2023年3月9日木曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 2月11日のご報告~ 神田陽子

  麗らかな陽射しが嬉しい日々が続いていますが、気が付けば前回の土曜歌声より早1ヶ月が過ぎようとしています。 遅ればせながら(毎回のセリフ💦)、2月11日の歌声の模様をいつもより掻い摘んでお送りしたいと思います。


 紹介曲は「なごり雪」 この日3年ぶりに来てくれた私の高校の同級生は、「あの曲を歌ったら高校時代を思い出して涙が出そうになった。」と言っていましたが、1974年、正に私たちが高校生活を謳歌していた頃のリリースです。

 リクエストは「スキー」 楽しく元気よく歌い、お次は「夕方のお母さん」 サトーハチロー氏の優しい歌詞に、中田喜直のメロディがとてもマッチしています。 

 「ささやかなこの人生」 「なごり雪」と同じ伊勢正三の作詞 作曲で、彼と大久保一久のフォークデュオ「風」が歌いましたが、「知る人ぞ知る」感が強く、これから認知度を上げていきたい1曲です。

 「上を向いて歩こう」 日本のスタンダードナンバーを代表するこの歌は、いつ歌っても懐かしさと共に勇気をもらえる曲です。

 「愛燦燦」「泉のほとり」と525歌集から2曲歌い、続いてリクエストされたのは森昌子の「せんせい」 作詞家の阿久悠氏は「先生」では無く、敢えてひらがなのタイトルにすることで、職業としての教師では無く、初めて意識した異性と云う存在を際立たせたようです。

 「黄昏のビギン」「山小屋の灯」「白い想い出」に続くリクエストは、童謡「春よ来い」
 可愛らしい曲調で、歌っているとほんわかとした気分になれます。 歌詞中の「みいちゃん」は、作詞者 相馬御風の長女「文子(ふみこ)」がモデルとされているそうです。

 「帰れソレントへ」 土曜歌声では人気曲ですが、男性陣の高らかな歌唱で盛り上がるのもお約束です♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 「さびしいカシの木」 リクエスト者が、作詞 やなせたかしの幼少期の生い立ちを織り交ぜて解説して下さいました。 寂しさと優しさが溢れている切ない歌です。

 「さらば恋人よ」 この歌を度々リクエストされる男性の見事なリードで歌いました。
 スタッフリクエスト「ナポリは恋人」で前半終了。

 後半の紹介曲には、前日NHK「アナザー・ストーリーズ」でその数奇な歴史を放送していたので、「リムジンガン(イムジン河)」を選びました。 南北に分断された朝鮮半島の人々の想いと、美しい旋律に魅了された松山猛氏が歌詞を書き、ザ・フォーク・クルセダーズが歌ったレコードは発売前日に中止になり、長く放送禁止歌の扱いを受けていましたが、2002年に復刻版が出ています。

 リクエストは「小さなスナック」 1968年発売のパープル・シャドーズのデビュー曲。 同名映画の主題歌としても使われて公称売上は100万枚を突破する大ヒット曲です。 多くの歌手が歌っていますが、異色なところではダウン・タウン・ブギウギ・バンドや、桑田佳祐もカバーしているみたいです。

 「青い空は」 原爆の地、広島を想う平和記念の歌で、1971年に第17回原水爆禁止大会に向けて新しい原爆禁止の歌を公募。その際の第一位入選曲で、盲目の歌手新垣勉によって歌われて来ました。

 「青春のパラダイス」 戦後間もない昭和21年に発売された曲ですが、岡晴夫さんが明るく朗々と歌い、敗戦に打ちひしがれた国民は大いに励まされ、生きる希望を得たと言われています。

 「花は咲く」 今年も間もなく東日本大震災の日が巡って来ます。 決して忘れてはいけないと云う想いで歌いました。

 「カプリ島」「かわいいあの娘」 525歌集の外国曲を2曲歌いました。どちらも曲調は違いますが、恋人を想うロマンチックな歌です。

 「未来予想図 II」 Dreams Come True の名曲ですが、こちらもまだ認知度がそれ程高くは無いような気がします。1989年リリースのいわゆるJポップのヒット曲です。
 
 先日NHKの「あさイチ」で、今1980年代の楽曲が若者の間で人気があると特集していました。 1980年代は昭和の最後の9年間に当たっていて、シティ・ポップと呼ばれるおしゃれな歌が数多くリリースされています。
 
 40年以上経って、海外で火が付き逆輸入の形で日本でもリバイバルブームだそうで、その理由には、「歌詞に共感できる」「リズムが心地よい」など様々あるのですが、中でも特筆すべきは、音響分析によって「聴くことで最も高いストレス軽減効果がある」と云うことです。
 聴くことで、クラシック音楽よりも「血圧、心拍数が落ち着いた」と云う結果には驚きですが、その理由は音の構成にあるそうで、低音から高音までバランス良く出ており、それは自然界の「川のせせらぎ」「波の音」「風の音」の構成と似ているのでリラックス効果が得られるとのことです。

 番組内でリクエストを募集、その集計結果は
  1位 君は天然色 (大瀧詠一)
  2位 ルビーの指輪 (寺尾聰)
  3位 ドラマティック・レイン (稲垣潤一)
  4位 真夜中のドア (松原みき)
  5位 中央フリーウェイ (荒井由実)

 1、2、5位の曲は、335歌集に収録されていますので、今後順次紹介したいと思っています。
 
 少し話が逸れましたが、リクエストは「影を慕いて」「森の小人」「恋心」と、歌謡曲、童謡、タンゴを続けて歌いました。

 「あの鐘を鳴らすのはあなた」 先日NHKのど自慢に挑戦され、惜しくも予選突破ならずのお客様が、ご報告がてら「のど自慢で鐘が鳴らせなかったから、、」とこの曲を選ばれました。 歌い終わりには皆さんの温かい拍手とピアノでの鐘の音も響きました。

 「誰か故郷を想わざる」 「切手の無い贈りもの」 「小雨降る径」を歌いリクエスト終了。 
 Mr.Mの選曲で、「LーOーVーE」を日本語と英語で歌いお開きに。

 次回は3月11日。 もう間近に迫っています。 そして今月は変則的で、その翌週18日にも開催されますが、第4土曜日の25日はお休みです。 お間違え無いようよろしくお願い致します。

 去る3月5日のピアニスト初のリサイタルには、土曜歌声のお仲間の皆様に大勢来て頂き、本当にありがとうございました。
 決して楽な状況では無い中、本人は毎日少しでも練習できる様に頑張っておりましたが、ともすれば心折れそうな時もありました。 そんな時をなんとか乗り越えて来られたのも、皆様の後押しが力を与えて下さったお陰だと感謝に絶えません。
 多大なご尽力を頂いたラウム創設者の池辺さん、素敵なチラシ、プログラムでリサイタルに華を添えてくれた麗しのN嬢を初め、協力頂いたラウムスタッフにも心からの感謝を述べさせて頂きます。

                神田陽子



 
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