「東京の花売娘」 戦後間もない昭和21年に発表されて、「リンゴの唄」同様明るい曲調で荒廃した日本を元気付けた1曲です。 「憧れのハワイ航路」で有名な岡晴夫の歌唱です。
「島唄」 珍しいリクエストでしたが、『THE BOOM』の大ヒット曲として知られています。
作詞 作曲の宮沢和史は沖縄出身では無いため、沖縄を舞台にした曲を作ることに最初ためらいもあったようですが、沖縄の歴史も踏まえた上で、『魂』を込めた曲に仕上がっています。 男女の恋唄のように聞こえますが、戦争で奪われたたくさんの命への鎮魂、平和を希求する想いがひしひしと伝わってくる名曲です。
「想い出がいっぱい」 今や卒業ソングの定番ともなっているこの曲ですが、アニメ『みゆき』の主題歌として起用され、その後音楽の授業や合唱コンクールで選曲されたりして、幅広い世代に支持されている1曲です。
歌詞の『シンデレラ』がファンタジックな気持ちにさせてくれますが、まだ大人になっていない少女の季節を表している言葉ではないでしょうか?
「どんなときも。」 槇原敬之の3枚目のシングルで、元は『就職戦線異常なし』と云う映画の主題歌として公募より選ばれた曲でした。
よく見ないと気付きませんが、タイトル最後に『句点』『。』が付いています。 槇原敬之曰く「それ以上もそれ以下もなく、言い訳がないと云う意味でマルを付けた」そうです。
歌詞の乗せ方、サビ前の際立ったコード進行… どれも秀逸過ぎて、歌うのは難しい1曲ですが、今や『人生の応援歌』に挙げる人も多いですね。
「涙のリクエスト」 今回の『攻めてる』リクエストNo.1に輝いたこの曲は、1984年(昭和59年)リリースのチェッカーズ2枚目のシングルで、チェッカーズの名を一躍有名にした大ヒット曲です。
私ごとですがこの年に長男が誕生したので、チェッカーズのノリの良い曲を聴きながら育児に苦戦していた頃が思い出されます(^◇^;)
「TOP OF THE WORLD」 カーペンターズの世界的ヒット曲。 多くの歌手にカバーされており、日本でもCMやドラマのテーマソングとしても使用されています。リクエスト者の高音ボイスで歌って頂きました。
「大阪ラプソディー」 1976年に発売された海原千里・万里のシングルで、40万枚を売り上げたヒット曲です。
歌詞には大阪の代表的な地名が織り込まれており、毎年年末に放送されるNHK『わが心の大阪メロディー』では番組のトリに披露されることも多い、大阪人のソウルソングになっています。
「星よおまえは」 これも私を含めお初だったお客様もあるでしょうが、525歌集の発掘曲です。
作詞 作曲の荒木 栄氏が、自身が指導していた大牟田『水曜コーラス』の会員が結婚して大牟田を離れる際に、遠く離れていてもいつまでも仲間であると云う優しい気持ちから生まれた曲で、結婚式で披露されたそうです。
リクエスト者のリードで歌いましたが、とても優しい曲調の綺麗な1曲です。
「ワインレッドの心」 近頃度々リクエストされる安全地帯のヒット曲です。 タイトルもシャレていますが、メロディラインが独特で玉置浩二の歌唱力が活かされた楽曲です。
「カタリ・カタリ」 短歌会館の一室がコンサートホールになったかの様な熱唱に、拍手喝采でした。 カンツォーネの魅力を余すところ無く披露している名曲です。
「美しい十代」 1963年リリースの三田明デビュー曲です。 青春歌謡の代表的な曲で、明るく伸びやかな曲調は、この世代ドンピシャのお客様が多いことから、歌声も一際響きわたりました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
「初恋の人に似ている」 トワ・エ・モワの爽やかなフォークソングですが、作詞は北山修、作曲は加藤和彦のフォークルコンビが担当しています。
「もしも明日が」 『欽ちゃんのどこまでやるの(通称欽どこ)』の番組内で、パジャマ姿で歌っていた『わらべ』の2枚目のシングルで、ミリオンセラーを達成しています。
いっ時土曜歌声のお別れ曲として歌っていたので、皆さんよくご存知でした。 現在長期お休み中のハモリ姫がいてくれたら、きっとステキななハーモニーを付けてくれたことでしょう。
ラストソングもMr.Mへのカムバックエールソング「幸せを売る男」を選び、陽気に楽しく歌ってお開きとしました。
次回は6月8日です。 もう1年の半ばまで来たことにびっくりですが、今年の夏も猛暑の予報でウンザリです(⌒-⌒; )
でも、歌声サロンのお仲間は歌って元気を維持できる面々ばかり。