2023年12月6日水曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 11月25日のご報告~ 神田陽子

  秋を満喫すること無く、いきなりの冬の訪れに身体は付いていけませんが、気持ちはいつだって元気、元気。歌う気満々の皆さんといつもと同じように土曜歌声は始まりました。


 最初の歌は「たきび」 子どもの頃誰もが口ずさんでいた曲だと思います。 北風がぴいぷう吹いていても、心も身体も温かくなる気持ちにさせてくれます。
 私の大好きな故渡哲也さんは「趣味は?」と聞かれると「焚き火です。」と答えていました。 庭の落ち葉を集めて火を点けて、何時間もくゆる煙を眺めていたそうです。 絵になる風景ですね。 
 今は外で物を燃やすことはご法度なので、もうのんびり焚き火を楽しむことはできませんが、、

 リクエスト1曲目は「カリンカ」 ロシア民謡なので、Mr.Mのリードで高らかに歌い上げました。

 「なごり雪」「見上げてごらん夜の星を」「エーデルワイス」「竹田の子守唄」と、スローテンポのバラードを4曲続けて歌いました。 癒し系の曲目に穏やかな気分になります。
どれも1年を通して人気曲ばかりです。

 「夢をあきらめないで」 「待つわ」で有名な『あみん』の岡村孝子さんのソロ曲です。
本人は「ただの失恋ソングのつもりで作った」そうですが、タイトルや歌詞の意味合いからいつしか「応援ソング」として広く愛唱されるようになると、「最初は自分の意図とは違う方向へ一人歩きした感が否めなかった」岡村さんも「今では皆さんへの『応援歌』としての気持ちで」歌っているそうです。

 「忘れな草」 お久しぶりの女性のお客様からのリクエストでした。 イタリア語の原題は「Non tiscordar di me」と云うカンツォーネ。 直訳ですと「私を忘れないで」となりますが、日本語では「忘れな草」とロマンティックなタイトルになっています。
作曲のエルネスト・デ・クルティスは、土曜歌声でも人気の有名なカンツォーネ曲「帰れソレントへ」の作曲者でもあります。

 「宇宙戦艦ヤマト」 独特なイントロに導かれて始まるこのアニメソングもすっかり定番曲となりました。 オリジナルでは力強い歌声に、女性の美しい高音ボイスのオブリガードが絶妙なアレンジになっているのですが、ハイトーンが続かなくて、、(汗) ハモリ姫、お願い!♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 「初恋によろしく」 爽やかな曲調のこの歌を歌っていたのは、御三家の1人西郷輝彦さん。(お客様に教えて頂きました。) 「初恋は実らない」と言われますが、この歌詞を見るとまさにそんな感じですね。 初恋の思い出は美しいまま残しておきたいものですが、いつの間にか事実より美化されていることもあるのでは?  爽やかな青年だった西郷さんも今では強面のおじい様になって、迫力ある役柄で活躍されていますね。

 「シルエット・ロマンス」 先日73歳で亡くなった大橋純子さんの大ヒット曲です。 元々人気のある曲ですが、追悼の意味もあってこの頃は本当によくリクエストされます。
末長く歌い続けていきたい1曲です。

 「銀色の道」を歌い、スタッフリクエスト「I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO 」
「思い出のサンフランシスコ」と邦題が付いているこの曲は、今年7月に97歳の誕生日目前で亡くなったトニー・ベネットの代表曲。 ロマンティックかつセンティメンタルなメロディが郷愁を誘います。

 ここで前半終了。 

  後半は「若者たち」でリスタート。 気持ちは永遠の「若者たち」(笑)の歌声が響きます。 歌詞を書いた藤田敏雄氏は、宝塚歌劇団文芸部を振り出しに、劇団四季を経て、労音ミュージカルの制作(脚本、作詞、演出)を担当、日本の創作ミュージカルの草分け的存在です。 テレビ朝日の「題名のない音楽会」の企画構成も担当しています。 作詞の代表曲としては、この「若者たち」の他に「希望」があります。

 リクエストは「ひょっこりひょうたん島」  1964年4月から1969年4月まで、NHKで夕方毎日放送されていた人形劇で、私も毎日楽しみにしていた番組のオープニングテーマです。 
 作詞の井上ひさし氏は原作者の1人ですが、当時としては珍しいミュージカル形式で、テーマソングの他にもたくさんの曲が出てきます。 
 私が好きだったのは  「勉強なんていーい 勉強なんていーい おとなは子どもに命令するよ 勉強なんていーい」 と云うモロ反抗期的な歌と、 「おーいら泥棒 グッドバイジョー オーレの物はオレの物  人の物もオレの物」 と云う超自分勝手な歌でした(^.^)

 お次は前回紹介したばかりの「東京ブギウギ」 早速のリクエスト、嬉しい限りです。
 戦後間もない1947年公開の映画「春の饗宴」の劇中歌と云うことは、あまり知られていないようです。
 作曲の服部良一氏は電車に乗っている時に、レールのジョイントの音と吊り革が網棚のふちに当たる音からメロディを思いついたと言われているそうです。 今期の朝ドラ「ブギウギ」の中で、果たしてこのエピソードは出てくるでしょうか? 

 「いい湯だな」 元々1966年に群馬県のご当地ソングとしてリリースされ、デューク・エイセスが歌っていました。  その後ザ・ドリフターズが「ビバノン・ロック」としてアレンジを変えてカバー。 歌詞も全国の温泉地に広げて歌い、彼らのテレビ番組や映画で使われることが増えるにつれこちらが主流になってしまいました。 私もついつい「はぁー、ビバノンノン」と合いの手を入れたくなってしまいます。

 「人生の並木道」 ディック・ミネが歌いヒットしたこの曲ですが、登場人物が「兄と妹」と珍しいテーマです。 昭和12年(1937年)公開の「検事とその妹」と云う映画の主題歌として作られたそうですからなるほど納得です。

 「国境の町」 直立不動の姿勢で歌う東海林太郎の昭和9年(1934年)のヒット曲です。 満州国境をイメージして作られたそうですが、満州のどこかははっきりしないようです。
 この前年デビュー間もない新人歌手の東海林太郎は、この曲と同年発表の「赤城の子守唄」で、一躍ポリドールの専属歌手としての地位を不動のものとしました。

 昭和の古い曲を2曲続けて歌いました。 その後「私の愛した街」 「小さな木の実」 「白い花の咲く頃」 「Believe」と、525歌集の人気曲をリクエスト頂きました。

 「愛は勝つ」 11月12日に61歳の若さでこの世を去ってしまったKANさんのダブルミリオン曲。 シンプルな歌詞に凝ったメロディのこの曲は、KANさんが敬愛するアーティストの一人ビリー・ジョエルの「アップタウン・ガール」を意識して作られたそうです。 またイントロ部分は、同じくビリー・ジョエルの「State of Grace(愛する君に)」を思わせるものとなっています。  永遠の「愛の応援ソング」として、これからも歌い継いでいきたい1曲です。

 「大阪ラプソディ」 先日ある番組で「大阪ソングナンバー1」に選ばれて上沼恵美子さん本人が歌っていましたが、明るく軽快な曲調は気持ちを上げてくれますね。

 ラストリクエストは「乾杯の歌」 元気いっぱい声を張り上げて歌い、盛り上がりも最高潮となりました。 途中の「のめや歌え 若き春の日の為に のめや歌え みそなわす神の為に」は早口言葉の様で、口が回らないこともしばしばなので、この日は若干ゆっくり目で歌いました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 お別れの曲に近頃Mr.Mがシャンソンを選んでくれているので、その流れで「サン・トワ・マミー」を。 シャンソンはメロディが綺麗なものが多いので、お別れの寂しさも和らげてくれる様な気がします。

 次回は12月9日。 もう師走です。 年々時間の過ぎるのが早くなっている様に感じるのは気のせいでしょうか? ついこの間「紅白」見た気がするのに、、、

 さてその前に11月30日に初の出張歌声を覚王山の「チーズのお家」で開催します♪
(これを書いている時点でもう終わっているのですが、、) 近日中にそちらの様子もレポートできたら、と思っています( ◠‿◠ )

 では風邪など召されません様、くれぐれもお身体大切になさって、またお会いして一緒に歌いましょう。

神田陽子



 
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