2025年4月25日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 4月12日のご報告~ 神田陽子

   春の陽気を通り越して初夏のようなお天気のこの日も、土曜歌声サロンはいつものごとく、皆さんの歌声で満ちあふれました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪


 今季の朝ドラは、『あんぱん』 アニメ『アンパンマン』のキャラクターを模した登場人物もかいま見られ、魅力的なドラマになっています。 そんな訳で、ファーストソングには「アンパンマンマーチ」を選んで元気に歌い始めました。
 
 リクエスト1曲目は、森山直太朗の「さくら」🌸  先週辺りが名古屋の桜はピークだったのでしょうか?  皆さんはお花見に行かれましたか? 私も今月初めに山崎川へ行ってきました。 テレビのクルーが取材に来ていたので、ちょうど満開だったのかも知れません🌸🌸
 さてこの歌、元は森山の友人の結婚をきっかけにして作られたそうです。 『さらば友よ…』と歌詞にあるのは、結婚して新たな道を歩む友への花向けの言葉としては、いささかそぐわない気もしますが… 『さくら舞い散る道の上で』の歌詞は、歌っているとその情景がまざまざと浮かんできますね🌸🌸🌸

 「春よ、来い」 ユーミンの名曲のひとつですが、一年を通してよく出されます。 でも、やはり春に歌うと季節感がより感じられて素敵です。 歌詞もメロディも秀逸ですが、『溢るる涙の蕾』『君に預けし 我が心』『眼差しが肩を抱く』のような歌詞に、ユーミンのワードセンスが感じられます。 また『夢をくれた』とか『愛をくれた』とせず、『夢をくれし』『愛をくれし』と文語調で表現することで、『和』のイメージを高めているように感じます。

 およそ1年ぶりのお客様(私の友人です)から「17才』  沖縄出身の健康的なアイドル、南沙織のデビューシングル。 1971年のヒット曲で、彼女はこの年の『レコード大賞・新人賞』を受賞しています。 
 作曲の筒美京平によると、南沙織が唯一歌えると言った、リン・アンダーソン(Lynn Anderson)の「ローズ・ガーデン(Rose Garden)」を元にこの曲を書いたそうです。そう言えばイントロの感じやテンポなんかそっくりです。

 「私鉄沿線」 印象的なイントロに続き 『改札口で…』と静かに低く始まる野口五郎の大ヒット曲です。 『僕の街で…』のサビで一気に高音部に突入! 音域の広いこの難曲を、リクエスト者の素敵なリードで歌いました。

 「負けないで」 ZARDの坂井泉水の6作目のシングルで、作詞 坂井泉水、作曲 織田哲郎の楽曲です。 のびやかで透明感のある歌声で人気を博していた坂井泉水ですが、闘病中の事故によって2007年に40歳の若さで亡くなっています。
 この曲は、24時間テレビ 『愛は地球を救う』のチャリティマラソンのゴール直前から、ランナーを応援するため繰り返し歌われるため、サビの部分だけ超有名になって、その部分だけ歌える人は多いのですが、Aメロ、Bメロはあまり知られていません。ラウムで覚えて頂ければ幸いです。

 ルーマニア民謡「百姓娘」 これは私はお初曲でした。(つまり土曜歌声では初リクエスト) リクエスト者とMr.Mのリードで、1番だけの掲載で短いので2回続けて歌いました。 テンポが速くなったり、止まったり、ゆっくりになったり… 緩急に富んだ楽しい曲です。
 因みに2番3番も見つけたので、参考までに載せておきます。

 2 俺の花嫁さん スモモの花だよ
   ミルク絞りもブドウ摘みも 笑顔で軽やかに
   ホーラを踊れば ベルトの鈴さえ高鳴る
   村中踊り明かせ ツイカを飲み干せよ
    ハハ ハハ ハハハ お嫁入り……

 3 今日も咲いた睡蓮 ドナウの岸辺に
   花のブラウス髪飾り 私の晴れ姿
   真白いシャールもゆれるよ 明るい花馬車
   つきそう若者達 帽子に赤い羽根
    ハハ ハハ ハハハ お嫁入り……

  1つのストーリーになっているのでしょうか?  ルーマニアの結婚式では、皆で愉快に踊りまくるみたいです🌺

 「あなたのすべて」 佐々木 勉が、作詞、作曲、歌唱の全てを担っていたラブ・バラードです。 優しいメロディにのせて、これでもかと言うくらい甘い言葉で愛をささやく… ここまでストレートで解りやすい愛情表現を捧げる相手の名前もまだ知らない… これから『すべて』を知っていくのでしょうが、今では考えられない程のんびりした感覚です。

 「ともだち」 作詞 永六輔、作曲 いずみたく、歌唱 坂本九のこの曲は、森繁久彌と伴淳三郎が、小児麻痺に苦しむ子どもたちを救おうと結成した芸能人チャリティ団体『あゆみの箱』のテーマソングでしたが、元々は宮城県仙台市立西多賀小・中学校療養所分校(現在の宮城県立西多賀支援学校)のベッドスクール歌として制作された曲でもありました。 その際に『九ちゃんに我が校の歌を歌って欲しい』と云う子どもたちからの強い要望に、永六輔も賛同して実現したそうです。 テンポの良い曲調は、歌っていると元気をもらえる気がします。

 バース部分も美しい、宝塚のテーマソング「すみれの花咲く頃」 サーカスの歌った「アメリカン・フィーリング」 この歌は、日本航空グループの旅行会社『旅行開発(現ジャルパック)』の『COME TO AMERICA’79 』キャンペーン・ソングでした。 故谷村新司の壮大な世界観の「昴」の3曲を続けて歌いました。

 「愛は勝つ」 2023年に61歳の若さで亡くなったKANの大ヒット曲です。 友人の恋愛相談を軽く受け流して『大丈夫、愛は勝つよ』と発言したことから発想したそうですが、当初はアルバム『野球選手が夢だった』の収録曲のひとつに過ぎなかったこの曲がヒットしたきっかけは、フジテレビ系『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』のテーマ曲に使用されたことでした。
 KANはこの曲を敬愛するビリー・ジョエルの楽曲「アップタウン・ガール」を模倣しており、変わらないリズムパターン、4分のピアノ、転調、終始歌うコーラスなど共通する要素の曲調です。 因みにイントロ部分は、同じくビリー・ジョエルの「愛する君に(State of Grace)」を思わせるものとなっています。 
 軽快なピアノに合わせて歌われたこの曲は、恋愛だけではなく、あらゆることの応援歌として、この先も長く歌い続けられるでしょう。 

 Mr.Mの紹介曲「恋はみずいろ」を歌って前半終了。 ポール・モーリアのオーケストラでムーディに演奏されますが、歌も素敵💓

 後半は、「涙くんさよなら」でリスタート。 先日観た『ひとつ屋根の下 2』で流れていて、ドラマの感動をよりアップさせてくれた曲です。

 リクエストは「僕の胸でおやすみ」  南こうせつとかぐや姫の4枚目のシングルですが、作詞 作曲は山田つぐと(山田パンダ)です。 シンプルな歌詞とメロディですが、優しい雰囲気がとても素敵な1曲です。 『古いコートは捨てて 僕の胸でおやすみ』と云う歌詞には、傷ついた誰かを癒す響きがありますね。 『古いコート』と云う言葉は、よく歌の歌詞に使われていますが、『過去のしがらみ』のような意味で使われているのでしょうか?

 坂本九「上を向いて歩こう」、ビリー・バンバン「さよならをするために」の2曲をを続けて歌いました。 両曲とも日本のスタンダードと言って良いでしょう。リクエスト上位曲に入っています。

 作詞 武島羽衣、作曲 滝廉太郎の「花」 リクエストされる度、にわか二部合唱団で歌いますが、私は低音部を受け持っています。 質の高い日本の唱歌を世に広めた滝廉太郎ですが、肺結核のため23歳で夭折しています。 感染病のため、彼の多くの作品は死後焼却されたそうで、その死と共に惜しまれる出来事です。 命長らえたならば、きっと素晴らしい作品を作り続けたことでしょう。

 「カタリ・カタリ」 日本でもお馴染みのナポリ民謡で、原題は「Core ‘Ngrato(つれない心)」 女性に捨てられた男性の深い悲しみを切々と歌い込む悲哀の歌、と云う内容の様ですが、情熱的なイタリア男性は、失恋の歌も情感たっぷりに歌い上げるのですね。 リクエスト者が、日本語とイタリア語でみごとにリードされました。

 「北の旅人」  『永遠のナイス・ガイ』石原裕次郎が、1987年7月17日に亡くなった後、追悼盤として8月10日にシングル・リリースされました。 その後同月27日の音楽番組『ザ・ベストテン』に9位で初登場し、没後の歌手としては初めてランクインしました。
 彼の生前最後のシングルとなった「我が人生に悔いなし」「俺の人生」とともに、この曲も療養先のハワイ・オアフ島のドルフィンスタジオで1987年2月から録音されたそうです。
 今回音源を聴いてみましたら、独特の甘く切ない声は変わらないまま、どこか弱々しく寂しげに歌っているように思えてしまうのは私だけでしょうか? 『ラウムの裕次郎』Mr.Mの優しいリードで歌いました。

 「夜来香(イエライシャン)」  李香蘭(リーシャンラン)、本名山口淑子の楽曲で、日本の敗色濃い1944年に作られています。 当時、満映(満州映画協会)のスターだった彼女のために、リー・チンクヮンが、中国の民謡や古歌をイメージしながら、欧米の音楽感覚を盛り込んで作詞・作曲したそうです。 
 異国情緒たっぷりのこの曲ですが、戦後はテレサ・テンを筆頭に、多くの歌手が歌っています。

 「また君に恋してる」  2007年にリリースされた兄弟デュオ ビリー・バンバンの、大分麦焼酎『いいちこ』のCM用に作られたシングルですが、坂本冬美のカバーバージョンの方でよく知られている曲です。
 『また君に〜』の音階が急に上がる部分が、兄の孝は不自然と考えたようですが、弟の進は『いや、不自然ではないよ。 あれがポップなんですよ。』と言い、イギリスの音楽や映画音楽のようなセンスだと自論を貫いたようです。 確かに演歌歌手の坂本冬美が歌っていても、歌の上手さと相まってポップス的な味わいがあります。

 「大阪ラプソディ」 『大阪・関西万博』も開幕しましたね。前評判はイマイチでしたが、蓋を開けたらどうなのでしょう? 『完全予約制』とか『現金払い不可』など、面倒くさいこともありそうですが… どなたか行かれる予定ありますか?٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
 万博だからと云うわけでも無いのでしょうが、明るく元気な曲調の歌で景気付けをした気分です。

 「鉾をおさめて」 勇猛な雰囲気の曲で、男性陣の力強い歌声が響きました。 オリジナルを歌ったのは、テノール歌手の藤原義江。 リードをして下さったのは、ラウムのバリトン歌手と言っても過言では無いリクエスト者です。

 「翼をください」 これも日本のスタンダードのひとつですが、1971年にフォークグループ 『赤い鳥』が「竹田の子守唄」のB面曲として発表しました。(B面曲だったとは!)
 『この大空に 翼を広げ 飛んで行きたいよ〜』のサビは、歌詞とメロディがみごとにマッチして、どんどん高揚感を煽る感じです🕊️
 音楽の教科書に合唱曲として掲載されたり、国内外を合わせて数百人はいると言われるカバー歌手によって歌われてきました。
 1998年の『長野オリンピック』では山本潤子版が、2021年の『東京オリンピック2020』ではスーザン・ボイルの英語バージョンが流れました🎶

 この日もいろんなジャンルの曲をたくさん歌いましたが、ラストソングには「ケセラ・セラ」を選んで、英語と日本語で歌いお開きとしました。 とても有名なこの曲ですが、初出は1956年のヒッチコック監督映画『知りすぎていた男』の主題歌で、主演女優でもあったドリス・デイが歌いました。 
 その後コニー・フランシス、メリー・ホプキン、ナタリー・コール、などが歌い、ペギー葉山や、雪村いづみが日本語歌詞で歌っています。  『Que Sera ,Sera Whatever will be, will be』 先のことなど考えたって、結局成るようにしかならないのですが… それでもついつい考えちゃうんですよね(⌒-⌒; )

 次回は4月26日。 はい、もう明日です(もしかしたら今日かも?)
 ようやく春本番。一年で最も過ごしやすい季節に、思い切り歌いにいらして下さい。   ♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ ♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
     
神田陽子



 
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