11月27日の土曜歌声は、「週末は寒くなります」との天気予報を信じて、お客様に防寒対策を、とお知らせしての開催となりました。 なにしろコロナ感染対策のため、窓もドアも開け放し、寒風吹きすさぶ中で歌うのですから、と覚悟して臨んだ割にはさほど寒くなく、これもひとえに皆さんの歌う熱気のおかげでしょう。
オープニング曲には、冬の定番曲「寒い朝」を選びスタート。 永遠のスター吉永小百合さんが、和田弘とマヒナスターズをバックに可憐に歌った名曲です。
リクエスト1曲目は、はしだのりひことシューベルツの「風」 作詞は、ザ•フォーク•クルセダーズのメンバーだった北山修で、間奏の口笛は杉田二郎によるものだそうです。 何となくこの歌の風は荒々しいものではなく、優しく吹いている様に感じられませんか?
「知床旅情」「愛燦燦」「りんごのひとりごと」「学生時代」「白い花の咲く頃」「銀色の道」「灯」と続けて頂きましたが、今日はここまで全て525歌集からのリクエストでした。 525歌集は歌声サロンラウムの原点と言えるもので、歌声喫茶の流れを踏襲していますが、改めて本当に素晴らしい歌集だと痛感しております。
本日最初の335歌集からのリクエスト「冬が来る前に」 音域の広いこの歌を頑張って歌ってしばしの休憩。
季節柄とでも言うのでしょうか? やはり冬はしっとりと歌う曲が人気の様です。 ビリー•バンバン「さよならをするために」も、正にそんな曲の代表とも言えるでしょう。 この曲は、作詞 石坂浩二、作曲 坂田晃一 で作られていますが、歌っていると切なさでいっぱいになりますね。
ロシア民謡「すずらん」 歌詞の「ランディシー」はロシア語で「すずらん」と云う意味なのですが、軽やかなメロディが耳に残ります。
「街の灯り」「月がとっても青いから」と歌い、お次は「鞠と殿様」 幼い頃に手鞠をつきながら歌ったこの曲、よくよく歌詞を見れば、手からそれた鞠は殿様のお籠の屋根に乗って紀州まで行き、最後はみかんになってしまうと云う、何とも魔訶不思議な唄ですねʕʘ‿ʘʔ
「あなたが夜明けをつげる子どもたち」 同じく525歌集に収録されている「私の子どもたちへ」の作者笠木透さんの作詞です。 笠木さんは岐阜県恵那市出身のフォークシンガーで、「中津川フォークジャンボリー」の生みの親としても有名な方のようです。 これらの歌は歌声喫茶やキャンプファイヤーでよく歌われてきたそうですが、子どもたちと自然に対する深い愛情が窺えます。
335歌集の「加茂の流れに」 かぐや姫の歌ですが、京都の風情を存分に感じられる趣きのある1曲です。
「思い出のグリーングラス」 日本語歌詞は故郷に帰る長閑さを感じますが、オリジナルの英語の歌詞は死刑囚が見ていた夢を歌ったもので、とても悲しくヘビーな内容になっています。 リクエスト者の見事なリードで歌った後、次も外国曲「ろくでなし」 日本では越路吹雪さんで有名なこの曲、原題「MAUVAIS GARCON 」は「良くない男の子」くらいの意味だと、フランス語に詳しいお客様に教えて頂きました。 それにしても「ろくでなし」とは、岩谷時子さんのワードセンスに脱帽です。
またしばしの休憩後、北京オリンピックも近いことなので、「虹と雪のバラード」をチョイスしてリスタート。 ジャネット•リンの転倒や、神風飛行隊ジャンプが懐かしく思い出される札幌オリンピックのテーマソングです。
「学生街の喫茶店」「DIANNA」を歌い、次の曲は私も大好きな「心の窓に灯火を」 リクエスト者の女性はラウムの古くからのお客様ですが、「歌集にカビが生えてます」と冗談めかして仰るくらい、歌声はお久しぶりだったそうです。 とても上品な素敵な方で、低温でハーモニーを付けて歌って下さいました。
「スキーの歌」 リクエスト者及びご存じの皆さんにお手伝い願って歌いました。
335歌集から「勝手にしやがれ」 ジュリー沢田研二さんの代表曲を、女性陣がノリノリでリードして下さり、熱量一気上昇の感がありました。
「勝手にしやがれ」の興奮冷めやらぬ中、お次は「エーデルワイス」 今度は一気にカームダウンして、スロー&テンダーの曲調の歌ですが、さすがラウム常連の皆さま、英語も含めて見事な切り替えで歌われました。
「亜麻色の髪の乙女」「乾杯の歌」「ガンダーラ」を歌って、ラストは「今日の日はさようなら」でお開きに。
コロナ対策でマスク着用のままの歌唱を強いられていますが、そんな枷もなんのその、今回も30曲余りの歌を元気に歌いました。
以前にも書きましたが、「歌は心の栄養」のみならず、身体にもすこぶる良いことは間違いありません。
次回はもう師走に入ります。12月11日、17時15分から開催です。 何かとお忙しい時期とは思いますが、ひと時心の栄養補給にいらして頂ければ、と願っております。
神田陽子