コロナ禍において躊躇いつつも開催した2月26日の土曜歌声。またまた遅まきながら当日の模様をお伝えします。
「春は名のみの〜」で始まる早春の名曲「早春賦」をファーストソングに選びスタート。
リクエスト1曲目は、おじ様トリオのおひとりから「美しい十代」。 誰にでもあったはずの十代を思い出しながら、心は常にあの頃のままに歌いました。
イルカ「雨の物語」 小林旭「熱き心に」 サーカス「アメリカンフィーリング」と335歌集から3曲続けて歌い、お次は「白銀は招くよ」 私は「雪の山は友達〜」で始まるバージョンで覚えましたが、525歌集のものは「処女雪ひかるひかる〜」の歌詞で始まります。
195歌集の旧ナンバースクールの寮歌シリーズを毎回リクエスト下さるお客様から、今回は「ああ玉杯に花受けて」 一高、現在の東京大学の寮歌です。
「ひまわり」はお馴染みの映画音楽。リクエスト者は、いつも素晴らしいハーモニーを付けて歌われます。
さだまさしの「無縁坂」 美しいメロディに乗せて詠われた歌詞が切なく心に響きます。
この歌を歌う時いつも思い出される和歌があります。
「子に告げぬ哀しみもあらむを 柞葉(ははそは)の母清(すが)やかに老い給ひけり」
作者は美智子上皇后様。 実母を詠まれた御歌はたくさんありますが、この歌には皇室に嫁いだ娘の立場を慮ってひたすら控えめに過ごす母と、その母の心情を思い量る娘の優しさが溢れています。
先日亡くなった西郷輝彦さんを偲んで「星のフラメンコ」 御三家の中でも男前で、俳優としても近年は渋い演技が光っていました。
「瑠璃色の地球」に続いてリクエストされたのは「サルビアの花」 お久しぶりのお客様からでしたが、この曲自体も久しぶりと言うよりは、通算しても1〜2回しか歌って無いような、、、美しい旋律ですが歌詞の乗せ方が難しく、またその歌詞も少々エキセントリックな不思議な1曲です。
小休止の後、まもなくやって来る卒業シーズンを思い「旅立ちの日に」でリスタート。
期せずしてして美しいハーモニーが入り、あたかも卒業式で歌われる合唱のようで、何だかジーンとしてしまいました。
「雪山に消えたあいつ」に続いてリクエストされたのは「ルビーの指輪」 1981年、世を席巻した寺尾聰の名曲です。 ピアニストのアレンジも素敵なこの曲、皆さん楽しんで歌われていました。
「空に星があるように」 ロマンチックな歌ですが、微妙に変わる音の取り方が難しい曲でもあります。
レミオロメンの「3月9日」 近頃の卒業式の定番曲ですが、毎年この時季にはリクエストされます。
「山小舎の灯」「坊がつる讃歌」「愛する人に歌わせないで」と525歌集からの3曲を歌い、335の「聖母(マドンナ)たちのララバイ」「宇宙戦艦ヤマト」を熱唱し、ラストリクエストは「あの素晴らしい愛をもう一度」 いつまでも歌い継がれていくスタンダードフォークソングの1曲です。
お別れは「歩いて帰ろう」 斉藤和義さんの曲ですが、絢香さんのカバーで近ごろCMでも使われています。
次回は3月12日。 と言ってもこれを書いている時点でもう終わっています(^_^;) 近々そちらもレポートしたいと思います。
コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻、地震、、、暗くやりきれ無い世情ですが、せめて好きな歌を歌ってひと時をご一緒に過ごしましょう。 歌っていると心身共にリフレッシュされ、お互いに活力を与え合っているような気がしませんか?
季節の変わり目。くれぐれも体調にお気を付け下さり、また歌いにいらして下さい。
神田陽子