4月に一度開催して以来、緊急事態宣言の発令もありずっとお休みしていました土曜歌声を、6月26日に久しぶりに再開致しました。
お待ち頂いていた常連のお客に加えて、お初のお客様にも何人か来て頂き本当に嬉しく思いました。
コロナ感染対策のため、ドア、窓は開け放したまま、マスク着用の歌唱は若干の不自由さもありますが、歌える喜びには変えられません。
紹介曲として、195歌集から「雨」を選び歌い始めとしました。 北原白秋の情緒豊かな詩が美しい1曲です。
最初のリクエスト曲は「神田川」 「3畳一間の小さな下宿」など、家電家具付きのアパートに住む現代の若者には想像も付かないでしょう。
195から「母」 これも詩は竹久夢二で文語調の歌詞は難しく思われますが、子をいつまでも待つ親の想いは昔も今も変わるものではないでしょう。
「愛は勝つ」「マリモの歌」「ゴンドラの唄」と歌い、途中休憩をはさみながら歌声は響きわたります。
2曲目の紹介曲は、三善英史さんの「雨」 高音の伸びが素敵な曲ですが、もう懐メロと言って良い曲になりましたね。
525歌集から「さらば恋人よ」 イタリア歌曲をリクエスト者自ら素晴らしい声で歌って頂きました。
「木綿のハンカチーフ」 太田裕美さんの大ヒット曲ですが、多くの歌手にカバーされ今も歌い継がれています。
「ラストダンスは私と」「春の日の花と輝く」「芭蕉布」「ウラルのぐみの木」「昴」「さびしいカシの木」「あなた」と様々なジャンルの曲を歌いました。 どの歌もその時代を映す名曲ですが、リクエストされた皆さんの思い出とリンクしていることでしょう。
「はるかな友に」は、これもリクエスト者自ら美しいソプラノで歌って下さいましたが、卒寿を迎えられるとお聞きし、びっくりすると共に感服致しました。 私たちもいつまでも歌ってゆければと願っていますが、人生100年と言われる昨今、お手本とさせて頂きたいと心から思いました。
「いのちの歌」 最近よくリクエストされる1曲ですが、文字通り「いのち」の素晴らしさを謳っている曲です。
新型コロナの蔓延で、思いもよらぬ死を迎えねばならなかった人が数多くいます。無念の思いはいかばかりかと思われます。
「いつかは誰でも この星にさよならを する時がくるけれど、命は継がれてゆく」 この歌詞の意味を感じながらいつも歌う様にしています。
「マイ•ウェイ」を高らかに歌い上げ、ラストリクエストは「また逢う日まで」 この歌で今回はお開きとなりました。
久しぶりの土曜歌声を堪能して頂けたでしょうか? 次回は7月10日 気がつけばもう明後日に迫っています。 ワクチン接種も進んでいる様で、2回の接種を終えた方もいらっしゃるみたいです。
心から安心して歌える日はまだ先かもしれませんが、ワクチン接種が少しずつ気持ちを楽にしてくれるのでは? と期待しています。
7月10日、17時15分からの開催です。 ご体調とよく相談の上ご参加頂ければと願っています。
神田陽子