2024年11月29日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 11月16日のご報告~ 神田陽子

   11月16日の土曜歌声は、初の午前開催でした。 第3土曜日だし、午前だし…イレギュラー過ぎる開催なので、お客様少なめかな? の思惑は見事外れ、たくさんのお客様に来て頂きました(*^^*) そしてこの日は、ラウムの現代表の福田さんも視察(?)を兼ねての登場で、ますます賑やかになったのでした。


 紹介曲は「りんごのひとりごと」 この歌は擬人化されたりんごの視点で歌っている童謡ですが、可愛らしい歌詞とメロディが癒し系の1曲です。 りんごの美味しい季節です。私の推しは『シナノスイート』です🍎

 リクエスト1曲目は、土曜歌声お初参加の女性のお客様より「早春賦」 『秋』を通り越していきなり『冬』になったような季節に抗って、『春』を待ち侘びる曲はある意味とてもタイムリーでした。

 「水色の雨」 八神純子さんのヒット曲ですが、原調は高過ぎてとても無理だと見越してピアニストがかなりキイを下げて弾いてくれたので、皆さん歌い易かったのでは? サンバのリズムで軽快な曲調です。 本日は4人私の高校の同級生が来てくれましたが、その中の1人からのリクエストでした。

 「二人でお酒を」 梓みちよさんが大人への脱皮に挑戦した曲だと言われていますが、ご本人も「こんにちは赤ちゃん」のイメージがずっと付いて回ることにジレンマがあったようですね。 それにしても2コーラス目からは胡座をかいて歌うスタイルは、かなりのインパクトがあったと思いますが…

 「マリモの歌」 『毬藻(まりも)』は淡水性の緑藻の一種で、いろんな形状があるのですが、北海道の阿寒湖に生育するマリモは、美しい球状体を作るため特別天然記念物に指定されています。 この歌は昭和28年に、雑誌『平凡』で一般公募され当選した20篇のうちの1つに八洲秀章が曲を付けたもので、コロンビア全国歌謡コンクールの課題曲として発表されました。 阿寒湖観光の歌として今に歌い継がれています。

 「あの素晴らしい愛をもう一度」 これも私の同級生の1人から。 今月同窓会があったのですが、今年4月に亡くなった友を偲んでその時もこの歌を歌いました。 彼女の大好きだった北山修作詞のこの歌、もはや日本のスタンダードソングですね🎵

 「たんぽぽ」 1976年に発表された楽曲です。比較的新しい曲ですが、私はこのサロンで覚えました。 うたごえ運動を通じて全国に広まり、労働闘争歌としても用いられたことがあるそうです。 2000年以降小学校の音楽の教科書に掲載され、合唱曲として指導され歌われてきました。 『どんな花より たんぽぽの 花をあなたに 贈りましょう』のフレーズはキャッチーで耳に残ります。

 「潮来笠」 珍しいリクエストでしたが、皆さんよくご存知で、『一番声が出ていたよ』とは、Mr.Mのお言葉。 
 橋幸夫のデビュー曲ですが、作詞の佐伯孝夫氏が『ふさわしい歌い手が出てくるまで』と、3年もあたためていたところに、橋幸夫がビクターの専属歌手になることが決まり、『高校生らしく、健康的で、素直で…』と提供されることになったそうです。 
 橋幸夫自身は最初「潮来笠」を『シオクルカサ』と読んで、『こんな歌売れるのかな』と思ったそうですが、120万枚を売り上げ嬉しい誤算となったのです。

 この日初めて参加してくれた高校の同級生男子から「明日があるさ」 1963年発売の、作詞 青島幸男、作曲 中村八大、歌唱 坂本九のヒット曲ですが、のちに多くの歌手にカヴァーされました。 特に缶コーヒー『GEORGIA』のCMソングとして、ウルフルズのトータス松本が歌ったものは人気を博しました。 元は恋愛ソングでしたが、平成の不況時や災害時には応援ソングとして歌われました。

 「ありがとう」 これも珍しいリクエストでしたが、3冊のラウム歌集およそ1000曲の中でも1、2を争う長い曲です。 朝ドラ『ゲゲゲの女房』の主題歌で『いきものがかり』が歌っています。 『“ありがとう” って伝えたくて…』のサビで始まる冒頭部分から、爽やかなメロディに引き込まれる曲です。 歌い方に少しクセがあるので、歌詞の乗せ方が難しい箇所もありますが、歌っていると優しい気持ちになってくる1曲です。
 『ありがとう』と云う言葉は、人と人とのコミュニケーションの基本になる素敵な言葉ですから、この歌も大切に歌っていきたいと思います。

 「想いでまくら」 土曜歌声お初参加の女性のお客様からのリクエストで、1975年リリースの、シンガーソングライター・小坂恭子のシングル曲です。 この前年には小坂明子の「あなた」がヒットして『ダブル小坂』の活躍した時代でした。 
 乙女チックな「あなた」とは違い、「想いでまくら」は少し大人の世界観を持った1曲です。

 「白いブランコ」 1969年発表の、兄弟デュオ・ビリー・バンバンの楽曲です。 ロマンティックな歌詞とゆったりとした旋律は甘いラブソングになっていますが、近頃はこのような曲はあまり無いように思われますので、貴重な1曲ですね。

 「ふじの山」 1910年(明治43年)に刊行された『尋常小学読本唱歌』が初出で、その後小学校3年生の歌唱共通教材に指定されています(タイトルは「ふじ山)。 
 作詞は巌谷小波、作曲者は不詳ですが、『日本の歌百選』にも選ばれている、誰もが知っている唱歌です。

 『午前開催なら…』と急遽ご参加の女性客は、私のブログも読んで下さっていらっしゃるようで、『Mr.Mに「よろしく哀愁」を…』とご指名(笑) 『Uジロー』にはなれても『ヒロミ・Go』にはなれないMr.M(泣) 不肖ワタクシがリードを取らせて頂きましたが、皆さんよくご存知でした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 「浜辺の歌」 お初参加の私の同級生男子からのリクエストです。  作詞 林古渓、作曲 成田為三の日本の歌曲の中でも、最も美しい叙情歌と言える曲でしょう。 

 「いい日旅立ち」 1年を通じて人気のある曲ですが、秋はなんとなく旅に出たくなる季節だからでしょうか? リクエストされる頻度が多いように感じます。 昨年亡くなった谷村新司さんを偲ぶ1曲でもありますね。

 ここで今日視察(?)にお越しのラウムの代表福田さんから一言ご挨拶。 『とても良い雰囲気で、感激して楽しんでいます。』とのお言葉に続いてリクエストは「もみじ」 打ち合わせもしていないのに、きれいに輪唱になって響きました。

 ここで小休止。 

 後半はいきなりリクエストで再開。 
 「サライ」 「いい日旅立ち」と同様、谷村新司さんを思い出させる1曲です。 『24時間テレビ』のエンディング曲ですが、当サロンでも根強い人気曲です。

 「あなたの心に」 中山千夏のデビュー曲で、1969年リリースです。 『あなたの(あなたの) 心に(心に)…』と、心の中でリフレインしてみては?  歌詞に『風』『空』『海』と、当時のフォークソングに定番の言葉が出てきますが、この歌のフレーズにも欠かせないワードだったのでしょう。

 「Believe 」 杉本竜一が作詞 作曲の、NHK番組『生きもの地球紀行』の3代目エンディングテーマとして発表された曲です。
 その後、多くの作曲家や編曲家が合唱形式にアレンジして、学校音楽で教えられてきました。 この日も素敵なハーモニーが聴こえました🎶

 「人生いろいろ」 1987年リリース、島倉千代子の最大ヒット曲ですが、ポップス調のサウンドに乗せて、着物で身体をくねらせながら歌うスタイルに、往年のお千代さんファンは少なからず驚いたようです。
 当時の人気バラエティ番組『オレたちひょうきん族』の『ひょうきんベストテン』コーナーで、山田邦子がものまねでこの曲を歌ったことで若者層にも受けて人気が広がっていきました。  
 歳を重ねてこの歌を歌うと、若い頃からの来し方が思い出されて、まさに『人生いろいろ』の境地になるのではないでしょうか?

 「岬めぐり」 これも人気のある1曲です。 私たちが高校の修学旅行に行った1974年発表の曲なので、バスの中で大合唱した思い出があります。 この日来てくれた同級生の1人からのリクエストでしたが、彼女も同じ思い出に浸っていたのでしょう。

 「時計台の鐘」 195歌集に入っている曲ですが、私はお初曲だったので、皆さんの歌われるのを聴かせて頂きました。 
 『時計台』は、札幌にある有名な時計台のことで、1927年(昭和2年)に、バイオリニストで作曲家の高階哲夫が、札幌でコンサートを行った際の風景や印象をもとに作られたそうです。 クラシカルな雰囲気の美しい曲です。

 「夏の日の思い出」 1965年(昭和40年)に発表された、ハワイアン歌手・日野てる子のミリオンセラーです。 魅惑的な香りが漂うムーディーな歌謡曲です。 

 「黄昏のビギン」 洗練された大人のムードを感じさせる1曲です。 水原弘のシングル曲として「黒い落ち葉」のB面曲として発売されたのですが、長く『隠れた名曲』扱いで、知る人ぞ知る曲だったようです。 
 ちあきなおみのカヴァーアルバム『すたんだーど・なんばー』に、服部隆之氏のアレンジで収録され、その後CMでも流されると人気が高まり、数多くの歌手たちもカヴァーしています。

 「京都慕情」 もとはザ・ベンチャーズの作曲によるインストゥルメンタル曲ですが、日本語の歌詞を付けて渚ゆう子が歌ったものが大ヒットしました。 外国人の作曲とは思えない、日本情緒にあふれた1曲です。

 「泉のほとり」 ジャンルはロシア民謡ですが、他のロシア民謡とは趣のかなり違った、牧歌的で明るく楽しい曲調で、まるで東欧のポルカを思わせる躍動感に富んだ曲です。サビの『美しい 娘さん…』のところでは、いつも自然と手拍子が起こります。

 「夜明けの歌」 1964年にリリースされた、岸洋子のシングルで、彼女の代表曲となっています。 作詞 岩谷時子、作曲 いずみたく のこの曲は、レコード大賞の歌唱賞と作詞賞に輝いています。 シャンソンなどヨーロッパの歌を主に歌っていた岸洋子の、歌唱力と表現力でヒットしました。 

 「帰ってこいよ」 奇抜な格好で津軽三味線をかき鳴らしながら松村和子が歌いましたが、異色のスタイルが話題になり、彼女の歌唱力も相まって70万枚近いヒットとなりました。 『帰って 来いよ〜』と大きな声で歌い上げると、なぜか気持ちがスカッとしますねo(≧▽≦)o

 先ほど「浜辺の歌」をリクエストしてくれた同級生男子より「埴生の宿」のリクエスト。
 アフター歌声でランチしている時に他の同級生から『ああ云う歌が好きなの?』と尋ねられると、今は亡きご両親がよく歌っていたから、とのこと。 
 唱歌などを歌う機会はなかなか無いので、歌声サロンでこのような歌が歌えることは、懐かしい思い出に浸れるひと時でもありますね。

 本日のラストリクエストは「また逢う日まで」  時間の関係でこの曲がラストソングになりましたが、ぴったりの曲を選んで下さってご忖度に感謝です( ◠‿◠ )

 イレギュラー続きの開催で混乱させて申し訳ありませんが、次回は11月30日の第5土曜日、17時15分からの開催です。 そして1週間後の12月7日の第1土曜日も続けて開催です。
 イレギュラー開催はこの日までで、その後は2月までは通常の第2、第4土曜日開催が決まっています。  お間違えないよう、ご参加頂きたいと願っています。
 尚、12月7日は、クリスマスバージョンで、恒例のピアニストのクリスマスソングソロ演奏も予定しております🎄

 急に寒くなり、風邪、インフルエンザも流行り出して来る頃です。くれぐれもお身体に気を付けて元気に歌いにいらして下さい。

神田陽子



 
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