2026年4月10日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年3月28日のご報告~ 神田陽子

  3月も終わりに近づいたこの日、桜も見頃となってお花見を楽しまれた方も多かったことでしょう🌸🌸🌸

 日本の春を彩る桜ですが、国内のソメイヨシノのDNAはほぼ同じだと聞いたことがあります。 はるか昔のたった1本の桜の木が、日本中に咲き誇る花となって人々の目を楽しませてくれているのですから、何だか不思議ですね🌸  いつも思うのですが、これがもし淡い桜色でなく、彼岸花のような真っ赤な花だったとしたら…  想像するだけでおかしな気分になります^_^;

 近年は春になったと思う間もなくすぐに暑くなってしまいますが、その短い『春』を存分に味わうためにも「春の唄」をファーストソングに選びました。 『ラララ…』と歌い始めると春の陽気な気分になれますね♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 リクエスト1曲目は、久しぶりの登場の私の高校の友人から「花のまわりで」  1955年度の『NHK全国学校音楽コンクール』小学校の部の課題曲でした。
作詞の江間章子さんは「花の街」でも有名ですが、この歌もはずむような曲調に良く合った明るい歌詞で綴られています。 

 『花』つながりでしょうか?お次のリクエストは「五月のバラ」🌹  作詞 なかにし礼、作曲 川口真の楽曲ですが、もとはポップス歌手 フランツ・フリーデルが津川晃と改名して再デビューした後、1970年に発売されました。 その後1972年、ブレンダ・リーの来日の際に「思い出のバラ」としてリリースされ、ブレンダのために作られた曲のように紹介されてきました。 『忘れないで 忘れないで…』とドラマチックなサビで始まる曲で、後に尾崎紀世彦、布施明など多くのアーティストによってカヴァーされています

 今日お初参加の私の大学の友人から「にじいろ」 NHKの朝ドラ『花子とアン』の主題歌で、作詞 作曲 歌唱の綾香さんは『この作品がもつ世界観が表現できるように取り組んだ』と語っています。 とても素敵な曲ですが、私は特に 『なくしたものを数えて 瞳閉ざすよりも あるものを数えた方が 瞳輝き出す…』のフレーズが好きです。 落ち込んだ時に歌うと前向きになれる1曲です٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

 「春なのに」 これも同じく大学の友人からのリクエストでした。 作詞 作曲 中島みゆきの楽曲で、柏原芳恵が歌ったヒット曲です。 『春なのに お別れですか…』のフレーズ。 『春は別れのシーズン』でもあるのに、敢えて『春なのに…』としているのは、やはり好きな人との別れだからでしょうか? 歌詞を読むと恋人同士、と言うよりは恋人未満のふたりのお別れシーンを歌っているようですね。 『記念の第2ボタン』もブレザーが主流になったため、今ではあまり流行っていないようです。

 「花かげ」 1931年(昭和6年)に発表された童謡です。 作詞 大村主計(かずえ)、作曲 豊田義一による楽曲ですが、童謡の範疇に入れられてはいるものの、格調高い歌曲の趣きがあります。 作詞の大村主計は山梨県の出身で、西條八十に童謡の作詞を学んでいます。 この曲の歌詞は、主計の姉はるえが嫁いでいった時のことを思い出して二十歳の時に一夜で書き上げたもので、『桜吹雪の…』のフレーズの舞台は、主計の菩提寺 山梨県塩山の禅寺・向嶽寺(こうがくじ)の桜のことだそうです🌸🌸

 加山雄三「旅人よ」 森山直太朗「さくら」の2曲を歌いました。 「旅人よ」は1年を通して人気の高い曲で度々リクエストされます。 「さくら」は正にタイムリーな選曲です🌸🌸 美しい歌詞と旋律は、歌っているとまるで『桜舞い散る道の上に…』自分も立っているような錯覚を起こさせます🌸🌸

 アイルランド民謡「春の日の花と輝く」 ロシア歌曲「美わし春の花よ」 ダーク・ダックス「銀色の道」 夏の甲子園大会歌「栄冠は君に輝く」 松任谷由実「あの日に帰りたい」の5曲を続けて歌いました。 どの曲もよくリクエストされますが、特に「春の日の…」と「美わし春の…」はこの季節に頻度が上がります。 

 「M」 珍しいリクエストでしたが、ガールズバンド『プリンセス プリンセス』の名曲で、1992年にリリースされています。 ピアノのイントロ、伴奏が素敵な曲のひとつですが、歌うのはなかなか骨が折れます。 特に『あなたを忘れる勇気だけ 欲しいよ…』のフレーズは、息継ぎも難しく一気に歌わないといけませんので苦労しますが… 2番になるとフェイクも入って、1番とは歌い方も違うし… 今回聴き返してみたらもうボロボロとミスが出て来て… また勉強しておきますm(_ _)m   (英語のフレーズは、本来コーラス部分です)

 ドラマティックな映画音楽 「慕情 Love Is a Many Splendored Thing 」 ロシア民謡「黒い瞳の」 外国曲2曲を続けて歌って前半終了です。

 この日もお客様方、スタッフからの差し入れがたっぷりで、小腹を満たすブレイクタイムとなりました(⌒▽⌒)

 後半は、リクエストでリスタート。 曲は「かやの木山の」 童謡にカテゴライズされていますが、これは本当に美しい日本歌曲です。ソプラノ歌手が歌うのに相応しいクラシカルな楽曲です。 それもそのはず、作詞は北原白秋、作曲は山田耕筰と云う珠玉のコンビが創り出した名曲です。 歌うのも本当に難しくて、リクエスト者のリードにお任せしました。 
 北原白秋の歌詞は美しい日本語を駆使して、素朴な日本の風景と、ゆったりとした詩情が溶け合うように描かれています。  山田耕筰は西洋の音楽の技法と、日本語の響き、心情、唱歌の伝統を上手く馴染ませて、心の奥に染み込むような旋律に仕上げています。 ピアノの装飾音は、かやの実が弾ける音を描写しているそうです。

 「旅立ちの日に」 卒業シーズンによく出されるこの曲も歌い納めでしょうか?(いえいえ、一年中歌いたくなったらリクエストしてくださいね ^o^ )
 この歌は、聴いていても歌っていても心を揺さぶられる1曲です。 『卒業』は様々な想いが溢れてくるイメージですが、それぞれの想いを胸にこの先もずっと歌っていきたい曲ですね。 

 五つの赤い風船「遠い世界に」 本田路津子「耳をすましてごらん」 キャンディーズ「春一番」 北山修・加藤和彦「あの素晴らしい愛をもう一度」 昭和の名曲を4曲続けて歌いました。 どの曲も50年以上も前の曲とは思えない新鮮さを感じるのは、私たちがその世代だからでしょうか?  特に「遠い…」と「あの素晴らしい…」はもはや日本のスタンダードナンバーとなっているので、世代を超えて歌い継がれていくことでしょう。 今の時代にも素晴らしい曲はたくさんあると思いますが、果たして50年先でも歌えるのか… 疑問ですʕ•ᴥ•ʔ

 「サンタ・ルチア」 この曲、音楽の時間に習った方も多いのでは?(私もそうです)    伝統的なナポリ民謡(カンツォーネ・ナポリターナ)の曲で、1849年ナポリのバルカローレ(舟唄)として作られました。 日本ではまだ江戸時代で、その後約20年で文明開花の時を迎えます。 ヨーロッパの音楽なども明治時代に、軍楽や学校教育を通して急速に普及したそうですが、この「サンタ・ルチア」は戦後の昭和22年に中等音楽(ニ)で紹介されています。

 「白い色は恋人の色」 これまでも度々リクエストされる曲ですが、最近テレビのCMでこの歌のメロディをよく聴きますのでそう口にしたら、リクエスト者も反応良く『オリーブの人〜 ですね』と。 三井住友銀行の『Olive(オリーブ)の人』のCMで使われています。 キャッチーなメロディはこの歌が発売されてから60年近くなった今でも健在ですね( ◠‿◠ )

 『今度はこちらの「桜」で…』とリクエストされたのは、1曲目は森山直太朗の「さくら」を出されたお客様。 コブクロの「桜」 作詞のほとんどを担った小渕健太郎は、京都の八坂神社・円山公園の桜が大好きで、桜と自分を見つめ合うような気持ちで毎年写真を撮っていたそうです。 そこから『桜』をモチーフにした曲を作ったのですが、特に気に入っているフレーズは『… 君の中に 咲く love…』で、『さくら』の『ら』と『さくラ(ヴ)』の韻を踏んだところを自画自賛しているそうです。 確かに素敵な歌詞ですね🌸

 「夜のプラットホーム」 作詞 奥野椰子夫、作曲 服部良一のこの曲は最初、1939年(昭和14年)公開の映画『東京の女性』(主演 : 原節子)の挿入歌として淡谷のり子が吹き込んだものでした。
 出征する兵士を悲しげに見送るシーンを連想させる歌詞があるとして、戦時下の情勢にそぐわないと発禁処分になったそうですが、戦後、1946年(昭和21年)に、二葉あき子のカヴァーが大ヒットしたことで、二葉あき子の曲として周知されています。
 この曲は1941年(昭和16年)に、作曲・編曲をレオ・ハッターと云う人物が手掛け、作詞のヴィック・マックスウェルが、「I’ll Be Waiting (待ち侘びて)」として歌ったのですが、この曲は「夜のプラットホーム」の英訳版でした。 そして、レオ・ハッターとは実は服部良一が自分の名前をもじって作った変名だったのです。 興味深いエピソードですね。

 「友よ」 近頃リクエスト頻度の高い、岡林信康の代表曲です。 『友よ…』と静かに語りかけるような歌い出しから、『夜明けは 近い…』と繰り返し歌われる終わりの部分に、強いメッセージ性と真の友情が感じられます。

 「恋に落ちて-Fall in Love- 」珍しいリクエストでしたが、『金曜日の妻たちへⅢ・恋に落ちて』の主題歌で、小林明子の大ヒット曲です。 作詞は湯川れい子で、本人の実体験をモチーフにしているそうです。 特に重視したのは『I’m just a woman …Fall in love…』のフレーズで、文法的には『falling 』が正しいところ、あえてこの表現にこだわったようです。 
 また『ダイヤル回して 手を止めた…』の歌詞では、当時ダイヤル式の電話はプッシュ式に変わっていた頃ですが、『ダイヤル式は電話をかける時に時間がかかり、その間に迷う女性心理を表現するためにあえてこの言い回しにした』とのことです。 今時のスマホ世代には、ダイヤル式もプッシュ式も『何のこっちゃ?』でしょうが… (#^.^#)

 青い三角定規「太陽がくれた季節」 アイルランド民謡「ロンドンデリー・エア」 沢田研二「時の過ぎゆくままに」の3曲を歌ってリクエスト終了です。 
「太陽が…」は1972年の青春ドラマ『飛び出せ!青春』の主題歌で、主演は村野武範。劇中度々出される『Let’s begin!』がキャッチフレーズとして流行りました。 「ロンドンデリー…」は「Danny Boy」の原曲です。 「時の…」は、ジュリーが男性の色気をたっぷり漂わせながら歌いましたが、本人主演のドラマ『悪魔のようなあいつ』の主題歌でした。 歌詞の『堕ちてゆくのも…』の歌詞を変えるように要請された阿久悠が、断固として変えなかったと云うエピソードもあります。 

 この日のラストソングにMr.Mが『桜に因んで…』と選んだのは「バラ色の桜と白いリンゴの花」でした。 曲のテンポが早くなったり、スローになったりするお洒落なシャンソンですが、キューバのペレス・プラド楽団がラテンのリズムの「セレソ・ローサ(ピンクの桜の木)」としてもヒットさせました。 素敵な旋律にうっとりしながらお開きに(๑>◡<๑)

 次回は4月11日です。 春の入学・入社シーズンです。 新しい生活に入る人もいらっしゃるでしょう。 特別なことは何も無くても、4月はどこか新年度の気分になるものです。 気持ちも新たに、春から新緑に変わっていく風情を楽しみながら歌えたら良いですね♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 これを書いているこの頃は、朝晩と昼間の気温差が大きくて、暖房もまだまだ手離せません。 体調に留意されて歌いにいらしてください。

                                          神田陽子



 
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