明けましておめでとうございます🐍
今年も土曜歌声のスタッフ一同、皆さんがより一層楽しめますよう頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します🙇♀️さて年も明けて8日も経ちますが、遅ればせながら昨年最後の土曜歌声の模様をお届けします。
28日と云う年の暮れのお忙しいと思われる中、思いの外多くのお客様に来て頂き、歌い納めを賑やかに過ごせました。
ファーストソングは「心の窓に灯火を」 『泣けてくるような夜だけど…』と、寒い夜に古いセーターとボロシューズを身につけて、凍えている人の情景が目に浮かび、切なくなりますが、『…ともしましょう 心の窓に 灯火を』と倒置法で語られると、何とも言えず温かい気持ちになります。 『ほら』と、相手に呼びかけるように歌うとより気持ちがこもりますね。
リクエスト1曲目は、『最後はどうしても来たかった』と、1年以上ぶりのお客様より「寒い朝」 この季節に歌わずしていつ歌うんだ? と言われても良いこの歌。 季節感ぴったりですが、曲の後半に『呼ぼうよ 春を』とあるので、春を待ち侘びる曲でもありますね。
「遠い世界に」「知床旅情」と、1960年代から70年代に流行っていた2曲を続けて歌いました。 歌っていると若き日々(学生時代)にタイムスリップできるような2曲です。 皆さん、歌詞もすっかり頭に入っているようで、歌集を見なくても歌える方も多いようでした。
「ボンボンキャラメル」 珍しいリクエストで、私は不案内なのでMr.Mとお客様に歌って頂きました。 このブログを書くために調べたのですが、音源が無くてもう一度聴くことができなかったので、Mr.Mに『Help!』 まるで魔法のようにアニー・コルディと云う歌手が歌っている動画を送ってくれて…(๑>◡<๑) 1953年の映画『Boum sur Paris』での映像みたいです。陽気で楽しい曲で、日本人シャンソン歌手芦野宏さんも、この歌手の歌を何曲も歌っているようです。
「いつでも夢を」 吉永小百合と橋幸夫のデュエット曲で、1962年(昭和37年)に発売され、翌年2人の主演で同名映画も作られていますが、この映画の中では吉永小百合の「寒い朝」橋幸夫の「潮来笠」も歌われているそうです。
2013年上期のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』では、海女たちがこの歌を歌いながら海女漁に出るなど、劇中で様々な人物によって歌唱されていますが、脚本担当の宮藤官九郎が『本曲がドラマの世界観を表している』と判断したことから採用されたようです。 それもあってか、若い世代にもこの曲の良さが知れ渡ったのでしょう。
「昴」 故 谷村新司さんの名曲で、一年を通して人気がありますが、やはり『凩(こがらし)は吠(な)き続ける』の歌詞があるように、冬に似合う曲ですね🌌
「あの鐘を鳴らすのはあなた」 この歌もとても人気のある曲で、度々リクエストされます。 和田アキ子の代表曲ですが、『和製R &Bの女王』のキャッチ・コピーでデビューした彼女は、持ち前の歌唱力とリズム感で「どしゃぶりの雨の中」や「笑って許して」でヒットを飛ばして来ました。
11枚目のシングルであるこの曲は、最初からレコード大賞の歌唱賞に相応しい曲を、と作詞家 阿久悠に依頼されたそうです。 阿久悠は『人生』を語り口に、時代と孤独をテーマに作詞したとのことですが、歌詞の『砂漠』は東京、『あなた』は特定の人物では無く、和田がそれまで出逢ってきた人たち全ての意味合いがあるそうです。
作曲は「青春時代」「愛する人に歌わせないで」の森田公一。 静かに語りかけるような出だしから、徐々に盛り上がっていく旋律は歌詞を引き立てて素晴らしいです。
森田公一は数多くの歌手に曲を提供していますが、バラエティに富んだ曲調は全て歌詞にぴったりで、改めて偉大な作曲家だと言えましょう。
「銀色の道」 この曲もしばしばリクエストされますが、歌詞に『冬の嵐』とあるので、やはり冬に歌うのが一番しっくりくるのでしょうか? えてして冬の歌は暗いムードのものが多いように思われますが、その中に『春の訪れ』や『希望』を感じさせる歌詞が散見されるもので、この歌にも『夜明け』と云う歌詞があり前向きになれる歌です。
「夢をあきらめないで」 “あみん”の岡村孝子5枚目のシングルで、本人は最初『ただの失恋ソング』のつもりで作ったそうですが、いつしか『応援ソング』としてのイメージで歌われています。 爽やかな曲調でミディアムテンポの歌いやすい1曲です。 エンディングで、一度休符を入れてからの、『あなたの夢をあきらめないで 遠くにいて信じている』のフレーズが印象的で素敵です。
「キューティーハニー」 この晩一番盛り上がったリクエストでした٩( ᐛ )و 女子(笑)の皆さん、ほぼ総立ちでノリノリで歌いました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ ハイテンポで微妙な歌詞にも臆せず歌う女子たちに、男性陣もちょっぴり引き気味ながら、その熱唱に拍手喝采でした👏
「あずさ2号」 サビの『8時ちょうどの あずさ2号で』と云う歌詞は、この曲が発売された1977年(昭和52年)当時の列車『あずさ2号』が、新宿駅を午前8時に松本へ向けて発車していたことに由来していますが、ダイヤ改正で今はもうその列車は存在しません。
『私は 私は あなたから』ジャン(休符) からの『旅立ちます〜』が独特なメロディラインです。
「冬の星座」 賑やかな曲が続いた後、この歌を唄うと心が浄化されるような気持ちになります( ◠‿◠ ) 星々がキラキラと煌めいて、冬の夜空を飾っているような曲です✨✨
「月がとっても青いから」 菅原都々子さんの代表曲ですが、彼女は古賀政男先生に歌唱力を認められて養女になったそうで、10歳の時に童謡歌手としてデビューしました。「月が…」は、実父である作曲家の陸奥明の作曲で、空前の大ヒット曲になったそうです。 私はご本人の歌唱を聞く前に、若き日の森昌子さんのモノマネでこの曲を知りました。
「出船」 この曲は日本の抒情歌の中でも、特に格調高い曲調で歌われます。 切々と歌い上げる歌詞は美しい日本語を駆使して書かれており、今は使わない言い回しも趣を感じさせます。 リクエスト者の素敵なリードで歌いました。
「海を見ていた午後」 ユーミンの美しいバラードですが、ハイ・ファイ・セットの山本潤子さんの透き通った声で聴くと一段と素敵です。 『ソーダ水の中を 貨物船がとおる』『紙ナプキンには インクがにじむから』のフレーズに、ユーミンのワードセンスが光ります。
『山手のドルフィン』は、昔『金曜日の妻たちへ シーズン1』で時々登場しましたが、その場面では必ずこの曲がBGMとして使われていました。 このレストラン、今でも横浜にあるみたいなので一度行ってみたいものです。
ここで前半終了。 今年最後なので私からのお菓子と、お客様方からの差し入れを皆さんで頂きました。
後半は、Mr.Mの選曲で「白銀は招くよ」でリスタート⛷️ 軽快なメロディに乗って、雪山で『ホーヤッホー ホーヤッホー』 日本語の歌詞があまりにもぴったりなので、ついつい日本の歌と勘違いしてしまいますが、元は1959年公開の西ドイツの同名映画の主題歌。
主演のトニー・ザイラーは俳優で歌手、しかも天才アルペンスキーヤー。1956年のコルティナ・ダンペッツォオリンピックで、回転・大回転・滑降で金メダルを獲得しています。 この歌の原題はもちろんドイツ語ですが、意味は『私は世界で一番の幸せ者』だとか。 雪山を颯爽と滑るスキーヤーたちの映画ですが、歌っているのもトニー・ザイラーです。
リクエストは「もしもピアノが弾けたなら」 昨年の『紅白歌合戦』では、西田敏行さんの追悼コーナーがあり、本人の歌唱と共に武田鉄矢、松崎しげる、田中健、竹下景子の面々がこの歌を歌っていましたね🎹 在りし日の西田さんの映像と笑顔の写真、それにこの曲が拍車をかけるように涙腺が刺激されて…(T_T) この先もずっと歌い続けていきたい名曲です。
湯原昌幸の「雨のバラード」をしっとり切なく、アニメソング「宇宙戦艦ヤマト」を大声量で雄々しく歌って、お次のリクエストはロシア民謡の「一週間」 何とも言えずほのぼのとした雰囲気の歌ですが、歌詞の内容はなかなかシュール(笑)
私がこの曲を初めて覚えたのはNHKの『みんなのうた』だったと思いますが、『テュリャ テュリャ テュリャ……』の歌詞が上手く歌えず、笑われていたのを思い出します。
ロシア民謡が続きます。「トロイカ」 『雪の 白樺並木…』で始まる有名な曲です。
軽快なテンポは、この歌のタイトル『トロイカ(三頭立ての馬車)』が疾走している様子を表しているのでしょう。 『バイヤン』は、アコーディオンに似たロシアの民俗楽器だそうです。
「恋人よ」 とても良い曲ですが、いかんせん大人数で歌うには合わせるのが難しい1曲です。 無理に合わせて歌わなくても、それぞれ好きに歌って頂ければOKです。
「越冬つばめ」 1983年リリースの森昌子41枚目のシングルで、『ヒュルリ ヒュルリララ』のつばめの啼き声が印象的です。 作曲の篠原義彦は、『とんで とんで…』の「夢想花」で有名な円広志さんのことです。
「なごり雪」 これも最早日本のスタンダードの1曲でしょう。 穏やかな曲調で、サビの部分もそのままの流れで歌える…そんな歌です。 この曲も『紅白』でイルカさんと南こうせつさんが歌っていましたね。 この歌も「神田川」も私には高校時代の想い出に直結する大切な曲ですが、誰にとっても長く歌っていきたい曲ではないでしょうか?❄️
「糸」 とても人気の高いこの歌、中島みゆきの名曲で、多くの歌手によってカバーされています。 人と人との縁(えにし)を歌っていますが、『逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます』のフレーズの『逢うべき糸』と云う言葉が、深い意味を持って心に響きます。
『幸せ』ではなく、『仕合わせ』と書いたのは、『仕合わせ』には、『神仏や運命など、自分を超えた大きな力の作用も働いている』そんな意味合いもあるようです。 よく『ご縁がある』とか『ご縁が無かった』と言われますが、不思議な事ってけっこうあるので、そう云う事かも知れません。
「夢見る想い」 この頃度々リクエストされる人気曲です。 元はイタリア人歌手ジリオラ・チンクエッティの歌った「ノ・ノ・レタ」と云うイタリア語の楽曲で、甘く切ない恋の歌です。 日本では伊東ゆかりさんが歌っていますが、スローテンポでゆったりと始まり、サビでは一転して情熱的な歌い方に変わるメリハリのある曲です。
「マンマ」 イタリアの曲が続きます。 この曲は「Mamma」イタリア語で『お母さん』の意味で、第二次世界大戦時にイタリアの兵士たちの間で大流行したそうです。
故郷を離れいつ帰れるとも知れない戦地で母を思う歌ですが、原曲には暗さも悲しさも見られず、『いつか帰れたらまた一緒に暮らせるよ』と云う、イタリア人らしい明るさの歌詞で歌われています。 日本語の歌詞はもう少しウェットな感じなので、国民性の違いでしょうか?
「チム・チム・チェリー」 1964年のミュージカル映画『メリー・ポピンズ』の劇中歌の1曲です。 『わたしは 煙突掃除屋さん』の歌詞を初めて聴いた時には、『煙突掃除屋さん? 何それ?』と疑問が湧いたものです。 日本と違って暖炉が常設されている、外国の家屋の事情が全く解っていなかったのですね。
作詞 作曲はシャーマン兄弟で、彼らは『煙突掃除人に会うと幸せになれる』と云う、イギリスの古い言い伝えを参考に、登場人物バートのキャラを作っていったそうで、バートのテーマソング「チム・チム・チェリー」が誕生したとのことです。
「待つわ」 これはもう我がハモリ姫の本領発揮(๑>◡<๑) 期待以上の素敵なハモリっぷりにやんやの拍手👏 後で聞いたところ、他のお客様からハモリのお願いがあったそうで、ハモリ姫の存在が土曜歌声の名物(?)になりつつあるのかも? ハーモニーが入ると、歌により厚みが出ますので、これからも大いにハモって頂きたいです🙇♀️
「灯」 これぞ『ザ・ロシア民謡』『ザ・歌声喫茶』 原曲はミハイル・イサコフスキーが1942年に発表した詩に基づくそうですが、曲に関しては自然発生的にいろいろなメロディが付けられ、それが淘汰されて残ったものが現在の曲だそうです。
日本ではロシア民謡を代表する一曲として、うたごえ運動の中で広く歌われてきました。歌声喫茶『ともしび』はこの曲のタイトルを冠して、うたごえ運動のシンボル的存在として親しまれています。
「ろくでなし」 このシャンソンは日本人の感性に合っているのでしょうか? とても人気がありますね。 昔『コーちゃん』こと越路吹雪さんの歌うこの歌に魅せられたものです。 原曲のフランス語のタイトルは『不良少年』と言うらしいですが、『ろくでなし』のネーミングのインパクトには敵いませんね。
『パパーラパパ パパーラパパ…』と愉快に歌って、今年のラストリクエストは「ろくでなし」(笑)でした。
お別れ曲は、これしか無い!「蛍の光」 ピアニストのややドラマティックなアレンジで、厳か…と言うよりは賑やかに2024年の土曜歌声は幕を下ろしました。
歌いに来て下さった方々に心よりお礼申し上げます。 2025年もご一緒に楽しく歌いましょう♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
年末に友だちが合唱で参加した『第九』を聴きました。 大勢の歌声の圧倒的なパワーに胸が震えるほど感動しました。 改めてベートーヴェンの偉大さも思い知ったのですが、歌うことも含めて、音楽の持つ力を痛感しました。 以前にも書きましたが『音楽は心の栄養』です。 栄養を摂って免疫力も上げ、諸々の病気に負けないように頑張りましょう!
今年初の土曜歌声は、1月11日開催です。 年末年始には『紅白』を初め、たくさんの音楽番組を放映していましたので、ご覧になった方もいらっしゃるのでは? 『昭和の名曲』にスポットを当てた番組も多くあり、ほとんどの曲はラウム歌集に入っているので、歌いたい曲をチェックしながら観るのも楽しいものです。
折しも大寒波の到来と重なってしまいましたが、歌って寒さも吹っ飛ばしてやりましょう! でも、くれぐれもご体調第一に、決して無理はなさらないで下さいね。 逆に体調が回復された場合は、当日の参加表明も大歓迎です。
神田陽子