2023年11月24日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 11月11日のご報告~ 神田陽子

  1が4つ並んだこの日は、記念日がとても多いそうです。

メジャーなところでは「ポッキーの日」「チンアナゴの日」等。


 そんなこの日のファーストソングは「さそり座の女」 11月のこの辺りの誕生日星座は「さそり座」と云う単純な理由で選びましたが、この日のお客様の中にさそり座の方はいらっしゃいませんでした。
 歌詞にも「さそりの星は いちずな星よ」とあるように、さそり座の性格は「情熱的で一途」だそうです。

 リクエスト1曲目は「公園の手品師」 何となくシャンソンの雰囲気の様なこの曲。 フランク永井でヒットしていますが、最初は1955年の日活映画「男性NO.1」で鶴田浩二が歌っていたそうです。

 「寒い朝」「マリモの歌」「あの町この町」「秋の子」としっとり系の歌4曲を歌い、お次のリクエストは「お富さん」 一挙に賑やかムードになりました。 
 軽い調子でノリの良い歌ですが、作曲の渡久地政信氏は沖縄の奄美大島で育っており、四分の四拍子のリズムのなかに、八分の六拍子をアクセントとして加えたブギウギのリズムを基に、手拍子や軽快なヨナ抜き音階など沖縄音楽のカチャーシーの要素と、チンドン屋のリズムの影響を受けた奄美新民謡の要素を織り込みながら曲を書いたそうです。 何とも不思議な曲調の誕生には、こんなエピソードがあったのですね。

 「鎌倉」 195歌集に入っているこの曲は、明治終わりもしくは大正初期に尋常小学読本唱歌として教科書に掲載されています。
 歌集には5番までしか載っていませんが元々8番まであり、歌詞には鎌倉の名所、旧跡、名刹が盛り込まれ、さながら「鎌倉のガイドブック」の様です。 またそれだけではなく、歌詞の示す情景には、鎌倉の歴史がいくつも刻まれています。 
 1番の歌詞にある「名将」とは、事実上鎌倉幕府を滅ぼした新田義貞だと言われています。

 「一杯のコーヒーから」 「谷間の灯」 「時代」に続いてリクエストされたのは「山陰の道」 1956年リリースの若原一郎の抒情歌です。 明るい声質で調子の良い陽気な歌が多い歌手ですが、本人はしっとりとした抒情的な曲を歌いたかったそうで、念願叶って出したのがこの曲だったそうです。

 「遠い世界に」 「気球にのってどこまでも」 「愛する人に歌わせないで」の3曲を歌い、お次の曲は「マイ・ウェイ」  フランク・シナトラが全世界で大ヒットさせた誰もが知っている名曲です。 日本語の歌詞はいろいろありますが、525歌集の岩谷時子バージョンは原曲テーマに忠実で、死が近づいた時人生を振り返り、自分のやり方で生きてきたその生き方を肯定しています。 ラウムのシナトラが素晴らしい歌声でリードして下さいました。 
 
 「家路」 原曲は、ドヴォルザーク作曲交響曲第9番「新世界より」の第2楽章「ラルゴ」で、その主題となる旋律に基づいて、フィッシャーが作詞、編曲しました。 この曲には、訳詞ないし作詞として、多くの日本語の歌詞が作られていますが、堀内敬三の「遠き山に日は落ちて、、」で始まる物が最もよく歌われています。

 「花嫁」 はしだのりひことクライマックスのファースト・シングルで、演歌には多くある「駆け落ち」と云うテーマを、フォークソングの世界観で歌っています。

 短めのリクエストが多かったようで、かなりの曲数歌ってここで小休止。

「ポッキーの日」に因んで、ピアニストがポッキーを配りましたが、お客様からも柿の差し入れが(╹◡╹) きれいに切り分けられて、爪楊枝もセットされての至れり尽くせりの心遣いに感謝して頂きました(*≧∀≦*)

 後半は朝ドラ「ブギウギ」放送に合わせて、急遽歌詞カードを配り「東京ブギウギ」を歌ってリスタート。 歌詞が1番しか無かったため2回繰り返しで歌いましたが、音もリズムも難しいのですが、歌えばハッピィな気分になれること間違い無しです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 リクエストは「恋はやさし野辺の花よ」 この歌も「ブギウギ」開始直後は、まだ子どもだった主人公がよく歌っていました。 偶然ににもこのブログを書いているこの日、病床の母とその側で寄り添う父の前で歌う主人公の姿が放映され、この歌の美しい旋律も相まって多くの人の涙を誘ったことでしょう😭

 「心の窓に灯火を」 「下町の太陽」 「風」の心に染みる3曲を続けて歌いました。 季節柄よく出される曲ばかりですが、どれも歌っているとほのぼのとした気持ちになってきますね。

 「夜空ノムコウ」 本日初の335歌集からのリクエストです。 1998年リリースのSMAP初のミリオンセラーシングルです。 ミディアムテンポで中年のおじ様族にもカラオケで歌えると評判になりましたが、実際歌ってみると歌詞の乗せ方も難しくなかなか苦労します。けれど、優しいメロディとノスタルジーを引き起こす歌詞が誰をも幸せな気分にしてくれる曲です。

 「冬が来る前に」 「灯」 「やさしさに包まれたなら」 人気の3曲を歌い、お次のリクエストは「コーヒーショップで」  1973年リリースの、あべ静江のデビューシングルです。 出だしの歌詞が「古くから 学生の街だった」とありますが、この曲の作詞者阿久悠は、その前年にヒットした「学生街の喫茶店」に影響を受けてこれを書いたそうです。 

 ラストリクエストは「花ぬすびと」  この曲は「第23回ヤマハポピュラーソングコンテスト」優秀曲賞及び、「第13回世界歌謡祭」グランプリ受賞作品です。 歌詞もメロディもミステリアスな雰囲気があり、ピアノの間奏も秀逸なこの曲の作曲及び歌唱は明日香さん。
 我がピアニストの大学の大先輩に当たりますが、残念なことに2013年、49歳の若さで亡くなっています。 難しい曲ですが、この先も歌い続けていきたいと思います。

 今夜最後の曲は、Mr.Mの選曲「幸せを売る男」 軽快なシャンソン曲で、歌っているといつしかウキウキしてきます。ピアニストの指も鍵盤の上を滑るように走り、気分上々でお開きとなりました。

 次回は11月25日。 寒くなる予報ですので、防寒対策してお越し下さい。
 11月30日に開催される、覚王山での出張歌声もお陰さまで満席となりました( ◠‿◠ )
 両日とも皆さんとご一緒に楽しい時を過ごせれば、と思っています。

 栄養、睡眠、運動、休養たっぷりで、元気にお会いして歌いましょう!

神田陽子



 
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