2023年11月11日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 10月28日のご報告~ 神田陽子

  10月も末なのに何故か暖かい。 高く晴れ渡った空を見上げて秋を感じますが、街中には半袖姿の人も見受けられ何ともおかしな天候の中、土曜歌声は開催されました。


 ファーストソングは、はしだのりひことシューベルツの「風」 作詞はザ・フォーク・クルセダーズの北山修氏。 「人生につまづいたり、恋をして切なかったり、そんな時人は何かを求めて振りかえる」と、少し後ろ向きな1番2番を歌って迎える3番では、「振りかえらず泣かないで歩くんだ」と前向きになり、伴奏も力強くなっていきます。

 リクエスト1曲目は「この曲を見つけたので、、」と、おそらく初ですが「ラウムの歌」がリクエストされました。 
 ラウム歌集に入っているお馴染みの曲がワンフレーズずつ入っている歌詞に、リズミカルな曲が付いています。 「Let’s sing together 」と、歌声の真髄を謳い、ラウムの原点であるこの歌。 あまり歌うことが無かっただけに、リクエスト者に感謝です♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 「昴」 先日亡くなられた谷村新司さんを偲んで歌いましたが、この名曲を街角の歌声サロンでもずっと歌い続けていきたいと思います。

 「オー・シャンゼリゼ」 軽快なテンポと覚えやすいメロディで人気のシャンソン曲です。
  
 「迷い道」 作詞 作曲 歌唱は渡辺真知子さん。 抜群の歌唱力で「かもめが翔んだ日」「ブルー」等ヒット曲を出していますが、この曲も代表曲のひとつです。 「かもめが翔んだ日」同様、イントロが印象的な曲です。

 ロシア民謡「夕ぐれの歌」 土曜歌声お初の男性のお客様から。 「ロシア民謡専門です。」と仰って、前で素晴らしい歌声を披露して下さいました。

 お次も土曜歌声お初参加の女性のお客様から 「秋桜」 さだまさしの数ある名曲のひとつですが、山口百恵さんが嫁ぐ娘とその母の情景を見事に歌い上げています。

 「水色の恋」 天地真理ちゃんのデビューシングルです。 この曲は作詞 作曲は田上(たのうえ)えり、みどりの姉妹ですが、旋律の一部がアルゼンチン・タンゴの楽曲「ビクトリア・ホテル」と類似していたためそちらが原曲となり、JASRACでの登録上は「外国作品」扱いだそうです。 
 素敵なこの曲、女性だけでなくアイドル好きの男性陣の声も響き渡っていました( ◠‿◠ )

 「また君に恋してる」 「冬が来る前に」 「風と落葉と旅人」(ハモリ姫不在で残念)
「Mr. サマータイム」と335歌集の曲が続きましたが、今日はこの後も「335祭り」でした。

 「誰もいない海」「小さな木の実」「インシャラー」の3曲を続けて歌いましたが、 「インシャラー」の歌詞はエルサレムの戦いの悲しさを歌っています。 今なお続く戦争が一日も早く終わることを祈らずにはいられません。

 ここで小休止。 お客様の差し入れを頂きました🍬

後半は「秋止符」で再開。 アリスの美しいバラードです。 谷村新司さん追悼の気持ちで選びましたが、「今年の秋はいつもの秋より 長くなりそうな そんな気がして」の歌詞が心に沁みます。

 リクエストは、同じくアリスの曲「冬の稲妻」 こちらの曲調はグッと変わって、アップテンポの男っぽさ漂うロックです。 これもこの先長く歌っていきたい曲です。

 「寒い朝」 これからの季節によくリクエストされる1曲です。 吉永小百合さんの歌手デビューシングルですが、和田弘とマヒナスターズと共に歌っています。 作曲者の吉田正氏の故郷が日立市であることから、常磐線日立駅の下りホームの発車メロディとして使用されているそうです。

 「遠くで汽笛を聞きながら」 本日4曲目の谷村新司さん追悼曲です。 このブログでも度々解説していますが、「自分の 言葉に 嘘は つくまい 人を 裏切るまい」と、訥々(とつとつ)と歌われるこの部分が個人的には胸に刺さります。

  ロシア民謡「道」  度々リクエストされているので皆さんよくご存知です。 歌詞は戦禍を歌っていますが、メロディが美しく切ない気持ちになります。 歌詞にある「ブーリャン」とは「南露草原を被う丈高く茎の太い雑草の総称」だそうです。 

 「瑠璃色の地球」 松田聖子の1986年リリースの曲ですが、合唱曲として高等学校の教科書に掲載されたり、多くの歌手にカバーされている素敵な1曲です。 リクエスト者自ら、綺麗なお声でリードして下さいました。

 「TRUE LOVE」 藤井フミヤのソロデビュー・シングルとして200万枚を超える大ヒット曲です。 ドラマ「あすなろ白書」の主題歌としても有名で、恋愛ドラマに使用されたこともあって結婚式の定番曲になりました。 オークション番組「ハンマープライス」では、「結婚披露宴で藤井フミヤが『TRUE LOVE 』を歌ってくれる権」が、初の100万円超えで落札され話題になりましたʕʘ‿ʘʔ

 「リムジンガン」 この曲は「イムジン河」として、ザ・フォーク・クルセダーズがリリースする直前に発売中止騒動が起こったり、歴史的な背景や思想的な問題から70年代には「放送禁止歌」にもなっています。 
 紆余曲折の末再び脚光を浴びたのは、映画「パッチギ」で使用されたことがきっかけとなります。 様々な思惑があったとしても、この美しい楽曲は人々の胸を打ちます。

 「惜別の歌」 通常3番まで歌われるこの歌には、実は「幻の4番」があります。 歌集「昭和思い出のうた」(野ばら社) には、四節まで掲載してあるので参考までに。
 
 「君が優しき なぐさめも 君が楽しき うた声も 君が心の 琴の音も またいつか聞かん この別れ」

 お次の曲はおそらく初リクエストでしょう。「ガッチャマンの歌」  アニメ「ガッチャマン」のテーマソングで、「誰だ 誰だ 誰だ」と力強く歌っていたのは「およげ!たいやきくん」の子門真人さん。 ある世代には超人気曲ですが、その世代ドンピシャの私。 このアニメにどハマりしていました。 「コンドルのジョー」について熱く語って、お客様をドン引きさせていたかも?(笑) でも、私に取ってはとても嬉しいリクエストでした(*≧∀≦*)

 映画音楽「ひまわり」を歌い、「北風小僧の寒太郎」では、Mr.Mがいろんな「かんたろー」のかけ声をしてくれて楽しみました。

 「サーカスの唄」 昭和8年(1933年)、ドイツのハーゲンベック・サーカスが来日、東京、名古屋、福岡、大阪と主要都市で公演し大成功を収めました。 このサーカスの宣伝のために作られたのがこの曲で、快調な古賀政男メロディと、西条八十の洒落たフレーズで人気が出ました。 
 松平晃が歌っていますが、後に石原裕次郎、春日八郎、美空ひばり、島倉千代子、天童よしみ等、錚々たる歌手によって歌われていますので、聴き比べてみるのもまた一興では?
 ピアニストの「おばあちゃんが好きだったね」と云う言葉で思い出しましたが、亡き義母の葬儀では出棺の際にこの曲を流して、「こんな賑やかな曲で送られたのは初めてです。」と斎場の方が話されていました。

 ラストリクエストは「コザックの子守歌」 ロシア民謡の子守歌です。 優しい歌詞とメロディが、心地よい眠りに誘(いざな)ってくれる様です(( _ _ ))..zzzZZ

 今夜のお別れ曲にMr.Mが選んだのは「鈴かけの径(みち)」 昭和17年に灰田勝彦が自身の母校立教大学のキャンパス生活を歌ったもので、戦時下に作られた曲としては戦争色が感じられない楽曲です。 作曲は実兄の灰田有紀彦氏。 元は3拍子のゆったりとした曲調ですが、鈴木章治がジャズバージョンに編曲して、リズミカルで軽快な曲としてヒットしました。 両バージョンで歌ってお開きに。
 
 次回は11月11日。 1のゾロ目で「ポッキーの日」「チンアナゴの日」等、日付に因んだ記念日の多い日です。
 今週末辺りから冷え込みも進んで来るみたいです。 インフルエンザが流行っているようですから、くれぐれもお身体大切に風邪予防も万全になさって下さい。 コロナ禍で付いた良い習慣のうがい、手洗い、消毒、マスク着用も続けていくことが必要ですね。

 11月30日の「出張歌声」も残席わずかとなりました。 皆さまのお越しをお待ちしています。
       
神田陽子



 
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