2024年3月20日水曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 3月9日のご報告~ 神田陽子

  1回お休みで4週間ぶりの土曜歌声は、思いがけず大勢のお客様で賑わいました(*^o^*)

 まだまだ完全復調とは言えないまでも、何とか声が出るようになった私、咳も出るし若干フラフラする娘もピアノは弾けるとのことで見切り発車でスタートですσ(^_^;)

 この日もお休みのMr.Mに代わって、池辺御大自ら受付を買って出て下さいましたので大助かりでした。

 ちょうど卒業式が取り行われている頃なので、この季節にしか歌わない「仰げば尊し」をファーストソングに選びました。 心が懐かしい時代にタイムスリップしたのでは?

 リクエストは「3月9日」 今日は絶対出るだろうとの予感がしていましたが、予想を上回る1曲目のリクエストでした( ◠‿◠ )     レミオロメンの名曲ですが、元々は3月9日に結婚式を挙げる友人のために作られたものでした。 

 歌詞の内容からかいつしか卒業ソングとして歌われるようになりましたが、ドラマ『1リットルの涙』の挿入歌として使われ人気が出ました。

 「寒い朝」「湯の町エレジー」「生きがい」と、昭和歌謡を3曲歌いましたが、曲調こそ違えど、どれも馴染みの歌ばかりなので皆さんよくご存知でした。

 お次のリクエスト「岬めぐり」は、お初参加の女性のお客様より。 ネットで「歌声喫茶」検索し、ラウムにたどり着かれたとのことです。 近頃ネットで見つけてもらえることが多いので、インターネット様々です。 とても楽しまれたご様子なので、またいらして頂けることを願っています。

 「美しい十代」 三田明のデビューシングルで1963年にリリースされていますが、335歌集の中でもとても人気のある1曲です。 リクエストはご常連の男性客。この日はご友人お2人を伴われての参加でしたが、この曲ドンピシャの世代ですね。

 そのご友人のお1人から「恋のバカンス」 ザ・ピーナッツの1962年のヒット曲ですが、ジャズの4ビートを生かした、歌謡曲としてはスウィング感に満ちあふれたノリの良い楽曲です。 ハモリ姫の素敵なハーモニーが曲に華を添えてくれました🎶

 もう1人のご友人からは「大空と大地の中で」 松山千春の代表的な曲のひとつですが、歌っていると北海道の雄大な景色が浮かんでくるような気がします。

 女優の小芝風花さんの母はこの曲を聴いて 「世間の冷たい風に吹かれても、小さくていいからしっかりと根を張って生きて欲しい」との思いを込めて「風花」と命名したそうです。

 「遠い世界に」「あの素晴らしい愛をもう一度」「翼を下さい」 昭和に生まれたフォークの名曲を続けて歌いました。 どの曲も最早日本のスタンダードナンバーになっているので、一年を通じて度々リクエストされます。

 「春の唄」 昭和12年(1937年)に「国民歌謡」の1つとして発表されました。 「国民歌謡」とは、NHK大阪中央放送局文芸課長だった奥屋熊郎氏の発案で、家庭で歌える明るく清新な歌を普及させようと云う目的で、制作・放送された一連の歌を指すそうです。 爽やかな楽曲が数多く生まれましたが、戦局の深刻化に伴い趣旨も変わってきて「愛国の花」「暁に祈る」「海ゆかば」といった戦時色の強い曲が主体となっていったみたいですが、戦後は「ラジオ歌謡」に受け継がれています。

 525歌集には3番まで収められていますが、4番もあり参考までに載せておきます。


    ラララ 空はうららか そよそよ風に

    春が来た来た 町から町へ

    ビルの窓々 みな開かれて

    若い心に 春が来た


 「愛する人に歌わせないで」 森山良子の歌った切ない反戦歌です。 作詞 作曲は「青春時代」の森田公一氏。 自身もセルフカバーで歌っていますが、優しい歌い方の中にも強い反戦の想いが込められています。

 「花のメルヘン」 歌に入る前のセリフ 「これはね、ママにきいたおはなしなの。大きいお花と、小ちゃいお花がありました」を、私のハスキーボイスで(笑)     実際は小さな女の子が可愛らしく舌足らずに語っています。

 「ワインレッドの心」 安全地帯の代表曲ですが、作詞は井上陽水、作曲は玉置浩二です。

 ドゥービー・ブラザーズの様なロックバンドを目指していた玉置浩二ですが、ヒットに恵まれなかったため、「歌謡曲っぽい売れそうな感じの曲」を作るのに苦労したそうです。 その後圧倒的な歌唱力と相まって、「恋の予感」「メロディー」「悲しみにさよなら」等、大人の恋をフィーチャリングした楽曲で次々とヒットを飛ばしてゆきます。

 「糸」 中島みゆきの不世出の名曲で、誰しも好んでいる曲と言っても過言ではないでしょう。 深い歌詞と美しい旋律が人の心の琴線に触れ、人と人との縁(えにし)を感じさせる1曲です。

「女心の歌」 ヴェルディの歌劇「リゴレット」の中の楽曲ですが、日本語歌詞は堀内敬三氏。 原曲では「女心は気まぐれ」と、もう少し抑えた表現ですが、「女心変わるよ」と連呼する日本語歌詞はなかなか強烈でインパクトがありますね。 リクエスト者がリアルな気持ちを込めて(笑)熱唱! 

 ここで前半終了。


 後半は時間の関係もあって、いきなりリクエストで再開です。


 「空も飛べるはず」 1994年リリースのスピッツの8作目のシングルです。 1996年1月のフジテレビ系ドラマ「白線流し」の主題歌に起用されて広く知られる様になりました。

ドラマの中で卒業時に白線を流すシーンがあることから、卒業ソングのイメージが付いていますが、歌詞には「幼い微熱」「隠したナイフ」「夢を濡らした涙」「ゴミできらめく世界」など比喩的なフレーズもあって、なかなか意味深な歌です。

 「ちょっと挑戦で、、」と出された曲は、チェッカーズ「涙のリクエスト」 なるほどチャレンジ精神グッドです(*≧∀≦*)    

 アップテンポのスピード感のある曲ですが、作詞の売野雅勇氏は、映画『アメリカン・グラフィティ』を見て作ったと語っているので、どこかオールディーズの雰囲気を感じます。

 「昴」 昨年この世を去った谷村新司の名曲ですが、これは谷村の脳内に突然降りてきた楽曲なので、その後しばらくは「プレアデス星団」( 和名「昴」)の宇宙人と交信していたと云う、摩訶不思議なエピソードもあります。 宇宙にさんざめく名も無き星々に想いを寄せた壮大な曲ですね。

 「三百六十五歩のマーチ」 1968年発売の、水前寺清子の代表曲です。 

 特徴的なイントロで始まりますが、演歌歌手の水前寺清子は、最初この曲を歌うことに難色を示していたそうです。 作詞の星野哲郎氏の「息の長い歌手でいるためには、違うタイプの歌も歌わなくては」との思いを受けて歌ったこの曲が結果的にはミリオンセラーに輝き、その後人生の応援歌として長く歌われることになるのですから、歌って良かったですね。

 「カチューシャ」 これぞ、ザ・ロシア民謡。 誰もがよく知っている歌声喫茶の定番曲です。

 「心さわぐ青春の歌」 これもロシア民謡ですが、1958年ソビエト連邦の時代、映画『はるか彼方へ』の主題歌に用いられました。 日本ではうたごえ運動や、歌声喫茶で歌われてきましたが、ドイツ語・中国語・朝鮮語・ベトナム語でも歌われているそうです。 

 加山雄三「旅人よ」 村下孝蔵「初恋」 いずれも人気曲で度々リクエストされますが、どちらも郷愁を誘うような懐かしい気持ちにさせてくれます。

 「宇宙戦艦ヤマト」 これも人気のアニメソングですが、皆さんの歌声からまさに波動砲のごときエネルギーが噴出して、ものすごい熱気でした💦💦

 「いのちの歌」 「ヤマト」の熱気から一転、清々しい爽やかな曲です。 生命の大切さと感謝の気持ち、輪廻転生、、いろいろ考えさせられる歌詞が美しい旋律と共に紡がれています。

 「ぼくのひこうき」 珍しいリクエストでしたが、よくご存知の皆さんにリードして頂きました。 1977年に、名古屋青年合唱団の浅野義高氏が入院中に作曲した歌です。 作詞の風車雪子氏の詩に触発されて自由で雄大なイメージが閃いたとのこと。 後に愛知のうたごえ祭典では大合唱で歌われたそうです。 因みにこのお二人はその後ご夫婦になられたみたいです(╹◡╹)♡

 「いちご白書をもう一度」 「追憶」 「旅立ちの日に」の3曲を続けて歌い、お次はこれも珍しいリクエスト「ゴンドリエ」 

 美しいシャンソンですが、リクエスト者に合わせて少し高めのキーで歌いました。ブルースの女王淡谷のり子さんも麗しく歌っています。

 「4ヶ月ほどお休みします」と、我らがハモリ姫から突然の宣言。 聞けば外国で出産のお嬢さんの所にお手伝いに行かれるそう。 自らリクエストされたのは「また逢う日まで」 

 寂しいけれどおめでたい事なので、皆さん心からの歌声でしばしの別れを惜しんで下さいました。 初のお孫さん誕生と帰国を心待ちにしていますね(*^▽^*)

 「オー・ソレ・ミオ」をリクエスト者のリードで高らかに歌い上げてリクエスト終了。

 延長してしまいましたが、どなたも最後までいて下さってありがとうございました。  「蛍の光」で卒業式モード再び。 お開きとなりました。

 池辺御大が途中で高校野球のエピソードを話されていましたが、選抜高校野球も始まりました。 能登半島の地震で被害を受けた地域から、逆境に負けず参加している選手たちにエールを送りたいと思います。


 次回は3月23日。 お彼岸も過ぎて桜も開花している頃でしょうか🌸  いまだにお天気も安定せず、気温差に体調も崩しがちですが、元気に歌って春を呼びましょう♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

よろしくお願い致します🙇‍♀️


神田陽子




 
Template Design: © 2007 Envy Inc.