12月7日の土曜歌声はクリスマスバージョンと云うことで、Mr.Mによって、ピアノもクリスマス仕様にデコレーション。 ホワイトボードには可愛いツリーが🎄
ファーストソングには、これもMr.M手作りのクリスマスソングプリントから「ウィンター・ワンダー・ランド」 原曲は、1934年にリリースされたアメリカンポップス。
ビング・クロスビーや、トニー・ベネットが甘い声で歌っているクリスマスの定番曲です。 邦題は「すてきな雪景色」 CMソングとしても使われているので、皆さんよくご存知ですね。
リクエストタイムに入りましたが、この日は久しぶりにラウムアートスタッフの麗しのN嬢が降臨🌟 そのチャーミングボイスでリクエストコールを担ってくれました(≧∇≦)
リクエスト1曲目は1年ぶりのお客様、私の会社時代の同期より「時代」 中島みゆきの名曲ですが、歳を重ねるにつれて、この歌の歌詞がより深く心に沁みるのは私だけでは無いのでは? 今は辛くてたまらなくても『いつか笑って話せるわ』の歌詞に、どれだけ多くの人が励まされたことでしょう。
「加茂の流れに」 初恋の人とのデートは、古都京都。 祇園、清水、嵐山と情緒豊かな地を巡るも、結局は別れてしまったようです。 かも川は、上流を『賀茂川』、下流を『鴨川』と表記しており、『加茂川』の表記は無いのですが、南こうせつの感性は『加茂』と表したかったのでしょう。
「浜千鳥」 作詞 鹿島鳴秋、作曲 弘田龍太郎の日本の童謡で、1920年(大正9年)に、雑誌『少女号』1月号に発表されました。 美しく物悲しい旋律にのせて、浜千鳥が親を探して泣く様が歌われていますが、これは作詞の鹿島鳴秋の実体験が反映されているそうです。 彼が6歳の時、父は家出、母は他家に嫁いでしまったため、両親と生き別れになってしまったのです。 幼い頃の悲しい経験が、親を慕う歌詞を生んだのでしょう。
さて、お次は本日初のクリスマスソングリクエスト「赤鼻のトナカイ」 クリスマス曲の定番として日本でも人気のあるこの曲。 原題は「Rudolph the Red-Nosed Reindeer (ルドルフ赤鼻のトナカイ)」で、ルドルフと云う名の光る鼻を持ったトナカイが、他のトナカイたちにからかわれて仲間外れにされていたところ、ある霧の深いクリスマス・イヴにサンタクロースがやって来て 『Rudolph, with your nose so bright. Won’t you guide my sleigh tonight ? 』と言ってくれるのです。 日本語の歌詞もほぼ原曲に忠実です。
「クリスマス・イブ」 この曲もクリスマス頃には必ずリクエストされます。 JR東海のCMで使用されましたが、今でもこの曲が流れると、ひとコマのCMがまるで映画のワンシーンのように鮮明に思い出されます。
「北国行きで」 珍しいリクエストでした。 朱里エイコはアメリカでラスベガスのショーが大成功、抜群の歌唱力を武器に帰国してこの曲をヒットさせました。けれどこの曲がリリースされた1972年当時、日本はアイドル歌手全盛で、実力派の彼女は悩み葛藤することになります。このパワフルな歌は歌っていると元気になれそうです。
「We wish you a merry Christmas 」 このクリスマスソング、覚えやすいメロディと歌詞で、ほとんどの人は知らぬ間に口ずさんでいたのでは? 2番以降の歌詞には馴染みが無くても、何となく歌えてしまう曲です。 最後に『and a Happy New Year 』と続きますが、日本では『一年の計は元旦にあり』と言われる程重要な新年も、キリスト教圏では付け足しみたいな扱いなので、文化の違いを感じますね。
クリスマスソングが続きます。 「ホワイトクリスマス White Christmas 」 この曲を知らない人はおそらくいないのでは? と思われますが、ビング・クロスビーの優しい歌声は『雪のクリスマス』を歌っているのに何故か温かい気持ちにさせてくれます。
この辺りではなかなかホワイトクリスマスにはなりませんが、豪雪地帯ではロマンティックな気分に浸る余裕は無いでしょうね⛄️
「シーハイルの歌」 『シーハイル』はドイツ語で『スキー万歳』と云う意味で、スキーヤー同士がゲレンデや雪山で交わす挨拶だそうです。
この曲は昭和4年1月に、五所川原農学校スキー部の合宿時に生まれたのですが、その誕生秘話は興味深いです。 翌日阿闍羅山頂に登る予定の部員たちが、1人ずつ好きな歌を出し合い、当時の流行歌「浮草の旅 (鳥取春陽 作詞 作曲)」のメロディに、監督を依頼されて同行していた、歌人・林柾次郎が歌詞をまとめて即興で作り上げたそうで、部員たちは一晩で歌詞を覚えて、翌日の登山では道中この歌を歌いながら登ったのでした。
うたごえ運動や歌声喫茶で歌われていたのを、ダーク・ダックスが歌ったことで、全国的に広く知られるようになりました。
「霧の摩周湖」 これも珍しいリクエストでしたが、布施明の1966年のヒット曲です。
当時あまり知られていなかった『摩周湖』を一躍有名にしたのもこの曲ですが、摩周湖は日本では最も透明度の高い湖です。 歌い始めは静かに、サビの部分は情熱的に歌い上げるこの曲で、作曲の平尾昌晃氏は第9回日本レコード大賞(1967年度)作曲賞を受賞しました。
「花のまわりで」 この曲は、第22回(1955年度)NHK全国学校音楽コンクール小学校の部の課題曲です。 明るい曲調ではずむようなリズムは、歌っていると心がウキウキしてくるような気がします🌺🌺🌺
「風と落ち葉と旅人」 この曲は姉妹デュオ『チューインガム』の可愛らしいフォークソングで合唱曲にもなっていますが、この日も素敵なハーモニーになっていました。
「荒野のはてに」 讃美歌ですが、音楽の授業で習った人も多いと思います。
『グローーーーーーーーーリア』のロングトーンは、私などは4回は息継ぎしないと酸欠状態になりますが、ノーブレスで歌える方、いらっしゃるのでしょうか?♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
ここで前半終了。 ちょっぴり早いクリスマスと云うことで、私からのクリスマスのお菓子と、お客様からの京都土産を皆さんで賞味😋🥮
後半は、ピアニストによるピアノソロ演奏でリスタート🎹 1曲目はここ何年かお約束の「戦場のメリークリスマス」 演奏前にピアニストが『この前初めて映画を観ましたが、あんなにハードだとは…』と。 映画を観た後の演奏は、より気持ちがこもっていたのではないでしょうか?
「戦メリ」は重いイメージなので、2曲目は明るい物を、と私のリクエストで、映画『ピノキオ』から「星に願いを」 軽やかなイントロから、皆さんよくご存知のあの美しいメロディが奏でられます🎶 夜空を飾る星々がキラキラと煌めいているような演奏でした✨✨
3曲目は「メレ・カリキマカ」 ハワイ語で『メリー・クリスマス』のことで、この日来てくれた麗しのN嬢の好きな曲だそうです。 N嬢とは仲の良い友だちでもあるピアニストからのサプライズプレゼントでした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪ ハワイアンの得意なMr.Mにいきなり『歌って』との無茶ブリをしたみたいですが、さすがにそれは無理とのことで、「メレ・カリキマカ」からの「ジングル・ベル」をMr.Mのソロで🔔
クリスマスムードも高まったところで、リクエスト再開です。
「サボテンの花」 久しぶりのリクエストでしたが、335歌集の人気曲のひとつです。1975年のチューリプの曲ですが、1993年にドラマ『ひとつ屋根の下』の主題歌に使われたことでリバイバルヒットしました。
財津和夫の母が育てていたサボテンの花と、自身の失恋体験を元に作られた曲だそうですが、前年にヒットした山本コウタローとウィークエンドの「岬めぐり」の『アンサーソングのつもり』で作詞したとも言っています。
レコーディングで本来は『窓に溶けてゆく』と云う歌詞を、間違って『窓に降りそそぐ』と歌ってしまい、そのまま発売されてしまったそうですが、『降りそそぐ』の方が断然良いと思いませんか?
「雪の降る町を」 冬だけでなく1年を通してよくリクエストされる曲ですが、やはり冬によく似合います。 最初はしんしんと降る雪の中を思い出が通り過ぎてゆく、少し重い感じで始まりますが、『遠い…』から一瞬パッと光が射したような曲調に。 余韻を残した旋律がいかにも中田喜直らしい1曲です。
「喜びも悲しみも幾歳月」 これは岬に立つ灯台を守る灯台守夫妻の四季の生活を歌っています。 勇しい曲調ですが、歌詞の内容には灯台守の仕事の厳しさ、孤独、望郷の念が感じられます。同名の映画の主題歌として、若山彰が歌ってヒットしました。 大正天皇の妃、貞明皇后は灯台守への支援に熱心で、1912年には観音崎灯台を行啓し、当時の灯台守と交流があったそうです。
「風」 はしだのりひことシューベルツのヒット曲です。 作詞は、ザ・フォーク・クルセダーズ以来の盟友北山修。 哀愁を誘う旋律が物悲しさを感じさせますが、歌の最後には『振り返らず 泣かないで 歩くんだ』と前向きな歌詞になっています。
「卒業写真」 荒井由実時代のユーミンの曲ですが、ハイ・ファイ・セットのアレンジの方がしっとりと歌える感じです。 ユーミンバージョンの物はもっとポップな感じで、おしゃれに歌っています。 ゆったりと歌うハイ・ファイ・セットバージョンの方が、思い出にしみじみ浸れるかも知れません。
「美しき天然」 日本初の三拍子の曲と言われていますが、サーカスの街宣でちんどん屋さんが練り歩きながら奏でていますね。
「ウラルのぐみの木」 これも人気の高いロシア民謡で、切ない恋心が美しい旋律にのせて歌われています。 『ぐみの木』は日本語では『ナナカマド』のことらしいのですが、女性になぞらえる場合が多いそうです。
「津軽海峡冬景色」 ラウム歌集の中では数少ない演歌ですが、よく知られた歌なので皆さんの歌声が響きました。 ピアノのアレンジがドラマティックで、津軽の冬の海の厳しさがひしひしと伝わってきます🌊
「京都慕情」 渚ゆう子の歌った『京都シリーズ』の第一弾ですが、外国人バンド・ベンチャーズの作曲なので、日本情緒と洋楽が見事に融合している曲です。 先日たまたま観た1971年(昭和46年)の『紅白歌合戦』で、初出場の渚ゆう子がこの曲を歌っていましたが、初々しい歌唱が素敵でした。
「想い出のソレンツァーラ」 これも度々リクエストされる人気のシャンソンです。 『ソレンツァーラ』は、地中海のコルシカ島の南東にある小さな漁港で、保養地としても有名な場所だそうです。 原詩はイタリア語に近いコルシカ語だったので、エンリコ・マシアスがこれにフランス語の歌詞を付けて大流行させました。 情熱的な甘い恋の歌です。
「おばけなんてないさ」 これは当サロンではお初曲だったのでは? 若干自身の無い私の不安は、完璧にご存知のお客様に助けられて払拭されました🙏
1966年にNHK『みんなのうた』で『オバケなんてないさ』の表記で放送されました。歌っていたのは弘田三枝子です。 その後多くの歌手に歌われましたが、2016年の『保育士実技試験課題曲』にも採用されています。 コミカルな曲調の童謡で、楽しく歌えました👻
「サンタが町にやってくる」 クリスマスソングの中でも、特に陽気で明るい曲調の曲です。 サンタさんの存在を信じていたのはいつまでだったでしょう? 『サンタクロースはいるの?』との子どもの問いに、世の親たちは苦心しているのでしょうね。
この問いに対する名回答と言われているのが、1897年のニューヨーク『ザ・サン』紙の社説です。 フランシス・チャーチと云う記者が『サンタはいます。この世の中に愛や優さ、思いやりがあるのと同じように』『この世の中で本当に大切なものは、子どもにも大人にも見えないのです。』と書いて絶賛されました。
「おもちゃのチャチャチャ」 可愛らしい子どものための童謡だとされていますが、この曲は元々は1959年(昭和34年)、フジテレビの大人向け音楽バラエティ『ヤマハ・タイム』の挿入歌として、三木鶏郎の企画、野坂昭如の作詞、越部信義の作曲で作られたものでした。
後に『おもちゃが夜会を開く』と云うテーマはそのままに、吉岡修が子ども向けに歌詞をリメイクしたものが、今も歌われている曲です。 本当に夜中にはおもちゃが動き回っているんじゃないか、と思わせてくれる夢のある曲ですね🧸
ラストソングは、クリスマスソングの代表とも言える「聖夜(きよしこの夜)」 日本語と英語で厳かに歌いましたが、そこに天使の歌声の持ち主が素晴らしいオブリガート(主旋律をより引き立たせるための助奏)を付けてくれたので、より敬虔な気持ちで歌えました⛪️
次回は3週間後の12月28日です。 今年最後の土曜歌声になりますので、お忙しいとは思いますが、是非歌い納めにいらして下さい。
インフルエンザが猛威を振るっているようです。 よく食べ、よく眠り、よく歌って免疫力を高めましょうp(^_^)q
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12月13日に、緑文化小劇場で『オーケストラと歌う歌声喫茶コンサート』が開催されました。
第一部では、老マエストロ率いるアルテ室内管弦楽団の素敵な演奏に魅せられました。
マエストロのユーモア溢れる曲紹介に続き「愛の挨拶」「ロミオとジュリエット」「慕情」など、有名な楽曲6曲を演奏して頂きました。 ピアノをフィーチャーした曲もあり、管弦楽の音色に心を癒されたひと時でした。
第二部は、ソングリーダーお二人のソロ歌唱。 男性リーダーによる「イヨマンテの夜」は、雄々しく響きわたり、満員の会場を震わせんばかりの迫力でした。 女性リーダーによる、歌劇「リナルド」より「私を泣かせてください」は、美しいソプラノが切なく響き、観客の心を揺さ振りました。
第三部は、いよいよ歌声開始。 オーケストラにドラムも加わって、リーダーお二人のリードで歌いました。 『ラウム17』歌集の17曲をノンストップで歌い上げ、オーケストラの伴奏で歌える贅沢に浸っていました。
指揮をされていたマエストロが、一曲終わるごとに観客の方を向いて拍手して下さる姿に感激しました。 参加者の皆さんも楽しげに歌っていらしたので、次回の開催も待ち遠しいです。
室内楽の演奏とプロの歌手のソロが聴けて、自分たちも歌って参加できるこのイベント、本当にお得感満載です。
マエストロと同世代のラウム創設者池辺御大も元気にお客様の接待をされており、お二人の姿に皆さん大いに感化されたことでしょう。
神田陽子