2023年9月22日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 9月9日のご報告~ 神田陽子

  全く秋めいた感じのしないこの日、九月九日。 古来より「重陽の節句」または「菊の節句」と呼ばれ、長寿、無病息災を祈願してきたそうです。 

 歌集に「菊」に関する曲は無いかと探してみたら、ありました! 「野菊」 秋にひっそり咲いている紫色の野菊、凛とした様子が目に浮かびますが、実は「野菊」と言う花は存在せず、野に咲くキク科の植物を通称「野菊」と呼んでいるそうです。 「薄紫よ」の歌詞から想像できるのは「ヨメナ」「ノコンギク」「ミヤコワスレ」のようです。

 リクエスト1曲目は「恋の季節」 1968年にリリースされた、ピンキーとキラーズの大ヒット曲。 オリコンチャート17周1位は、シングルチャート上では未だに破られていないそうで、オリコン集計においては日本初のダブルミリオンシングルです。
 ピンキーこと今陽子さんは愛知県出身で、大柄で可愛い顔から「デカベビー」の愛称で親しまれていましたね。

 「いちご白書をもう一度」 度々リクエストされる人気曲です。

 「瑠璃色の地球」 「ハモリ姫」の異名をお持ちの、お久しぶりの女性客からのリクエストです。 美しいメロディの素敵な1曲です。

 「里の秋」 秋の唱歌の代表曲です🍂 ほのぼのとした情景を歌っていると、ますます秋の訪れが待ち遠しいですね😊

 「アイスクリームの歌」 作曲の服部公一氏はスウィング・ジャズ風に作ったのですが、歌い出しがヨハン・セバスチャン・バッハの「無伴奏チェロ組曲第3番ブーレ」に似ていると言われています。

 「ハナミズキ」 これも人気曲ですが、久しぶりのリクエストでした。 

 「踊り子」 この歌をこよなく愛するお客様より出され、前で歌って頂きました。

 「冬が来る前に」「岬めぐり」「あずさ2号」 何となく旅に出たくなる気分にさせてくれる3曲を歌いました。 秋は行楽のシーズンです。 何かに誘われて旅に出たくなるかも知れませんね。 その「何か」は人それぞれでしょうが、、、

 「さらば青春」 小椋佳の初期のヒット曲ですが、比喩的表現が多すぎる歌詞が少々難解と言われています。  少し調べてみたら、この歌元々は当時激しかった学生運動への決裂を宣言したものだったようです。 「黒い水」「黒い犬」と云うのは、左翼運動家やその運動を指しているそうです。
 小椋佳のセンスを改めて感じさせる名曲ですね。

 「君恋し」 低音の魅力フランク永井のヒット曲を、ラウムのワンダフルボイスの持ち主であるリクエスト者にリードして頂きました。

 スタッフリクエスト「セ・シ・ボン」で前半終了。

 後半はこれも秋の曲、アリスの「秋止符」でリスタート。 最初アルバムに収録されていた曲でしたが、評判が良くてシングルカットされた曲です。 力強いイメージの曲が多いアリスの楽曲の中では、珍しく女性の気持ちで歌われるバラードで、男女間の機微を切々と綴っています。 テレビドラマ「3年B組金八先生」第1シリーズでは、「十五歳の母」の中で度々BGMとしても使われています。

 リクエストは「心もよう」 春夏秋冬、四季の描写にも陽水の感性あふれる名曲です。

 「世界に一つだけの花」 SMAPのトリプルミリオンに輝く不滅の名曲ですが、作詞 作曲は、槇原敬之。 彼はこの曲を作る3年前に覚醒剤取締法違反容疑で逮捕されており、そのことが自分を見つめ直すきっかけになったと話しています。 その過程で仏教に深く影響され、人生をテーマとする作品を手がけるようになりました。 その中で生まれたのが本曲です。 
 「ナンバーワンでなくオンリーワン」と云う主題は、仏教の「天上天下唯我独尊」の教えに拠るところが大きいそうです。

 「太陽がくれた季節」「愛燦燦」に続いて出されたのは「どうぞこのまま」  おそらくお初リクエストでした。 勉強不足でぐだぐだになってしまい、申し訳ない気持ちです🙏 丸山圭子さんの歌う、ボサノバ調のアンニュイな雰囲気が漂う1曲です。 またリトライしたいとと思います。

 「やさしさに包まれたなら」「山のかなたに」の2曲を歌い、お次は久しぶりのリクエスト「かもめはかもめ」 作詞 作曲は中島みゆきですが、 研ナオコが淡々と無表情で女心を歌い上げ大ヒットしました。 近年朝ドラ「おかえりモネ」でもフィーチャーされましたが、中島みゆき本人は元より、多くの歌手にカバーされている人気曲です。 
 尚、脳科学者の茂木健一郎氏はこの曲を以下のように脳科学的に分析しています。
 「ネガティブなところから入って脳の感情の回路を鷲掴みした後に、浮遊感のあるメッセージが出てくる」  なるほど、深い、、、

 「学生街の喫茶店」を歌い、続いてリクエストされたのは「バラ色の街で」 中田喜直作曲の歌謡曲テイストの楽曲で、倍賞千恵子とボニージャックスが歌っています。 クラシカルな編曲で合唱曲としても歌われていますので、聴き比べてみるのも一興でしょう。

 「遠くで汽笛を聞きながら」  アリスの隠れた名曲の呼び声も高い1曲ですが、なるほどオリコンチャートでは51位と大きなヒットとはなっていません。 しかし谷村新司さんが「アリスにとって無くてはならない曲。 ずっと歌い続けていく」と語っている様に、心に響く素晴らしい曲です。

 「想い出のソレンツァーラ」でリクエスト終了。 今夜も様々なジャンルの曲をたくさん歌って楽しみました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 Mr.Mにお別れ曲をお願いして、出されたのは「ラストダンスは私と」  お開きにはぴったりの曲でしたね( ◠‿◠ )

 次回は9月23日。「秋分の日」ですね。 この日を境にだんだんと昼間が短くなっていくので、夕暮れ時には物想う秋を感じます。 
 
 今年の夏はコロナの規制も緩くなったとは言え、厳しい暑さに苦しめられました。 朝晩には少しずつ秋の気配も感じられるようになってきましたが、長い残暑も続いています。
 季節の変わり目には身体に変調をきたすことも多いので、くれぐれもご自愛下さり、また元気に歌いにいらして下さい。

神田陽子



 
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