2026年1月23日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~26年1月10日のご報告~ 神田陽子

  この日は今年初の土曜歌声開催でした。 多くのお客様に加えて、ラウム創設者の池辺御大もサプライズ登場で、嬉しい歌い初めとなりました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪


 ラウムの歌い初め曲はこれ、と決まっている「一月一日(いちげつ いちじつ)」を歌いスタートです。 お正月の定番曲ですが、近頃あまり耳にしないような気がします。 美しい日本語を継承するためにも、これからも歌い続けていきたい曲です🎍

 今年初のリクエストは、美空ひばり「川の流れのように」 人生を流れゆく川に擬(なぞら)えている、美空ひばり最後のシングルです。 

 石川さゆり「津軽海峡冬景色」 印象的なイントロから始まるこの曲をドラマティックなピアノアレンジで歌いました。 歌声サロンでは珍しい演歌ですが、そこは皆さん良くご存知で、『ああ…』のため息も切なく情緒たっぷりに歌われていました。

 佐々木勉「あなたのすべてを」 井上陽水「心もよう」 湯原昌幸「雨のバラード」 ペドロ&カプリシャス「五番街のマリーへ」 335歌集の人気曲を4曲続けて歌いました。「五番街の…」は、Mr.Mのリードで歌いましたが、『それだけが 気がかり…』の『り』の音は、いつも歌っている音より低いことが判明しました(°▽°) 

 「ケ・サラ」 「千の風になって」 525歌集の外国曲2曲を歌いました。 「千の…」の原詩は『Do not stand at my grave and weep』(私のお墓の前で立って泣かないで)ですが、タイトルは原詩の『I am a thousand winds that blow』(私は吹く千の風)から借りて、新井満が付けたそうです。 
 お墓参りが慣習として根付いている日本人の感覚とは合わない、と云う批判も起きたようですが、どんな形であれ、亡き人を悼む気持ちに変わりは無いと思います。

 ご自身も歌声活動をされている岐阜からのお客様も嬉しいサプライズ参加でした。 リクエストは「雨の御堂筋」 これも335歌集の人気曲です。
 『小ぬか雨降る…』の『こぬか雨』とは『米糠のように非常に細かく、静かに降る雨』のことで、雨の様子を繊細に表現する日本語です。
 細かい雨に濡れて泣きながら歩く女性の歌ですが、顔に当たる雨粒が涙を隠してくれそうですね☔️

 「めんこい子馬」 サトーハチローの歌詞に、仁木他喜雄が軽やかな曲を付けて作ったのは1940年(昭和15年)で、陸軍省選定映画『馬』の主題歌として作られました。 軍馬を育てる物語ですが、当時は戦時と云うこともあり、軍馬をテーマにお膳立てして制作許可を得たそうです。 195歌集の歌詞は可愛いらしい童謡ですが、制作当時の原詩には軍馬としての役目も歌われていて切ない想いに駆られます。 戦後削除された歌詞を載せておきます。

 紅い着物(べべ)より 大好きな
 子馬にお話し してやろか
 遠い戦地で お仲間がオラ
 手柄を立てた お話を
 ハイドハイドウ お話を

 明日は市場か お別れか
 泣いちゃいけない 泣かないぞ
 軍馬になって 行く日にはオラ
 みんなで万歳 してやるぞ
 ハイドハイドウ してやるぞ

 「コーヒー・ルンバ」  珍しいリクエストでしたが、軽快なメロディは馴染みのあるものなので、皆さん良くご存知でした。 原曲は南米ベネズエラの作曲家 ホセ・マンソ・ペローニが1958年に作った「Moliendo  Café(モリエンド・カフェ)」で、ペローニの甥のウーゴ・ブランコがハープの一種であるアルパで演奏して世界的にヒットしました。 『ルンバ』とありますが、実際にはウーゴ・ブランコが生み出した『オルキデア』と云うリズム形式だそうです。
 日本語の歌詞を南米のリズムに合わせて歌うのはなかなか難しいですが、西田佐知子初め、近年では荻野目洋子がダンサブルに歌っています。 

 冬の定番リクエスト「寒い朝」「ペチカ」を続けて歌い、お次のリクエストは「アメイジンググレイス Amazing Grace」 今回はリクエスト者のご希望を聞いて日本語のみで歌いました。 
 『Amazing Grace』の和訳は『驚くべき神の恩寵(おんちょう)』といった意味で、原詩は奴隷貿易に携わっていた ジョン・ニュートンが改心し、罪深い自分にも与えられた神の赦しと恵みに感謝する内容の賛美歌です。 
 訳詞の山ノ木竹志はこの歌の背景をよく調べて書いたそうで、この人は『うたごえ運動』でも大きな功績を残されたようです。 亡くなる前に病床で最後に書いた訳詞は「花はどこへいった」だそうです。よく知られている日本語歌詞のおおたたかし・安井かずみバージョン(525歌集収録)では抜けている『いつになったら戦争を繰り返す過ちに気づくのだろうか?(When will they ever learn?)』と云うメッセージを、山ノ木竹志は忠実に表現しています。

 「君をのせて」「バラが咲いた」「冬景色」の3曲を歌い、池辺御大にも1曲リクエストを聞いたところ、出された曲は「ラ・スパニョーラ」 『スペインの女』と云う意味のカンツォーネです。 情熱的な曲調で、甘く切ない恋心を表現しています。 堀内敬三の日本語歌詞も素晴らしく、古くは「蝶々夫人」で有名な三浦環も歌っています。
 3拍子のリズムも洒落ていて、サビの『ああ いとしの 君よ来ませ…』のフレーズからは明るいムードに変わり、 『恋心…』のところが一番高い音で強調されているのも素晴らしい構成です。

 ここでしばし休憩。 差し入れを頂き、談笑タイムに(⌒▽⌒)

 休憩後は、いきなりリクエストでリスタート。

 「鶴」 ロシアの楽曲ですが、この曲ができた経緯には日本の広島が関係しています。 1965年、広島の『原水爆禁止世界大会』に出席した、ソビエト連邦ダゲスタン共和国の詩人 ラスール・ガムザートフは、原爆病で亡くなった佐々木禎子の千羽鶴の話に感銘を受けました。 彼は故国に帰ってから、戦争で亡くなった兵士を悼む内容の詩を書き、それにヤン・フレンケルが曲を付け、ロシアで一躍大人気となり、やがて各国語に翻訳されて世界中で歌われてきました。
 『オオオー…』と叫びにも似たフレーズで始まり、悲しく美しい旋律で歌われていますが、日本ではダーク・ダックスがヒットさせ、うたごえ喫茶でもよく歌われていました。

 「陽気に生きようこの人生をさ」 明るい曲調のメロディに、前向きな歌詞がよく合っていて、特にサビの『夢が夢があるから うたおうじゃないか…』のフレーズでは、自然と身体が動き出しそうです٩( ᐛ )و
 作詞 作曲の宮沢勝之さんは、障害者施設の職員として障害を持つ人の生活支援に携わりながら、『命の愛おしさ』『平和』をテーマに、人々の暮らしの中の物語を歌い続けています。

 ダ・カーポ「野に咲く花のように」 ゆず「栄光の架橋」の人気曲を続けて歌いました。  「栄光の…」は、オリンピック・イヤーの今年、リクエスト頻度が上がりそうです。

 「東京アンナ」 珍しいリクエストでした。 私はサビのメロディを何となく知っている程度でしたが、リードのMr.M初め、皆さん良くご存知でした。
 この曲は「ここに幸あり」で有名な、豊橋出身の歌手 大津美子の1955年(昭和30年)のヒット曲です。 ラテンのリズムに乗って軽やかに歌われる曲ですが、『東京アンナ』とは、当時の銀座のクラブのトップと言われた、伝説のホステス『アンナ』を素材に作られたそうです。

 岩崎良美「タッチ」 アニメソング「鉄腕アトム」 KAN「愛は勝つ」 かぐや姫「僕の胸でおやすみ」 335歌集から、様々な曲調の曲を4曲続けて歌いました。 

 「なごり雪」 この原稿を書いている今、全国をこの冬最大級の寒気が襲っています。豪雪地域の人にとって、雪はある程度覚悟の季節の風物詩でしょう。 けれど、近年の異常気象は想定外の大雪をもたらすようで、気象庁も異例の警報を出すほどです。『名残の雪』は3月頃でしょうか? この風流な言葉も、『雪』の持つロマンティシズムも、豪雪地域では受け止め方も違うのでは?と、ふと思った次第です。 もちろん、この歌の素晴らしさとは全く別次元の話ですが… 🌨️

 「Believe」 この曲も1年を通して度々リクエストされる人気曲です。
 NHKの『生きもの地球紀行』の3代目エンディングテーマとして使われた曲ですが、その後小中学校の音楽の教科書に掲載されて、合唱曲として卒業式でよく歌われています。 
 作詞 作曲の杉本竜一氏は、『信じることの大切さ』をこの曲に託したそうで、合唱で歌う場合、『みんなが歌詞の内容をよく理解して、心を一つにして歌えば、きっとすてきなハーモニーになる』と語っています。
 優しい曲調の中に、世界規模のスケールを感じられる1曲です。

 「愛の讃歌」 パリ五輪でのセリーヌ・ディオンの熱唱は圧巻でした。
 この曲がリクエストされる度に思い出し、また聴きたくなって動画視聴して… また涙😭 ある外国人のコメントに『My eyes are flooding (私の目は洪水中)』とあって、さもありなんと思いました。 曲の素晴らしさは言うまでもなく、心を震わせるあの歌唱。 『That moment was a gift to the whole world(あの瞬間は全世界へのギフトだった)』というコメントも大げさでは無く納得です。 
 この曲は、皆んなで合わせて歌うのは難しいですが、それぞれの想いを込めて歌って頂ければ、と思います。

 はしだのりひこ とシューベルツ「風」 童謡「りんごのひとりごと」 唱歌「箱根山」の3曲を続けて歌いました。 曲のジャンルも雰囲気もまるで違いますが、それぞれの曲が織りなす世界観のようなものが見事に歌われていました。

 「ドラえもんのうた」 1979年に発表されたテレビアニメ『ドラえもん』の初代オープニング曲ですが、この歌しか馴染みのない年代にとっては、唯一無二の『ドラえもんの歌』ではないでしょうか?  
 最後のフレーズ『アンアンアン とっても大好き ドラえもん…』は、キャッチーで歌いやすいメロディなので、幼い子どもでもこの部分だけは早く覚えられるようです。 遠い昔、まだほとんど話せなかった息子がドラえもんを指さして『あん、あん、あん』と言っていたのを思い出します( ◠‿◠ )   
 余談ですが、2000個以上あると言われるドラえもんのひみつ道具を何か1つだけ貰えるとしたら、皆さん何をご所望ですか? 私は… ベタですがやっぱり『どこでもドア🚪』ですね。『行きたい所へ瞬時に行ける』って最高! でも、このドアに限らず、ひみつ道具はドラえもんの四次元ポケットから出てくるので、たとえ貰えても持ち歩けないし、非現実的なことこの上ないのです。
(こんなことを考えてること自体、非現実的ですが…(#^.^#)

 ラストリクエストは「さらば恋人よ」  イタリア・パルチザンの歌で、しばしば出されるので、皆さんすっかり覚えられたようです。 
 恋人をおいて戦いに行く若者は、死をも覚悟している内容ですが、センチメンタルにならず、力強く情熱的な曲調になっています。

 この日は40曲近く歌いましたが、ラストソングにMr.Mが『これしか無いでしょ。』と選んだ曲は「L-O-V-E」 歌い初めに『皆さんの一年が『愛』に満ちていますように!』との想いで歌いました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 次回は、1月24日。 予報によりますと大寒波がやって来るそうな(>_<)    『寒さに負けず歌いたい!』と思ってはいますが…   天候次第では雪が降ることもありそうですし、どうか皆さん、防寒対策と、足元対策に滑らない靴でお越しください。 ただ、少しでも不安を感じられたら、決してご無理されませんように。 転んだり、寒さで風邪を引いてもいけませんからね。
 『健康第一』と今年の抱負に掲げましたが、病気だけでなく、怪我にも注意していきたいものです。  よろしくお願い致します🙇‍♀️

神田陽子



 
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