2026年7月11日土曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~ 26年6月27日のご報告~ 神田陽子

  この日、日本列島はダブル台風(1つは熱帯低気圧に変わっていましたが…)と、梅雨前線の影響で大雨に見舞われていました🌀🌧️   開催も危ぶまれた土曜歌声でしたが、足元の悪い中当初の予想よりたくさんのお客様に来て頂き、感謝の極みでございました😭  いつもよりは少数精鋭での歌声になりましたが、盛り上がり度は変わらず、リクエスト曲もたくさん出て盛況でした♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)


  現在開催中のサッカーワールドカップ。 残念ながら日本はブラジルに惜敗してすでに姿を消していますが、ピアニストの『この歌はアルゼンチン代表の応援歌だよ』と云う情報からTHE BOOMの「島唄」をファーストソングに選びました。 また先日6月23日は『沖縄慰霊の日』ということもあって、沖縄戦の犠牲者への追悼の気持ちも込めて歌いました。

 リクエストは童謡「雨」 『雨がふります 雨がふる…』で始まる、作詞 北原白秋、作曲 弘田龍太郎の情緒たっぷりの名曲です。 降り続く雨のため外に遊びにゆけず、千代紙を折ったりお人形遊びをしたり… 古き良き時代のお家遊びの情景が目に浮かびます(今ならさしずめ、ゲームかYou Tubeですね^_^) 
 3番の歌詞 けんけん啼いた小雉子(こきじ)を『子雉子も寒かろ 寂しかろ…』と思いやる優しさに感じ入ります。 1番の歌詞に『紅緒の木履(かっこ)も緒が切れた…』とありますが、作曲者 弘田龍太郎の故郷・高知県安芸市には、『緒が切れた木履』と『雨傘』をモチーフとしたユニークな歌碑が建立されているそうです。 この後『雨』曲が目白押しに…☔️

 森山良子「涙そうそう」 童謡「花嫁人形」 イタリア ・カンツォーネ「雨(LA PIOGGIA)」 フランス民謡「アヴィニョンの橋の上で」の4曲を続けて歌いました。 ジャンル、曲調の全く違う曲を次々と休みなく歌っていくので、慌ただしさの中に面白さを感じて頂ければ…と願います( ◠‿◠ )

 「雨の遊園地」 珍しいリクエストでしたが、これも『雨』の曲です☂️   作詞 谷内六郎、作曲 中村八大の楽曲で、1963年のNHK『みんなのうた』で紹介されました。 
 雨に濡れている『木立』『ぶらんこ』『ベンチ』『メリーゴーランド』を叙情的に描き出して、ノスタルジックな風景を素敵なメロディが彩っています。 特にサビの『ねずみ色の雨の中…』からは曲の雰囲気も寂しげな感じになり、また『白いレンシューズに…』からは少しポップになって終わる…そんなメロディラインにジャズピアニスト・中村八大の非凡な才能を感じます。 そう言えば今年の12月公開の映画『SUKIYAKI  上を向いて歩こう』では、中村八大を岡田准一が、永六輔を松坂桃李が、坂本九を中野太賀が演じるそうです。 歌声ファンには楽しみな映画ですね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

  100歌集より「Edelweiss」 1959年のミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』、1965年の映画版『サウンド・オブ・ミュージック』の両方で劇中歌として使われました。 オーストリアを象徴する花 『エーデルワイス(セイヨウウスユキソウ)』を謳うことによって、ドイツに併合された祖国オーストリアへの『愛国心』を表しています。 美しい旋律の作曲者はリチャード・ロジャースで、900曲に及ぶブロードウェイ・ミュージカルの作品の他、「マイ・ファニー・バレンタイン」「ブルー・ムーン」などのジャズの名曲も作っています。

 お久しぶりに登場のハモリ姫より「雨の御堂筋」 これも『雨』シリーズ☂️    大阪の街中を雨に濡れながら『あなた』を探し回り、『南』へ歩いていく女。辿り着く先はどこなのでしょう?

 『囚人の歌」 原曲はロシアの古い民謡で、政治犯などの囚人が過酷な漕役刑(船底で鎖につながれて櫂を漕ぐ刑)の中で歌った曲がルーツとされていますが、それをフランス人レオ・ポルが採譜・編曲し、モーリス・ドリュオンがフランス語の歌詞を付け、イヴ・モンタンなどが歌ったことで世界的に有名になりました。 日本では525歌集にある『人形劇団プーク』の訳詞をベースに、『うたごえ運動』などで広く歌われてきました。 鎖につながれ悲惨な境遇にありながらも『母』を想い、『自由』『幸せ』を求める歌詞には力強さが満ちています。 

 「いちご白書をもう一度」 これも人気のある曲で、何度もこのブログでも取り上げていますが、『雨に破れかけた 街角のポスターに…』のフレーズに、やはり『雨』というワードが出てきて、半分剥がれそうになっているポスターの情景が浮かんできます。

「雨のバラード」 1971年の湯原昌幸のヒット曲ですが、元々はかつて湯原がメンバーだったグループサウンズ 、スウィング・ウエストが1968年に発売した「幻の乙女」のB面曲でした。(今回調べて初めて知りましたが…)     湯原昌幸のバージョンはしっとりとした切なさの漂う歌謡曲ですが、スウィング・ウエスト版はいかにもGSサウンドといった感じで歌われていますので、聴き比べてみてはいかがでしょう?

 ここで前半終了です。 『小腹満たしタイム』でしばし歓談の時を。 私が配った『うまい棒』の正しい(?)食べ方をハモリ姫から伝授してもらいました(^。^)

 後半開始。 この日のMr.Mの100歌集紹介曲は「Tea for Two(二人でお茶を)」 1924年のヒット曲で、ミュージカル『No, No,  Nanette (ノー・ノー・ナネット)』で使用されました。 その後1950年公開の同名ミュージカル映画では、ドリス・デイとゴードン・マックレイがデュエットして大ヒットしました。 リズミカルなメロディは快く響きますが、唐突な転調もあってユニークな曲調になっています。 
 『Nobody  near  us  to  see  or  hear us…(誰も私たちを近くで見たり聞いたりしない…)』からのフレーズは、韻を踏んで早口言葉のように歌われ、息継ぎも難しいのですが、少しゆっくりめに歌っても良いかも知れません。 
 ジャズのスタンダード・ナンバーとなり、数多くのカヴァー・バージョンがありますが、中でもトミー・ドーシー楽団の「TEA  FOR  TWO  CHA  CHAS」のチャチャチャ・バージョンは有名です。
 NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でもこの曲が印象的なシーンで度々流れていましたので、お聴き覚えのある方もいらっしゃるのでは?

 リクエストは525歌集からの英語曲「Yesterday  Once  More」 おそらく土曜歌声ではお初でしたが、これも洋楽効果でしょうか? 1973年のカーペンターズの世界的な大ヒット曲です。 
 『When I was young  I’d listen to the radio…(若い頃、よくラジオを聴いたものだった…)』で始まる、若かりし頃に聴いた曲と共に昔を懐かしんでいる内容です。 いろいろと昔の思い出に浸り、『All my best memories  Come back clearly to me…(私の最高の思い出がすべてはっきりよみがえってくる…)』と結んでいます。『yesterday』は『昨日』ではなく『過ぎし日々』で、その日々を『once more(もう一度)』と願うこの曲は、カーペンターズのナンバーの中でもとても素敵な1曲です。

 シャンソン「フルーツサラダのうた」 ロシア民謡「仕事の歌」 石原裕次郎「赤いハンカチ」 村下孝蔵「初恋」 久保田早紀「異邦人」の5曲を続けて歌いました。 どれも度々リクエストされる曲です。 「フルーツサラダ…」では『ジョリ ジョリ ジョリ…』がユニークに感じますが、これはフランス語『Joli(可愛い・美しい)』で、原曲ではフルーツサラダという女の子を愛でる言葉だそうです。 近年人気のアニメ『ちいかわ』でも歌われて評判になったみたいです。 「仕事…」では『ヘイ!』という力強い掛け声が印象的です。 「赤い…」はムードたっぷりな歌謡曲で、カラオケでは裕次郎世代のおじ様方の定番ソングでしょう。 「初恋」の村下孝蔵は46歳という若さで亡くなっていますが、『つい先日24日が命日だったので…』と彼を偲んでリクエストされました。 
「異邦人」の久保田早紀は現在は教会音楽家(音楽宣教師)として、全国でチャペルコンサートを開催しているそうです。

 ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」 今宵はハモリ姫がいるので、きれいなハーモニーを期待されてのリクエストでした。 ご本人は『久しぶりなので…』と、ご謙遜でしたが… 結果上々(#^.^#)    『フーガ』とは音楽用語では『遁走曲(とんそうきょく)』というもので、1つのメロディが別のメロディから逃げる(追いかけられる)ように展開する形式のことですが、この曲はフーガの形式は採っていないそうです。 編曲を担った宮川 泰の大胆なアレンジが、ピーナッツの絶妙なハーモニーを生かしてヒットしました。

 「青春」 作詞 門倉 訣(さとし)、作曲 じぬし・みきお の楽曲で1972年の作品です。 門倉自身の体験を投影した詩に曲を募集したところ、全国から30余曲が届いた中で、当時、福島合唱団に在籍していた福島大学の学生 地主幹夫(じぬしみきお)の曲が採用されて生まれました。 
 青春のひたむきさを激しいリズムでぶつけるように歌い上げたこの曲は、うたごえ祭典で発表されると、全国のうたごえ仲間の心をつかんで広く歌われるようになったそうです。
 歌詞は3番までありますが、サビの部分に『なくしたくない この燃えあがる熱いもの…』というフレーズが必ず入っているので、これが作者の最も伝えたいメッセージなのでしょう。 その後に続く『生きてゆくのが つらくなっても…』『生きてゆくのが むなしくなっても…』『生きてゆくのが 苦しくなっても…』のフレーズには人生の厳しさに負けない決意が感じられます。

 「サボテンの花」 これもとても人気のある1曲ですが、チューリップ時代と財津和夫のソロバージョンではアレンジも歌い方も違うので、歌っているとごちゃ混ぜになってしまうこともありますが、お好きな歌い方で良いと思います。 

 「籠の鳥」 珍しいリクエストでしたが、歌詞も旋律も聞き覚えのある曲でした。 1924年(大正13年)、同名映画の主題歌として大ヒットを記録したそうですが、切ない恋を綴った文語調の歌詞は男女の対話形式になっています。 195歌集には6番まで載っていますが、実は13番まであります。 女→男→女→男…と順番に12番まで続き、最後13番は男女で歌い締めくくっています。 その13番の歌詞を載せておきます。

嘘に涙は 出されるものを ほんに悲しい 籠の鳥

 『籠の鳥』という言葉は、自由のない箱入り娘や昔の皇族・華族の子女に使われますが、昭和天皇もかつて皇太子時代に自分の生活を『カゴの鳥のような』と言われたそうです。 また『女工』と呼ばれ過酷な労働を強いられていた女性たちが歌ったという 『籠の鳥より 監獄よりも 寄宿舎住まいは なお辛い』と云う歌詞にも『籠の鳥』という言葉が出てきます。 いずれにしても良いイメージではありませんね(◞‸◟)

 近頃人気急上昇の「白い色は恋人の色」 野坂昭如「黒の舟唄」の2曲を歌いましたが、奇しくも『白』『黒』と対照的な『色』の曲でした。 その色同様、曲調も正反対で、明るい「白い…」を歌い、重苦しい「黒の…」を歌って、ジェットコースター並に感情も揺さぶられましたね🎢

 『先ほどはあんまりうまくいかなかったので…』と、「恋のフーガ」には若干心残りのハモリ姫より、同じくザ・ピーナッツの「恋のバカンス」がリクエストされました。 これぞハモリの定番曲。 私が『前へいらっしゃいませんか?』とお誘いしても、『いえいえ…』と躊躇(ちゅうちょ)気味の姫でしたが、そこに頼もしいお方が『それではご一緒に…』と、自らエスコート役を買ってくださいました。
 これには姫も感激して前に出て、初のマイクを通してのハモリが実現したのですヾ(@⌒ー⌒@)ノ(エスコート氏、Good Job!)  
美しいハーモニーを響かせて、ラスト・リクエスト曲「恋のバカンス」が華々しく歌われました٩( ᐛ )و🎵

 今夜のラスト・ソングはMr.Mお得意のシャンソン「オー シャンゼリゼ」で、楽しく賑々(にぎにぎ)しくお開きとなりました。 大雨に警戒しながらの開催でしたが、少数精鋭の皆さんのエネルギー溢れる歌声はこの日も十分過ぎるほど発揮され、本当に感謝いっぱいでした🙏

 次回は7月11日。 なんともう7月です! 今年も早 半年が過ぎ、このあとは酷暑の夏がやってきます🥵💦  暑さに負けず、『栄養』『睡眠』『水分』をしっかり摂って、元気に歌って来る夏を乗り切りましょう!p(^_^)q

                                          神田陽子



 
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