2026年4月24日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年4月11日のご報告~ 神田陽子

   寒暖差に悩まされながらも、この日は本当に『ちょうど良い陽気』に恵まれた夕さがり、土曜歌声は開催されました。 

 ラウム創設者の池辺御大のお出ましもあって、いつも以上に和気あいあいとした雰囲気で歌うファーストソングには「緑のそよかぜ」を選びました。
 『桜の季節』を見送ると次にやって来るのは『新緑の頃』🌿🌿🌿  風に色は無いけれど、新緑の樹々から吹いて来る微風(そよかぜ)の色は、やっぱり『緑色』がぴったりきますね( ◠‿◠ )

 リクエスト1曲目は「地上の星」 もう何度もリクエストされている335歌集の人気曲です。 NHKの『プロジェクトX』『新プロジェクトX』の主題歌として有名ですが、番組のテーマに添った歌詞には、直々に依頼された中島みゆきの強い想いが感じられます。 
 様々なプロジェクトに従事した多くの名も無き人々を、空の星ではなく『地上にある星』に準(なぞら)えている…なんと素晴らしい発想でしょう! 『風の中のすばる』『草原のペガサス』『街角のヴィーナス』『崖の上のジュピター』『水底のシリウス』 宇宙で輝く星々を地上に降ろして、各プロジェクトの現場を模した場所に配して表現しているセンスに脱帽です。

 「大空と大地の中で」 松山千春の1977年にリリースされた曲ですが、北海道の広い大地を舞台に、頑張って生きることへの応援歌の意味合いを持った歌です。  『生きる事が つらいとか 苦しいだとか 言う前に…』 力の限り生きて、そして『いつの日か幸せを 自分の腕でつかむよう…』と結んでいるフレーズはシンプルですが、それだけによりいっそう心に響く気がします٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

 「赤いスイートピー」 これもリクエスト頻度の高い人気曲です。 全体的に甘い少女趣味的な恋愛ソングですが、『I will follow you…』の英語のフレーズが素敵なアクセントになっています。 当時は存在しなかった『赤い色のスイートピー』がこの曲のヒットで品種改良が進められ、『赤いスイートピー』誕生につながったと云うエピソードもあります🌺

 「未来予想図 Ⅱ」 珍しいリクエストでした。 おそらく何年も歌ってなかったのでは? DREAMS COME TRUE  の1989年リリースのアルバム『LOVE GOES ON…』の収録曲で、高い人気のため後にシングルカットされました。
 多くの歌手にカヴァーされたり、CMに使用されたり、1998年には高校の教科書にも掲載されている名曲ですが、吉田美和がこの曲を作ったのは高校生の時だと言うのですから、その才能に驚かされます。 特に『…ブレーキランプ5回点滅 ア・イ・シ・テ・ル のサイン』のフレーズは秀逸で、当時多くの若者がバイクのブレーキランプを5回点滅させた…らしいです(*≧∀≦*)
 サビの『きっと…』からのメロディは想いを込めた歌詞を引き立てて胸に迫ります。 『未来予想図』というワードにもこの曲のハイセンスを感じます。

 竹内まりや「いのちの歌」(茉奈 佳奈歌唱)      Le Couple(ル クプル) 「ひだまりの詩」 335歌集の人気曲2曲を続けて歌いました。
 どちらも美しい旋律のバラードで、歌詞をじっくり噛みしめながら歌える曲です。

 「みかんの花咲く丘」 作詞 加藤省吾、作曲 海沼實  による1946年に発表された童謡です。 『戦後生まれの童謡の中では、最大のヒット曲』とも称されて、童謡歌手 川田正子が歌唱しました。 優しい曲調で、歌詞もきれいな日本語で綴られています。 3番の『母さん』は『姉さん』になっているものもあるようですが、これは戦後間もない頃のことで、戦争で母親を失った子どもの気持ちを慮(おもんぱか)ったことからの変更だったそうです。

 『戦争ばかりしてるから…』と、反戦の想いを込めてリクエストされたのは「死んだ男の残したものは」 作詞 谷川俊太郎、作曲 武満徹 によって、1965年に『ベトナム平和を願う市民の会』のために作られた反戦歌です。 ベトナム戦争で得たであろう教訓はどこにあるのでしょう? いつまで続くのか、この戦争は? 世界中を巻き込んでしまう前に一日も早い停戦を願わずにはいられません。

 「アル・ディ・ラ」 1961年のサンレモ音楽祭の優勝曲で、エミリオ・ペリコーリが歌い、翌年アメリカ映画『恋愛専科 (原題:  Rome Adventure )の主題歌として世界的に大ヒットしたカンツォーネです。 『Al di la』は、イタリア語で『向こう側に』『彼方に』、また比喩的に『あの世』『来世』と云う意味で、ひいては『非日常』を表現しているそうです。 日本語の歌詞は『アルディラ こんなにいとしいあなた…』で始まるので、『アルディラ』と云うのは人の名前かと思っていました(笑)  無知を恥じます…σ^_^;     曲自体は美しくロマンティックなメロディが素敵で、『ラララ……アルディラ…』』と歌い上げるラストが印象的です。

 ダ・カーポ「野に咲く花のように」 「ステンカラージン」 「赤いサラファン」のロシア民謡2曲を続けて歌いました。 「赤い…」は珍しいリクエストでしたが、メロディは馴染みのあるものなので、皆さんよくご存知でした。 『サラファン』とは、ロシアの女性がルバシカ(ブラウス)の上に着るジャンパースカートに似た民族衣装です。 曲の内容は、結婚を控えて不安に思う娘(あまり結婚に乗り気ではないのでしょう)に、『楽しいあの日は帰って来ない。 若くて美しい頬も今に色褪せる』などと、けっこう厳しいことを言って諭す母親の気持ちを歌っています。 最後のフレーズ『とは言え サラファン ぬうていると お前と一緒に若返る…』には母親の優しさと愛情の深さを感じ、ホッとさせられます(⌒▽⌒)

 カーペンターズ「Sing」を英語のみで歌い、お次の曲「涙をこえて」を元気に歌って前半終了です。

 休憩時にいつものごとく差し入れを頂きながら、お知らせを兼ねて池辺御大からお話しがありました。 この日お配りしたラウム通信にも記載されていますが、土曜歌声では5月から『ラウム歌集 100  (歌声ジャズ&ポップス)』も使用することになりました。 英語の曲が中心のこの歌集も、他の歌集(525、195、335、70他)同様、歌声サロン・ラウムで作られた物ですが、これまでは名東文化小劇場でのイベントで使用されている以外はラウムでは使われてきませんでした。 それではもったいないと云うこともあり、『洋楽番長』Mr.Mを擁する土曜歌声でやってみようとなりました。 その経緯とそれに伴う洋楽の著作権をクリアすることがいかに大変であったかのお話をされました。 著作権に関しては、日本の楽曲でさえとても厳しく言われる昨今です。 洋楽のそれは本当に面倒なことも多く苦労されたとのことでした。 
 そう云う訳で、今後土曜歌声では従来の3冊に『100歌集』も加え、4冊からリクエスト頂くことになります。 決して洋楽に特化する訳ではありませんし、100歌集の全曲にお応えすることもできませんので、100歌集は無料で貸し出すこととさせて頂きます。もちろん購入もできます。 私たちスタッフも少しずつよく知られている曲から取り組んでいこうと思っておりますので、よろしくご了承ください。

 後半は195歌集からの「島育ち」でリスタート。 珍しいリクエストで、おそらく土曜歌声で歌うのはお初だったのでは?  奄美大島を舞台にした新民謡と呼ばれるジャンルの曲で、昭和30年代に田端義夫らが歌ってヒットしました。 
 歌詞にある『加那』とは、奄美方言で『愛しい人』と云う意味だそうで、この曲には他にも土地の言葉や特産品が多く盛り込まれています。 島の自然や情景に奄美への郷愁が感じられる1曲です。

 「TRUE LOVE」 チェッカーズ解散後の1993年に、藤井フミヤのソロシングルとしてリリースされた曲で、ドラマ『あすなろ白書』の主題歌としてダブルミリオン達成の大ヒットとなりました。 歌詞もメロディもとても素敵で、フミヤのよく伸びる高音で歌われるサビの部分は特に素晴らしいと思います。 結婚式での定番曲にもなり、『ハンマープライス』と云うオークション番組では、『結婚式で藤井フミヤが「TRUE LOVE 」を歌ってくれる権利』の落札もありました。
 確か100万円超えでの落札だったと記憶していますが…ʕʘ‿ʘʔ

 渡辺真知子「迷い道」 山口百恵「横須賀ストーリー」 昭和の歌姫たちのヒット曲を続けて歌いましたが、『現在・過去・未来…』『これっきり これっきり…』と始まる両曲。 どちらも50年前の曲とは思えないほどの斬新さです( ◠‿◠ )

 「気球にのってどこまでも」 1974年の『NHK全国学校音楽コンクール』小学校の部の課題曲で、多くの教科書にも掲載されている合唱曲です。 『ランランララララ…』のフレーズでは、手拍子も入る明るく希望に満ちた曲調で歌います。

 「森のくまさん」 『ある日 森の中 くまさんに 出会った…』で始まる童謡ですが、原曲はアメリカ民謡のようです。 『お嬢さん お逃げなさい』と言ったくまが、『後から ついて来る…』のフレーズが怖いと云う説もあるみたいですが、お嬢さんが落とした白いイヤリングを拾って渡しに来てくれたくまさんに、お嬢さんがお礼に歌うと云うほのぼのとしたエンディングになっています。 近頃のクマ事情に鑑(かんが)みると、とてもこんな風に呑気に歌っていられない気もしますが、そこはメルヘンの世界と云うことで… 🐻

 「宗谷岬」 作詞 吉田 弘、作曲 船村 徹 の楽曲で、ダ・カーポが歌いました。 宗谷岬に特別な思い入れがあった船村徹は、何度か現地に足を運んでイメージ作りをしたそうです。 作詞の吉田弘は稚内在住で、地元の人たちの気持ちに添って、北海道の気候の真実のみを詩に託して書いたそうです。 その結果、いわゆる船村サウンドとは一線を画したフォーク調の爽やかな曲になっています。

 「桜貝の唄」 1939年(昭和14年)に、作詞 土屋花情、作曲 八洲秀章  によって作られた歌謡曲ですが、憂いを漂わせた気品のある歌曲の趣があり、オペラ歌手も歌っています。 
 この曲の歌詞は、作詞者 土屋の友人・鈴木義光が、病により18歳という若さで亡くなった恋人への想いを詠んだ下記の短歌が元になっているそうです。

 我が恋のごとく 悲しやさくら貝 片ひらのみの さみしくありて

 この短歌を詠んだ鈴木義光は作曲家を目指しており、土屋花情が作詞した『さくら貝の歌』に曲を付けたのですが、この鈴木義光のペンネームが八洲秀章で、彼は後に「あざみの歌」「毬藻の歌」なども作曲しています。 華麗なイントロで始まるピアノのアレンジもこの曲の人気を高めています。

 「平城山」 近頃この曲のリクエスト頻度も多くなって来ました。 格調高いクラシカルな歌曲ですが、美しい日本語で詠まれた短歌の歌詞と、切なさが漂う旋律に、古人(いにしえびと)の恋心が感じられる名曲です。

 「バラ色のさくらんぼの木と白いりんごの木」 前回のラストソングでも歌われましたが、軽妙なメロディが心を浮き立たせてくれる…そんな1曲です。

 池辺御大にラストリクエストをお願いしたところ、『皆さんに洋楽をお勧めしたから…』と全編英語の歌詞で掲載されている「Moon River」を選ばれて、歌詞も見ずにみごとにリードされました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪   

 歌集を見ながら歌う『歌声サロン』ですが、歌詞の意味をより深く感じるためには暗記して歌う方が良いとは解っています。 けれどなかなか暗記できないのも事実です。 ただ新しいことにチャレンジしたり新しく物を覚えることは脳を活性化するのに最適であり、ひいては認知症予防につながるそうです。 洋楽歌集を取り入れることはリクエストの幅が増えると云うことです。 皆さんが新しいことへ挑戦する一つのきっかけになってくれたらとも思っています(╹◡╹)

 ラストソングは、Mr.M選曲の「歌えバンバン」 『また次回バンバン歌いましょう!』の想いを込めて、賑やかにお開きとなりました。

 次回は4月25日。 ゴールデン・ウィークを控えていますが、体調を整えて歌いにいらしてください。
皆さんのお越しをお待ちしています。

                                          神田陽子



 
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