2023年12月22日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 12月9日のご報告~ 神田陽子

  覚王山での「出張歌声」も無事に終わりホッとしたのも束の間、師走に入って9日目に土曜歌声はいつもの様に開催されました。


 12月と言えば、クリスマス!🎄 コロナの規制が緩和された今年は街中が賑やかで、ツリーやイルミネーションも華やかですね。 そんな風潮に便乗してファーストソングは「赤鼻のトナカイ」🫎 元気に歌って始まりです🎶

 最初のリクエストは「もんたが死んだから、、」と、「ダンシング・オールナイト」が出されました。 今年は素晴らしい歌手が、若くして多く旅立たれました。 
 もんたよしのりさんもその一人でしたね。 先日ある歌番組で、もんたさんは劇団四季に所属していたけれども、あのハスキーボイスでミュージカルは無理だと退団。その後この曲で大ヒットを飛ばしたのですが、その事を四季の浅利慶太氏がとても喜ばれたと、俳優の吉田鋼太郎さんが言っていました。 初めて知った情報でしたが、この歌もこれからずっと歌っていきたいですね。

 「心の窓に灯火を」 切ない歌詞の最後に希望が湧いてくる言葉が、中田喜直の美しい旋律と共に心に響く名曲です。

 「北上夜曲」 当初は「北上川のささやき」と云うタイトルだったのが、当時流行していた「蘇州夜曲」に影響されて「北上夜曲」と改題されたそうです。 1940年の曲ですが、戦後は多くの歌手にカバーされています。 

 「追憶」 スペイン民謡と言われていますが、音楽の時間に習った覚えがあります。 原曲はアメリカの讃美歌「Flee as a Bird」 意味は「鳥の様に逃げる」ですが、日本語の歌詞はいろいろあるようです。 1939年に、古関吉雄氏が書いた「追憶」の歌詞が広く歌われています。

 「マンマ」 コロナ禍以前は時々いらしていた女性のお客様。 お久しぶりのお越しでした。 ハイパーソプラノと銘しても良いくらいの高音で歌われますので、ピアニストも敢えてキイを下げずに弾いたそうです。 難しい歌なので、静かに拝聴した方(私も含め)も多かったのでは? 聞きごたえ抜群でした(*≧∀≦*)

 「真夜中のギター」「時の流れに身をまかせ」 昭和の名曲2曲を歌い、お次のリクエストは「ほととぎす」 
 原曲はイギリスの作曲家ライトンによる「Her bright smile haunts me still」で、直訳すれば「彼女の明るい微笑みが今も私に付きまとう」といった感じでしょうか? 去ってしまった恋人のことが忘れられない歌のようです。 

 「かもめが翔んだ日」「東京ラプソディー」「ある日突然」を歌い、スタッフリクエストの「公園の手品師」「サイレント・イヴ」で前半終了。

 後半はリクエストでリスタート。 
 「いいじゃないの幸せならば」 この歌は1969年にリリースされ、その年のレコード大賞を受賞しています。 アンニュイな歌詞を書いたのは岩谷時子氏。 この詩を差し出された作曲のいずみたく氏は、著者の中で 「とんでもない作詞をしてきたものである。」と述懐しているそうですが、当時としてはセンセーショナルな歌詞だったのでしょう。 淡々とした歌い方で歌ったのは、佐良直美さん。ジェンダーレスの先駆けの様な方でした。

  倍賞千恵子「下町の太陽」 小林旭「北帰行」 薬師丸ひろ子「元気を出して」(竹内まりや作詞 作曲)の3曲を続けて歌いました。

 「ジグーリ」 私はお初のロシア民謡でしたが、リクエスト者とMr.Mのリードで歌って頂きました。 ジグーリはヨーロッパ最大の川ヴォルガ河の河口近くにある山脈のことだそうです。
 往年の歌声喫茶ではよく歌われていた曲だそうです。

 「戦争を知らない子供たち」 1970年に発売されていますが、当時はベトナム戦争の真っ只中で、反戦フォークの代表的な曲として歌われました。 世界には戦禍に苦しむ地域が今も多々ある事を思うとやり切れない気持ちになりますね。 “War is over.” はいつ来るのでしょう?

 「迷い道」 先ほどリクエストされた「かもめが翔んだ日」と同じ渡辺真知子さんのヒット曲ですが、ご本人によると、京浜急行に乗っていて、金沢文庫駅辺りでカーブが多い所を通過するのを思い出して『迷い道くねくね』の歌詞を発想したとのことです。

 「北国行きで」 これも珍しいリクエストでした。 ソウルフルな歌い方でこの歌をヒットさせた朱里エイコは、18歳で単身渡米してアメリカでオーディションを受けたりして実力を付けました。 ラスベガスのステージで歌っていた時、偶然聴いていたリンゴ・スターに絶賛され、食事に誘われたのに断ったと云うエピソードがあるそうですが、58歳の若さで亡くなっています。

 「帰ってこいよ」 津軽三味線をかき鳴らしながら歌う、異色の演歌歌手松村和子のデビューシングルです。 これもレアなリクエストでしたが、皆さんよくご存知でした。

 「グッド・ナイト・ベイビー」 ザ・キング・ストーンズの1968年リリースR&B(Rhythm and Blues) 高音のボーカルの声が印象的な曲でしたが、「ドゥーワップ」と呼ばれるコーラスが付くグループ編成で、後のRATS & STARもこのスタイルを取っています。

 「あめふりくまのこ」 歌詞が全てひらがなで書いてあり、可愛いストーリーになっています。 ほのぼのとした優しい曲調の歌で、歌っていると何とも言えず癒される気がします。 先日熱を出した孫にエンドレスでこの歌を歌っていたら、いつの間にか眠っていたので子守唄効果もありそうです(_ _).。o○

 スタッフリクエスト「愛の讃歌」「もみの木」を歌いここでリクエストタイム終了。
 
 ラストソングには「星に願いを」を歌いました。
 ディズニー映画「ピノキオ」の主題歌で、日本語と英語の両方の歌詞が載っています。
日本語は訳詞と言うより、むしろオリジナルな感じがしてとても優しい歌詞になっています。 英語の歌詞「a bolt out of the blue」は日本語の「青天の霹靂」に当たりますので、原曲の方がドラマティックに思えます。

 次回は12月23日です。 クリスマスイヴイヴですが、今年最後の土曜歌声になります。
ピアニストによるクリスマスソングの演奏も予定していますので、ご参加よろしくお願い致します。

神田陽子



 
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