2026年5月9日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年4月25日のご報告~ 神田陽子

  朝晩は暖房、昼間は冷房… 空前の気温差に体調を崩されている方もいらっしゃるのでは? かく言う私もご多分に漏れず、5月の連休に入ってから持病の喘息の咳に悩まされています(でも、食欲もあるのでそこそこ元気…に見えます(๑˃̵ᴗ˂̵)

 これを書いているのは、GWも終盤の頃。 皆様はどんな連休を過ごされているのでしょう?

 それでは遅まきながら、4月25日の土曜歌声レポをお届けします

 この日は陽気もよく、気持ちの良い日でした。 そろそろこの花も咲き始めていると思い、ファーストソングには、一青窈の「ハナミズキ」を選びました。
日本が贈った桜への『返礼』としてアメリカから届いた花で、別名『アメリカヤマボウシ』 英語名は『dogwood(犬の木)』です。 すでに日本のスタンダードになりつつある、誰もが知っている1曲です。

 リクエストは「カチューシャ」 『りんごの花ほころび…』で始まるお馴染みのロシア民謡で、原曲では、カチューシャという娘が川のほとりで、出征し国境警備につく恋人を思い歌う姿を描いた歌曲です。 
 『カチューシャ』とは『エカテリーナ』の愛称だそうですが、ロシアの文豪トルストイの小説『復活』の主人公の名も『カチューシャ』です。 日本で松井須磨子がこの役を演じた時に着用していた髪飾りが、現在の女性の髪飾り『カチューシャ』の語源だそうです。

 渡辺真知子「かもめが翔んだ日」 紙ふうせん「冬が来る前に」 335歌集の人気曲2曲を続けて歌いました。 「かもめが…」は1978年(昭和53年)、「冬が…」は1977年(昭和52年)にリリースされていますので、昭和の同時代のヒット曲と云うことで懐かしく歌いました。

 「思い出のグリーングラス」 以前のブログで詳しく解説した覚えがありますが、死刑執行の朝に見た死刑囚の望郷の夢が、美しい旋律にのせて歌われています。 いったいどんな罪を犯したのでしょう? この夢には死刑囚の『後悔』『懺悔』と言うよりは、むしろ『救い』を感じます。

 「茶摘」 珍しいリクエストでしたが、初夏に見られる茶摘みの光景が描かれています。 1912年(明治45年)に刊行された『尋常小学唱歌 第三学年用』が初出ですが、作詞 作曲ともに不詳です。 『せっせっせーの よいよいよい』で始まる『手遊び歌』としても広く知られていますが、この手遊びでの繰り返しの動作は、茶葉を摘む手つきを真似たものと言われているそうです。 どんどんスピードを上げて手のひらを返したり、打ったりしたものです( ◠‿◠ )

 「ダンシング・オールナイト」 1980年リリースの、もんた&ブラザーズのデビューシングルで、累計200万枚のダブルミリオン達成の曲です。 有線放送で火がついてヒットした曲ですが、もんたよしのり のハスキーボイスと歌い方にインパクトがありました。 私は最初ラジオで聴いた時には、ハスキーボイスの女性歌手だと勘違いしたくらいですが、残念なことに2023年10月、もんたよしのりは72歳で急逝しました。 唯一のヒット曲と言っても過言ではないこの名曲をこれからも歌っていきたいですね🕺

 「ゴンドリエ」 ロマンティックなムードのこの歌は、日本では淡谷のり子がムーディーに歌っています。 『ゴンドリエ』とは、イタリア・ヴェネツィアの伝統的な小舟『ゴンドラ』を操る船頭のことで、ヴェネツィアの歴史や文化を象徴する職業です。 あたかもゴンドラに揺られているようなゆったりとした曲調です。

 小林旭「熱き心に」 中森明菜「飾りじゃないのよ涙は」 335歌集からのリクエスト2曲を歌いました。 「熱き…」は、小林旭の大ファンだった故大瀧詠一が阿久悠の作詞に曲を書いたもので、洒落た雰囲気の1曲です。 最初あまり気乗りのしなかった小林旭はストリングス・アレンジのイントロを聴いて、『西部劇の世界だ』と気にいったそうです。 そう言えば日活時代の小林旭は、無国籍ヒーローでギターを背負って馬にまたがって登場していましたね🐎   
「飾りじゃ…」は井上陽水の作詞・作曲で、陽水らしいセンスの高さが窺えます。 特に2番のサビでは『私泣いたりするんじゃないかと感じてる…』で終わるのではなく、『きっと 泣いたりするんじゃないかと感じてる…』と違うフレーズで同じメロディを繰り返し歌い、1番とは変えているところに陽水の感性の素晴らしさを感じます。

 『久しぶりに「蛙」を』と、リクエストされた「蛙」は、この愉快なシャンソンを広めてくださったリクエスト者のリードで。 1つのストーリーになっていて、いたずら小僧にひどい目にあわされそうになった蛙を助けた若者。その若者の3つの願いを叶えてやると言う蛙。 『金持ち』『権力者』と2つの願いを叶えてもらっても若者は幸せになれません。 最後の願いに若者が望んだものは『愛』 すると蛙がたちまちブロンド娘に変身。 若者と幸せに暮らしましたとさ。
 よくあるようなそんなお伽話ですが、近ごろ『蛙化現象』という言葉を耳にしました。 これは『片思いが実った途端、相手に嫌悪感を抱く』と云う心理現象で、グリム童話の『カエルの王様』で、蛙が王子様に変身するのとは逆に、王子様(好きな人)が蛙(嫌な相手)に変わってしまうと云う心理から名付けられたようです。 『蛙』は変身するものの象徴になっているのでしょうか?🐸

 「鎌倉」 時々リクエストされる唱歌ですが、七里ヶ浜から鎌倉の名所(稲村ヶ崎、長谷、鶴岡八幡宮、建長寺など)を巡る、歴史的な情景を七五調で描いた楽曲です。 武家政権の興亡と哀愁を感じさせる内容になっていますが、余韻を残す旋律が素晴らしいです。

 Mr.Mが紹介曲「ボンボンキャラメル」を歌い終えたあと、『ここでお知らせがあります。 今日生誕した人がいます!』と発表。 その生誕者とは… 実は私でした(*≧∀≦*)     Mr.Mとピアニストのサプライズ演出で、皆さんに『Happy  Birthday!』を歌って頂き、幸せ者でございました(#^.^#)      2016年から携わってきた土曜歌声ですが、ちょうど満10年で初の誕生日開催でした。 それほど確率的には低いのに嬉しい偶然でした。 毎年元気に誕生日を迎えられることを目標に、これからも頑張ります٩( ᐛ )و🎵  ここで前半終了です。

 この日は奇しくもいつにも増して差し入れが多く、プチお誕生会の気分も味わわせて頂きました🎂 

 後半はリクエストからリスタート。 「おお牧場はみどり」 元はスロバキアやチェコの農村地帯で古くから親しまれていた民謡です。
 また1918年から1922年にかけてのロシア内戦では、チェコスロバキア軍団の行進曲としても使われたそうです。
 その後、移民によってアメリカにもたらされ、牧場での労働歌風の「Ah, Lovely Meadows (ああ、美しい牧場)」に改作されました。
 日本語版は、大正期に渡米した牧師の中田羽後 が、この英語版を下敷きにして「ああ牧場はみどり」として作りました。 太平洋戦争後、うたごえ運動隆盛の頃、各地の歌声喫茶で歌われました。
 その後1961年にNHK『みんなのうた』の第1回放送の最初の歌として紹介され、その時「おお牧場はみどり」と現在のタイトルに変えられました。 明るく快活な曲調のこの歌は、日本では母国以上に親しまれています。

 「テ・キエロ・ディヒステ」 おそらく土曜歌声ではお初リクエストでしょう。 ラテンの人気曲で、トリオ・ロス・パンチョス、ナット・キング・コール、日本では、坂本スミ子、小野リサ らが歌っています。 『テ・キエロ』は『I love you』 『ムーチョ』は『so much』 『ディヒステ』は『あなたは言った』と云う意味だそうです。
 ムードたっぷりの甘いラブ・ソングですね💕

 「調子をそろえてクリック・クリック・クリック」 原題は「Click Go the Shears」というオーストラリア民謡ですが、その元はアメリカの作曲家 ヘンリー・クレイ・ワーク作詞 作曲の、アメリカ南北戦争の歌「Ring the Bell, Watchman」です。 日本では『みんなのうた』で紹介されて広まりました。
羊の毛刈り作業の様子を歌った楽しい曲です。 『クリック・クリック・クリック』は、羊の毛を刈る鋏の音で、さしずめ『チョキ・チョキ・チョキ』といったところでしょうか? 

 ザ・ピーナッツ「恋のフーガ」を軽快に歌った次にリクエストされた曲は、ヒデとロザンナ「愛は傷つきやすく」 歌詞が男女で分かれて歌えるように載っているので、男性組と女性組で分かれて歌いました。 サビの『よみがえる日々…』『よみがえる愛…』の部分は、女性のフレーズに男性のフレーズがオーバーラップして入らなければならず、少々難しかったですね。

 今井美樹「PRIDE」 谷村新司「昴」 を続けて歌いました。 「PRIDE」は、布袋寅泰の作詞 作曲で、バリバリのロックンローラーの彼が作ったとは思えない、爽やかで優しい曲調のバラードです。
 オリジナルでは、間奏部分は布袋寅泰の見事なギターソロで演奏されています。 
「昴」は年間を通して人気の高い曲で、谷村新司の数々の名曲の中でも文字通りピカイチ、まばゆい光を放っています⭐

 「宇宙戦艦ヤマト」 同名アニメのテーマ曲で、勇壮なイントロが印象的です。 この歌もアニメのテーマソングの中ではダントツの人気と言ってもいいでしょう。 甲子園の応援曲としてもよく使われています。いつものごとく大声量の力強い歌声が響き渡りました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪

 「ルビーの指輪」 1981年リリースの曲ですが、この年寺尾は、同曲と「SHADOW CITY」「出航 SASURAI」の3曲同時トップ10入りさせるなど、正に日本の歌謡界を席巻しました。 
 『そうね 誕生石ならルビーなの…』と云うフレーズがありますが、ルビーは7月の誕生石です。 残念ながら(?)この日のお客様の中に7月生まれはいらっしゃいませんでした。 メロディラインもアレンジもシティ感覚の洒落た1曲です。

 「フル フル」 フランス語表記では「Frou-Frou」 スカートの衣ずれの音です。 可愛らしい曲調で『フル フル フル フル…』と、囁(ささや)くように歌われます。 でも『女がズボンをはくと男は物足りない』とか『女の魅力はスカート』と決めつける言葉、原題ならジェンダー差別と、即アウトですね(笑)

 「黒い瞳」 ロシア民謡として有名な曲ですが、ロマ(ジプシー)の女性の妖しい魅力の象徴として『黒い瞳』と云う言葉が用いられているそうです。
その魅力に取り憑かれた男の苦悩と情熱が描かれていますが、哀切を帯びたメロディは、ロマの音楽に特徴的な『ハンガリー音階』に基づいています。
 フリオ・イグレシアスが歌った「黒い瞳のナタリー」もこの曲のメロディをモチーフに作られましたが、こちらはずっとポップな感じで歌われています。

 『先ほど、誕生日を祝って頂いたので…』と、お礼の気持ちを込めて私から いきものがかり「ありがとう」を。 この曲は、2010年の上半期朝ドラ『ゲゲゲの女房』の主題歌で、6分以上の長尺の曲です。 『ありがとう』 この言葉を日常のちょっとした場面でも口に出せれば…人間関係はずっとスムーズにいくのではないでしょうか?(*^_^*)

 本日のラストソングにMr.Mが選んだ曲は、「ラスト・ワルツ」イギリス人歌手 エンゲルベルト・フンパーディングの1967年のヒット曲です。   ゆったりとしたワルツのリズム、甘い旋律に酔いながら上品にお開きとなりました。

 次回は5月9日開催です。 最長だと12連休と云うロングGWもいよいよ終わりの頃です。 以前より告知してまいりましたが、この日より洋楽歌集『ラウム歌集 100 (歌声ジャズ&ポップス)』の使用も開始致します。 4冊の歌集からのリクエストになりますので、リクエストの幅が広がって、これまで以上にお楽しみ頂ければ幸いです( ◠‿◠ ) 
皆さまのお越しをお待ちしています。

                                                    神田陽子



 
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