初秋の9月24日、心配された台風の影響もこの地方はさほど大きく無かったのですが、お隣の静岡県では豪雨のため断水が続いてしまいました。 自然災害の恐ろしさは十分承知しているつもりでも、想定以上の被害に襲われる場合もある事を肝に銘じなければなりませんね。
「今はもう秋〜」で始まる「誰もいない海」を紹介曲に選び、歌声スタートです。
私は、トワ・エ・モアのしっとりとしたムードが好きですが、他のバージョンもいろいろあるようです。
リクエスト1曲目は「夕陽が泣いている」 グループサウンズ、ザ・スパイダースのヒット曲ですが、元々は彼らの出演映画「涙くんさよなら」の挿入歌でした。 同名曲は、坂本九ちゃんの歌唱で有名ですが、この2曲とも作詞 作曲は、ハマクラさんこと浜口庫之助さんです。
195歌集から「秋の子」 サトウハチローさんの数え唄のような歌詞が、可愛らしい童謡です。
「里の秋」 これも秋の定番曲。 美しい旋律に乗せて歌っていると、里の風景が浮かんで来るような気がしますが、歌詞の内容は切なく感傷的です。 戦前の3番、4番の歌詞は軍国的だったため戦後改作され、その歌詞が反響を呼んでラジオ放送「復員だより」で半年間流されたそうです。
525歌集の「ファニタ」 私はお初曲でしたが、歌声喫茶で良く歌われていたスペイン民謡です。 「ファニタ」と云うのは花の名前だそうです。 この名前の聖女もいたそうですが、曲との関連は定かでは無いようです。
「乾杯の歌」 サッカーの試合で良く聴かれた曲です。 元気よく「へい!」と掛け声も揃い、勇壮な歌声が響きましたが、途中の早口言葉のような歌詞はブレスもままならず、息も絶え絶えになってしまいます(笑)
「ビヤ樽ポルカ」 前曲に続きドイツ曲ですが、これも明るい曲調で軽快に楽しく歌いました。
[山の人気者」 原題は「Alpine Milkman」 アルプスのミルク屋さんが歌が上手で、女の子たちにモテモテ、と云ったところでしょうか? ヨーデルの入った歌詞も洒落ています。
「さらば恋人よ」 一瞬、堺正章さんの「さらば恋人」と錯覚してしまいましたが、これは、反ファシスト党運動においてイタリア・パルチザンによって歌われた反戦歌です。 30近い言語で歌われており、日本語バージョンは東京大学音感合唱研究会の翻訳で、歌声喫茶で人気が高かったようです。 リクエスト者の巧みなリードで歌いました。
「小さな木の実」 この季節にぴったりな歌で、これもリクエスト頻度の高い1曲です。
「小さい秋みつけた」 秋の定番曲の1つですが、出だしの音が高いので、意外と歌うのが難しいと感じている曲です。
スタッフのMr.M から「今・今・今」 生きている「今」を大切に、と云う力強いメッセージの歌詞で、シャンソンのような語り調で始まりますが、サビの「今、今、、」の部分は、軽快なメロディになります。 作曲は、[見上げてごらん夜の星を」「夜明けの歌」「恋の季節」等の数々の名曲を世に出した いずみたく氏です。
ピアニストから「風と落ち葉と旅人」をもらい、前半終了です。
後半の紹介曲には、オフコースの「秋の気配」を選びました。 この季節には歌いたくなる1曲ですが、恋人から去って行く切ない想いが、小田和正の美しいメロディラインと見事にマッチしている私の推し曲です。
リクエストは「お富さん」 春日八郎さんの大ヒット曲ですが、粋な江戸訛りの歌詞を賑やかに明るく歌いました。
「まちぶせ」 今年歌手活動50周年とのことで、このところテレビ出演も多いユーミンこと松任谷由実さんが荒井由実時代に作った曲です。石川ひとみさんでヒットしましたが、ユーミン本人もセルフカバーして歌っています。
「いい日 旅立ち」 国鉄(現JR)がディスカバージャパンキャンペーンで使ったイメージソングですが、歌唱の山口百恵効果も相まって今も歌い継がれている谷村新司さんの名曲です。 ノスタルジーを誘う歌詞を歌っていると、本当に旅に出たくなる気分になりますね。
「一週間」 よく知られているロシア民謡ですが、リクエストされたのは土曜歌声ではお初ではないでしょうか? 幼い頃に「みんなのうた」で聴いて、「テュリャ、テュリャ、テュリャ、、」のところ口が上手く回らず、「チュリャ、チュリャ、、」と歌っていたことを思い出しました。 懐かしい気持ちにさせてもらえた嬉しいリクエストでした。
「道化師のソネット」 私も大好きな歌ですが、この曲をお気に入りのお客様からのリクエストです。 メロディの美しさは言うまでもなく、やはりこの歌の魅力はその歌詞でしょう。 歌う時には歌詞をかみしめて歌いたいと思います。 「ソネット」とは「14行詩」と云う意味なのですが、さだまさし氏は意図的に書いたわけではなく、命名後に詩の行数を数えたら偶然14行だったとのことで、本人も「神様がいるのかも?」とコメントしているそうです。 私も今回改めて調べてみて知った新事実でした。 因みにダウンタウンの松本人志(まっちゃん)は、お笑い芸人としてこの歌詞を「芸人の根本や」と絶賛しています。
「待つわ」 ラウム女性陣が全員集合して元気に歌いました。 ハモリ姫も本領発揮。
素敵なハーモニーが生まれました。
「学生街の喫茶店」 もう50年以上前の曲ですが、全く古さを感じさせないセンスは、さすが すぎやまこういち先生と、誉め讃えずにはいられません。
「影を慕いて」 いつも映画音楽や歌曲などを朗々と歌われるリクエスト者ですが、このような歌謡曲もみごとに歌いこなされました。 私ごとですが、亡き父が昔よくギターでこれを弾いていたので、特徴的なイントロを聴くと思い出されます。
「カナダからの手紙」 またまたラウム女性陣の登場です。 男性陣の応援(?)を背に、仲良く和気あいあいと歌いました。 これもハーモニーがきれいな曲です。
「美しい十代」 土曜歌声のお客さまは三田明さん世代が多いので、この歌はいつも大盛り上がりで、皆さんの歌声が響き渡りました。
スタッフからの「シャンテ」「グッド・バイ・マイ・ラブ」を歌い、まだ少し余裕があったので、挙手にて「ナポリは恋人」 滝廉太郎の「花」をにわか二部合唱で歌いリクエストは終了です。
本日も30曲近い曲数を歌いましたが、幅広いジャンルの曲をこんなに歌えることこそ歌声サロンの醍醐味ですね。
ラストソングには「人生いろいろ」を選び歌いましたが、皆さん各々の人生を思いながら歌われたでしょうか?
次回は、10月8日。 もう明後日に迫っています。 急に寒くなってきましたので、コロナばかりでなく、風邪、インフルエンザなどにも気を付けなければなりません。
短歌会館では換気のため、窓、ドアは開け放して歌いますので、防寒対策もよろしくお願い致します。
では、明後日お会いできるのを楽しみにしています。
神田陽子