8月26日の土曜歌声は、折しも日本テレビ系列の「24時間テレビ」と「名古屋どまんなか祭」開催と重なりました。
また、伏見のレトロな地下街でも、瀬戸物市や和太鼓演奏で賑わっており、過ぎ行く夏を惜しむかのような華やかさでした。
そんな中、歌声も負けじと始まりましたが、オープニングの紹介曲には、風の「あの唄はもう唄わないのですか」を選びました。
「22歳の別れ」「なごり雪」等のヒットで知られる伊勢正三の曲ですが、かつての恋人のリサイタルをそっと聴きに行き、
自分のために作ってくれたと、信じている唄を、「もう唄わないのですか?」と問いかける、なんとも切ない曲です。
このミュージシャンであろう恋人は、伊勢正三自身のことなのでしょうか?
オフコースの「秋の気配」にも「あの歌だけは、、」と歌っている箇所があるのですが、これはその後「他の誰にも唄わないで」と続くので、元恋人たちの気持ちもそれぞれ違うようです(笑)
今回も3冊の歌集からまんべんなくリクエストされましたが、中でも525からの「鞠と殿様」は異色でした。
よく知られているメロディなので、皆さんしっかり歌っていましたが、フルバージョンで歌ってみるとなかなか奇想天外な歌詞です。
作詞は西条八十で、童話「コドモノクニ」の正月号に書いた物らしく、「手鞠」「みかん」「紀州」「殿様」「参勤交代」と連想させている様です。
めったに歌わない様な童謡も歌える、これも歌声の愉快なところですね。
「24時間テレビ」に因んで「サライ」も熱唱し、紹介曲、吉田拓郎「夏休み」でラスト。
本日もたくさん歌いましたが、ここでちょっとしたハプニングが。
今日初めて友人と来て下さった方が、常連の男性客とお話が弾んでいるご様子。
なんと、この方の学生時代のお友達が、この常連の方の妹さんで、旧知の間柄であったそうな!
実に30年ぶりの再会だそうで、まさかのサプライズにご当人たちだけでなく、私たちもびっくりでした。
「来て良かった。」とおっしゃって頂き、本当に嬉しく思いました。
次回は9月9日、16時半からの開催です。
思いがけない「奇遇」が待っているかも知れません。
是非とも歌いに来て頂けるよう、切に願っています。
神田陽子