そろそろ新緑の5月にお別れ、ジメジメの梅雨入りも間近のこの日。 土曜歌声は、ご常連の皆様にお久しぶり参加、お初参加、サプライズ参加のお客様も加わって、いつにも増して賑やかな歌会になりました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
雨模様の夕暮れだったので、ファーストソングには「あめふりくまのこ」を歌って可愛いらしくスタート☔️ 心なしか皆さんの歌声のトーンも子どもっぽくなっていたような?
リクエスト1曲目は、ご友人を伴ってサプライズ登場の私のお友だちから「ひとりじゃないの」 ご存知天地真理ちゃんの最大ヒット曲です。 女性アイドルの概念を確立させたとまで言われたアイドルの元祖ですね。
歌の合間に『まりちゃん!』と、自然と掛け声が入る様な楽曲が多いのですが、この曲の作曲は、「青春時代」「愛する人に歌わせないで」「あの鐘を鳴らすのはあなた」等のヒットメーカー 森田公一です。 天地真理の曲をたくさん書いていて「虹をわたって」「若葉のささやき」「恋する夏の日」も彼の作曲です。
お初参加のそのご友人から「みずいろの手紙」 楚々とした美しさで世の男性を魅了していたあの頃のあべ静江の2曲目のシングルです。 作詞 阿久悠、作曲 三木たかしによるこの曲は、切ない女心を素直な気持ちで歌っています。
冒頭の『お元気ですか そして 今でも 愛していると言ってくださいますか』の、赤面もののセリフは、お約束のMr.Mで(≧∇≦)
「TOMORROW 」 岡本真夜のヒット曲。 冒頭の歌詞『涙の数だけ強くなれるよ』は、祖父からの手紙に書かれていた『涙が多いのが人生だよ』と云う言葉がヒントになっているそうです。 辛いことが多くてもそれを乗り越えた時、きっと前より強くなっている。そんな想いが2番の『涙の数だけ強くなろうよ』と、自分を含めた多くの人への応援メッセージになっているのでしょう。
「雨」 季節柄でしょうか? 前回もリクエストされたこの曲、イントロが始まると思い出される方多いと思います。元がカンツォーネの曲だからでしょうか? 日本の『雨』のイメージとは違って、明るく情熱的な曲調です。
「いつも何度でも」 これは珍しいリクエストで、自信の無い私でしたが、良くご存じのお客様方に助けて頂きました。 ジブリアニメ『千と千尋の神隠し』の主題歌で、木村弓さんがライアー(竪琴)を奏でながら、美しい高音ボイスで歌っていました。
「白いバラ」 私はお初のフィンランド民謡の曲だったので、リクエスト者とMr.Mにリードをお任せして聴き入っていました。 寂しさを感じさせる美しいメロディの曲ですが、「谷間のバラ」と云うタイトルでも歌われています。 バラの美しさに心を奪われた若者の気持ちを歌っています。
この日お初参加のお客様より、ジブリ映画『天空の城ラピュタ』のテーマ音楽「君をのせて」 中山千夏「あなたの心に」 山本コータローとウィークエンドの「岬めぐり」 あべ静江「コーヒーショップで」の4曲を続けて歌いました。 どの曲も1年を通してよくリクエストされる人気曲なので、皆さんの歌声も一段と響いていました。
「ガンダーラ」 ゴダイゴの1978年のヒット曲で、テレビドラマ『西遊記』のエンディング・テーマとして使われました。
エキゾチックな雰囲気のメロディとリズムに、日本語の歌詞を乗せるのが難しい曲ですが、それもそのはず、この曲は最初英語の歌詞が書かれてそれに曲が付けられたそうで、その後日本語の歌詞が作られたと云う、一風変わった曲作りだったのです。
ゴダイゴはそれまで全部英語の歌詞の曲ばかり歌っていたので、日本語の歌はこれが初めてだったそうです。(最もサビは英語ですが…) 今回英語バージョンを聴いてみたのですが、なるほど英語の歌詞の方がしっくりくるかも知れません。
「雨」 『雨がふります 雨がふる…』で始まる叙情的な童謡で、美しい日本語の詩を書いたのは北原白秋。 落ち着いた穏やかな旋律を付けたのは弘田龍太郎です。 詩は大正7年に雑誌『赤い鳥』に発表され、曲の発表は翌大正8年です。
『小雉子も寒かろ 寂しかろ』のフレーズに、優しい気持ちが感じられます。
弘田龍太郎の他に、成田為三も曲を付けているそうなので聴いてみましたが、こちらは長調でテンポも速く、明るくはずむような曲調です。
「時の過ぎゆくままに」 1975年リリースの沢田研二のシングルで、彼の最大のヒット曲です。 阿久悠の作詞ですが『堕ちてゆくのも しあわせだよと…』のフレーズは、問題視されたようですが、変えるようにとの要請を阿久悠は断固拒否したそうです。
ミディアムテンポのアンニュイなムードの曲を、当時の沢田研二はその魅力を余すところなく発揮して歌っています。 彼の歌唱力とダンディなルックスに魅せられた人のなんと多かったことでしょう!
この曲は、実にたくさんのアーティストにカヴァーされています。国内だけでなく、広東語版、北京語版でも歌われてアジア圏での人気も高い1曲です。
「島唄」「島人(しまんちゅ)ぬ宝」の沖縄の歌を2曲続けて歌いました。
この2曲はそれぞれ525歌集と335歌集に入っているのですが、奇しくもどちらも『72ページ』に載っていると「島人ぬ宝」のリクエスト者に教えて頂きました。こういう偶然ってあるのですねʕʘ‿ʘʔ
沖縄を舞台にした歌を歌っていると、沖縄の持つ悲しい歴史を感じずにはいられません。
「蛙」 リクエスト者直々のご指名で、この曲を広めて下さったお客様(私もこの方の歌で知りました)のリードで🐸 元々フランシス・ルマルクのシャンソンの曲で、コミカルな歌詞の愉快な曲調で、楽しく歌いました。
「愛の讃歌」 パリ五輪開会式でのセリーヌ・ディオンの素晴らしい歌唱に、感動の涙を流した人が世界中にどれ程いたことでしょう? それほどこの曲には人の心を揺さぶるものがあります。 『語る様に歌う』のか?『歌う様に語る』のか? この珠玉のシャンソンは皆で合わせて歌うよりも、それぞれの想いで歌って頂ければと思います。 リクエスト者の歌唱は低音ボイスで力強く歌い上げるスタイルで、ピアノとの共演もドラマティックでした。
ここで前半終了です。 この日は私からこの時期限定の金魚のゼリーを差し入れしました。(可愛い金魚のゼリー、食べるのがちょっと… と思われた方がいらっしゃるかな?)
後半はリクエストでリスタート。
「私はピアノ」 珍しいリクエストでした。 高田みづえの代表曲で知られていますが、元はサザンオールスターズのオリジナル・アルバム『タイニイ・バブルス』の中の1曲でした。 作詞 作曲は桑田佳祐ですが、リードボーカルは妻の原由子が担当しています。 歌詞に登場するラリー・カールトンやビリー・ジョエルは、原由子が敬愛するアーティストたちだそうです。 同じ年の1980年に高田みづえもカヴァーしてヒットしましたが、原由子版にはある途中の掛け合いは省略されて、切れ目なく流れる様に歌うスタイルだけ踏襲しています。
「冷たい雨」 ユーミンこと松任谷由実(荒井由実)の作詞 作曲ですが、1976年にハイ・ファイ・セットによってリリースされました。 歌謡曲っぽい男女の別れのシーンを、洗練されたアレンジでおしゃれな感じに歌っています。 後にユーミンもセルフカヴァーしていますが、こちらはずっとポップな感じです。
裏切った男性に『幸せに暮らしてなどと 願えるはずもない』の歌詞は、正に『言い得て妙』ですね😁
「ほたる」 『ほたるのやどは 川ばたやなぎ…』で始まるこの歌を、私は335歌集で初めて知りましたが、 これは1932年(昭和7年)に音楽教科書『新訂尋常小学唱歌』で発表された文部省唱歌です。 川ばたを飛び交う蛍の様子に綺麗な旋律がよく合っています。 音楽の時間に習った覚えのある方々はよくご存じでした。
財津和夫「サボテンの花」 岸洋子「希望」の2曲を続けて歌いましたが、この2つもとても人気が高い昭和の曲です。 ドラマの主題歌やCMで流されることで、多くの人にずっと歌われていくでしょう。
「中国地方の子守歌」 『ねんねこしゃっしゃりませ…』の歌い出しで始まるこの曲は、岡山県の西南部に伝わる民謡(子守唄)をもとに、山田耕筰が編曲した子守歌です。
美しい旋律のこの楽曲を声楽家が格調高く歌うことも多く、単なる子守唄として安易には歌えないレベルの高さを感じます。
歌詞は民謡のまま伝承されているのでしょうが、『起きて泣く子の ねんころろ 面憎さ』は、なかなかインパクトがありますねσ(^_^;) (私ごとですが、この春産まれた息子の第一子が抱っこしていないと泣く… と云う赤ちゃんあるあるの時期を迎えて、新米父ちゃん母ちゃんはてんやわんやですが、どんな時でも『面憎さ』とは思わないでしょう…( ◠‿◠ )
「初恋」 これも人気曲で、当サロンでのリクエスト上位に入るでしょう。 『好きだよと言えずに 初恋は ふりこ細工の心』のフレーズは2度歌われますが、行ったり来たりの『ふりこ細工』に『初恋の揺れる心』を模した感性が素敵です。 46歳で亡くなった村下孝蔵さんの早過ぎる死を惜しまずにはいられません。
島倉千代子「人生いろいろ」 加山雄三「旅人よ」 ヴィレッジ・シンガーズ「亜麻色の髪の乙女」の3曲を続けて歌いました。 3曲とも昭和生まれの曲ですが、いつまでも色褪せない新しさを感じられます。
「のばら」 ゲーテの作詞で、曲はシューベルト版とウェルナー版がありますが、リクエスト者の希望で、歯切れ良くややハイテンポのシューベルト版で歌いました。ドイツ語の歌詞でも歌い、遠い昔(笑)の音楽の時間を思い出していた方も多いのでは?
「木綿のハンカチーフ」 リクエスト曲のレンジの広い男性のお客様より(女性アイドルの曲もお得意です^_−☆ ) ジャンルとしては『アイドル歌謡』なんて言われているそうですが、作詞 松本隆、作曲 筒美京平、歌唱 太田裕美の大ヒット曲です。 数多くのアーティストにカヴァーされており、かつカラオケでも人気曲なので、時代を超えて歌い継がれていく名曲でしょう。
「フニクリフニクラ」 登山列車の歌を、元気に大音量で歌いました🚞 この歌日本語では「鬼のパンツ」のタイトルで子どもの歌として有名ですが、『つよいぞ〜 つよいぞ〜』の歌詞が、なぜかメロディにピッタリなんですね👹
「加茂の流れに」 『皆さん、「フニクリ フニクラ」とは、気分をガラッと変えて下さいね』の私の言葉に、さすが歌声サロンの皆様、登山列車の喧騒から、あっという間に京都の静寂ムードへ。 別れてしまった恋人を思いながら辿る京都の名所。京都ならではの『侘び寂び』も感じられる1曲です。
「糸」 もう数え切れないほどリクエストされてきた中島みゆきの名曲ですが、いつ何度歌ってもその都度心に響きます。
先日テレビ番組『100年後に残したい グッとフレーズベスト30』でも、堂々の1位でした。 『縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない』 『逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます』のフレーズが絶賛されていましたが、特に『幸せ』とせずに 『仕合わせ』としたところに、中島みゆきの感性の深さが感じられます。(『1位は絶対「糸」だ!』と信じ切っていた私は、快哉を叫んだのでした٩(^‿^)۶ )
「歩いて帰ろう」 一時期お別れ曲でよく歌っていた曲ですが、久しぶりに歌えて良かったです。 1994年より、子ども番組『ポンキッキーズ』のオープニングテーマに起用されて人気が出た曲です。 シンガーソングライター 斉藤和義が、アップテンポでリズミカルに歌っています。
『ポンキッキーズ』は、子ども番組とは言え、レベルの高い音楽を提供していて、まだ無名に近かった安室奈美恵も、鈴木蘭々とウサギの着ぐるみ姿の『シスター・ラビッツ』として、洒落たアレンジの童謡を歌っていたものです。 (我がピアニストはこの番組が大好きで、毎朝夢中で観ていました(*´∀`)♪ )
本日ラストリクエストは、時間的にラストソングとなりましたが、期せずして「また逢う日まで」 リクエスト者の忖度の賜物でフィナーレを賑やかに飾って頂きました。
次回は3週間後の6月14日です。 おそらく梅雨入りしていることでしょう☔️ とは言え、これを書いている今はもう13日(の金曜日😱) 開催は明日に迫っています(汗)
予測通り梅雨に入っていますが、ジメジメ感を吹き飛ばす心意気で歌いましょう٩( ᐛ )و
神田陽子