2022年4月8日金曜日
土曜夜の歌声サロンラウム~3月26日のご報告~ 神田陽子

 SNS上には桜の名所が数多くUPされ、居ながらにして花見気分に浸れる昨今ですが、やはり自分の目で直に見ることこそがお花見の醍醐味でしょう。 皆さん、お花見には行かれましたか?🌸🌸🌸


 そんな桜満開の頃、短歌会館では歌の百花繚乱を楽しみました。

 紹介曲には、桜の開花にはまだほど遠い「襟裳岬」を選びました。 岡本おさみ、吉田拓郎のフォークコンビが作ったこの歌を森進一が歌い、当時はミスマッチとも言われたようですが、結果的にミリオンセラーに輝き、1974年の日本歌謡大賞と日本レコード大賞をダブル受賞しました。

 リクエスト1曲目は、低音の魅力フランク永井の「おまえに」 ストレートに妻への想いを伝える歌ですね。

 「ありがとう・さようなら」 卒業ソングですが、シンプルに学校生活に感謝をし、そして去って行く、、寂しさを感じさせない別れの歌です。

 
 「異国の丘」 シベリア抑留兵のひとりであった増田幸治が、強い望郷の思いを込めて詩を書き、戦後同名の映画にもなったそうです。

 「いい日旅立ち」を出されたのは、本日初めていらしたお客様。 歌声喫茶に通われていたそうで、歌にも詳しく常連の方ともお話がはずんでいるようでした。

 「喜びも悲しみも幾歳月」 絶海の灯台守の過酷な任務を歌っています。 日本における灯台守は2006年12月に、最後の有人灯台であった長崎県五島市の女島灯台が無人化されたことで消滅しました。

 「お祭りマンボ」 美空ひばりが軽快なテンポで歌っていますが、ラストでスローに変わり、「あとの祭りよ〜」と面白おかしくオチが付きます。

 「下町の太陽」「小さな日記」「あずさ2号」「野に咲く花のように」に続いてリクエストされたのは、「影を慕いて」 言わずと知れた古賀政男の名曲ですが、いつもは洋楽系の歌が多いリクエスト者が、この昭和歌謡も見事に歌ってリードされました。

   ここで小休止。 お客様からの差し入れのチョコレートを頂き、喉も心もリフレッシュ( ◠‿◠ )
 
 525歌集の中のJポップ「いとしのエリー」を選択して再開。 サザンオールスターズ3曲目のシングルで、「勝手にシンドバッド」「気分しだいで責めないで」の前2作とはガラッと曲調の変わったバラードで、この曲でサザンに「やられた」のは私だけでは無いはずです。

 リクエストは「YOUNG MAN」 今は亡き西城秀樹が渡米した折に聴いた、ヴィレッジ・ピープルの「Y.M.C.A」をカバー。 両手でY.M.C.Aの4文字を表すパフォーマンスが人気の鍵となりました。

 「雨のバラード」 久しぶりに歌いましたが、湯原昌幸の唯一無二の名曲でしょう。

 「どこまでも幸せを求めて」 これも歌声喫茶、歌声サークルで長く歌われている曲です。

 「ケ・サラ」「シャンテ」と外国曲を2曲歌い、お次は「歌の翼に」 リクエスト者自らリードして下さいましたが、キイが高いので歌うには難しい格調高いクラシック曲です。

 「マリモの歌」 この歌のムードにピッタリな優しいお声で、リクエスト者が歌って下さいました。

 「そんな町を」 私はお初曲でしたが、とても覚えやすい明るい応援ソングでした。

 「卒業写真」 卒業シーズンによく歌われますが、実は卒業の歌ではありません。 卒業アルバムをめくって思い出に浸る、、、ゆったりした時の流れを感じさせるユーミンの名曲です。 トロンボーンのイントロが何とも言えない哀愁を漂わせている、ハイ・ファイ・セットバージョンが私は好みです。 ユーミンのセルフカバーを初め、多くの歌手が歌っていますので、聴き比べてみるのもまた一興でしょう。

 「雨の御堂筋」をリズミカルに歌い、ラストリクエストは「死んだ男の残したものは」
作詞 谷川俊太郎、作曲 武満徹の重く胸に刺さる反戦歌です。 前回の祈りも空しく、ロシアのウクライナ侵攻は止むどころか残虐の一途をたどっています。 毎日ニュースでは見るも悲惨な光景が映し出されて、、、言葉になりません。 「一日も早い停戦を」 誰も想いは唯ひとつです。

「また逢う日まで」でお開きに。

 次回はもう目の前、4月9日です。 不穏な日々のやり切れない想いを、歌うことで少しでも癒されるなら幸いです。

                        神田陽子



 
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