2024年11月15日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 10月26日のご報告~ 神田陽子

  前回の開催がイレギュラーの第3土曜日だったため、1週間後のこの日にも土曜歌声はレギュラー開催されました。 


 ファーストソングには「月光仮面は誰でしょう」を選んで賑やかにスタート🌝  風呂敷をなびかせて月光仮面になり切っていた、ドンピシャ世代の皆さんの歌声が響き渡りました。いつの時代も悪漢をやっつけるヒーローは、子供たちの永遠の憧れですね。

 リクエスト1曲目は、これもアニメヒーローの第一人者『鉄腕アトム』の同名テーマソング「鉄腕アトム」
  作詞は日本を代表する詩人の谷川俊太郎氏で、後に作詞秘話として、手塚治虫氏直々に電話で作詞を依頼されたことを話されています。 アニメと共に主題歌も大ヒットしたので、さぞかし印税もたっぷり入ったのでは? との質問に、著作権を50万円で虫プロに譲渡した顛末も明かされています。 
 『科学の子』アトムは、心優しき人型ロボットでした。 AI時代の到来と言われる現代ですが、アトムの様なロボットたちと共存してゆければ未来は明るいかも知れません。

 「赤いハンカチ」 1962年発売の石原裕次郎のヒット曲で、2年後には同じく裕次郎主演で同名映画も公開されています。 当時の大スター『裕ちゃん』の魅力的な歌声はその後も数々のヒット曲を生みます。 『ラウムのUジロー』Mr.Mのリードで。

 「小さい秋みつけた」 作詞 サトウハチロー、作曲 中田喜直による童謡で、秋の定番曲となっています。 サトウハチロー氏の自宅の庭のはぜの木が紅葉する情景から生まれた、と言われていますが、そのはぜの木は後楽園駅近くの礫線公園(れきせんこうえん)に移植されたそうです🍂

 『ワールドシリーズを観ていたので…』と出された曲は「栄冠は君に輝く」 この日の試合は私も観ていましたが、ドジャースのフリーマン選手が逆転サヨナラ満塁ホームランを放つと云う劇的な終わり方をしたのでした⚾️

 「いい日旅立ち」 ようやく訪れた秋の日々🍁 この歌に促されて何処かへ旅に出かけたくなりますね。

 「小さな木の実」 この曲は一年を通して人気がありますが、やはり秋に歌うのが一番しっくりきますね🌰  ビゼー作曲の「美しいパースの娘」が原曲ですが、日本語の歌詞は、作詞の海野洋司が自分の息子の誕生時に作った『草原の秋』を書き直したものだそうです。

 「野菊」 綺麗なメロディに可愛らしい歌詞が映える、優しい曲調の唱歌です。 野菊は野に咲く菊の総称なので具体的な名は分かりませんが、『うすむらさきよ』とあるので、『野紺菊』か『ヨメナ』ではないかと言われています。

 「元気を出して」 335歌集の歌で竹内まりやの作詞 作曲です。 元は薬師丸ひろ子に提供された曲でしたが、後に竹内まりやもセルフカヴァーしており、その際バックコーラスに薬師丸が参加しています。 『おつかれ生です』のアサヒビールのCMでも流れています。
 なかなか歌うのに苦労するのですが、リクエスト者の男性がほぼ完璧にリードしてくださいました。

 「長崎の鐘」  毎年8月の原爆忌が近付くと必ず歌う曲ですが、原爆の悲劇を忘れないためにもしばしば歌う必要を感じます。 原爆の投下によって焦土…と言うより廃墟となった故郷の上には変わらず青空が広がっている。 それを『悲しと思うせつなさよ』と歌うこの歌は、最初短調で始まり例えようもない虚しさに襲われますが、『なぐさめ はげまし』と歌うところから長調に変わり、未来への希望とあくなき平和の希求を感じさせてくれます。
 
 お次のリクエストは、たぶん初お目見えの「UFO」 1977年リリースのピンク・レディーの6枚目のシングルで、彼女たちの最大のヒット曲になりました。 作曲の都倉俊一が、初めてシンセサイザーを使って製作した楽曲でもあるそうです。 特徴的なイントロで始まる、どこかミステリアスなムードの曲です。 初めてにもかかわらず、皆さんよくご存知でした🛸

 裕次郎シリーズ第二弾で「夜霧よ今夜もありがとう」 秘密の逢瀬を隠してくれる『夜霧』を擬人化して感謝している曲ですが、発想の奇抜さを感じさせない何ともロマンティックで甘い雰囲気の王道の歌謡曲でしょう。 再び『ラウムのUジロー』の出番ですが、男性陣は全員裕次郎になり切って歌われていたような? その歌声に女性陣はうっとり…とはならず、こちらも負けずと歌っていたのでした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 「学生時代」 この曲は、かつてホテルなどで開かれる歌声イベントでは必ずリクエストされる人気曲でした。 久しぶりに歌ってみると改めて素敵な曲だと思いますね。 お一人お一人がそれぞれの学生時代を思い出しながら歌っていらしたのでは?

 「私の愛した街」 この曲はこのサロンで覚えた方も多いでしょう(私もその1人です)
 北アイルランドの『血の日曜日事件』と呼ばれる虐殺事件を題材にした曲ですが、日本人の横井久美子さんが歌詞を付けています。 歌詞の『デリー』は『ロンドンデリー』のことで、優しい曲調の中に強い抵抗の気持ちが込められています。 原曲「 The Town I Loved
So Well」を聴いてみましたが、カントリー調の美しいメロディが切なく、悲しみが心に沁み入ります。

 「もしもピアノが弾けたなら」 先頃亡くなられた西田敏行さんの名曲です。 
 彼が長年局長を務めていた『探偵ナイトスクープ』で、先日追悼番組を放送していました。 素直に泣いたり笑ったりして、依頼者の気持ちに寄り添う西田さんのお人柄がよく分かる番組でした。 
 俳優としてはもちろん超一流。アドリブの天才とも言われています。 本当にチャーミングな方でしたので、たくさんの人から慕われ、その死を悲しんでいる人もまた多いのでしょう。 これからしばらくはこの歌を歌う時は悲しくなってしまいそうです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

 ここで前半終了です。 お菓子を頂きながら、しばしの歓談タイム。

 後半は「ガンダーラ」を紹介曲に選んでリスタート。 1978年放送の『西遊記』 女優の夏目雅子さんが美しい三蔵法師を演じましたが、お付きの1人猪八戒は西田敏行さんでした。 
 この曲は番組のエンディング・テーマとして使用されましたが、歌っていたのはゴダイゴで、作曲も担当したタケカワユキヒデがボーカルを務めていました。 サビは英語の歌詞ですし言葉が乗せにくい箇所もあり、少々クセのある曲かもしれません。 けれど、ゆったりとした曲調は心を落ち着かせる効果もありそうです。 『ガンダーラ』とは、現在のパキスタン北西部に存在した古代王国のことで、1世紀から5世紀には仏教の興隆と共に繁栄しました。

 リクエストは「シベリア大地の歌」 1947年のロシア映画『シベリア物語』の主題歌で、おそらくお初リクエストだったと思いますが、リクエスト者とMr.Mのリードで歌いました。
 映画は、第二次世界大戦末期、ロシアによるベルリン攻撃の様子も描かれていますが、ピアニストとソプラノ歌手の恋物語です。 「バイカル湖のほとり」は、この映画の挿入歌です。

 「この広い野原いっぱい」 「故郷の廃家」 「旅人よ」 「川の流れのように」 「熱き心に」 度々リクエストされる人気の5曲を続けて歌いました。 
「故郷の廃家」は、曲ヘイスとのみ記されていますが、アメリカのソングライター William Shakespeare Haysの作詞 作曲によるもので、原曲は「My Dear Old Sunny Home」 彼は、『Shakespeare 』と云うミドルネームが気恥ずかしかったらしく、ほとんど使わなかったそうです。 確かに偉大過ぎる劇作家と同じミドルネームは、荷が重いかも知れませんね。

 「一杯のコーヒーから」 1939年(昭和14年)発売の流行歌で、作詞 藤浦洸、作曲 服部良一の、当時としては珍しいジャズ調のモダンな曲です。 歌唱は霧島昇とミス・コロンビア。 『コーヒー』と言わず『コーヒ』と歌わせるところもお洒落です。 因みにこの当時のコーヒーは1杯15銭だったそうですが、ちょっとピンときませんね?☕️

 「虫の声」 1910年(明治43年)に『尋常小学読本唱歌』に掲載されたのが初出。 2番の『こおろぎや』は最初『きりぎりす』とあって、この『きりぎりす』は『こおろぎ』の古語で、現在のキリギリスとは違うものです。
 余談ですが、私の亡き父はキリギリスが大好きで、夏になると必ず近所の草むらで捕まえては、その声を楽しんでいたものです。 父がピアノやアコーディオンを引き出すと、キリギリスも一緒に鳴いていました。 ある時など、越冬させたキリギリスと共に新聞に載せてもらったことも。 余談ついでに、今年妹の家でもキリギリスを飼っていたのですが、天に召される少し前の写真が送られてきました。 そこにはキリギリスと小さなバッタが並んで何か食べています。 実はこの小バッタ、キリギリスの生き餌として虫かごに入れられたのですが、いつの間にか仲良く(?)暮らしていたそうで… (笑) 虫の声にまつわる面白エピソードでした🦗

  「雨の物語」 イルカのソロ歌手としての6枚目のシングルで、1977年にリリースされています。 作詞 作曲は、イルカ最大のヒット曲「なごり雪」と同じ伊勢正三で、正やんテイストの素敵な曲です。 
 2番の歌詞『ぼくの部屋のドアに 書かれていたはずさ “とても悲しい物語” だと』は、失恋を予感しながら始まった恋物語の様に思えますが、果たして雨の日に『物語の終り』はやってきたのですね☔️ 

 「エメラルドの伝説」 ザ・テンプターズの3枚目のシングルで、1968年のリリース。 グループ・サウンズの中でも、ザ・タイガースと人気を二分するほどの存在で、特にボーカルのショーケンこと萩原健一の甘いハスキーボイスは女性の心を捕らえていたようです。
 元々ブルース・ロックの流れのグループで、切なく悲しげな曲調の楽曲が多く、この「エメラルドの伝説」も、いきなり『湖に 君は身を投げた』と、センセーショナルな歌詞で始まります。

 「しあわせの歌」 これも私はお初曲でしたが、リクエスト者のリードで歌いました。
 1955年、電気産業労働組合が新組合歌として公募したのが、この歌の生まれたきっかけですが、その後多くの人に愛唱され、雑誌『平凡』『明星』にも掲載されたそうです。 映画『浮草日記』の中で労働者たちが歌っているシーンがありますし、フランキー堺&左幸子主演映画『しあわせは俺いらのねがい』にもなりました。 労働者たちの未来への希望と平和を願う歌です。

 最後のリクエストは「希望」 当サロンでもよく歌われますが、岸洋子の代表作です。
彼女の低音ボイスで歌われるこの歌は、寂しさと希望が同時に感じられる曲調です。

 ラストソングにMr.Mが選んだ曲は「テネシーワルツ」 英語と日本語で歌ってお開きとなりました。
 
 再三お知らせしていますが、11月はイレギュラー開催で、次回は第3土曜日、16日の午前10時から12時までの予定です。初の午前開催です。
 次々回は第5土曜日、30日の17時15分からです。(ややこしや〜。) 申し訳ありませんがお間違え無きようよろしくお願い致します🙇‍♀️

 今週末はお天気崩れそうです。 気温はそれほど低くなさそうですが、おかしな天候で体調もおかしくなりがちです。 心のリフレッシュに『歌声の秋』を満喫しにいらして下さい。

                                  神田陽子



 
2024年11月5日火曜日
10月29日(火)『かに本家の歌声喫茶』が開催されました🎶

心ゆくまで楽しんで

〜札幌かに本家歌声喫茶〜


1029日㈫ に開催された札幌かに本家歌声喫茶♫

ソングリーダー兼ピアノは、ささはらなおみさんです(^^)/



🦀

自慢のおいしい料理を堪能した後は、いよいよ歌声スタート。

懐かしの名曲「高校三年生」から始まり、

ラストは「高原列車は行く」♬

満面の笑顔でハンケチを振りながら、

楽しく歌って、大盛り上がりです♡




🦀

アットホームな雰囲気で人気が高いかに本家歌声喫茶

なんと、次回で30回目を迎えます👏👏




🦀


【次回予告】

30回札幌かに本家歌声喫茶

2025311日㈫

絶賛予約受付中♬




\「かにポーズ🦀」で決める「かに本家」お三方も、/

\ 皆さまのご参加をお待ちしていま~す() 







 
2024年11月1日金曜日
大注目‼️名古屋観光ホテル別館〜若宮の杜 迎賓館〜 で初開催‼️

 



【日 時】1117(日)  12:0015:00(受付11:30~)

【会 場】若宮の杜 迎賓館 1F「TACHIBANA」の間

     (名古屋市中区栄3-35-30

【参加費】8,000円(税・サ込)

     〈フランス料理ミニコース・コーヒーor紅茶付き〉

【歌 集】ラウム歌集525

     (販売:1冊1500円/貸出:1100円)

     ※歌集をお持ちの方はご持参ください。


申し込み・問い合わせは「歌声サロン・ラウム」まで

TEL 090-6093-6749

定員に達し次第締め切りとなりますので、ご予約はお早めに


初開催

名古屋観光ホテル別館の若宮の杜 迎賓館の歌声イベントです。どうぞこの機会にネオクラシックの格調高い空間でお楽しみください(^曲^)🎶





 
2024年10月31日木曜日
【オーケストラと歌う 歌声喫茶コンサート】のお知らせ🎶


 

【日 時】1213(金)  14:00開演(開場 13:30~)

【会 場】緑文化小劇場

【参加費】2,500円(税込)

【歌 集】ラウム歌集17を使用します。

     ※当日会場にて配布いたします。


申し込み・問い合わせは「歌声サロン・ラウム」まで

TEL 090-6093-6749

定員に達し次第締め切りとなりますので、ご予約はお早めに


懐かしい曲の数々をオーケストラの伴奏で歌う、

普段なかなか体験のできない大人気歌声イベントです。

ソングリーダーによる独唱ステージもありますよ(^曲^)🎶




 
2024年10月26日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 10月19日のご報告~ 神田陽子

  第3土曜日に当たるこの日は、イレギュラー開催だったこともあってか、また直前に体調不良等でお休みの連絡を頂いた方々もあり、少数精鋭での開催となりました。

 
 紹介曲には、さだまさしの名曲「秋桜」を選びました。 人気の高い曲ですが、『秋桜』と書いて『コスモス』と呼ばせるようになったのは、さだまさしのこの曲以来です。
 この曲は、明日嫁いでいく娘とその母の縁側でのワンシーンを、それぞれの想いで描いています。
 歌詞のほとんどは娘が語っている状況や気持ちですが、ピンポイントで入る母の科白がこの曲の秀逸さだと思います。 
 1番では『苦労はしても 笑い話に時が変えるよ 心配いらない』と少し長めの科白ですが、2番ではたったひと言『元気で』の箇所が母の科白です。 その『元気で』を何度も何度もくり返す…情景が目に浮かび、つい母の気持ちに感情移入してしまいます。
 
 リクエストは195歌集の「公園の手品師」 途中に『ラララン ラララン ラララン』と可愛らしい歌詞が入りますが、この歌を歌ったのはフランク永井。 「有楽町で逢いましょう」「東京ナイトクラブ」などムード歌謡のイメージが強い歌手ですが、こんなファンタジーな曲も歌うのですね。

 「古城」 1959年リリースの三橋美智也のシングルで、300万枚とも言われるほどのメガヒット曲です。 民謡の歌手であった三橋美智也の伸びやかな声が、私の母世代の心を鷲づかみにしたようです。 

 「祇園小唄」 昭和時代に活躍した『うぐいす芸者歌手』の第一号、藤本二三吉のヒット曲。 彼女自身は生粋の江戸っ子で、日本橋葭町で芸者になった後に歌手になるのですが、流行歌と並行して新民謡(地方小唄)も多く吹き込んでいます。 この歌は京都祇園の風情を感じさせる『だらりの帯』と云う歌詞で終わっていますが、47(ヨナ)抜き音階と37(ミナ)抜き音階が入る、調性が不安定な音階を作り出して不思議な旋律になっているそうです。

 「旅人よ」 加山雄三の10枚目のシングル「夜空を仰いで」のB面曲で、まさかのB面。 A面の曲よりずっと人気がありそうですが… 彼の主演映画『若大将シリーズ』の『レッツゴー!若大将』の挿入歌としても使われているそうです。 長調と短調が微妙に合わさって絶妙なメロディとなっています。
 
 「オールド・ブラック・ジョー」 アメリカの作曲家、スティーブン・C・フォスターの34歳(1860年)の時に出版された作品です。 歌詞のジョーは架空の人物とされていますが、彼の妻の実家にジョーと云う黒人執事がいたこともあり、奴隷制度に苦しんでいた黒人たちに対するフォスターの優しさが窺えます。

 今日は絶対にこの曲出るだろうな…と思っていました。 「もしもピアノが弾けたなら」  つい先日突然の訃報に驚かされた西田敏行さんの唯一無二の名曲です。
 俳優としての数々の偉業はもちろんのこと、歌手としても味のある歌い方をする人でした。 作詞 阿久悠、作曲 坂田晃一の黄金コンビが創り出した本当に素敵なこの曲を、西田さんを忘れないためにも、街角の歌声サロンでも歌い続けていきたいと切に思います。

 「恋はやさし野辺の花よ」 フランツ・フォン・スッペ作曲のオペレッタ『ボッカチオ』の中で、フィアメッタの歌うアリア。 ロマンチックな歌詞と美しいメロディが印象的です。
 元々女性が歌う曲でしたが、日本ではテノール歌手田谷力三が男声で歌っています。

 「旅愁」 日本の詩人犬童(いんどう)球渓が、1907年(明治40年)に、詩を訳した翻訳唱歌です。
 原曲はジョン・P・オードウェイによる「Dreaming of Home and Mother(家と母を夢見て)」と云う、1868年の楽曲です。 この曲を知った犬童が、故郷熊本から離れた自身の心情と重ね合わせながら訳詩したそうです。 
 アメリカの曲でありながら、日本人の心にこれほど響くのは、犬童の素晴らしい訳詩のお陰でしょう。

 「さんぽ」 ジブリ映画『となりのトトロ』のオープニングテーマで、軽やかなテンポの愉快な曲です。  『作詞の中川李枝子さんも、西田さんと同じく、つい最近亡くなったんです。』とリクエスト者が教えて下さいましたが、子どもに大人気の『ぐりとぐら』シリーズの作者として有名な作家です。 ご冥福をお祈りしながら歌いました。

 スタッフリクエストは、秋にぴったりの「枯葉」 元はフランスのシャンソンですが、アメリカに持ち込まれて「Autumn Leaves」のタイトルで発表されました。 
 語るように歌うヴァースの部分は長く歌われていなかったのですが、ビング・クロスビーが歌って以来、ナット・キング・コールなども歌うようになったのですが、本格的に広まったのはインストゥルメンタル版で、ポピュラー・ピアニストのロジャー・ウィリアムズがヒットを飛ばしてからだそうです。 枯葉の舞い散る様をピアノで模した煌びやかなアレンジが大衆に大人気となり、以後「枯葉」は、甘く切なくムーディに演奏される様になりました。
 ジャズの分野ではスタン・ゲッツが、コーラス部分に独特のコードアレンジをしたアドリブが人気を博しました。

 ここで前半終了。 この日はお2人のお客様から差し入れを頂戴したので、皆さんでありがたく頂きました。

  後半は、アリスの「秋止符」でリスタート。 骨太の男らしい曲の多いアリスですが、この曲は情緒的で切々と歌うバラードです。 横山みゆきさんと云う女性歌手がアリスに先行してシングルをリリースしているそうです。
 1979年当時、『3年B組金八先生』第1シリーズで、サブタイトル『十五歳の母』の回では度々BGMに使用されています。 
 昨年亡くなった谷村新司さんの遺された隠された名曲のひとつだと思います。

 リクエストは「シャンテ」 『歌いましょう』と云う意味のシャンソンで、度々リクエストされます。 美しいメロディで、『ラララ ラララ…』とスキャットも入っているので、覚えやすい1曲です。

 「家族になろうよ」 福山雅治の曲で、リクルート結婚情報誌『ゼクシィ』CMソングで使われましたが、テレビ東京系バラエティ番組『家族になろう(よ)』のイメージソングにもなっています。 
 優しい曲調と家族をテーマに書かれた歌詞が、結婚への憧れを促すような曲です。 
 福山雅治がギターで弾き語るオリジナルは、独特の『間』や、『歌い回し』があり、歌うにはなかなか難しい曲ですが、綺麗な旋律と愛に溢れる歌詞が素敵な曲です。

 「まちぶせ」 ユーミンが作り、石川ひとみでヒットしましたが、後にユーミン本人もセルフカバーしたり、その他多くの歌手に歌われています。
 元祖『ストーカーの歌』などと揶揄されましたが、ユーミンの夫で、この曲のアレンジも担った松任谷正隆氏によれば、『こんな詩は彼女にしか書けない世界』とユーミンの感性を高く評価しています。

 「陽気に生きようこの人生をさ」  この曲も度々出されていますが、元は自主制作のレコードだったようです。 タイトル通りの陽気で楽しい曲調で、歌っているとどんどんテンションアップしてくる様な気がします。 

 「どんなときも」 槇原敬之の大ヒット曲で彼の代表作です。 改めて歌詞を読むと、槇原ワールド全開の観念的な表現もあって、理解するのが難しい部分もあるのですが、『「好きなモノは好き!」と言えるきもち 抱きしめてたい』のところは解り易くて、ストレートに心に入ってきます。  自分が好きな物(人)は、誰がなんと言ったって好きで良いんですものね♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ メロディは独特のコード進行で音を取るのが困難な箇所も。

 「あの素晴らしい愛をもう一度」 フォークソングのジャンルではありますが、この曲はもはや日本のスタンダードソングです。 過去幾度となくリクエストされてきましたが、いつ何度歌っても、新鮮な感動を覚える楽曲でしょう。 美しいハーモニーが素敵でした。

 「TSUNAMI 」 サザンオールスターズの名曲ですが、一時ネーミングが災害を想起させるため、流されなかった時期もありました。(実際、サザンは未だライブでのこの歌の歌唱は封印しています) ただこの歌は究極の愛の歌、失恋ソングです。 洒落た言葉で綴られた歌詞は人の心を打ち、美しいメロディは快い陶酔を誘う様です。 『Hoo』のところ、リクエスト者のソプラノの本領発揮でした。

 「山の人気者」 曲中にヨーデル風の発声が取り入れられた歌謡曲ですが、原曲はレスリー・サロニーが1930年に発表した「The Alpine Milkman(アルプスのミルク屋)」で、世界中で歌われています。 日本では『キング・オブ・ヨーデル』の異名を持つ歌手、ウイリー沖山のレパートリーとなっているそうです。

 「心の旅」 チューリップの3枚目のシングルで、その前2曲はヒットせず、背水の陣として生まれた曲とのことです。 当初は作詞 作曲の財津和夫がボーカルを務める予定でしたが、レコーディング直前に、甘い声が魅力的な姫野達也に変更になったそうです。 印象的なサビを冒頭に持ってきたのもヒットの要因でしょう。

 「ビヤ樽ポルカ」 1927年に、チェコの音楽家ヤロミール・ヴェイヴォダが作曲したポルカです。 このキャッチーな曲は世界中で歌われていますが、日本では1965年『みんなのうた』で「青空のポルカ」として紹介され、東京放送児童合唱団が歌唱担当しました。
 因みに『ポルカ』とは、19世紀後半に流行した2/4拍子の活発な舞曲で、各小説の3番目の8分音符が強調されます。 名称はチェコ語のPolska(ポーランド娘)に由来していると言われています。

 「風と落ち葉と旅人」  松田りか、マミの姉妹フォークデュオ、チューインガムの楽曲で、きれいなハーモニーが持ち味です。 合唱曲にもなっていたので、音楽の時間に歌った方もいらっしゃるのでは?  高音部と低音部が上手く分かれると良いのですが… いえいえ歌声は合唱では無いので、ユニゾンでも部分ハモリでも何でもご自由にお歌い下さい٩( ᐛ )و

 「赤とんぼ」 日本の代表的な童謡唱歌で、この様な歌をいつまでも忘れずに歌えるのも『歌声サロン』の魅力ですね。 ゆったりとした曲調の歌は、郷愁を誘い穏やかな気持ちにさせてくれます。

 ラストリクエストは、前回も出された「島人(しまんちゅ)ぬ宝」 沖縄の言葉、風習も織り込まれたこの曲、BEGINのオリジナルでは途中『エイヤー サーサー』の掛け声が入ります。 一部の地域では「エイサーの歌」と言われていますが、『エイサー』とは沖縄県と鹿児島県奄美群島で、お盆の時期に踊られる伝統芸能のことで、祖先をあの世へ送り出す念仏踊りのことだそうです。

 ラストソングには久しぶりに「歩いて帰ろう」を歌って、楽しくお開きに。
 
 次回は1週間後の10月26日。 もう本日です。 ブログの執筆も覚束ない状態でしたが、何とか開催時間までにはアップされていることを祈っています(^_^;)

 11月はもっとイレギュラーで、次次回は11月16日の第3土曜日、10時から12時、なんと初の午前中開催です。 ご常連の方々はもちろんですが、夕方からの外出はちょっと難しい方のご参加、お待ちしています。

 昼間はまだ夏日も多く、狂い咲きの桜もちらほら🌸  おかしな気候に体調も狂いがちですが、皆さん本日のご参加よろしくお願い致します🙇‍♀️

神田陽子



 
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