2026年5月22日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年5月9日のご報告~ 神田陽子

  新緑の5月、1年で一番爽やかな季節がやって参りました🌿…と思う間もなく、いきなり30℃超えという『夏日』到来💦 しかも朝晩との寒暖差は大きくなるばかり(^_^;)   体調管理も儘(まま)ならぬ… そんな日々が続いていますが、5月初の土曜歌声はそこそこのお天気に恵まれて開催されました。


 今期の朝ドラ『風、薫る』を思わせるような曲、「若葉」をファーストソングに選びました。 『かおる かおる 若葉がかおる…』と歌っていると、あたかも森林浴をしているような気分になりますね( ◠‿◠ )

 リクエストは「森の小人」 可愛らしい曲調の童謡ですが、この曲には紆余曲折の歴史があります。 作曲の山本雅之の作った旋律は、元は「蟻の進軍」という戦時歌謡向けのものでした。 しかし、当時日本軍は南方戦線において連戦連勝を続けていたので、『蟻』ではまずい、となり、レコード化が見送られたそうです。 その後、調子の良いお囃子部分を生かせるようにと改作されたのが、当時日本の委任統治領であったパラオの『夜祭』をモチーフにした「土人のお祭り」という曲でした。 この曲は1941年(昭和16年)にレコード化され発売されましたが、それほど一般受けしなかったようです。 
 戦後、子ども向けの楽曲として再度改作され、その際『土人』という表現は差別的であるとして、『土人』→『小人』『椰子』→『森』『パラオ島』→『夢の国』と書き直され、題名も「森の小人」とされました。 リズミカルで楽しい雰囲気の曲なので、幼児教育の現場でもお遊戯の題材として使われてきました。 近年『小人』も差別的だとする向きもあるそうですが、それこそ言葉狩りのナンセンス極まりない風潮です。 

 定期的にリクエストされる「さくら貝の歌」 インパクトの強いピアノのイントロも人気の秘訣のようですが、余韻を残す切ない恋の唄です。

 「今はもうだれも」 ずっとアリスのオリジナルだと思っていましたが、実は1969年にフォークグループ、ウッディ・ウーがリリースしたのが初版です。 作詞 作曲の佐竹俊郎はウッディ・ウーのリーダーでした。 1975年にアリスがカヴァーしてヒットした後に、ウッディ・ウーも『オリジナル本命盤』として再度リリースしています。
 『今はもうだれも〜…』と、いわゆる『サビ』で始まる『サビ頭』の曲ですが、本家のフォーク調をアリスのドラマー 矢沢透がロック調にアレンジしました。

 「Believe」 当サロンでもとても人気のある1曲です。 『生きもの地球紀行』の3代目エンディングテーマとして発表されましたが、その後多くの作曲家や編曲家が合唱形式にアレンジして、学校音楽教育の現場で広く用いられてきました。 卒業式・卒園式で歌われることも多い曲ですが、ドラマ内で出演者たちに歌われるケースがままあります。
『I  believe  in  future  信じてる…』のエンディングフレーズは、優しく心の奥に響きます(^∇^)

 ロシア民謡「カリンカ」 『カリンカ』は赤い実をつけるセイヨウカンボクという樹木で、韻を踏んで出てくる『マリンカ』は木苺(ラズベリー)のことだそうです。 ロシア語の原曲では恋の歌も含まれていますが、日本語の歌詞は少しとぼけた感じですね。 525歌集の歌詞は『熊さん 熊さん お願いだから 私の牛には ふれないで…』で終わっていますが、実はこの後にもう一節あって『お乳をしぼり 飲ませるから 私の牛には ふれないで…』と続いていました。 
 Mr.Mのリードと共に、短歌会館じゅうに大声量が響き渡っていました((o(^∇^)o))🎶

 「たんぽぽ」 久しぶりに来てくれた私の高校の同級生からのリクエストでした。 私はこの曲をラウムで覚えましたが、元小学校の教諭だった彼女は、手話を使って子どもたちと歌ったことがあるそうです。
 『歌いながら泣きそうになっちゃった…』とあとで言っていましたが、本当に歌っていると心が温かくなってジーンとしてきますね
(ᵔᴥᵔ)     作詞の門倉訣(さとし)は、同じく525歌集収録の「青春」の歌詞も書いていますが、いずれも『うたごえ運動』から広がった曲です。

 「青葉城恋唄」 1978年、さとう宗幸のメジャー・デビュー曲としてリリースされ、作曲はさとう自身が担っています。 穏やかな曲調で、仙台の風景の描写と失恋の切なさを唄っています。 『杜の都』という仙台の雅(みやび)な呼称を広く知らしめる役割も果たしました。 

 この日より、洋楽歌集『JAZZ &POPS 100』(通称100)の使用を開始致しました。 記念すべき100歌集からのリクエスト1曲目は「My Blue Heaven (私の青空)」(#^.^#)   日本語と英語の両方で歌いました。 
 100歌集は基本英語の歌詞で歌いますが、日本語の歌詞も併記されている曲に関しては、ご希望次第で両方で歌います。 この曲、日本語版はエノケンこと榎本健一が歌ったものが有名ですが、堀内敬三の訳詞の一節、『狭いながらも 楽しい わが家…』は、マイホーム主義を標榜するフレーズとしてよく知られています。 原曲は1928年、ジーン・オースティンの歌唱で大ヒットし、以後多くのアーティストによって歌われているアメリカのスタンダード・ナンバーです。 『We’re  so  happy  in  my  Blue  Heaven…』『私の青い天国(我が家のことでしょう) で、私たちはとても幸せ…』 オリジナルもやっぱりマイホームの歌ですね🏠

 「ふれあい」 1974年リリースの中村雅俊のデビュー・シングルで、この曲は中村雅俊主演のドラマ『われら青春』の挿入歌でした。 下駄履きのバンカラな高校教師がギターの弾き語りで歌う… そんな素朴なスタイルが当時流行りましたね。 『悲しみに 出会うたび あの人を 思い出す…』 先ごろ最愛の妻を亡くした中村雅俊ですが、このフレーズが悲しみを倍化させるように思われ切ないです。
 SNSつながりが友だち関係の主流のような昨今の風潮ですが、何故か昭和の歌も若者には人気のようです。 『何気ない 心のふれあいが 幸せを 連れてくる…』『ひとはみな 一人では 生きてゆけない ものだから…』 時代は変わろうとも、人が求めるものはこれらのフレーズに凝縮しているのではないでしょうか?

 今日お初参加のお客様からのリクエストは「糸」 もはや日本のスタンダードである中島みゆきの珠玉の1曲です。 1998年にドラマ『聖者の行進』で「命の別名」と共にテーマソングとして使われ人気が出ましたが、元は1992年のアルバム『EAST ASIA』の収録曲でした。
 その後多くのアーティストが独自のアレンジで歌うようになり、歌詞・メロディの素晴らしさが広く認知されてきました。 人と人との出逢いを縦糸と横糸が織りなす布に擬(なぞら)え、『逢うべき糸に 出逢えることを 人は 仕合わせと呼びます…』と綴る感性が素晴らしいです。

 お久しぶりのハモリ姫からは「異邦人」 この日も幾度かきれいなハーモニーを付けてくださいました♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪      久保田早紀の唯一のヒット曲であるこの曲も根強い人気を誇っています。 エキゾティックな曲調はあたかもシルクロードへ誘(いざな)ってくれるように感じられます。

 本日2曲目の100歌集よりリクエスト「Unchained Melody」 1990年公開の映画『ゴースト/ニューヨークの幻』の主題歌として、ライチャス・ブラザーズが歌って大ヒットしましたが、元は1955年の刑務所映画『アンチェインド』の主題歌として作られました。 『unchained』は『解放される』という意味ですが、歌詞の中にはこの言葉は入っていません。 『I’ve hungered  for your touch…』(ずっとあなたに触れることを渇望してきた)のフレーズに、刑務所に収監されて愛しい人に触れられない囚人と、死んで幽霊になってしまった恋人に触れられない彼女…
2人のもどかしい感情がリンクして、この曲にぴったりですね。
リクエスト者のリードで。

 お次はMr.Mのお知り合いで、土曜歌声はお初の方からのリクエスト「少年時代」 年間リクエストの上位に入る人気曲です。 井上陽水の歌詞も旋律も本当に素敵な曲ですが、『風あざみ』『宵かがり』などの言葉は陽水の造語で、そのワードセンスにひたすら感動です。

 ここで前半終了。 この日は体調イマイチで参加は見送られた常連のお客様からの差し入れなど頂きながら、しばし歓談の時を。

 後半は、本日よりお披露目の洋楽歌集100から、紹介曲「Smile」をMr.Mのリードでリスタート。  1936年公開の、チャップリン主演映画『モダン・タイムズ』で使用された、チャップリン自身の作曲によるインストゥルメンタルのテーマ曲です。 その後1954年に、この美しい旋律に歌詞がつけられ、ナット・キング・コールによって歌われました。 トニー・ベネット、ペトゥラ・クラーク、ナタリー・コール、ジュディ・ガーランド、ダイアナ・ロス、マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダー…等、数え切れないほどの有名アーティストがこの曲を歌っていますが、2002年に、エルヴィス・コステロ バージョンが、ドラマ『空から降る一億の星』のエンディングに使われヒットしました。 
『Smile〜(笑って)…』と優しく語りかけるフレーズが何度も出てきます。 『You’ll  find  that  life  is  still  worthwhile   If  you’ll  just  smile… 』(ただ笑ってくれるなら、人生はまだそんなに捨てたもんじゃないことが分かるよ)    歌詞もメロディも、言葉にできないほど心に沁みますね
( ◠‿◠ ) 
 喜劇王チャップリンは作曲の才能にも秀でており、『ライムライト』の主題歌「Eternally」も作曲しています。

 リクエストは、同じく100歌集より「Beautiful  Dreamer」 日本語では「夢路より」 アメリカの作曲家フォスターの死の直前の作品です。この頃のフォスターは貧困を窮(きわ)め、アルコール依存症に苦しむ悲惨な生活を送っていたと言われますが、そんな生活の中でもこんなに清らかな、心が浄化されるような曲が書けたのですね。 『美しき夢見る人』とは誰のことだったのでしょうか?

 ちあきなおみ「喝采」 谷村新司・加山雄三「サライ」 坂本九「心の瞳」 小林旭「熱き心に」 ピンキーとキラーズ「恋の季節」の5曲を続けて歌いました。 どれもよくリクエストされる曲です。 曲調も音域も違うこれらの曲を次々と歌っていくのはなかなか大変なのですが、そこは歌好きの皆さんのこと、楽しんで歌われているご様子を嬉しく思います♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪       何度も出てくるサビの部分が高いので、今回から「サライ」のキーは少し下げてもらいました。 そうなると出だしの低い部分が歌えない… ホント音域の広い曲ですf^_^;

 「青い山脈」 1949年に発売された、作詞 西條八十、作曲 服部良一、歌唱 藤山一郎・奈良光枝 の楽曲で、石坂洋次郎原作の同名映画の主題歌です。 戦後の復興期に作られたこの曲は、軍国主義の重苦しい呪縛から解き放たれた喜びが溢れているような明るく爽やかな曲調で、みんなで歌うのにぴったりなので以前はよくリクエストされましたが、久しぶりに歌ってみると改めてその良さを感じられますね(#^.^#)

 「道化師のソネット」 さだまさしの名曲ですが、『笑ってよ 君のために〜…』のサビのフレーズは、奇しくもこの日紹介したチャップリンの「Smile」のコンセプトとシンクロしているように感じます。
 この歌は人生を歩んでいく人々を『舟人たち』『山びと達』と表現して、それぞれが背負っている『哀しみ』を救うのは『笑顔』であると綴っています。 美しいメロディと秀逸な歌詞が心を癒してくれる… そんな1曲です。

 「卒業写真」 ユーミンこと荒井由実の作詞 作曲ですが、ここではハイ・ファイ・セットのしっとりバージョンで歌っています。 ユーミンのセルフカヴァーはずっとポップな感じで、メロディラインも若干フェイク気味に歌っていますので、聴き比べてみるのも良いと思います。 

 美空ひばり「川の流れのように」 松田聖子「瑠璃色の地球」の2曲を歌いました。 どちらも人気のある曲ですが、「川の…」は美空ひばりの生前最後のシングルで、人生を謳った壮大なスケールの曲です。 「瑠璃色の…」も単なるラブソングではなく、『ひとつしかない 私たちの星を守りたい…』のフレーズがあることから、こちらも地球規模で世界中の人々へのメッセージも込めて歌われています。 

 100歌集から「If  You  Love  Me」 日本語タイトルは「愛の讃歌」 これぞ究極のラブソングと言えるでしょう。 岩谷時子さんの日本語の歌詞はかなり情熱的な言葉で綴られていますが、 『If you love me, really love me…(もしあなたが私を本当に愛してくれるなら…)』『Then whatever happens, I won’t care…(それなら何が起きても私は構わない…)』 英語の歌詞の方がシンプルでストレートに思われます。
 けれど、『Shall I catch a shooting star ?  Shall I bring it where you are?   If you want me to, I will…』 (あなたが望むなら、流れ星を捕らえて、あなたがいる所へ持っていくわ…) の荒唐無稽な表現はいかにも、な感じですが…(╹◡╹) リクエスト者の見事なリードで歌いました。

 「白い色は恋人の色」 ベッツィ&クリスの1969年のヒット曲で、外国人独特のアクセント強めの歌い方と美しいハーモニーが印象的でした。 近ごろこの曲の替え歌がCMで流れているので、メロディを耳にする機会も多いですね。

 本日のラストソングは「ラストダンスは私と」 Mr.Mのリードで甘いムードの中(?)、お開きとなりました。 
 この日より使用開始の『洋楽歌集100』 リクエストと紹介曲で何曲か歌いましたが、お楽しみ頂けたでしょうか? これからどんな曲がリクエストされるのか? 私たちもワクワク・ドキドキです(๑・̑◡・̑๑)

 次回は5月23日。 梅雨入りした地方もありますが、今年の梅雨も予報によると『降る時はどしゃぶり☔️』だそうです。 昔の梅雨は『しとしと』としめやかに降る雨でしたよね? 英語の慣用句では『どしゃぶり』は、『It’s raining cats and dogs.』 今はちょっと古くさい表現みたいですが…

 予報では、お天気はまずまずのようです。
 皆さまのご参加をお待ちしています。

                                          神田陽子



 
Template Design: © 2007 Envy Inc.