2023年9月9日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 8月26日のご報告~ 神田陽子

   8月の終わりでもまだまだ猛暑のこの日、土曜歌声は「暑さなんかなんのその」のお客様で賑わいました。

 夏の唱歌の代表曲とも言える「夏の思い出」をファーストソングに選んで歌い始めました。

 リクエスト1曲目は「おまえに」  究極の歌謡ラブソングと言えるこの曲。リクエスト者はいつもご夫婦参加の旦那様。 もちろんお隣にお座りの奥様へ想いを込めての1曲と拝察致しました❤️

 「白いギター」 チェリッシュのヒット曲ですが、「このごろ〜 とてぇも〜 気に〜なるの〜」と高音で歌い上げるところ、声が裏返ってしまいますよね(笑)

  前回もリクエストされた人気曲「琵琶湖周航の歌」に続いてリクエストされたのは「ペチカ」 夏に冬の歌を歌う逆転の発想、この日も健在です。 北原白秋、山田耕筰の作詞作曲ですが、本当に詩もメロディも美しい曲です。

 「月の砂漠」 「待ちぼうけ」 童謡2曲を続けて歌い童心に帰ったところで、お次のリクエストは「心の旅」  チューリップの通算3枚目のシングルですが、この曲が売れなかったら地元の福岡に帰る、と云う背水の陣として生まれた曲だそうです。 
 果たして大ヒットとなり、その後数多くの名曲を世に送り出したのは周知の事実です。 この曲は、はしだのりひことクライマックスの「花嫁」を意識したそうで、両曲とも汽車で旅立つロマンを歌っていますね🚂

 「久しき昔」 誰もが音楽の時間に習った覚えのあるこの曲。 原曲は「Long Long Ago」 格調高い日本語の歌詞を書いたのは津川主一。 名前からも何となく想像できますが、日本基督教団の牧師で教会音楽家でもある方です。 名古屋市の生まれで、旧制名古屋中学から関西学院神学部に進んでいます。 牧師を辞めた後は、合唱運動に後半生を捧げたそうで、この曲の他に「主人は冷たい土の中に」の訳詞も書いています。

 「あの子はたあれ」 今回は本当に童謡、唱歌のリクエストが多い夜になり、しみじみと懐かしい気持ちに浸れます。 「たあれ」は「だあれ」のことですが、作詞の細川雄太郎の原詩では「だーれ」もしくは「だ ア れ」だったみたいです。 それを作曲の海沼実氏が、濁音はメロディに乗りにくいと「たあれ」に変えることを主張した経緯があるそうです。 歌ってみると、やはり「たあれ」の方が可愛らしくてしっくりきますね。 リクエスト者の優しいお声にもぴったりでした。

 「冬が来る前に」  「まだ秋も来ていませんが、、」と面白くも無いツッコミを入れましたが、これからの季節、リクエスト頻度が上がってくる1曲です。

 「冬景色」  今夜の傾向「冬」「童謡」のふたつの要素を満たしたリクエストでしたが、歌っているとほのぼのとした気持ちになれますね。

 「水色のワルツ」 高木東六先生のクラシカルな雰囲気の1曲。 リクエスト者の素敵な歌声でリードして頂きました。

 「シルエットロマンス」 久しぶりのリクエストでしたが、いつ歌っても転調部分の入りが難しい1曲です。
 
 ここで小休止。

  後半の紹介曲は「空も飛べるはず」 リクエストも度々されるスピッツの名曲。 ドラマ「白線流し」の主題歌でしたが、このドラマが放映されたのは1996年なので、もう27年も前の曲なんですね。 それでも古さを全く感じさせない斬新な歌詞と、綺麗なメロディが心に残る1曲です。

 リクエストは「大きな古時計」 童謡シリーズ続いていますが、この曲はアメリカのポピュラーソング「Grandfather’s Clock 」が原題で、作詞 作曲のヘンリー・クレイ・ワークが、イギリスのとあるホテルに泊まった時に聞いた、大きな振り子時計とそのホテルの経営者だった兄弟にまつわる逸話を元に作った曲です。 世界中で多くの歌手が歌っていますが、日本では「みんなのうた」で放送されたり、近年では平井堅が歌って人気が復活しました。 
 余談ですが、私は長男を寝かしつける時に、この歌を子守唄代わりに良く歌いました。 「チクタク チクタク」のところで気持ち良さそうに眠りに落ちていったものです💤

 「心もよう」 井上陽水の4枚目のシングルとして1973年にリリースされました。 
 洒落たタイトルは、当時ポリドール・レコードのプロデューサーで、陽水の担当をしていた多賀英典氏が名付けたそうです。

 「空に太陽がある限り」 珍しいリクエストでしたが、「愛してる〜」「愛してる〜」のリフレイン部分は、男女で分かれて1番2番を交代で歌いました。 即席の試みでしたが、なかなかの出来栄えではなかったでしょうか?

 「切手の無い贈りもの」「北上夜曲」「五番街のマリー」 の比較的良く出される3曲に続いてリクエストされたのは「横須賀ストーリー」 リクエスト者の「ちょっと挑戦で、、」とのお言葉通り、ピアニストも私もチャレンジの珍しい1曲でした。
「これっきり これっきり もうこれっきりですか〜🎵」 この冒頭のフレーズが強烈に印象的だった山口百恵さんの大ヒット曲ですが、彼女の曲を数多く手掛けた、阿木耀子、宇崎竜童夫妻の作詞 作曲です。

 「思い出がいっぱい」H2O の5枚目のシングルで、テレビアニメ「みゆき」の主題歌に起用されました。 その後、中学高校の音楽の授業で取り上げられたり、合唱コンクールで選曲されたりして、幅広い世代に知れ渡っています。「大人の階段登る〜」の印象的な歌詞を書いたのは、これも先ほど歌ったばかりの「横須賀ストーリー」の阿木耀子さんです。

 お次のリクエスト者はいつも爽やかな歌声を披露される男性ですが、こちらも「僕も挑戦で、、」と、中島みゆきの「悪女」をリクエスト。 サビの部分、息継ぎするタイミングがとても難しいこの曲。 かなりレアなリクエストでしたが、「挑戦」と謙遜されたものの、完璧な歌唱でした。 この様なチャレンジ精神で、まだまだ歌っていない曲もどんどん出して頂きたいと思います。 

 「あの素晴らしい愛をもう一度」「小さい秋みつけた」「坊がつる讃歌」 ラウムの人気曲3曲を歌って、ラストリクエストは「越冬つばめ」 またまた冬曲です。 「ヒュルリ ヒュルリララ」のフレーズが有名な森昌子のヒット曲ですが、作曲の篠原義彦とは、「飛んで 飛んで、、」の「夢想花」で有名な、円広志で、自身もこの歌をセルフカバーしています。

 お別れ曲に、中村雅俊の「ふれあい」を選んでお開きに。 
 今夜は、Mr.Mが体調不良でお休みだったので、「未知の曲が出たらどうしましょう?」と心許ない気持ちでしたが、皆さん忖度して下さったのか、童謡、唱歌、フォーク、ニューミュージック曲が大半で、何とか事なきを得た気分です。 もっとも未知のリクエストがあったら、端からお客様に助けて頂く心積りのちゃっかり屋ですが、、、^_−☆

 次回は、9月9日。 実はもう本日です(汗) この日は古来より「重陽の節句」または「菊の節句」と呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして無病息災、長寿を願う日だそうです。 私たち歌声ファンは、さしずめ歌を歌ってこの節句を言祝ぎましょう♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 朝夕は少し暑さも緩んできましたが、残暑厳しき折、くれぐれもご自愛下さり、元気に歌いにいらして下さい。

神田陽子



 
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