2024年8月10日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 7月27日のご報告~ 神田陽子

   大雨被害で大変な地域もあるのに、名古屋にはまとまった雨も降らず、ひたすら酷暑に耐える日々です💦💦


 パリでオリンピックが開幕した直後の土曜歌声は、『シャンソン祭』と言っても過言では無いくらいシャンソンのリクエストが多く、『気分はパリ🗼』の雰囲気でした🎶

 ファーストソングは、オリンピックに因んで「栄光の架け橋」 この曲は2004年アテネオリンピックのNHK放送のテーマソングでしたが、この年日本の男子体操団体が金メダルを獲得し、その時の実況アナウンサーの言葉と相まって、今も尚人気のあるオリンピックソングです。

 リクエスト1曲目は早速「オー・シャンゼリゼ」 軽快で明るいこの曲で一気にパリモードへ🗼

 続く2曲めは、私もセリーヌ・ディオンが開会式で歌うのを聴いて感動したばかりだったので、「きっと出るだろうなぁ」と思っていた通り「愛の讃歌」のリクエスト。 
 あまりにも有名なこの曲は、前回の東京オリンピックの閉会式でもmilet (ミレイ)さんによって歌われました。 語り調のシャンソンはなかなか皆で合わせて歌うのは難しいので、一人ひとりが自分の想いを込めて歌って頂きたいと思います。

 「海に来たれ」 イタリア民謡で、「海はまねく」のタイトルもあります。 日本語の歌詞は525歌集の物とは違っている物もありますが、穏やかで美しいメロディが心地よい気分へいざないます。
 
 「パリの空の下」 「ラ・メール」のシャンソン2曲を歌って、ますますパリの気分が高まった感じです。 

 日本の文部省唱歌「うみ」 195歌集に収められていますが、このような唱歌を歌えるのも歌声サロンの美点ですね🌊

 「セ・シ・ボン」 またまたシャンソンですが、意味は「とても素敵」だそうで、これも日本語の歌詞はいろいろあるみたいです。  歌い手が男性と女性で、525歌集の『おまえ』が『あなた』と歌われています。

 お次もアダモの「雪が降る」 「少しでも涼しくなれば」とはリクエスト者の弁。
ホント、この暑さには雪でも降って欲しいですね❄️❄️

 「夢路より」 原題は「Beautiful Dreamer(夢見る人)」 フォスター晩年の作品で、彼は37歳の若さでこの世を去っていますが、この曲はその死の数日前に完成したと言われフォスターの遺作となっています。 津川主一の文語調の歌詞が、美しい旋律を引き立たせています。

 「夏休み」 吉田拓郎の曲ですが、古き良き時代の夏休みを懐かしむ歌です。 昭和40年代の夏休みは正にこの歌の通りだったような?👒🐸🎆🍉🌻 夏の定番アイテムも今では見られない物も多くて寂しい気もしますね(◞‸◟)

 「太陽がくれた季節」 『夏』と言えば『太陽ギラギラ』のイメージですが、この歌はテレビドラマ『飛び出せ!青春』の主題歌で、歌詞の中に『青春は太陽がくれた季節』とあって、何かに燃える熱い青春時代を表しています。 
 昨今の若者は、暑苦しかったり、深刻だったり、重かったり、そんなものを回避する傾向にあるみたいで、「そう云うのいいので…」とか「それは大丈夫です」等と、やんわりですが拒否の姿勢を崩さないみたいですが、昔の青春物の熱い奴らが懐かしい気もします。

 『太陽』つながりで、「オー・ソレ・ミオ」 意味は『私の太陽』のカンツォーネです。
 世界中で歌われていて、日本でも音楽の教科書に掲載されている程です。
 エルヴィス・プレスリーが、「It’s Now Or Never 」のタイトルで、このメロディを情熱的に歌っています。

 「バケイション」 原題は「Vacation 」 コニー・フランシスの1962年のヒット曲で、チャーミングな歌声で人気を博しました。 日本でも同年に青山ミチ、伊東ゆかり、金井克子、弘田三枝子らが競作でカバーしました。 軽快で元気の出る曲です。
 
 ここで小休止。 暑いので塩飴で熱中症対策を🥵

 後半の紹介曲には、かぐや姫の「加茂の流れに」を選んで歌いました。 夏の京都は猛暑で有名ですが、この歌の季節は『桜散る散る 嵐山』とあるので、春なのでしょう。 加茂川の清流が感じられて、いっとき涼しくなった様な気がします。

 リクエストは「星に願いを」 1年を通じて人気のある曲です。 1940年のディズニー映画『ピノキオ』の主題歌で、コオロギのジミニー・クリケットが優しく歌います。 歌っているのは声優もつとめたクリフ・エドワーズで、数あるディズニーの映画音楽の中でも最高峰に挙げられている名曲です。

 「真赤な太陽」 美空ひばりが、バックにジャッキー吉川とブルー・コメッツの5人を従えてアクティブに歌い、それまでのイメージを覆した1曲です。 作曲の原信夫は、この楽曲を美空ひばりと江利チエミのどちらに歌わせるか迷ったそうですが、最終的にはひばりに決めたと云う逸話があります。 ヒットした後に、江利チエミが悔しがったとか?

 「ブルー・シャトウ」 ブルー・コメッツつながりでリクエストされたようですが、当時一世を風靡していたグループ・サウンズの中で、彼らはお上品な外見と卓越した音楽センスで、他のGSとは一線を画していたと言えます。 
 この曲はブルコメの最大ヒットとなりました。 ファとシを除いた『四七(よな)抜き短音階』を基調とした日本風の曲でしたが、作曲の井上忠夫(のち大輔)は、「外国のリズムと日本のメロディの新しい組み合わせを考えた」と語っています。 井上の奏でるフルートの音色も素敵な曲です。

 「愛しき日々」 アリスの堀内孝雄のシングルで、映画『白虎隊』の主題歌です。 作詞は小椋佳が担っています。 アリス時代も切々と歌うバラード担当でしたが、この曲では歌謡曲のムードがより強く出ています。 

 「星の界(よ)」 美しい旋律は、元は讃美歌312番「いつくしみ深き」からのもので、敬虔な気持ちにさせてくれる曲です。 日本語の歌詞はいろいろあって、タイトルも「星の世界」となっている物もあり、小学校の教科書にはこちらが掲載されているようです。

 「パリ野郎」 またフランスに戻って来ました🇫🇷 原曲は「パリ・カナイユ(Paris canaille)」 『canaille』は『不良、ごろつき』といった意味で、この曲はパリを擬人化して軽薄だとけなしつつも、パリの魅力に抗えないパリへの愛情いっぱいの歌です。 それ程チャーミングな街なのでしょうね🗼

 「愛の水中花」 1979年のテレビドラマ『水中花』の主題歌で、主演の松坂慶子が妖艶な姿で歌っていました。 作詞は当ドラマの原作者である五木寛之氏。 マリリン・モンロー「帰らざる河」のような、語る様な歌い方をしたいと云う松坂慶子の思いがあって、五木氏は歌詞を全面的に書き直したそうです。
 余談ですが、2017年に京都府警がこの歌の替え歌として「サギの流行歌」を制作して、詐欺撲滅のためCD化、配信しています。 聴いてみると笑えます😆

 「椰子の実」 作詞は島崎藤村で、1900年(明治33年) に雑誌『新小説』に『海草』と云う総題で発表された詩の一編で、翌年詩集『落梅集』に収録されたそうです。 伊良湖岬の恋路ヶ浜に流れ着いた椰子の実の話がベースになっています。 
 昭和11年に作曲家 大中寅二が依頼されて曲を付け、この名曲が誕生しました。 ピアノのイントロを聴いただけで、曲にスッと入っていける素晴らしい歌です。

「青いリンゴ」 1971年リリースの、野口五郎2枚目のシングル。 デビュー曲「博多みれん」は演歌で全くと言っていいほど売れず、この曲からアイドル路線へと変更し、西城秀樹、郷ひろみと共に『新御三家』として活躍していきます。 元々歌唱力には定評があり、音域の広い歌が多いのですが、この曲も低く静かに始まって、サビで思い切り歌い上げる五郎スタイルです。 珍しいリクエストでしたが、皆さん良くご存じでした。

 「パリのお嬢さん」 先ほどは『野郎』で今度は『お嬢さん』ですが、やはりこの日はパリをフューチャーした曲がたくさんリクエストされました。 
 可愛らしい曲調ではずむように歌われるシャンソンですが、フランス映画『パリのスキャンダル』の劇中歌として、ジャクリーヌ・フランソワが歌ったのが最初と言われているそうです。 
多くの歌手にカバーされていますが、日本語の歌詞でも原題「Mademoiselle de Paris」が、最後のフレーズにそのまま歌われています。

 「黄昏のビギン」 この曲も度々リクエストされるムーディな曲です。 1959年に、作詞 永六輔、作曲 中村八大のコンビが作っています。 元は水原弘の「黒い落葉」のB面として発売された隠れた名曲でした。  
 1991年、ちあきなおみのカバーアルバムに収録され、編曲を服部隆之が担当していますが、中村八大はこのアレンジを最も気に入っていたと言われています。 その後ちあきバージョンがCMで流され、多くの歌手もカバーされて日本のスタンダード・ナンバーになりました。

 「はるかな友に」 早稲田大学グリークラブのOBで、当時の指揮者であった磯部俶が即興的に作曲したと言われていて、当初は「遥かな友に」と表記されていた物が、NHK『みんなのうた』でボニー・ジャックスが歌った時にタイトルが変更されたそうです。しみじみと歌え、心に沁みる1曲です。

 「あなたのすべてを」 ゆったりと優しく歌われるラブ・ソングです❤️ シンガーソングライターの佐々木勉の曲ですが、彼は「星に祈りを」(ザ・ブロード・サイド・フォー) 「いつまでもいつまでも」(ザ・サベージ) 「別れても好きな人」(ロス・インディオス) 「夏のお嬢さん」(榊原郁恵) 「3年目の浮気」(ヒロシ&キーボー) など、多くの歌手に楽曲を提供しているヒット・メーカーでもあります。

 「惜別の歌」 リクエスト最後に相応しい別れの曲。 島崎藤村の格調高い詩に、切ない旋律が胸に響きます。 小林旭に負けず劣らず素敵なリクエスト者のリードで歌いました。

 ラストソングは「栄光の架け橋」 初の試みですが、パリ五輪での日本選手の活躍を祈って、ファーストソングと同じこの曲をもう一度歌いました٩(^‿^)۶

 次回は8月10日。 オリンピックも中盤に差し掛かっている頃でしょう。 実はもう本日です😅  暑い暑い日々ですが、パリの選手たちに負けないように、大きな声で歌って暑さを吹き飛ばしましょう♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ でも、くれぐれもご無理はなさらないで、体調とご相談の上ご参加下さい。

神田陽子



 
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