2013年11月27日水曜日
年末年始のご案内

今年もラウムに来ていただきましてありがとうございました。
少し早いですが、年始年末の予定は下記の通りです。

来年も皆様とご一緒に沢山の歌を歌っていけますように…
皆様の2014年が良い年でありますよう心よりお祈りしております。

歌声サロン・ラウムスタッフ一同




 
2013年11月15日金曜日
復刻版今月の歌「砂山」

今月の歌・語り
11月
砂山
北原白秋 作詞
中山晋平・山田耕筰 作曲

海は荒海 向うは佐渡よ
すずめなけなけ もう日は暮れた

いわずと知れた北原白秋の名作です。初出は大正11年、実業之日本社発行の「小学女生」という月刊誌の9月号。この詞が生まれるきっかけは、その6月12日、新潟市教育会に招かれ、童謡の詩についての講演をした時にさかのぼります。講演の翌日、市内の7つの小学校から集まった児童による「歓迎童謡音楽会」が行われ、「雨」「雀のお宿」「あわて床屋」など白秋作品ばかりが歌われたそうです。かわいい子供たちの歌声を耳にして、すっかり気分がよくなた白秋は、「兎の電報」の時には、とうとう壇上を駆け回り、うさぎよろしくピョンピョンはねながら、子供たちといっしょに踊り出しました。「赤い鳥」の童謡運動に参加したとき、「童心に帰れ」と唱えた白秋らしいエピソードです。そしてこの席で、「新潟をテーマにした童謡をつくる」と約束したのだそうです。


このあと、白秋はその足で、寄居浜に出向き、詩想を練りました。西方はるかに見える佐渡島、荒海、海岸一面の松林、ぐみ原と砂山の先に広がる白い砂浜。夕日が沈みかかって、灰色の雲が低くたれ、いまにもポツリときそうな空模様に、九州出身の白秋は、さすが「北国の浜」、と詩興をかきたてられたのだそうです。

こうしてそのときの風景が歌詞にいきいきと表現されました。また詞の中で彩りをそえているのが、「すずめ」。日常の風景にとけ込んだ生き物として、白秋の好きだった鳥と言われています。
白秋はこの時、37歳。当時再婚した菊子との間に長男が生まれ、歌の「荒波」のイメージとは裏腹に、家庭的にはもっとも恵まれていた「凪」の時代でした。

この曲は、2つのメロディーがついていることでも有名です。中山晋平のメロディーは、長調で「ドミソラシド」の音階の民謡調、山田耕筰のものは短調の歌曲と、どちらも両者「らしい」曲調になっています。晋平が漁り火が光るのどかな夏、耕筰のが曇り空に荒々しい波が寄せるさびしい冬のイメージといえるかもしれません。親しみやすくて、歌いやすく、さりげない詩情がにじみ出た晋平メロディーか、さびしい曲調の中に情景がありありと浮かび、胸にせまる耕筰メロディーか。

さて、みなさんはどちらのメロディーがお好みでしょうか。



 
2013年11月13日水曜日
ラウム通信~コンサート編~ vol.1




 
ラウムサロンコンサートもご期待ください!

過去2回の開催は、

 初回 8月29日(木)
    ささはらなおみピアノリサイタル

2回目10月6日(日)
    秋を詩う 内田公仁子ソプラノリサイタル&ピアノ神田春奈

満席にて終了いたしました。

 3回目 11月23日(祝・土)
     亀谷登志子ピアノ(応援:ささはらなおみ)&坂井俊雄リサイタル

を開催いたします!
残りわずか3席となっております。
ご参加お待ちしております。



 
2013年11月6日水曜日
復刻版今月の歌「旅愁」

今月の歌・語り
10月
旅愁
犬童球渓(いんどう きゅうけい)作詞
オードウェイ 作曲
ラウム歌集243ページ記載


1.更けゆく秋の夜 旅の空の
わびしき思ひに ひとりなやむ

更けゆく秋の夜…。林芙美子の「放浪記」の冒頭に、この歌が引用されています。宿命的な放浪者と自らを呼ぶ彼女が、母親と各地を転々とした幼い頃の思い出をこの歌詞に重ねて、回想する場面です。旅の空から故郷を思うこの歌。ふるさとと呼べる場所がない彼女は、どんな思いでこの歌を口ずさんたのでしょうか。そんなことを考えながら、言葉ひとつひとつをかみしめてメロディをたどれば、ノスタルジックな気持ちが胸にこみあげてきます。

この美しいメロディの原曲はアメリカの作曲家オードウェイの「Dreaming of Home and Mother」(夢にもみる家庭と母)で、明治40年に発行された「中等教育唱歌集」が初出です。この中等教育唱歌集は、33曲が収められ、すべてが外国のメロディというユニークなものでした。球渓のもう一つの代表作、「故郷の廃家」(『冬の星座』のヘイス作曲)も初めて掲載されたのが、この本でした。以降、明治から大正にかけて、全国的に愛唱され、今ではすっかり日本の歌として定着しました。

球渓は、時代的には滝 廉太郎と中山晋平との間に位置する人です。熊本県人吉市出身。本名は信蔵といい、ペンネームは、球磨川渓谷からとったのだそうです。高等小学校卒業後、小学校の代用教員をしていた頃は、赴任した学校のオルガンを直して、弾いてみせ「熊本のベートーベン」と呼ばれたこともありました。のちに兄の薦めで、東京の音楽学校に入学するも、入学のたった4ヶ月後、兄が急逝してしまい、苦学して音楽学校を卒業します。最初の赴任校は兵庫県の柏原中学でしたが、日露戦争の勝報に国中がわいていた時期。血気盛んな若者たちは、若い新任教師を「西洋音楽は軟弱だ」といって標的にし、1年足らずでこの学校を辞め、新潟の女学校へ。以来2年間この学校で教鞭をとり、その間に生まれたのが、「旅愁」と「故郷の廃家」でした。はじめての赴任校で挫折感を味わい、故郷熊本から離れたこの遠い東北の地に向かう時の思いが、「旅愁」の詞に結晶したと言われています。人一倍、故郷に対する思いが強かった球渓は、のちに熊本の女学校、そしてふるさとの人吉の女学校に勤務し、合計で200曲以上の曲を作曲しました。

球渓は、「音楽でも、言葉を大切にしなさい」というのが口癖だったのだそうです。その言葉へのこだわりが、詩情ある歌詞に生きているようです。故郷の人吉城址で毎年秋に開かれる「顕彰音楽祭」は「旅愁」の大合唱で始まり、「故郷の廃家」で終わります。



 
2013年11月1日金曜日
ラウムは満16歳になりました!


平成9年(1997年)11月1日、産声をあげたラウムは、
本日で満16年となりました。

この16年の間に出会えた、たくさんの方々に心より感謝申し上げるとともに、またこれからも引き続き変わらぬご愛顧をどうぞよろしくお願いいたします。
みなさまに楽しんでいただける“くつろぎの空間”であるよう、
スタッフ一同一心に取り組んで参ります!!

さあ、それでは早速ですが、
来年(2014年)1月よりスタートする、
第1・3水曜日の歌声」「ニューフェイス」
ご紹介をいたしましょう♪

ソングリーダー:淺野 淑子(あさの よしこ)
ピアノ:川崎利江子(かわさき りえこ)

初回は1月15日(水)10:30〜12:00
使用歌集はラウムの新しい歌集、「ラウム歌集280」です!

280には、「花は咲く」「瑠璃色の地球」「栄光の架け橋」など、
フォーク・ニューミュージック・歌謡曲などが充実掲載!
もちろん童謡・唱歌・アニメソングなども掲載されておりますよ☆
なんといっても、「525」や「195」に載っていない280曲が詰まっていますので、新しい歌を覚えたい方にも最適です♪

新メンバー&新歌集で開催する、
第1・3水曜の歌声に是非ご注目ください♪



 
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